Morris.日乘2002年5月  
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ここは、Morris.の日記です。読書記録(★=20点、☆=5点 、これはあくまでMorris.の独断、気紛れ、いい加減です)、オフ宴会の報告、友人知人の動向など、気まぐれに書き付けるつもりです。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。

今月の標語  虎の頼みの皮算用

 

【2002年】 4月  3月   2月   1月   【2001年】  12月   11月   10月   9月   8月   7月   6月   5月   4月   3月   2月   1月   【2000年】 12月   11月   10月   9月   8月   7月   6月   5月   4月 7月   6月   5月   4月   3月   2月   1月   【1998年】 12月   11月 
 

2002/05/31(金)●簡易UHFアンテナ●

昼前に近所のコジマを冷やかしに行った。ビデオデッキの安いのがないかと思ったのだが、これというのは見あたらない。バーゲンで\580のAM,FM携帯ラジオを、つい買ってしまう。二つ折携帯電話くらいの大きさでスピーカーも付いてる。もちろん外で野球中継聞くためだ。YUASAという未知のメーカーでMEDE IN CHINAだが、とにかく安い。
今夜は、みかちゃんを囲んで焼肉宴会のはずだったが、ドタキャンで中止になった。
夕方矢谷君部屋に寄る。サンTVの映りが悪いので、同軸ケーブルを利用して簡易アンテナを作ってもらう。ちゃんと固定できなくてムラがあるものの、前に比べると格段によく見えるようになった。これも、野球見るのが目的だから充分だろう。感謝。
ということで、今夜はサンTVで千葉での阪神-ヤクルト戦見ることができた。ムーア、坂元の投げあいで、なんとムーアが満塁走者一掃の三塁打を放ち、結局この3点だけを守りきり3-1の勝利。西鉄の鉄腕稲尾を思い出した。
今日開幕のサッカーワールドカップ。8時半からNHKでフランス-セネガルをやってたので、野球とかわるがわる見てた。ジダンが抜けたとはいえ、優勝候補のフランスが0-1でセネガルに敗れるという波瀾含みのスタートとなった。

【「溜める」技術】高千穂彰 ★★★☆☆☆
「情報氾濫時代を軽快に乗り切る」と副題にある。最近良くある、IT時代の知的活用啓蒙書の一つだろうと、あまり期待もせずに借りてきたのだが、Morris.にはとても役に立つ本だと思えた。
内容は明快で、個人情報を活用するためには、データベース構築するという無駄な努力は、はなから諦めて、ハードディスクに大きな「箱」を作り、そこにtxtファイルなり、HTMLファイルなりをどんどん溜めて、検索ソフトを駆使して、活用するというものだ。
検索ソフトとしては、インターネットブーメラン(ジャストシステム)や、WZ Editor(ビレッジセンター)、秀丸(シェアウェア)、MIFES(メガソフト)の「grep」を利用すると書いてあった。
GREPというのは、以前にも何かで読んで、使いたいと思いながらそのままになってた機能である。
秀丸にも入ってるというので、あわてて、ヘルプを見たが、Morris.にはちんぷんかんぷんだった(+_+)
ともかくも、本書の言わんとしている主旨には大いに触発された。
Morris.はMS-DOS時代の「桐」とWindowsの「ACCESS」という二つのデータベースソフトを使おうとしながら、ほとんど使えずにいた過去を持っているだけに、とりあえずファイルを溜め込んで、必要な時には検索で探し出すという方法には、非常に惹かれる。
筆者は日経の記者らしい。文章も、主張も明解でわかりやすいのだが、タイトル(副題も)をもう少し分りやすいものにしてもらいたかった。

デジタル画像やデジタル映像も結構で、それにももちろん重要な意味がある。しかし、知識の言語表現すら満足に扱えない現実に、少し物足りなさを覚えるのは筆者だけだろうか。そこであえてデジタルなパソコンのアナログ的活用を提唱しているのだ。

電子メールとは12時間程度の時差を見込んだメディアだ。リアルタイム・メディアではない。相手の仕事に割り込んで邪魔をするための手段ではない。相手の邪魔をしないのがマナーだ。すぐに返信を期待してはいけない。すぐに連絡が取りたければ電話を使えばよい。特に携帯電話のメール・サービスが始まってから、この点をはっきり理解していない人が増えた。

コンピュータは万能の人工知能ではない。携帯電話やテレビ、オーディオ、自動車などと同じ便利な道具の一種である。思考や執筆、コミュニケーションのツールと考えるのが妥当な位置付けと考えて間違いない。だから、記憶の増幅エンジンの役割を与えたとしても、過剰な依存は避けよう。道具である以上、故障やトラブルと無縁ではない。ただ、データさえきちんとバックアップしておけば、コンピュータ本体を元の状態に戻すのは難しくない。

インターネットが突如として登場した救世主であるかのような熱狂は避けたい。熱狂はすぐに冷める。もっと長い目で便利な「世界図書館」に育て上げよう。みんなが情報の提供者であり、受益者であるような社会のために。

確かにインターネットは経済的活力のインフラとなる可能性を秘めている。エンターテインメントの配布手段になるかもしれない。新しい通信手段であることは自明だ。しかし、だからといってテレビや電話を駆逐するような革命的転換をもたらすものではない。
通信手段がまた一つ増えただけだ。


肝腎のGREP関連部分は、とうとう分らず仕舞いに終わったが、これは必ず近い将来、使えるようにしたい。と、固く心に誓った。(とりあえず現時点ではね(^_^;))


2002/05/30(木)●BLUES & SOUL●

[ミシンの夢] 別に手術台の上に蝙蝠傘と一緒に載っていたわけではない。Morris.の持っている旧式のミシンが、磁気嵐の後に勝手にヴァージョンアップされてしまう。本体と足踏みペダルの中間の胴の部分が異常に膨らんでいるのでそれがわかった。それまでできなかったジグザグ縫いやネーム入れが簡単にできるようになった。でも何故か前のほうが使いやすかったような気がして、元に戻すよう申請?したら、一度ヴァージョンアップしたら元に戻せないと言われて腹を立てるもどうにもならない。

清水君と倉敷に、小さなピックアップと配達の現場。仕事は簡単に済んだのだが、食堂が見つからない。2号線を20分近くうろうろして、諦めて入ったのが吉野家という情なさ。
帰り道が渋滞で事務所に着いたら5時半だった。マレーシアのみかちゃんが、名義切り替えのため帰ってきていた。昨年買ったノートパソコンの液晶が真っ黒になったというので見たら、いちおう起動はしてるようで、多分液晶のバックライトがアウトになってるみたいだ。

島田さんから封書で、スケジュール追加、訂正、自作イラストの絵葉書、CDジャケットなどが送られて来たので、1時間ほどかけて手直ししたところで、突然ネスケの編集ソフトがフリーズ(+_+) データ保存してなかったので、結局最初からやり直し。
どうもネスケ4.2から6にヴァージョンアップしてから、ちょくちょくこんな不都合が起きる。前のヴァージョンで作ったHTMLファイルをニューヴァージョンで扱う時に齟齬が生じているような気がする。
と、いうわけで、島田和夫部屋スケジュール、イラストページなど更新。

STARdigioは、相変わらずネットで今週の曲目紹介ページがいくつか見えないままである。これはちょっと困りものだ。メール出したが返答もない。
今週の目玉は467chだった。というか、今月からこのチャンネルはブルース色を強めたらしい。3回にわたって「BLUES名曲列伝」なんてのをやってる。今週が3回目で、気付くのが遅すぎたが、PROFESSOR LONGHAIRのBig Chifeや、BLIND BLAKEのDidddie Wa Diddie、T-BONE WALKERのStormy Mondayなど名曲揃い、TAJ MAHALのFishin' Bluesは、初めて聞いたがぶっ飛んでしまった。
同チャンネルの裏は、「1960年代初頭のソウル・シーンをふり返る その1」で、これもなかなかにしびれる。MARVELETTESにRAY CHARLES、SMOKEY ROBINSONにBEN E KINGといった大御所が並んでいる中、LITTLE EVAのLOCO-MOTIONが挟んであるのもご愛嬌。ESTHER PHILIPSのRELEASE MEは絶唱だし。こちらもたぶん数回連続だろうからエアチェックしとかなくては。

今日の阪神ー大洋は、初回に浜中、アリアスの連続ホーマーで先制したものの、ひっくり返されて追いつき、延長10回裏満塁の場面で、アリアスのサヨナラヒットで辛勝。

【文士の逸品】文・矢島裕紀彦 写真・高橋昌嗣 ★★★☆
物故した小説家、詩人、評論家などの遺品の中から一つを選んで、モノクロ写真とコラムで構成したもの。115人の文士の遺品が取りあげられている。
「文藝春秋」97年7月号から2001年9月号まで50回連載されたと言うことだから、1回に2,3人を掲載したのだろうか。いかにも文春が考えそうな企画ではあるが、アイデアの勝利だと思う。
世に文学館や、文学者の記念館は山ほどあるから、たいていの文士の形見の一つや二つ見つけるのは容易だろう。
現存の作家となると、アポイントメント一つでも制約が多く、金も時間もかかるだろうことは容易に想像がつく。その点この企画は、お手軽と言えばこれくらいお手軽なものはないかもしれない。
前書きにはこう書いてある。

四年前の初夏、いまは亡き文士たちの愛用品を訪ねる旅をはじめた。道連れは、写真家の高橋昌嗣氏。けっして金銭的価値の多寡を測る「お宝さがし」の旅ではない。世間的にはがらくたでもいい。作家と人生の歩みを共有した強烈な記憶を持つ物が、私たちが追い求める「「逸品」だった。ひとつひとつの遺品を眼前に置き、つぶさに眺めながら、そこにかつての主の体温や眼差し、息づかい、そして胸奥にひそめた思いまでも探ろうとした。

はい、はい、そうでございますか、と肯くしかないが、ありていに言えば、野次馬根性ではないかと思う。そして、あまり根性のないMorris.も、この野次馬根性だけは結構もちあわせているから、つい、どれどれどんなんものかな、と覗きたくなる好企画なのだった。

印象に残ったもの

・高村光太郎の長靴--十三文半(32.5cm)という大きさにまず度肝を抜かれた。
・中勘助の匙--あの名作の素が、そのまま残っていると言う驚き。
・萩原朔太郎のギター--イタリア再高級品「つばめ印」というのが、いかにも。
・幸田露伴の煙管--煙管は小型の携帯用だが、収納袋の相良繍のしぼがすばらしい。
・谷崎潤一郎の長襦袢--背中に雷神の図、三人目の愛妻松子の父から譲られたものとか。
・江戸川乱歩の映写機--十六ミリでも八ミリでもない、9ミリ半というのがなんとも。
・久生十蘭の麻雀牌--象牙の牌も良さそうだが皮製ケースの天蛾の刻印は彼の作品を彷彿とさせる。
・牧野富太郎の胴乱--説明無用。
・大宅壮一のパスポート--計八冊。今の時代のそれとは重みがちがう。
・寺山修司の人形--モデルは大山デブ子なり。
・斎藤茂吉のバケツ--外側に「茂吉山人便器昭和十五年」と書かれてある。晩年持ち歩いたと言ういわくつきの逸品。
・武者小路実圧篤の硯--名品澄泥硯だが、実篤が愛用すること長年にわたり、中央磨り減った挙句穴があいてしまった。


こういう取材の旅ならMorris.もやってみたいものだ。コラムも、写真も悪くはないが、壺井栄の姫鏡台をわざわざ小豆島の海岸まで持ち出したり、宮沢賢治のチェロのガラスケースに星座パネルを写し込むなどの作為が多少鼻についた。


2002/05/29(水)●阪神10日ぶり首位奪回●

暇なのにずっと更新してなかったパクサ自伝の続きを午前中にばたばたと訳して、自伝第二章 「ハワイで乞食を識別する法」 をアップ。
昼から三宮図書館、中央図書館と回る。
今夜の阪神-大洋戦はサンTVと朝日TVのリレー中継だったが途中スカイAでもやってることに気付く。ゲームは井川が先制され、残塁の山を残しながらもどうにか1点リードを中継ぎ原口、押さえヴァルデスの継投で逃げ切った。疲れた。巨人は0-0での9回表、松井のソロホーマーで先制した直後に、ラミネスに2ランをあびて負けたので、11日ぶりに阪神は首位を奪回した。
明後日開幕のワールドカップだが、小野は虫垂炎とのこと。こいつは大変だ。

【花筐--帝都の詩人たち】久世光彦 ★★★
の思い出の詩を中心に、23章のエッセイとしてまとめたもの。取り上げられた詩人は、北原白秋(「秋の日」「紺屋のおろく」「たんぽぽ」)、三好達治(「乳母車」「おんたまを故山に迎ふ」「花筐」)、西條八十(「空の羊」「お山の大将」「蝶」)、佐藤春夫(「少年の日」「海辺の恋」「秋刀魚の歌」)、伊藤静雄(「水中花」「八月の石にすがりて」「若死」)、津村信夫(「小扇」「千曲川」)、萩原朔太郎(「天上縊死」「猫街」「漂泊者の歌」)、中原中也(「朝の歌」「雪の宵」「含羞」)の8人
で、それぞれ3篇(津村のみ2篇)ずつが選ばれている。タイトルは三好達治の同題の詩集に依る。
四季派の詩人が中心だが、いわゆる研究書ではなく、著者は故意に、従来の定説から離れて自分の思い入れの中にこれらの詩を取り込もうとしているように思える。
達治の「乳母車」の「母」が「天皇(昭和天皇)」の暗喩であるという、ちょっと奇を衒い過ぎた解釈や、中也、小林、泰子の三角関係が、ニーチェ、パウル・レー、ルー・サロメのそれを下敷きにした小林の演出だったという説などにはちょっと鼻白む気がする。
朔太郎の「天上縊死」が、当時発見されて話題を読んだ「梁塵秘抄」に触発されて、オリジナルを超えたものとしたり、「猫町」が乱歩を介して知ったブラックウッド「いにしえの魔術-Ancient Surerise」の剽窃ではないかという指摘は興味深かった。
総じて、我田引水に流れやすいが、詩を愛玩するには、目で読むより口ずさんで、響きを楽しむという意見には一面の真理があると思った。

ある詩との出逢いは、ある女との出逢いに似ているところがある。しかもその多くは、性悪女との悔いの残る記憶のように、二十年、三十年どころか、半世紀の月日が経っても老いた体内の血をかき乱し、女とのはじめての夜羞恥と殺気とともに蘇り、その日夢想した女の死を願う理不尽な衝動をさえ、私の中に呼び起こすのである。

私小説という日本で一世を風靡したジャンルがあったが、本書は久世の「私詩評論」とでもいうべきもののようだ。


2002/05/28(火)●虎が雨(;_;)●

[肥後守の夢] 今や「ひごのかみ」など見たことがない若者も多いかもしれないが、Morris.は仕事で10年以上使いつづけている小刀である。見知らぬ男たちとちょっとややこしいことになっている。男たちの中には刃物をちらつかせてる奴もいる。Morris.もお尻のポケットから件の肥後守を出したのだが、研ぎ過ぎで元の刃の1/3くらいしかないので、男たちは大笑いする。これで助かったと思ったのだが、男たちはしつこくて、Morris.を離してくれない。かばんをひったくられそうになるのを必死でかばって逃げようとしたが周りはすべて水に囲まれてる。

灘図書館に行ったら「トライアルウイーク」と称して、近くの高校生が社会勉強を兼ねて、図書館員の見習をやっていた。去年はこれが、カウンターにいて、えらい渋滞を招いていたのだが、今日は、図書を棚に戻す作業で、セーラー服姿でてきぱきと作業をしていたので、学校図書館みたいで、懐かしかった。Morris.は高校のとき図書部に所属していたのだった。
STARdigioは今週も目玉がない。おまけになぜかホームページの案内で、今週の曲目表ページのいくつかが「not find」になってる。いくらなんでも火曜日になっても復旧していないのは、怠慢だと思う。
倉敷での阪神-大洋戦、アリアスの2ランで先制したものの、今日の藪は悪すぎた、結局4-6で負けてしまった。まあ、これで大洋には8勝2敗だから、たまには塩を与えるとしておく。そういえば、今日はタイガーズにとっては日が悪かったと言えるかも知れない。5月28日(ほんとは旧暦だけど)は「虎が雨」といって、曽我兄弟の兄十郎が死んだ日で、その愛人虎御前の涙が雨になるという言い伝えがある。

季刊「本とコンピュータ」2002春号をぱらぱらと読んでたら「コンピュータ嫌い」という特集があって、津野海太郎を始めいい年したおっさんたちの座談会で、現在のPC状況への憤懣、ぼやきが吐露されていた。Morris.も大いに共感するところ多かった。

・通常マシンというものは使い込むうちにだんだん自分の手足と同じように無意識に使えるようになるものなのに、コンピュータはいつも、いつも、ユーザーを初心者の状態にもどしてしまう。(黒崎政男)
・数年おきに、数十万円のハードを買い、繰返し数万円のソフトのバージョンアップ代を払うなんて、もうやめたい。私が本当に必要としている技術は、すでに私は手にしているのだから。(室謙二)
・無神経な言葉も多い。たとえば「デフォルト」は債務不履行を意味する、「アボート」は流産や中絶をいみするのでたいていの人が嫌う。終了させるときに「スタート」をクリックしろというのは、無神経さと同時に、非論理性を示すものだろう。(山岡洋一)
・私たちは、パソコン企業という「他人」がつくりだした必要にひきまわされている。
 自分の必要によってつきあえる道具になっていない。
 パソコンは道具なのかメディアなのか。そこが厄介なんだな。私みたいな道具派でさえ、コンピュータとつきあうことで世界が違って見えてきたというような経験を何度もしている。だから努力すればそれに見合った発見があるというか、努力と発見とのバランスがとれていればいいんですよ。ところが近年とみにそのバランスがくずれだした。投下する努力の量に比べて戻りがあまりにも少なすぎる。(津野海太郎)
・新しいものを作ったときに、古いものとコンパティブルにしてもらわないと絶対に困る。そもそもあれは古いものを使わせないためのバージョンアップでしょう。ユーザーの見地からすれば、許すべからざる競争があります。(中山茂)


結局愚痴にしかならないのかなあ。


2002/05/27(月)●ホテル・ニュー・ハンプシャーな一日●

昨夜は凄い雷だった。とにかく切れ間無く稲光が閃き雷鳴のうるさかったこと。PCの電源が落ちるかも知れないと思い、珍しくPCに触らずにいた。上空と地表の大気の温度差が大きいとこういう現象が起こりやすいとか。昨夜は、東京でその差が43度もあり、雷雨に加えて雹まで降ったらしい。

[松尾君の息子の夢] 秋本君と松尾君の家に(多分引越しの仕事で)行ったら、息子が高校生になっていて、相撲部にはいっているという。とてつもなくでっかくなってて、顔もおそろしい。裸に白いまわしを締めて、蹲踞の姿勢でMorris.に立ち向かおうと言う勢いで、すっかりぶるってしまう。娘はまだ中学生でピアノを弾いていた。そこで作業を始めたのだが、片付けるそばから階段に荷物が積まれ、全然はかどらない。おまけに別のトラックでどんどん荷物が運び込まれてくる。あっという間に1階から3階まで荷物に埋まってしまった。

8時半起床。あわててゴミを出す。今日から四国に出る社長と、電話ファックスでいくらかやりとり。
昼前に伊藤君が寄る。冷凍していたタイカレー一緒に食べる。

午後も何となくごろごろして本(「ホテル・ニューハンプシャー」)を読みつづけ、読後は、ビデオで、その映画化された作品を、何年ぶりかに見直した。

【ホテル・ニュー・ハンプシャー】J.アーヴィング 中野圭二訳 ★★★★☆
取り立てて映画ファンではないが、学生時代から、まあ人並みに映画も見てきた。それが地震を境に、ぷっつりと見なくなったような気がする。だから想い出の映画といえば、70年、80年代が中心となるのだが、好きな映画を一本だけ選べと言われれたら「ホテル・ニュー・ハンプシャー」をあげることになる。
84年ごろの公開で、Morris.は多分封切りではなく、2番館で見たように記憶している。第一印象は熊のスージーをナスターシャ・キンスキーが演じていたことだった。
「テス」でその美貌の虜になっていただけに、彼女が自分を醜いと思い込んでいる役、それも熊のぬいぐるみに閉じこもるということに虚を衝かれて作品全体を見ることができずにいたようだ。
その後民放で流されたものを録画して、何度か見るうちにこの世界にはまってしまった。当時10回くらいは見ただろう。とんでもないストーリー展開、夢想家の父、理想的母親、ホモの兄、奔放で傷つきやすく美しい姉、大きくなれない妹、更に幼い弟、熊使いのユダヤ人、強姦、50年代のアメリカからまるで世紀末の様相を髣髴させるウィーンでの過激派と娼婦の群れ、爆弾、撲殺、近親相姦、飛び降り自殺、復讐、これでもかと詰め込まれたエピソードとファクターが、最後までその緊張を失わずに夢に収斂されていく、まさにMorris.の映画の理想だと思われた。
原作は81年に書かれ、邦訳は86年だから、読もうと思えば機会はあったはずなのに、なぜか読まずにいたのは、上下2巻というボリュームが原因ではなく、映画の圧倒的完成に今さら付け加えるものはないだろうと思ったから、いや、映画のイメージダウンを避けたかったのだろう。
それでも、これまで読まずにすんだのは、何故か図書館でこの本が開架の棚に見当たらなくなっていたためだと思う。それが、先日中央図書館に行ったら、海外小説の「ア」の棚に、本書を含めて10冊以上のアーヴィング作品が並べられていた。新しい本ではないから、リクエストとか何かの事情で、書庫の本を開架に移したのかもしれない。とにかく、それがきっかけで、とうとうこれを借りて読んでしまった。
さすがにここ数年ビデオは見てなかったので、割と平穏に読みすすめることができた。ほとんど丸一日を費やして、読み終えた感想は、映画を冒涜するものではなかった。小説としても実に面白素晴らしい作品であることは間違いない。
Morris.は、読後、久しぶりにビデオを見た。うーーーん、すごい。あらためて、好きになったよ。そして、映画製作者のテクニックに改めて舌をまいた。
そもそもこういった物語をリアリティを感じさせるように映画化するなんて、不可能ではないかと思う。原作を先に読んでたら、そう思ったに違いない。しかし、現実に映画が先にあり(Morris.にとっては)15年遅れで原作を読んで、不思議な幻覚を見たような気になってしまった。
アーヴィング。初めて作品に接したわけだが、大したもんだ。もっと早く読むべきだったかもしれない。だが、ちょっぴり、後悔してるのも事実ではある。そのことを説明しようとすると長くなりそうだし、今はその気になれない、ということで、Morris.の混乱ぶりだけを伝えたままここで止める。


2002/05/26(日)●甲南ハイボールライブ●

9時半に社長の車に便乗して、JR本山駅前の甲南ハイボールへ。「おもちゃばこvs.春待ちファミリーBANDライブ」と称して、同じメンバーで二通りの演奏。ここでは、96年12月にまんぷくブラザーズと競演して以来である。
12時から2時間、子供らも大勢来て、保育園でのライブみたいに賑やかな時間を楽しめた。ライブレポートは 春待ちファミリーBAND日記 にアップ。
3時に帰宅して、野球中継聞きながら、飲み始める。阪神は6-0で中日に連勝(^o^)すっかりいい気分になり、飲みつづけてそのまま寝てしまい、目がさめたら9時過ぎ。
今夜は、楽屋でMorgan’s Bar、WACA2で六甲ユニットのライブがあり、どっちに行こうか迷っていたのだが、結果的に両方に不義理というか、義理立てというか、なんともいえない仕儀になってしまった(^_^;)

【詩集 ぜぴゅろす】杉山平一 ★★★☆☆ Morris.には全く未知の詩人だったが、矢谷君が入れ込んでいて、しきりに話題にするので、中央図書館3階にあった大部の全詩集の上巻だけざっと目を通した。下巻は散文中心だったので敬遠したのだった。悪くはないなというくらいの感想だった。
それからしばらくしてメトロ地下の上崎書店で本詩集が千円で出てるのを見つけた。函の背の一部が破損していたが本自体は保存状態が良かったし、買おうかどうか迷ったものの結局買わずに矢谷君に報告だけしておいた。
杉山平一詩集 ぜぴゅろす それからまた1ヶ月以上経ってメトロでこれが店ざらしになってるのを見て、つい買ってしまった。昭和52年(1977)発行で、限定500部となっているからほとんど私家版に近い。見返しには著者のサインもあるし、装丁がなかなか凝っている。本文用紙もいいし、何よりもゆったりとしたレイアウトで、同じ詩でもかなり受ける感じが違ってみえた。やはり詩集は、一冊の本として享受するのが望ましいと改めて思った。
本詩集は1,2部に分かたれ、1部には28篇の短詩、2部には25篇の散文が収められている。散文は、短章から、散文詩、小エッセイまでとりどりだが、杉山作品はあまり形にとらわれていないようだ。
彼の持ち味は、たくまずして滲み出すユーモアと人間愛、感傷に流れすぎない抒情性にあると思う。

星のように

美しいものは つねに
上への思いに支えられて
在る
星のように

ニジンスキイが跳躍すると
一瞬
空中に止まって見えたという


ニジンスキイは二十世紀初頭の伝説的ロシア人ダンサーだが、彼の跳躍は、よほど素晴らしかったらしく、さまざまのところで、さまざまの人が賞賛している。

生きるというのは、隠すということである。
言葉は、隠すためにある。言葉は衣服である。装飾である。お白粉である。
しゃべったり、書いたりするのは、自分がいかに立派であるかを見せるためである。
一生懸命しゃべっている人を見ると、一生懸命なにかを隠そうとしているな、と思う。黙っている人からは、犇々と裸が追ってきて痛々しく切ない。
書くことは自分を隠す喜びである。
嘘は表現のはじまりである。
とにかく、僕は隠す。なにを隠すのか、それがわからない、でも、なにかを隠しつづける。隠すべきなにものもなくなったとき、僕はどうしようかと思う。(「隠す」より)

詩人

黒部の奥の奥に
誰も見たことはないが
声だけきこえる滝がある

天から降りてきて
堪えに堪えたものが
せきを切って
鳴りひゞいている


2002/05/25(土)●朝鮮語講座同窓会●

阪神は名古屋ドームのデーゲーム、ムーアの好投とアリアスの本塁打などで、快勝。
夜は、阪神新在家駅前の「ピリ辛亭」で、神戸学生青年センター朝鮮語講座の集まりがあった。Morris.はこの講座を1988年から10年以上受講していた。
入門、中級、上級とクラスは変わったものの、結局ものにならないまま数年前に挫折したのだが、とにかくも、韓国旅行しても不便は感じずにすむくらいの能力を身につけることはできたことには感謝している。
思っていた以上に多くのメンバーが集まっていた。趙子衡先生、飛田夫婦、信長夫婦をはじめ、鹿嶋、水間、尹英順、金東秀、姜守殷、高吉美、寺岡さんにMorris.をいれて13人。チヂミ、チャプチェ、海鮮鍋、ネンミョンなど庶民的料理ばかりで安くついた。この店は先生によると「ソウル風」味付けとのことだったが、キムチは塩辛くていまいちだった。
六甲道のMR.Dounutで、お茶飲んでまただべる。いい年した集団がお茶だけで粘ってたので、店側にとっては迷惑な客だったと思う。
吉美ちゃんのネット接続不良問題は、無線モデムとPCの対応がうまく行ってなかったらしい。個人のHPも考慮中だが、「ウリチプパンチャン」はそのままMorris.部屋で面倒見てもらいたいとのことだったので、好評だった「朝鮮語講座グラフィティ」から、また連載を再開することにした。とりあえず 第三回「肖像画」 をアップ。

【父の道具箱】ケニー・ケンプ 池央耿訳 ★★☆☆ 一アメリカ人の父親の記憶をエッセイ風に描き出したもので、その父親も特に非凡な人物ではないのだが、息子にとっては特別の存在だったことは言うまでも無く、思い入れたっぷりに父の生前のエピソードを綴っている。
原題は「DAD WAS A CARPENTER」とあるが、実際は薬局の事務員で、戦争中は飛行機乗りで、ガレージを作業場として、一生趣味で修理や日曜大工にいそしんでいたということらしい。
Morris.は本文より、18章の短章の扉にある、大工道具の力強い木版画と、格言めいた短文に心惹かれた。

ハンマー 1.青写真 Blueprint--神と取引する時は、用心して、きちんと責任を果たさなくてはいけない。
2.刷毛 Paintbrush--何でも継ぎを当てて繕うこと。とりわけ人間関係にはこれが大切だ。
3.巻尺 Tape Maesure--子供をインディ500に連れて行くより、一緒にゴーカートを組み立てる方がいい。
4.結線 Connection--充実した価値ある時間、クウォリティ・タイムと言うのはまやかしだ。時間はすべてクウォリティ・タイムである。
5.鋸 Saw--木を避けて家を建てられるなら、その木は伐るな。
6.接着剤 Glue--記憶は強靭だ。火事を潜っても生き延びる。
7.ドリルの刃 Bits--物を壊したら自分で直すこと。結果に勝る教師はない。
8.T定規 T Square--子どもたちを教会へやればいいというものではない。親が連れて行くことだ。
9.コンパス Compass--とにかく、求めることだ。何を与えられないとも限らない。
10.下げ振り Plumb Line--敵を愛せと言われても、なかなかむずかしい。だからといって、憎むばかりが能ではない。
11.電源 Power--物事すべて、その目的や存在理由は一つだけではない。人間もまた同じ。
12.鑿 Chisel--いい質問をして、相手の答えにじっくり耳を傾けること。
13.丸鋸 Blade--はじめるに価する仕事は、すべて、完成するだけの価値がある。
14.万力 Clamp--答はきっと目の前にある。
15.墨壺 Chark Line--どんな仕事にも、そのための道具がある。道具はいつも手許に置いておくことだ。
16.釘 Nails--釘を叩いて伸ばす。その行為が結果よりも大切だ。
17.鉋 Plane--家族旅行は親の努め。テーマパークに用はない。
18.ハンマー Hammer--大工になって、値打ちのあるものを作れ。手はじめは自分からだ。


改めて一覧してみると、保守的過ぎたり、宗教的だったりして違和感を覚えるものも混じっているが、確かにこういう言葉を本気で言えるのは、アメリカ人の美質の一つではあるだろう。


2002/05/24(金)●てくてく新聞●

午前中はずっとベッドでごろごろしてた。
てくてく新聞 吉祥寺のふくはらさんから旅のミニコミ「てくてくしんぶん」132号、133号が届いた。日付は99年3月号、4月号となっている。「てくてくしんぶん」は月刊なのだが、ふくはらさんが、仕事や旅で発行が遅れても、スキップせずに、月を追って発行しているからこういうことになる。
それにしても133号というのは凄いな。40号でへたったサンボ通信とはえらい違いである。
今回は絵葉書特集が中心で、会員が旅行先の世界各地から彼女に送った絵葉書がそのまま掲載されている。過去にはMorris.の韓国からの葉書が載ったこともあるのだが、最近は旅先から絵葉書を出す習慣が無くなってしまった。
ネット社会で、何でもメールですむということもあるが、韓国で、使うに足る絵葉書が払底していることも理由(言い訳)の一つだろう。
ふくはらさんも以前は、半年、一年といった長期の旅をされて、Morris.は舌をまいたものだが、ここ数年は、仕事のため、一年一度、年末年始に3週間くらいの旅が恒例となっているらしい。
彼女は旅の達人で、文章もイラストも上手いのだが、特にMorris.は彼女の描き文字にぞっこんだった。
サンボ通信にも「ぷらぷら日記」と題して、オール手描きの贅沢な原稿をもらって連載していたこともある。
これら原稿と、手紙は、大事に保存しているはずだ。
Morris.はいちおうてくてくの会員ということになっているが、海外旅行好きというより、ほとんど韓国しか行ってないので、ちょっと肩身が狭い思いをしている。
ふくはらさんとは、地震前に2、3回会っただけで、親睦会、いわゆるお茶会にも参加できずにいるが、会員のなかで一番親しかった寺村君が、元気で132号に中国紀行文など寄せているのを見て、懐かしい思いにとらわれてしまった。
今夜は阪神の試合が無いので、心静かに過ごせる。
261chで、1995年公開の「写楽」を見る。前に読んだ 皆川博子の作品 を原作としたもので、フランキー堺が企画演出で、自ら蔦屋重三郎を熱演していた。主演の真田真之はMorris.のイメージする写楽より、かっこ良過ぎる気がした。しかし、配役といい、スタッフといい、贅を尽くした豪華な作品で、天明の歌舞伎と江戸文化を疑似体験させてもらった。
矢谷智克部屋に詩集『砂の木』の紹介ページ をアップ。大西ユカリ部屋にMorris.の追っかけ日記 をアップしたが、これはMorris.の日記の中からユカリちゃんのライブに行った日のものだけをピックアップして1ページにまとめたという、使いまわしでしかない。手抜きと言われるかも知れないが、現在全くといっていいほど更新していないユカリちゃん部屋を、閉鎖するより、記念として残しておくために、こんなページを作ったということにしておこう。

【博士の異常な発明】清水義範 ★★★ タイトルで想像がつきそうな9篇の短編が収められている。相変わらずアイデアは買うのだが、作品によってムラがありすぎる。
不老不死、透明人間、植物人間、プラスティック捕食菌etc.---たしかに人類の夢といえそうな発明は、もし実現したら、人類を脅かすものが多いのではないかということを、ユーモラスに提示したものとみれば、なかなかにうがった作品とも言える.
本書の中で一つ選ぶなら「半透明人間」だろう。ウェルズの「透明人間」の裏返しだが、たしかにこんな薬ができたら、大変なことになるということはわかる。


002/05/23(木)●お好みならたけうち●

[イパクサの夢] イパクサ家族(愛人?&子供4人!!)と温泉に来てている。これがやたら大きな建物で、浴場が5つも6つもあり、すべて混浴。Morris.は中で迷ってしまい、脱衣場に戻ったらパクサらはすでにいなかった。あわてて外に出て、一人でいるパクサを見つける。パクサはすっかり好々爺になっていて、農作業などやっている。スナップ写真を撮ろうとすると、ファンらしい女の子や、学生が一緒にカメラに納まろうとする。下手な韓国語で制止するも、全く言うことを聞かない。その後パクサに最近日本で新曲「トヌッキジョネ」が流行の兆しを見せているなどと話す。*註、あくまで夢だから理屈に合わなくてかまわないのだろうが、パクサの子供は、前の奥さんとの間に息子が一人、今の奥さんに娘と息子がいる。「トヌッキジョネ」はキムヘヨンの曲。実際に愛人がいるわけではない。

8時起床。昨日の阪神の負けで、やけ酒飲んでそのまま眠ってしまったらしい。昼前社長がちょっと寄る。その後、中央図書館へ。
帰りにメトロ地下の古本屋、上崎書店で、平山平一詩集「ぜぴゅろす」を買う。高架下を冷やかし、元町の阪神理容で散髪。
そごう新館5Fの紀伊国屋書店に寄ってみたが、梅田よりはかなり小規模で、同じように見にくい。
7時にお好み焼「たけうち」へ。社長、矢谷、神田君が先日の東灘区民祭りの打ち上げやっていた。大谷君も来ていて明日から商店街役員研修で上海に行くとのこと。うらやましい。それにしても、ここのお好み焼きは、何時食べても絶品である。神戸名物のそばめしも美味いし、焼きそばも、鉄板焼きもなかなかのものだ。上品なおばさんと、若い男の子とふたりで、切り盛りしている割に、時間がかかるし、ビールの注文も通らなかったりするが、丁寧すぎるくらいの、丁寧さと、絶対マイペースをくずさない、手順の正確さが味の秘密かも知れない。
その後近所の飲み屋にはしごして、おしまいは花梨でラーメン食べて帰宅。
今日は阪神は巨人に圧勝で、連敗を4でくいとめた。ほっとひといき、というところ。

【ソウル】長谷川康夫 ★★☆☆
同名の映画のノヴェライズらしい。脚本も同人が書いている。別件でソウルに派遣された日本の刑事が、現金強奪事件に巻き込まれ、韓国の警察と衝突しながらも、最後には協力して事件を解決にもっていくという、よくありがちなストーリーだが、それなりにスピード感もあり、人物描写も描き分けられて(マンガ的ではあるが)、娯楽小説として楽しめた。いかにも映画の場面らしくなるシチュエーションをわざわざ作っているような部分もあり、韓国警察の部長刑事が、実は、日本人刑事の兄と、以前日本で共同捜査にあたり、兄は殺され、部長刑事は部下を誤射して殺したという因縁があったという、ご都合主義もあった。
ところどころに、ハングルが使われていて、時代の流れを感じさせられた。部長刑事に思いを寄せている通訳の女性警察官が、ヒロインというにはあまりに存在感を出し切れないのも物足りなかった。


2002/05/22(水)●二日続きのnightmare●

としろう、市川、溝渕君と昨日の現場。午前中に作業は終了し、午後は倉庫作業。現場(上甲子園)から戻る途中、甲子園球場の前を通ったら、すでに500人近くが座り込んで開門を待ってた。
最近パクサ関係のメールをよくもらうようになった。潜在的なファンがいるようだ。ワールドカップ絡みで「2002宇宙の旅」が再発売されたりしてて、本当にパクサの日本での再活動につながらないかと、期待している。ぐいぐい酒場の常連TELさんが、 自分のサイトにパクサコーナー をアップされている。コンパクトながら、よくまとまっているので、パクサのアウトラインを知るのにいいページだと思う。
今夜は、阪神井川、巨人武田の投手戦になり、阪神先行した直後に松井の2ランであえなく連敗。昨日が悪夢のような負け方だっただけに、今日は絶対勝って欲しかったのに。

【Web デザインマナーブック】エ・ビスコム・テック・ラボ編著 ★★★
ホームページデザインの入門書と、専門書は山ほど出ているわけで、Morris.も入門書はいくらか読んだが、ほとんど同工異曲で代わり映えせず、かといって専門書は歯がたたない。というところで、本書は、ちょうどその中間くらいを狙った水準らしいということで、借りてきたのだが、やっぱり結論から言うと歯が立たなかった(+_+)
書いてある内容は理解できるのだが、自分のサイトに反映しようとすると、お手上げなのである。
タイトルに「マナーブック」とあるように、最近乱造されているホームページのルール無視の横行に一石を投じるという意味合いもあるようだ。
とりあえず本書は、いちおうHTMLタグを自分で打ち込んでホームページを作成している者をターゲットにしているので、Morris.には、敷居が高く感じられるのだろう。
Morris.部屋は、最初から、ネスケに付随しているHTMLエディタ(Netscape Composer)で作成している。最近Ver.4からVer.6に移行したので、それに伴い、エディタもヴァージョンアップしたのだが、これがまた改善とばかりはいえないし、不都合も多々目立つ。
あまり分らないままに増殖を続けてきただけに、現在Morris.部屋にはHTMLファイルで246ページもある。中には2002年の韓国旅行記のように、画像を含めて1ページ3MB近いものまで含まれているし、これら全てを手直しするのは大変そうだ。
いっそ一から構築しなおす方が簡単かも知れない。
どんどん、本書の感想から離れてきたが、HTMLの世界は、まだまだ文法や法則が確立されてない上、ブラウザ提供メーカーの思惑や、新しい技術の登場ネット環境の変化に対応仕切れない面など問題が多すぎるようだ。
本書の中では、主に「フォント」「テキスト」関連記事を熱心に読んだのだが、スタイルシートの勉強が必要なようだ、ということだけが印象に残った。でも、きっと手をつけるにはいたらないんだろうなあ、という、確信に似た予感がある(^_^;)


2002/05/21(火)●ぐやじい逆転負け●

朝、荻野君と御影に家具配達した後、西宮の現場。オーストラリア行き、トランクルーム、国内3ヶ所、航空便と、分別が大変でなかなかはかどらない。結局明日も同じ現場ということになった。
今日から甲子園で阪神-巨人3連戦。待望の矢野がスタメン復帰。藪、工藤のベテラン投手戦は、阪神の先制で、主導権を握る。3-0でリードして楽勝だと思ったら、8階表巨人の猛攻、というか藪突然の乱調で3-6とひっくり返されてしまった。まさかの逆転負けでこれで2ゲーム差をつけられてしまった。7回まで楽勝と思ってただけにぐやじいーーっ(+_+)

久しぶりにMorris.' botanical-gareden 「かたばみ」 を更新。


2002/05/20(月)●今日は休養日●

[水上コンサートの夢] Morris.は船に乗っている。隣に浮かんでる船で中島みゆきが、トーク&ソングショーをやっていて、アルバム販売もやっていて、一枚購入する。写真も撮影して、センターにもどり、ホームページにレポート書こうとしたが、キーボードが真っ白になって記事が打てない。デジカメにも何も写っていない。夢だったのだろうかと思いながら目を覚ました。

先週の仕事の疲れが取れないまま、東灘区民祭りや、ハンナちゃんの相手などで、疲れてたので、今日はほとんど完全休養日。
午後社長にCDジャケットの校正の件で電話したが、すでに最終校正済まして印刷所に回したとのこと。うーーん、一度目を通しておきたかったぞ。

夕方伊藤君寄って、MDと6/15(日)CD記念コンサートのチラシ持って帰る。

詩集『砂の木』 【詩集『砂の木』】矢谷トモヨシ ★★★ 矢谷君の第三詩集である。30ページ足らずの私家版の小冊子で、20篇ほどの詩が収録されている。過去3年を中心にした作らしい。
Morris.はシンガーソングライターの矢谷君の昔からのファンで、好きな曲もたくさんあるのだが、本詩集に収められた作品は、歌うためのものではなく、読まれるためのものだと思う。
全体を貫くテーマは、愛と別離と出発、といってしまえばそれまでだが、それらの感情を生で吐き出さず、しっかり自分の中で発酵させて、言葉による作品として昇華させている。
大袈裟な言葉や、難解な言い回しもせず、素直にわかりやすい言葉だけで、ここまで表現できているのはなかなかのものである。
表紙を始め、本文のあちらこちらに作者自身によるデジタルカメラの画像がモノクロで掲載されていて、これが複写とは思えないくらいいい感じに仕上がっている。
レイアウトは山口さんで、何故かspecial thanksにMorris.の名前も記されている。これはMorris.彼のHP「 Singin’Arrow 」を作成していることへの答礼なのだろう。

砂の木 矢谷智克

すべてのものに
影ができる
砂の上に
のびた影
僕からこぼれた
はなびらが
影の上に咲く

風よ
吹かないで
しばらくは
このまま
花を散らさないで

僕は行く
花を残し
だけど
風よ
影だけは
連れて行くよ (020320)


残部も多くはないようだが、購読希望者は 矢谷君へのメール に問い合わせてみてください。定価\200だから、郵送料込350円くらいで入手できると思う。

【灰の男】小杉健治 ★★★☆
東京大空襲によって、運命を狂わせられた複数の人物を中心に戦後、そして現代までの長いスパンの中で、その隠された事実を明らかにして、責任を回避しようとしてほぼ成功したアメリカと、戦時体制に阿った政治家、マスコミの隠蔽工作を弾劾しようという意図のもとに、書かれたジャーナリスティックな小説といえるだろう。
3月10日の東京下町への大空襲が、実は9日のうちに始まり、その手引きをしたのが日本人スパイだったということが、物語の焦点になるのだが、そこに持っていくまでの、人間関係を丁寧に書き込み、戦中戦後の空気や、切羽詰った状況を垣間見せてくれる。さらにその極限状況の中での、愛憎、肉親の絆、学徒出陣、特攻、挺身隊、慰安婦、横流し、保身など、これだけ丹念に拾い上げ、長大なストーリーに纏め上げるというのは、作者の力量を感じさせる。
小杉健治は、裁判や、弁護士、検事など法曹関係の作品が多く、本書でも、正義感の強い弁護士が複数登場する。
しかし本書のメインテーマは、先に書いた通り、東京空襲で亡くなった、膨大な犠牲者への鎮魂、そして無抵抗な庶民への無差別爆撃をなしたアメリカへの怒り、それを誘発した天皇、軍事政府、マスコミへの告発の気持ちが、本書を書かせたにちがいない。
広島、長崎原爆は、慰霊祭が開かれているのに、東京空襲が、忘却の闇に葬られそうになっていたことへの憤懣やるかたない登場人物の言葉は、そのまま作者の思いを代弁しているとおぼしい。

「今の社会の荒廃に対する失望です。政治家をはじめ、新聞・マスコミ、企業家、医師、教師、警察官などあらゆる分野での無責任さです。誰も責任をとろうとせず、自分の損得だけしか考えない。今の世の中は十万人のひとを犠牲にしてまで敗戦後のことを考えていた人間たちがあらゆる分野で指導的立場でいるのです。」

「あの戦争で、有為な若者は戦死し、心ある軍人は自決して行きました。敗戦後、GHQに登用されたのはうまく立ち回ったひとたちです」
和平グループはすでに敗戦必至を知っていた。もちろん軍部につられて一億玉砕に突き進むつもりは毛頭ない。彼らの胸にあったのは、敗戦後の国家再生であった。そのとき、指導的立場に立つことだ。


2002/05/19(日)●観覧車の夜●

[世界を破壊する夢] 邪悪な意思を持ったMorris.が、この世界を維持するさまざまなシステムを自由に壊す力を得てしまい、鉞やカッターで、それらを破壊してまわる。その結果、世界は数時間後か数日後に消滅することになる。まだ誰もそれに気付いてなくて、Morris.はそしらぬ顔で日常生活を続けている。友だちのメールにさまざまな異常が発生していることが書かれてくる。Morris.は何が起こっているのだろうと、しらじらいい返事を書く。だんだん世界がぼろぼろと消滅し始める。しかしこの「世界」というのはある限られた箱の中だけのものだったらしい。世界が消滅しても、その外にはまた別の世界が拡がっていて、Morris.は「世界]を壊したことを秘密にしたまま生活を続けることになる。

今日は阪神-中日はデイゲームで、NHK衛星放送でしか中継がなかったので奈緒ちゃんとこで見せてもらうことにした。ムーア、浅倉の投げあいで、接戦を演じてたが、9回に押し出しなどもあって、結局2-6で完敗。巨人が勝って、1ゲーム差つけられて2位に転落。ああ。
夜は、梅田でハンナちゃん、ぽんちゃんと会う。ヨドバシカメラ7Fの「香港茶龍」飲茶食べ放題に行ったが、それほど食えるもんではないなあ。ハンナちゃんの希望で阪急フファイブの観覧車に乗る。だいたいがこんなのに乗るタイプではない。たぶん30年ぶりくらいではないだろうか。ビルの上に設置してあるから一番高いところは106mくらいになるそうだが、先日の38階のマンションの方が高いくらいだし、大阪の夜景といっても大して見るものは無い。通天閣や大阪城が遠くに見えるが、それらも最近のビル群の中では、そのちゃちさが際立とうというもの。
まあ、いわゆるデート御用達なんだろうが、Morris.は禁止を無視して、しっかり缶ビール飲んでた。

【絵本のあたたかな森】今江祥智 ★★★
内外の絵本40冊の紹介コラムである。半分カラー印刷なのだが、一作品3Pにしたため、レイアウトが変則的になり、ちょっと見づらい。レイアウトに関しては、図版をかなり縮小して余白を多くしてあり、たしかにデザイン的にはすっきりして見えるのだが、一つ一つの図版が小さくなりすぎて、鑑賞に堪えなくなってしまっているということがある。まるでサムネール写真みたいなのだ。
詳しくは原書に当たれということかも知れないが、やっぱり不親切な気がした。
選ばれた40冊のうち既知の本と未知の本が半々くらいで、既知のものも取り立てMorris.好みというわけではないから、今江祥智の好みは、かなりMorris.とは違っていることが知られる。
それでも、やはり絵本には不思議な魅力がある。特に色遣いなんかは、HPのデザインに利用できそうだ。そういえばこの本自体が、何となくウエッブサイトを見ているような気にさせるつくりだ。
今後手にとって見たいと思った作品は、

『急行「北極号」』クリス・ヴァン・オールズバーグ作
『夜に導かれて』スティーブ・ジョンソン & ルー・ファンチャー絵、ロイシン・ダンカンズ文
『ふるびたくま』クレイ・カーミッセル作
『夜くる鳥』味戸ケイコ絵、岩瀬成子文
『河原にできた中世の町』司修絵、網野善彦文


くらいかな。本書より先に「はじまりはじまり」というのがあって、これが絵本100選だから、そちらを先にチェックすべきだったかも知れない。


2002/05/18(土)● 東灘区民祭り●

8時起床。やっぱり全身がだるい。これは飲みすぎのせいだろう。
心配された天気も何とか回復して、東灘区民祭りは開催されることになったらしい。
12時前に住吉グランドに。矢谷、福井、山口、伊藤君と社長らが設営し終えていた。
安藤君、佐藤君という若いフォークシンガーを皮切りに、矢谷ドットコム、YS11、風來、途中、メインステージで春待ちファミリーBAND演奏などもあり、最後はロックンロールショーで幕を閉じた。
タイから帰ってきていた浜田が久しぶりに顔を見せた。いつもは、大勢で打ち上げに行くのだが、今年は五月雨式に散会で、ちょっと淋しかった。Morris.は社長、奈緒ちゃんらと、お好み焼き竹内に行く。
今日は阪神は中日に1-5で惨敗。
夜遅く、イパクサから、先日の「真夜中の王国」のテープ届いたという御礼の電話。韓国ホームページのことを確かめたら、やはり、韓国SONYのイ・ヒョクさんが、帰国してページ再開したらしい。


2002/05/17(金)● カラオケでキムヘヨン●

[汗蒸幕の夢] 汗蒸幕というのは、韓国のサウナでいわゆる垢すりエステみたいな奴。で、その汗蒸幕にMorris.は入っているのだが、目の前にTVがあって、寅さんシリーズのビデオをやってる。退屈しのぎにいいのではあるが、一向に室内の温度が上がらず汗も出ない。ブザーを押して係員を呼んで文句いうも、全く改善されない。サウナなのに普通の服装をした人が入ってくる。いつのまにかそこは社交場になっている。裸でいるMorris.は、どうしてよいか分らなくなる。

10時、起床。雨が降っている。体の節々が痛い。昼過ぎに灘郵便局に、郵パックの小包を受け取りに行く。ネットで知り会ったくりさんという方から、スマスマの草K君の韓国特集番組のビデオ録画を送っていただいたのだ。実は5月3日に一度送っていただきながら、Morris.の不注意で、送還されたものを、再送してもらったのだ。
実に2週間遅れということになる。
帰って早速見ようとしたのだが、音が出ない(+_+)、トラッキングで補正したら、音が出るようになったが、今度は画像が大幅に乱れる。Morris.のVCRもいいかげんガタが来てるから、そろそろ買い替えの時期かもしれない。
それにしても、二つあるドラマの始めの奴は最初にキャストで広末涼子とはっきり書いてあった。Morris.は酔ってて、始めを見逃した上、この広末涼子を韓国女優と錯覚していたのだった。
光州のハンナチャンから電話で、今日、船で大阪に着き、六甲アイランドのホテルプラザにいるとのこと。5時にホテルに会いに行く。フロントの男性が綺麗な韓国語で、ハンナちゃんに電話するのでびっくりした。
ハンナちゃんは3泊4日の予定で、月曜に帰国するらしい。ソウルでの公務員試験には落ちてしまい、福祉関係の民間の仕事につくらしい。
お茶飲んで、共通の友人ぽんちゃんを呼び出し、いっしょに、タージ・マハールという印度レストランで夕食。野菜カレー、マトンカレー、チキンカレー、タンドリーチキンの盛り合わせなど頼む。Morris.が注文した、ホウレンソウ入りチキンカレーが一番美味しかった。
ハンナちゃんからお土産に、キムチの本、金属製しおり、レトルトのコムタン、スープの素、バッチなどもらう。
食事の後、カラオケへ行く。DAMはなくて、ハイパーサウンドとかいう通信カラオケで、あまり韓国曲はそろってなかったが、キムヘヨンの「ソウル平壌パンナジョル」があったので嬉しかった。結局3時間近く歌いつづけ、最終で、1時過ぎに帰宅。


2002/05/16(木)●パクサの韓国HP●


昨日の現場の続き。本当は3日かける現場を2日で終わらせることになったので、大変だった。結局現場を出たのが7時前、帰りのトラックで野球中継聞こうとしたが、なんとラジオが故障して聞けない(*_*)
倉庫に戻ったら、4-0で阪神がリードしてた(^_^;)8時半過ぎ帰宅。結局、井川完封の圧勝、巨人は負けたので、1ゲーム差の首位になった。
ぐいぐい酒場で、higashiさんという方から、パクサの韓国語版のサイトアドレス http://2paksa.wo.to/ を教えてもらった。以前は、韓国SONYのイ・ヒョクさんが、公式ページを作っていて、その中のニュースから、Morris.部屋内のパクサページに翻訳して掲載してたのだが、去年の暮からアクセスできなくなった。
この前ソウルでパクサに訊ねたら、イ・ヒョクさんは米国-カナダに研修留学中で、5,6月頃帰ってくるとのことだった。
今回higashiさんが紹介されたのが、公式サイトかどうかよくわからないが、掲示板もあるので、パクサの最新情報を知ることができそうだ。こうなると、いよいよ、Morris.のパクサ部屋を独立させる必要があるかもしれない。
今日は流石に疲れて、風呂に入って、テレビ見ているうちに寝入ってしまった。

【東洲しゃらくさし】松井今朝子 ★★★☆☆☆ 東洲斎写楽ものときくと、ついつい手がでてしまうMorris.だから、謎とき本や、小説など、これまでに20冊以上は読んでると思う。正体不明の写楽が、想像力を刺激されるらしく、写楽別人説も十指に余る。
本書では、上方歌舞伎の道具絵師が江戸に出て、蔦屋の肝いりで心ならずもああいデビューをさせられてしまったのだと、このての本には珍しく、最初から犯人??を登場させて、謎解きより成り行きを読ませる方法をとっている。
上方の脚本家が江戸に下るに当たって、かねて目をつけていた道具絵師を先に江戸にやって、下調べさせるつもりだったのが、はからずも絵師が、他方面で頭角をあらわしてしまう。両人の思惑の食い違いと、江戸歌舞伎界の複雑な仕組みのなかで、脚本家は翻弄されそうになるが、名女形路考(瀬川菊之丞)の後ろ盾で、立ち直る。一方絵師は、自分の描きたい大首絵が役者の反発から描けなくなり、次第に意欲を欠き、最後は姿をくらましてしまう。
筋立ては簡単だし、謎解きとしては新味もないのだが、本書の眼目は、当時の歌舞伎界、出版界の機微を描き出していることだろう。
作者は松竹歌舞伎の企画制作に携わり、「マンガ歌舞伎入門」「ぴあ歌舞伎ワンダーランド」など、若年層への歌舞伎啓蒙書などを出してる人で、流石と思わせるところが多い。
蔦屋重三郎を始め、当時の文人、画人が数多く登場するのも、Morris.が、写楽ものを好む理由の一つだが、本書でも、鶴屋南北、十辺舎一九、太田南畝、歌麿、馬琴、京伝などが、顔を出す。なかでも一九は、絵師の兄弟分として、物語の狂言回しの役まで受け持っている。
もちろん歌舞伎の名優、芝居の勧進元の描写は懇切で、全体を引き締めている。最近久々に、時代の空気を味わえる好篇にまみえる心地がした。
文章もこなれて読みやすいが、面白かったのは、時代色をつけるつもりか、作者の趣味なのか、独特の宛字を施した熟語が頻出することだった。特殊用語も含めてそれらを見ていくこともMorris.の趣味を満足させてくれた。

・怪体(けったい)・暖味(ぬくみ)・脚色(しぐみ)・冗談(てんごう)・達者(まめ)・秋(とき)・臨終(おわり)・恟り(びっくり)・所為(しわざ)・値曳く(ねびく)・下帯(ふんどし)・蒅(すくも)・与る(あずかる)・破れんばかり(われんばかり)・終る(はねる)・癖(へき)・可惜ら(あったら)・京洛(みやこ)・見える(まみえる)・斉う(ととのう)・質す(ただす)・拵える(あつらえる)・鈍らせる(なまらせる)・吉原(ちょう)・深川(たつみ)・俠(きゃん)・入費(かかり)・燗筒(ちろり)・経緯(いきさつ)・制作費(しこみ)・衽(おくみ)・燭剪(しんきり)・泥んで(なずんで)・俏し(やつし)・肯する(がえんずる)・飯(まま)・焦れる(じれる)・悄気返る(しょげかえる)・硬ばる(こわばる)・詰る(なじる)・頽れる(くずおれる)・伸るか反るか(のるかそるか)・塞く(せく)・牢屋入り(こんぴらいり)・杳として(ようとして)

とにかくこれだけの語彙を使いこなしてることだけでも端倪すべからず、だ。かなり近世の作に親しんでいる証拠だろう。
こんな著者にして「手をこまねいて」と書いているのは残念に思う。

作中、戯作から足を洗った太田南畝が蔦屋の前に登場するが、回想としてあげらる狂歌のいくつかが懐かしかった。

・いざさらば丸めし雪と身をなして浮世の中を転げ歩かん
・いたずらに過ぐる月日もおもしろし花見てばかり暮らされぬ日は
・世の中はいつも月夜に釜の飯さてまた申し金の欲しさよ


2002/05/15(水)●アリアス猛打賞●

[四鳥熟語の夢] 研究室で数人が世間話してて「四鳥○○」という四文字熟語が話題にのぼり、それぞれ国語辞典を引いたら、Morris.の辞書には意味だけ書いてあったのに、もう一人の辞書には、M.ホップズ?とかいう人の本の中に出てくると書いてあり、この原典を探そうと、みんながいろいろ調べまわるが分らない。読めもしない原書に当たるがらちがあかない。その後、東大の夜間部(^o^)に通って、またいろいろ調べるもわからないまま。この四文字熟語の意味自体も覚えていない。

朝から雨。矢谷、西根君と大阪帝塚山のイタリア向け荷物のピックアップ。この現場は明日まで。
阪神も巨人も共に勝って、順位の変動はなし。今日はアリアスが三安打と別人みたいに打ってた。


2002/05/14(火)●日本橋は秋風?●

[朝市の夢] たぶん小倉にいて、朝、電車で海岸へ友だちと出かける。ところがそこには大都市並みのビルの名店街があった。朝市はここで開かれるらしい。Morris.は友だちに何で商品を持ってこなかったのかと責められる。あわてたMorris.は裸足で下宿に商品を取りに帰ろうとするが、誰かが商品を持ってきてくれたので、店を開くことにする。商品というのが何か得体の知れないもので、客から質問攻めに会い、答えられずへどもどしてしまう。でも何故かどんどん売れていく。

8時半起床。未知の人から「ちびくろさんぼ」の絵本を譲って欲しいとのメール。ちびくろさんぼで検索かけてMorris.の日記がヒットして、その中で、センターの古本市で、お手伝いしてそのおれいにちびくろさんぼをもらったことが書いてあったとのこと。
Morris.にとっても大事な本なので、お断りのメール出したが、本当に岩波は、罪作りなことをしていると思う。
昼前パクサにこの前の衛星第二放送のビデオを送るため桜口郵便局へ。隣に「サランバン」という韓国食堂が出来ていて、昨日から三日間は冷麺\500(正価\750)だったので、入ってみる。L字型のカウンタとテーブル3つ、奥に座敷というそこそこの広さで小奇麗な店だ。店員は韓国語話してたからニューカマーなのかもしれない。冷麺は、えらく色が白くて大丈夫かいな、と思ったが食べると腰が強くて割と美味しかった。スープがちょっと淡白かな。メニューはまあ一般的だが、韓国焼酎[真露」が、\1,500というのは、一般的な韓国料理店の相場なんだろうが、やっぱり納得が行かない。ソウルでは、だいたい1,000ウォンから1,200ウォンだから、ざっと二本円だと130円前後の酒なのだ。これに酒税、輸送費など入れても1本\300くらいが原価ではないかと思う。
午後から日本橋に出る。平日とはいえ、やっぱり活気に欠ける。中古のノートパソコン冷やかして廻るが、結構高い。デジカメも4万円台が中心だし、結局何も買わずに帰宅。
野球は阪神が横浜に勝ち、巨人がヤクルトに負けたので、厘差で阪神は首位に帰り咲きぢゃあ(^o^)


2002/05/13(月)●自転車帰還●

9時半起床。ちょっと宿酔気味だ。
伊藤君に頼まれたキリンジをSTARdigio409chからエアチェックする。はっぴーえんどみたいなサウンドだった。今週もあまり目玉のチャンネルは見当たらない。ペギー・リーや、70年シンガーソングライター特集、うーむ、あまりぱっとしない。
げてもの系では、3429chの日本の古いポピュラーソング特集vol.7というのもあったが、中途半端に古臭かったり、一生懸命すぎたりで、面白味に欠ける。
午後は、大阪に出ようかと思いながら、何となく気が変わって、ぷらぷらと散歩して帰宅。
夜、警官が兵庫県警のワゴンカーで、韓国旅行中に盗難にあったMorris.の自転車を持ってきてくれた。なんでも、西区で放置してあったらしい。3ヶ月もたって出てくることもあるんだね。Morris.は盗難届も出してなかったのに、購入した時防犯登録はしてあったので、その番号で持主が判明したらしい。
どうせ、タイヤがパンクしたり破損したりしてるんだろうと思ったが、意外にも良好な状態だった。住所と春待ちファミリーBANDのステッカーは剥がされていたけどね。自転車泥棒はかなり長身だったようだ、サドルがえらく高くなっていた。Morris.の足が短いということかもしれないが。
わざわざ運んでくれた西区の警察官には、職務とはいえ心より感謝したい。

【魅惑のフェロモンレコード】みうらじゅん ★★★★
1994年に出た単行本を97年に文庫化したものだが、六甲道駅地下の「ブック・キオスク」の芸能関係の棚の箱にずっと並べておいてあり、Morris.は、ここに寄るたびに、ついつい手にとって立ち読みしては笑っていた。あまりに毎回見てしまうので、これでは変態だと気付いて、とうとう買ってしまった。
「マイ・ブーマー」みうらじゅんがコレクトした、レコードジャケットの大蔵浚えである。ざっと500枚以上のオバカでエロ??なジャケットがずらずらと並んでいて、それぞれに軽妙なコメントが付してある。
圧巻は奥村チヨのジャケット30枚を披露しながら、これはコレクションのほんの一部だと威張ってるところだろう。Morris.は彼女の現役をリアルタイムで体験している(小倉での学生時代に「恋の奴隷」が出た)世代だが、みうらじゅんはMorris.より10歳若いから、当時小学生だったはずだ。たぶん、後になって発掘したのだろうが、病が嵩じて、後に2枚組みベストアルバムをプロデュースしてしまったくらいの熱のいれ様なのだった。
凄い人はいるもんである。
コスチュームといえばセーラー服?? その他のジャケットも、それぞれ自己主張を過剰にしている珠玉品が多すぎて、たしかに、見てるだけでくらくらとしてくる。そこに実にツボを押さえたコメントがスパイスとなってMorris.の笑い袋を刺激する。
たとえば「タイにはハヌマーンという神がいる。サルの顔をした神様である」 というコメントは、それだけ読めば、何てことないものなのだが、これが、北島三郎の[愛の道」のジャケットの下に置かれてしまうと、爆笑するほかなくなってしまう。
「フェロモン顔」というパートに採りあげられた栄えある面々は

東てるみ、武田久美子、中村晃子、畑中葉子、夏木マリ、渚まゆみ、朝丘雪路、カルーセル麻紀、辺見マリ、坂本スミ子、三田悠子、川島なお美、緑魔子、三原順子、たちばな麻紀、杉本美樹、原あつこ、大谷裕子、小林麻美、渥美マリ、フラワー・メグ、アマンダ・レア、ブリジット・バルドー

これでだいたい著者の好みもわかろうというもの。Morris.もおおむね異議なしである。
さらに、乳、尻、脚などの身体各パーツごとのジャケット群があり、夫人、黒下着、セクシーポーズなどのジャンルわけもあるが、コスチュームというジャンルのトップに、柏原芳恵の「春なのに」のジャケットがおいてあった。本書の高得点にかなり貢献していることは間違いないだろう(^o^)
しかし、レコードジャケットって、本当に存在感あったなあ。CDになって、ジャケットは地に落ちたと言い切っていいだろう。
30cmLPのジャケットサイズはタブローとして必要充分な大きさだったし、シングル盤でも、それなりのデザインができるぎりぎりのサイズだったと思う。


2002/05/12(日)●阪神44日天下?!●

8時半起床。全身疲労が残っている。
昼前に新開地へ。最初はYS11の演奏。その後、2時半から、Morgan's Bar、間に江州音頭をはさんで、元祖春待ちだった。元祖はいちおう今日で演奏おしまいということになる。
社長、小谷しんじ、中川みつお、神田修作、田辺秀一の5人のうち、3人は現役の春待ちファミリーBANDメンバーだから、バンドが消滅するという感じはあまりないのだが、それでも、感慨はあって、ビデオも撮って記録に残すことにしたのだが、演奏はかなり粗くて雑だった。
4時ごろから、秋本、いやま、伊藤、山口、奈緒ちゃんと6人で、近くの食堂で打ち上げ、いいかげん、安い不味いの店だった。
秋本君はそのまま帰り、残りはMorris.の部屋で野球見ながら飲むことにした。阪神は終始リードされ、あっさり負けてしまい、開幕以来44日キープしてきた首位を巨人に明渡してしまった。しかし今日の宴会メンバーで阪神ファンは、Morris.と奈緒ちゃんだけで、井山、伊藤君は巨人ファン、山口さんはアンチ阪神ファンと、最初から旗色は悪かった。
野球の後、今日のテープや「ポップギア」のビデオなどをあてに飲んだ。先日買った文庫「魅惑のフェロモンレコード」は、特に山口さんにウケていた。


2002/05/11(土)● 疲労度A'●

昨日までとはまた別の六甲アイランドの高層マンションのピックアップ。こちらは38階で、29階より10階近く高いのだが、このへんになると大して違いはない。
昼休み、広場では、ビンテージカー同好会の集会があっていて、フェラリや、ベンツ、モーガンなどのカスタム仕様の外車がわんさか集まっていたが、車に関心のないMorris.には、ほとんど意味がない。
ヨルダンとロンドン向けの荷物だったが、結構手間取り、作業終了が5時半、倉庫で積み下ろし、積み込みなどして7時近くまでかかってしまった。
帰り駅まで送ってもらった清水君の車の中の野球実況でアリアス、桧山の連続ホームランで同点にし、浜中のホームランで逆転したので大喜びで、急いで帰宅してTVで続きを見たのだが、6回に打撃妨害、エラーなどで、一挙4点取られ逆転され、結局、6-10で阪神は巨人に負けてしまった。
今週は結構ハードで、今夜は何もしたくない。
明日は[新開地ミュージックストリート」で、YS11(12:30頃)、Morgan's Bar(14:00頃)、元祖春待ち(15:00頃)などの身内バンドが出演するほか、あちこちでいろいろな演奏が繰り広げられる。ストリート演奏は無料なので、お暇な方はお出かけください。


2002/05/10(金)●アクセスカウンタ50,000 ●

今朝Morris.部屋覗いたら、カウンタが49,990だった。今日中に5万突破は確実だと思ったので、ぐいぐい酒場にきり番ゲットした者にプレゼントする由をアップしておいた。

六甲アイランドの現場最終日。生憎一日中雨が降り続いた。荷物を倉庫に持ち帰り、そのまま、40フィートと20フィートのコンテナに詰める。
別の通関作業では荷物の中から申告してない酒が出てきたというので、検査全部やり直しになり、X線検査で怪しいのを引っ張り出して、開梱検査したら、ぞろぞろと酒が出てきた。いまどき、洋酒をこっそり持ち帰るなんてあまり意味がないと思うのだが、おかげでこちらは大迷惑をこうむった。

真夜中の王国「ポンチャックで行こう」  衛星放送パクサ紹介 帰りに、矢谷君と三宮に出てユザワヤをひやかす。手芸用品のデパートとばかり思っていたが、文具や、デザイン用品など、広範囲な品揃えで、しかも安い。
ここは、時々チェックしなくては。

7時半帰宅してTVで阪神-巨人戦見る。井川、桑田の投げあいで、接戦を演じていたが、忘れた頃に打つアリアスの2ランホーマーなどで後半阪神のワンサイドゲームとなった。

社長宅に昨日の衛星放送のビデオ受け取りに行く。
戻ってすぐ見たのだが、この番組「新・真夜中の王国」は、内外の音楽や演劇などの紹介するものらしい。お目当てのパクサの出番は「ディープ・コリアの歩き方」という連続シリーズの中で「ポンチャックで行こう!」とタイトルされた15分ちょっとのコーナーだった。しかしパクサの出番は最初と最後の2分ずつくらいで、期待が大きすぎたせいもあって、物足りない、というか、ちょっとがっかりだった。
パクサ自宅でのインタビューと、麗水でのイベントの映像も、あまりに細切れだった。

ぐいぐい酒場で、土田さんから、50002をカウントしたとの書き込みがあった。ともかくも、Morris.in Wordlandは、今日アクセス回数5万を達成したということになる。
現在のカウンタは、機能的には優れているようだが、デザインが地味で、あまりカウンタを意識することがなくなった。
 

2002/05/09(木)● パクサも見たがってる?●
六甲アイランドの現場3日目。昼食は「花邑」で、おろしカツ定食食べる。久しぶりに食べたらなかなか美味しかった。
今夜は、衛星放送でパクサのインタビューがある日だが、うちでは見ることが出来ない。社長が上手く録画してくれることを祈る。
これを機会にパクサ自伝の翻訳をしているときに、当のイパクサから電話があった。
案の定、今日の放送を見るようにとの連絡で、今夜は、安養のナイトクラブの仕事の合間らしい。
一旦電話切れてから、すぐまたかかって来て、今夜の放送のダビングテープ送って欲しいとのこと。OKはしたものの、こうなると、ますます社長の録画が重要なことになる。
と、いうわけでひさしぶりにパクサ自伝第一章のラスト、 「開けてびっくり金蛙」 を更新しておく。
 

2002/05/08(水) 歌集『あるこほる』
4時半に目を覚まして、サッカー、日本代表-レアル・マドリードのTV実況見てしまう。雨でグランドコンディション悪すぎ、ボールは全然跳ねず、転がらず。普通のグランド状態での試合を見たかった。前半のマドリッドのカルロスのゴールは、審判のオフサイド見落としだろう。後半には決定的チャンスをマドリードがミスキックで逸した場面が2,3度あったりしたから、0-1のスコアは儲けものかも。

29Fから見下ろす 昨日と同じ現場。今日は午前中いっぱい雨が残ったが、午後になって晴れた。ベランダからの景色をデジカメで撮ってみたが、大して面白い絵にはならなかった。

阪神ーやクルト。藪が前半好調で、2-0とリードしてたのに、追いつかれ逆転され、同点にしたもののペタジーニのホームランで1点差で負けてしまった。巨人も負けたので、かろうじて首位をキープしている。明後日からの巨人戦が楽しみというか、怖いというか---

Morris.歌集ページに、『酒精-あるこほる』 をアップ。サンボ通信21号所載のもので、内容は題名見れば判ろうというもの(^o^)
 

2002/05/07(火) ●パクサ出演は衛星第二(+_+)●
[高校の体育館の夢] Morris.が通った佐賀県立武雄高校は、男女共学なのに北校舎(男子クラス)、南校舎(女子クラス)に大まかに分かれていた。しかも北校舎は平地に、南校舎は急な坂を登った丘の上にあったので、男子高と女子高が隣り合わせになってる風情だった。ここまでは夢ではない。
夢でMorris.はその武雄高校に仕事に来ていて、体育館に行こうとするのだが、間違えて図書館に行ったり、音楽室に行ったり、教員室に迷い込んだりしてどうしても体育館にたどりつけない。そうだ体育館は南校舎のある丘の上にあったのだ、と気付いて、坂道ではない急な斜面を登っていった。この斜面からは、貝の化石が多く、Morris.は座り込んで岩を割り始めた。誰かが大声で叫んだのであわてて体育館目指して登って行く。どうやら体育館らしき建物にたどり着いたが、中は工場(製紙工場)になっていて、さまざまな外国人が奴隷のようにこき使われていた

今日はとしろう、秋本、清水君と六甲アイランドの高層マンション29階の現場。よく来るところではあるが、30階近くになるとさすがに高い。ベランダから見下ろすと航空写真見てるような気になる。
昼前から雨になった。
例のイパクサ出演予定のNHK番組「真夜中の王国」のことだが、確認のためネットで検索したら、なんとNHKはNHKでも、衛星第二放送の番組だということがわかった。Morris.はパーフェクTV(スカパーではない(+_+))しか受信できないのだ。社長宅がケーブルTVだったことを思い出して、当日留守録してもらうよう頼む。
相変わらずMorris.は詰めが甘い。

【遊民爺さんと眠り姫】 小沢章友 ★★★ 3年ほど前に読んだシリーズの第三作だと思う。初篇 「遊民爺さん」 と「遊民爺さんパリへ行く」は同時に借りて読んだ。作者が、Morris.と同年生まれの佐賀県出身という共通点にも惹かれて借りたのだが、語り手のぼくは、24歳のコピーライターになっている。作者も同じ職業から作家になったと経歴にあるから、これは作者の若き日の分身だろう、60過ぎの遊民爺さんも、また一つの分身かもしれない。
今回はこの二人と、眠り病(ナルコレプシー)のオペラ歌手志望の少女、過去の果たせなかった恋を抱きつづけるガン患者の常務、などの絡み合いが中心で、ユーモアとペーソスのペーソスが勝ちすぎた感じがする。
作り事のわりに、何故か一生懸命辻褄を合わせようとするところが、また、ちょっと可笑しくてちょっと悲しい。
爺さんが眠り姫を発見した、バーン・ジョーンズ展や、眠り姫が出演するモーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」のバルバリーナのカヴァティーナの一節とその薀蓄、文学少年だった常務の愛読書など、ストーリー以外に読ませる部分はあるのだが、Morris.は「ぼく」が郷里の母の台詞を思い出して再現する場面での佐賀弁が懐かしかった。
数年前の社長と2泊3日の温泉旅行を別にすれば、ほとんど20年くらいご無沙汰だもんなあ。

「ねえ、近所の白木さんの息子さんは、N生命保険会社に入って、暮れのボーナスがうんと出たといって、お母さんに三万円もくんさったてよ。よかねえ。渡辺さんところの息子さんは、超一流のS銀行やろう、給料がよかさい。もうお母さんはにこにこして、言いんさるよ。ほんにねえ、銀行さまさま、ありがたかよって---」

Morris.の記憶にある佐賀弁(武雄弁)とは、微妙にニュアンスが違うところがある。一般向けの小説だから、アレンジしたのか、作者は佐賀生まれとあるから、佐賀市の方言と武雄では多少違っていても不思議ではない。
 

2002/05/06(月) ●連休疲れ●
8時起床。
世間では今日で連休も終わり。Morris.は連休の間、とりたててすることも無いのに、結構早起きしてたみたいだ。
ステップの小出さんから春待ち3rd.アルバムの歌詞の件で電話、社長に電話するも捕まらず、昼過ぎに社長が部屋に来て外国曲の作詞者名も必要ということがわかり、JASRACのホームページで検索しまくって、時間を食ってしまった。
夕方、伊藤、矢谷君来る。阪神-ヤクルト戦見ながら、香川藤麺のうどんなど食べる。
矢谷くんから、スティーヴ・ウィンウッドのアルバム「Back in the high life」「Hold on」を貸してもらう。
後から社長も来て、5月26日の甲南ハイボールでの「おもちゃばこ+春待ちファミリーBANDライブ」、6月16日新開地KAVCホールでの「3rd.Album記念コンサート」のチラシを作らされたのだが、船頭多くして何とやらで、何だか非常に疲れた割に出来たチラシは中途半端なものになってしまった。
阪神もヤクルトに逆転負け。あーあ。
 

2002/05/05(日) ●オリニナル こどもの日●
8時半起床。昨夜は古い韓国歌謡番組のビデオ見ながら寝てしまったらしい。

朝風呂入り、ついでに風呂掃除。

NHKでミュージカル仕立ての「ピーターパン」なんかやってる、そういえば今日はこどもの日か。韓国でも「オリニナル」で祝日のはずだ。
ディズニーのピーターパンのキャラクターも余り好きじゃないが、この実写版の主人公はひどすぎる。もっとひどいのはウエンディ役で、あわててチェンネルを代えた。

今朝は繋がってたのに、お昼にインターネット接続しようとしたら、「サーバ接続に失敗しました」の表示が出る。
YAHOO側の事情なのだろうか?
インターネットのジュニア用入門書を読んだ直後だっただけに皮肉な感じ。

午後1時半からNHKで阪神-広島戦をやるので、今日も出そびれることになりそうだ。ナイターやってくれればいいのに。
阪神はムーアが立ち上がり乱調で3点取られたがじわじわと逆転して、何とか4-3で逃げ切った。

インターネットは午後2時ごろにはつながるようになった。

4時前に青年(尾西君)が突然やって来て、一緒に六甲道駅南ウエルブ1Fの「まるたけ」という串カツにいく。
普段でも一串70円という安さなのに、今日はサービスデーで、50円。
安いまずいの店だったが、とりあえず値段につられてかなり串を重ねたがビール3杯飲んで一人1,600円。

その後、本屋など冷やかして7時半帰宅。

としろう・ぎゃらりー を更新。これはサンボ通信連載された作品 「僕の郷愁世界図会」 の一部。としろう自身の文章の入った作品4点をアップしておく。
矢谷智克部屋、SONG BOOKページ に「空と君」 「風」「大航海」「太田川」など12曲を追加。Morris.がまだ聞いたことが無い曲も含まれている。

【新版 インターネットを使いこなそう】中村正三郎 ★★★★ 岩波ジュニア新書の一冊だ。つまり対象は中学高校生ということになるのだろうが、Morris.にとって必要充分すぎるくらいの内容、水準だった。
作者は「電脳曼荼羅」でMSに噛み付き、掲載された雑誌「ザベ」(だったかな?)がMSの圧力で記事を差し止め、大きな話題になったこともあるし、そもそもMSDOS時代にお世話になったワープロ「松」を作った管理工学のFEP開発プログラマとしても有名だった。
現在はオープンソースを推進するRing Serverプロジェクト代表、大学講師を務める傍ら執筆活動、自サイトで活躍している。
Morris.のPC師匠である稲田さんも彼には絶大な信頼をおいているくらいだから、これまでに彼の著作(一般向け)の大半を読んだが、本書はその性格上、いつもの過激さがないぶん物足りないものの、インターネット全般にわたる平明かつ良識的入門書として、おそらくおびただしい類書の中でも最良の一冊ではないかと憶測する。
内容説明は本人による サポートページ を見てもらったほうが早いかも知れない。
ついでにトップページ 「中村正三郎のホットコーナー」 もブックマークにいれることをお勧めする。
って、これだけでMorris.の書くことは無くなってしまったではないか(^_^;)
屋下に屋を架すことを承知で、印象的な部分を引用しておく。

ネットワークによって小さなものが、柔らかい構造で連携することで、一枚岩の巨大組織を凌駕し、旧来の動きの鈍い巨大なものは流れに取り残されていく。この感覚は、個々の地衣差何コミュニティの充実こそが全体の充実につながると考えるインターネットに、実にフィットする感覚です。こういう価値の転換が肌で感じられる世界、それがインターネットです。

HTMLでページをつくるときも、レイアウトに凝るよりもまず、見出し、段落といった、文書の構成をしっかりタグづけすることが重要です。

[ホームページ作成の留意点]
1.文章は、はっきりと簡潔に。
2.ひとつのページ内に関連することを上手にまとめる。
3.派手な色や強調表現はあまり使わない。
4.画像の利用はほどほどに。
5.画像を利用しなくてもりようできるように。
6.ウェルカムページ(ホームページの入り口)へのリンクを、すべてのページに用意する。
7.全体のリンクの関係を、どこに何があるかわかりやすい構造にし、あまり複雑なリンクにしない。

MSへの攻撃姿勢もかなりセーブした形になっているが、Outlook Expressや、IE、ActivXなどへの批判と危険は、はっきり書いてあるので、MSにとって、中高生には読ませたくない一冊ということになるに違いない。
かなり岩波への圧力もあったかもしれない。日ごろ岩波の悪口を言ってるMorris.だが、ともかくこれを出したということで、岩波の姿勢を評価したい。
サイト紹介の写真に、Morris.愛用のネットスケープの画面が多く用いられてるのも嬉しい。
 

2002/05/04(土) ●どんよりとした一日●
7時半起床。どんよりと曇っている。
昨夜、飲みながら日記を打ってて、途中で寝てしまったが、今朝、そのファイルを開いたら、一昨日の日記のままになってる。
ファイル保存しないで終了したらしい(^_^;)
仕方なく朝からしこしこ昨日の日記の打ち直し。
その後、MDのラベルの整理。
午後1時半から阪神-広島戦、TV大阪で中継あるので、今日はこれをゆっくり見ようと思ったら、試合直前になって、雨のため中止だと。ちぇっ。
午後買出しに出て帰ってきたらすぐ雨が降り出した。
夜は巨人が横浜に勝って7連勝、これで阪神とのゲーム差は0.5となった。
COOPで、日本香堂の線香「青雲KYARA GOLD」と言うのを買って来た。バラ詰め100gくらいで\700というかなり安物の部類だが、これが結構Morris.好みの香りだ。
以前はずっと京都東寺の「風信香」を愛用していた。これも安価で、甘い香りが癖になるものだったが、このところとんとご無沙汰なので、ちょっと手近なもので代用と言うことにしたわけだ。
しばらく実存モリス亭は抹香臭いことになると思う。
 

2002/05/03(金) ●李さん家族の全て●
昼から万博公園へ行った。連休と言うことでかなりの人出だ。太陽の塔もすでに32年を閲していることになるが、相変わらす異彩を放っている。

今日のお目当てはミンパク(国立民族学博物館)だ。
センターで招待券もらってた特別展 「2002年ソウルスタイル 李さん一家の素顔のくらし」 を見ておきたかったし、ミンパクの常設展示も長いこと見てなかった。

特別展は、1階に、ソウル漢南に住む李源台さん一家の、3LDKマンションを、家財道具一切合財ぐるみ、再現して公開し、その周りに市場、屋台、小学校の教室、銭湯などを配し、2階には、韓国人が生まれてから死ぬまでの17のトピックをブースで展開してみせるというもの。

天井吹き抜けで映画のセットよろしくしつらえられた展示場には、靴を脱いで上がることになってる。この一事だけでも、一般の展示会とは違って生活を体感させようと言う意図が感じられた。

かねがねミンパクの収蔵物の質量ともの充実と収集の徹底振りには感心していたし、その展示の仕方や姿勢のオープンさには、深い共感を覚えていた。
日本のミュージアムには珍しく写真、ビデオ撮影全てOKだし、ガラスなどの遮蔽物を極力省いて、じかに展示物を見ることができる。なかには触ってもかまわないコーナーがある。

今回の特別展はそれを更に徹底させたもので、画期的な展示だった。

何しろ、日常生活を忠実に再現するために、箪笥の中には服から布団から下着まで入ってるわ、本棚には蔵書の全てが、机には文具やら玩具、台所の棚には食器、調理道具、調味料、稼動している冷蔵庫の中にはキムチを始めとする食品が入ってるといった念の入れよう。

それをすべて入場者が手にとって見ることが自由という、信じがたい見せ方をしている。
ほとんどプライバシー侵害になるのではないか、と心配になるくらいだった。

Morris.は韓国人の家に行ったり、泊ったりしたことはあるが、さすがに箪笥の中まで見る機会はなかった。

李さん一家は、妻と息子、娘、祖母の5人家族で、40代の李さんは大学で民俗学を専攻して現在文化観光局に勤務している。奥さんも同じ学校の後輩で、こういった方面に理解が深いのだろう。

ビデオで家族の紹介、韓国TV番組の放映もあり、PCで、李さんのホームページ?も見ることが出来る。こちらも動画が多数用意されている。

会場で、以前センターで朝鮮語講座で一緒だった中村みはるさんと偶然会った。実に久しぶりだ。彼女は職場(高校)で、自主的に韓国語講座を開講しているらしい。えらいもんだ。

しばらく一緒に観覧する。2階には、韓服試着や、棺おけに入って見る体験コーナーがあり、Morris.も棺おけに入ってみたが、ちょっと左右が狭くて窮屈だった。生きているうちに棺おけに入ると50年長生きできると書いてあったが、それはないだろう(^o^)

それにしても、この特別展も、いちおうは、ワールドカップ関連の企画の一つなのかも知れないが、日韓交流を謳った催しの多くが、手抜きだったり、観光物産展に毛の生えたようなものだったりする中で、真に日韓理解の一助となる、素晴らしい企画といえるだろう。

ボランティアの爺さんに、客の入り具合を聞いたが、平日でもかなりの入館者があり、反応も好評だとの事。

韓国に関心ある方は、是非一度足を運んでもらいたい。
会期も7月16日までだし、ミンパクの常設展も、ますます充実しているので、まる一日費やす価値ありだ。
 

2階から見下ろす李さん宅   李さん一家の記念写真   棺おけに入ってみた  
太陽の塔の裏側   メキシコの骸骨くん   ソウルスタイルチケット  
特別展で時間取りすぎたので、常設展はちょっと時間が足りなくなったが、やっぱりすごい。よくもまあこれだけのものを一堂に集めたものだ。世界中のお祭りがいっぺんに開かれているみたいだ。
メキシココーナーに、例のポサダの版画をそのまま三次元化したような骸骨の人形がユーモラスで印象に残った。

バスで茨木市にもどり、しばらく散策したがとりたてて面白い街ではないようだ。ダイエー系の「Topos」が、閉店セールを行っていた。33年のご愛顧と書いてあったから、万博の前の年に開店したらしい。

8時半帰宅。阪神はデ-ゲームで、広島相手になんと18-11という信じられないスコアで勝ち、首位をキープしたとのこと。ほっ。
 

2002/05/02(木) ●神戸にもPEKO-BUSが!!●
休みだというのに6時半に目を覚ました。すっかり早起きが習慣化している(ホントカナ?)

きよみさんから、4月26日に斎藤史が亡くなっていたことを知る。享年九十三。
処女歌集「魚歌」から完成されていた。
93年の「秋天瑠璃」が最後の歌集かと思ったが、99年に「風翻翻」が出て驚いたことが記憶に新しい。
秀歌、問題歌目白押しだが、今は引用は控えておこう。
図書館で翌日の新聞記事を見てきたが、穏やかな死だったらしい。黙祷。

ペコちゃんバス 以前下関で不二家のペコちゃんのイラストを施したバスを見たことを書いたが、なんと神戸にも不二家のバスが走っていることが分った。
それもMorris.が、仕事場に行くために乗る三ノ宮駅から摩耶埠頭行きの路線なのだった。
一昨日の朝、バスを待っていたら、いつもとは違う白っぽいバスが来たので、珍しいなとよく見たらこれが、くだんのペコちゃんバスだった。
デジカメ持ち合わせてなかったので、矢谷君に頼んで写して貰い、今日メールの貼付ファイルで送ってもらった。

ペコちゃんはバスの側面には無く後部にあった。
下関のペコちゃんバスは全面にペコ、ポコキャラクタがあり、ドアには等身大のペコちゃんがいらっしゃいませポーズで微笑んでいた。
そういう意味でちょっと不満がないわけではないが、ともかくも神戸にペコちゃんバスがあるというだけでも嬉しい。

今夜は野球休みで、サッカーの日本-ホンジュラス戦があった。
同じ時間にABCで「新日本プロレス30周年記念スペシャル」というのがあって、これは宮崎さん絡みで見ておきたかったので、こちらを裏録することにした。

サッカーは、3-3のドローに終わったが、日本の得点は、中村のフリーキック、コーナーキック、サントスのPKの3点で、ボールを繋げての得点はゼロ、ホンジュラスの得点は日本の守りの脆さをついたもので、本番に不安を残す一戦となった。

新日本プロレスの番組はビデオで見たのだが、これは、Morris.の守備範囲ではなかったようだ。

今週のSTARdigioは、451chの「セクシーな歌声、ハスキー・ボイス」に大いに期待していたのだが、これは見事に期待を裏切られてしまった。Morris.のハスキーボイス好きと言うのは、知るひとぞ知るで、とりあえず、ハスキーなら、森進一でも、青江三奈でも、もんたでも、桂銀淑でも、ばうちゃんでもOKなのだが、この特集ではブライアン・アダムスとか、ヒューイ・ルイスとか、ジョー・コッカーとか、ヴァン・モリスンとか男性歌手が多いし、何となく肩透かしって感じだった。
唯一マリアンヌ・フェイスフルのアズティアーズゴーバイが流れたのが嬉しかったくらい。
エアチェックしたのは結局436chのサッチモとアニタ・オディの特集で、どちらもスタンダードの名曲をずらずらっと並べたもので、BGMにはもってこいだった。

【Webデザイン超入門】太田公士 ★★☆ Morris.部屋もそろそろリニューアルしなくては、という気持ちだけはあるのだが、なかなか実行に移せずにいる。何かのヒントになればと思いこの本を借りてきた。
HTMLの技法などには全く触れず、イメージを中心に論じた本と言うのが、ちょっとユニークだと思ったのだ。
サイトのイメージとして、さまざまなキーワード(かっこいい、フォーマル、ファンキー、エレガント、都会的、親しみやすいetc.)別のサイトの紹介、配色、レイアウトの説明などそれなりに役立つかもしれないのだが、Morris.は、付録の「WEBで使える色見本」が一番気に入った。
約250種色を日本語or英語の色名を掲げてそれに対応する16進数値を明記しているので、気に入った色のいくつかをメモしておくことにした。

Peach #FCDCC1
MAIZE #DBB284
Buff #CB9566
Asparagus Green #BFCAA2
Apple Green #8DBF20
Celadon Green #83A084

 

2002/05/01(水)● 図書館廻り ●
7時半起床。雨が降っている。
仕事ない日は雨もまた楽し(^o^)である。

昼前に雨も上がったので、灘図書館を皮切りに、三宮図書館、古本MANYO、ジュンク、地下鉄で中央図書館と廻り元町高架下を冷やかして6時に帰宅。

肉団子作りながら阪神-中日戦を見るが、今日はどうも劣勢というか、中日の老練紀藤に翻弄されて、結局0-5でシャットアウト負け。
巨人が勝ったので、たった1ゲーム差になってしまった。

絵本千夜一夜 【絵本・千一夜物語】 寺山修司 え・宇野亜喜良 ★★★★ 仕事忙しくて図書館に行くひまも無かったので、押入れから引っ張り出して再読したこの本。昭和43年(1968)発行で制作の表記からすると雑誌「話の特集」に連載されたものらしい。
Morris.は寺山の歌集には愛着を持つが、それ以外はあまり熱心な読者とは言えない。本書は、一種の戯作に近いものだろう。内容よりもたたずまいに惹かれて古本屋で手にいれたのだろう。
タイトルに絵本とあるとおり、Morris.好みの宇野亜喜良が、表紙はもちろん、本文にもふんだんにイラストを描いていて、これが実に素晴らしい。ページの途中にカラー印刷で本書のPRポスター(185x750mm)が綴じ込まれているのは、単行本としてはちょっと珍しいと思う。
本文用紙がこれまたMorris.の大好きな藁半紙で、薄いピンクや黄色がランダムに使われているのも嬉しい。
前口上に

原典と一切の関はりを持たない。まったく独自の千一夜の幻想と魔術の物語である。しかも催笑的効果があるからと言って、喜劇的であるなどと買ひ被ってはならない。これは喜劇と言ふほど大袈裟なものではなくて、ほんの冗談なのである。

とあるが、王と弟と双方の妻の不実から、王が女性不信となり、毎夜処女を犯しては殺し仕儀を続けて稀代の話者シェラザードによって物語の世界になだれ込む導入部分などは、時と場所と登場人物を60年代の新宿のヤクザ世界に置き換えて忠実にパロディ化しているし、細部で、原典の固有名詞を茶化したり、背中に地下鉄路線図を刺青した地下鉄サブ(^o^)、レスラーのアリ馬場などという言葉遊びから生まれたような登場人物を用意するなど、楽しめる仕掛け満載の戯作である。
実に要諦を押さえた歌謡曲のフレーズ(JASRAC承認無し)や、自作他作の歌や詩の引用、パロディ、故事付け、衒学、はぐらかしなどなど、寺山の「陽」の部分が溢れている感じがする。
セックスとヴァイオレンス(殺人)の二本柱で物語が進んでいくのも原典と同じで、そこに寺山好みの、畸形やプロレス、競馬などのアイテムが登場するのも当然といえば、当然で、劇団天井桟敷の舞台を絵本に仕立てたものと言うこともできるだろう。
本文では擬古文めかすためか、旧仮名遣いを用いているのだが、これがかなりいいかげんなところも笑いを誘う。
終盤に突然

夕顔乾酪色にしていて惨劇のわが家明くなり おはよう刑事

という、塚本邦雄の歌が引用されていてちょっと驚いた。
宇野亜喜良の70点以上のイラストが60年代の空気をそのまま現出させる風情で、Morris.はすっかりノスタル爺さん化してしまっていた。評点の大甘さは、それによるところが大きい。