No.5 (前譜へはこの図をクリック)

 たしかにPd7が出来た、が、この手順が正解とはとても思えなかった。Pd7は決め手ではなく、ただの駒損だから。私が熱中した筋は、2.c4+.Ke4,3.c5+。ポーンがつながって、形が良く成るもの。けど、3...Ke3で続かない。こんな兵力が大差の局面で、形を気にしてるとはね。白はとことん攻め続けなきゃ。
 で、私はここで降参。しかし、正解の尻尾はつかまえていたのだ。皆さんもわかると思うけど、1...Kc6なら、2.Qe4+。これである。これが決め手の筋なのだ。この形に黒王を追い込むのである。種明かしをすると、そのためにPd7は必要なのだ。
 右下図、次の一手は無論、3...Bxd7。これで、d7地点に黒王は入れない。それがポイント。とてもそこまで読めなかった。さらに続けると、4.Qxg4+。そこで次譜へどうぞ。
1.Qb4+.Kd5,2.Qd4+.Ke6,3.d7