Morris.日乘2003年11月 
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ここは、Morris.の日記です。読書記録、夢のメモ、宴会の報告、友人知人の動向など、気まぐれに書き付けるつもりです。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。  
今月の標語 

椅子でも夢を

 

【2003年】 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月  2月 1月
2003/11/30(日)●終日宿酔●

昨夜は日記をつけた後、レーヴへ行く、社長、さりーちゃん、昌美さんの3人がいて、社長が帰った後も、調子に乗ってどんどん飲みつづけ、結局店を出たのは1時過ぎだった。
おかげで今日は一日宿酔状態だった。

【兄おとうと】井上ひさし ★★☆☆ 吉野作造、信二兄弟とその家族の明治、大正、昭和にまたがる時代の場面場面のエピソードを4幕に仕立てた戯曲である。
大正デモクラシーの権化ともいうべき吉野作造のことはおぼろげにしか知らないが、作者は作造の高校の後輩にあたり、生地宮城県古川市の「吉野作造記念館」の名誉館長でもあるらしい。
弟の信二については全く知らなかったが、やはり秀才で、農商関連の役人で大臣を務めるほどの人物だったらしい。
井上戯曲らしく、登場人物は少なめで、あちこちに挿入される曲が不思議な雰囲気を醸し出している。
ここ最近、井上作品で楽しませてもらってない気がしているが、本作もあまり感心しなかった。
作造の理想主義というか、民本主義をわかりやすく劇中で解説するといったところが、うるさいし、それを憲法擁護論につなげるやり方も何となく胡散臭いものを感じてしまうのだ。
井上ひさしの面白さがどんどん失われて行くのを見るのは、つらいものがある。

2003/11/29(土)●2004暦手拭●

朝、メールチェックしたら、センターの飛田さんからのメールが来ていた。先日の朝鮮語講座同窓会元町「全州」のことを「むくげ通信」に載せるので記事を書いて欲しいとのこと。それはいいのだが、締め切りは土曜日の夕方、とある。おいおい、それって今日のことかい??いくらなんでもそれは無理である。今日も仕事があるのだった。
今日も朝から雨模様。このところえらく雨が降る。颱風の影響らしい。
午前中は、矢谷、秋本君と3人で、大阪、天神橋のイラン人女性宅のピックアップ。来日8年という彼女は、おそろしいくらい完璧な日本語を話した。思ったより荷物が多くて時間も取られたが、昼食はお好みの、神戸東市場内の「慢々亭」でチャンポン食べる。矢谷君らは「カレーチャンポン」を頼んでたが、Morris.は、「カレーうどん」とか「カレー蕎麦」といった類のものは、どうも苦手である。この店には更に「味噌チャンポン」というメニューまである。
午後は、六甲アイランド高層マンションの韓国人の荷物の配達。ここで作業を終えて木製ヴァンの釘打ちしてる最中に足を滑らしてトラックの荷台から落っこちてしまった。幸いというべきか、荷台の角の部分に両足の膝の内側が当たり、そのおかげで地面に直撃する事は免れたが、膝の内側は赤く腫れてちょっと擦りむけてしまった。骨には全く異常はないし、出血も無かったのでよかったが、結構痛い(+_+)
帰宅したら、千葉の宮崎さんから分厚い封書が届いていた。浅草のふじ屋の日本手拭と、5年ほど前の韓国映画のビデオだった。実は宮崎さんからは毎年、この手拭をいただいている。意匠は、来年の暦だ。このMorris.日乗のトップの画像はそれを拝借しているのだ。来年の図柄は、江戸時代の女性の髪型という、ちょっと変わったものである。テープの方はまだ見ていないが、いつもいつも、見ず知らずのMorris.にご厚情を賜り、感謝、感謝であるm(__)m

2003/11/28(金)●仕事な一日●

昨夜はついついずるずるとベッドで本読んで、寝たのは4時ごろだったと思う。
今朝8時に矢谷君からの電話で起こされる。たしか明日あたり家庭内タイ料理大会するといってたので、Morris.担当のガイヤーンの仕込みのチェックだろう。それにしてもえらい張り切りようだ、と思ったのだが、何と今から仕事に出て来いとのこと。昨日携帯メールで連絡入れてたというのだが、Morris.は夕方に一度チェックしたた時には何も入ってなかった。今朝改めて見たら確かに入ってるが、仕事の連絡をメールで一方的に流して後はほったらかし、というのは無いよなあ(+_+)
仕方なく1時間半遅れで倉庫へ。矢谷、秋本君と3人で11時から、六甲アイランドのフィリピン人宅のピックアップ。15M3以上あって、とても終りそうに無い、結局奥井、三矢さんらにヘルプ頼んで、それでも、作業終了が8時過ぎだった。ああ、しんどかった。

2003/11/27(木)●スープカレー●

10時起床。
「駄BOSUQUE」のスープカレー宮前商店街の鳥居?午前中一昨日の上屋劇場のビデオをVHSにダビング。いやあやっぱりマッドワーズはすごいや。
昼、センターに行き、土曜日の記念写真を人数分だけ鹿嶋さんに渡し、稲田さんと昼食に。久しぶりに「インディア」に行き、念願の野菜カレーを食べようと思ったのに、何とシャッターが降りてる。閉業したんじゃないだろうな。看板やメニュー表などはそのままだから、やってるとは思うのだがちょっと気になる。仕方が無いので、ちょっと南の「駄BOSQUE」という店で、スープカレーというのを頼む。人参、ジャガイモごろごろのホームカレーをスープ風に仕立てたもので、美味くも不味くもないといったところか。店の雰囲気は悪くなかったし、ヨーグルトやサラダは結構美味しい。食後に頼んだミルクティはこういった店では珍しくまともな紅茶だった。
宮前商店街の南北の入り口に鳥居が立ってることを稲田さんから指摘された。どうも中途半端な鳥居ではある。せっかくだから、宮前商店街を下ってみたのだが、アーケードはなくなってる上に、歯抜けで、すでに商店街とも言いがたい状態だ。鳥居は、商店街の過去を記念するモニュメントのように感じられてしまう。
JR神戸駅に出て、楠公さんの横を中央図書館まで上がる。公孫樹の黄葉がなかなか美しかった。
5時に六甲道に戻る。先日風月堂でのチャリティコンサートを企画した松下さんの奥さんに会う。社長にあの日のダビングテープ持っていってもらったので、どうでしたか?と聞くと、何とテープには何も入ってなかったとのこと。あぢゃぢゃあ、である。別のテープを渡したのか、何らかの事情でダビングできてなかったのか。どっちにしても赤面するしかない。社長は今四国に行ってるので、帰りしだいちゃんとしたテープを届けてもらおう。

2003/11/26(水)●「韓歌」音源テープ●

11時起床。ちょっと宿酔だが、天気も良いし、今日は嵐山に紅葉狩りでも行こうと思う。花見はとりあえず毎年楽しめているが、紅葉ってやつは、なかなかタイミングを合わせるのが難しい。行く前にインターネットでチェックしたら、今年の紅葉は異常気象で、どうも思わしくないらしい。嵐山も今日現在5,6割の色づきという情報だった。すぐくじけて、今日は中止ということにした。
午後、大阪のサニーさんから電話がはいる。先日の「歌集 韓歌」の音源を収録したテープを送ったので、そのお礼と、すごくよく出来てるから、自分のサイトで紹介しても言いかという照会の電話だった。いやあ、あの名著「韓国歌謡現在形」の著者から、そう言ってもらえると韓国歌謡おたく(Old Wave)冥利に尽きるというものである。嬉しくて、宿酔が抜けないうちから、またまた飲みだした。後は覚えていない。

2003/11/25(火)●マッドワーズ最高!!●

今夜は元町上屋劇場で、春待ちファミリーBANDとMAD WARDSのジョイントライブである。MAD WORDSのリーダー、ムーニーさんは30年ほど前にジャグバンド「アンクルムーニー」を結成した。はっきり言って、春待ちファミリーBANDはこのアンクルムーニーの影響を受けて結成されたといっても過言ではない。春待ちメンバーの中では先に中川、小谷君がパーマネントジャグバンドに所属していたが、もちらん彼らもアンクルムーニーに多大な影響を受けていて、二人の口添えで、ムーニーさんがライブ喫茶「春待ち疲れBAND」で演奏したのが、社長とムーニーさんの初対面だった。生憎Morris.はその場に居合わせなかったのだが、名前だけは、いやというほど聞かされた。
ムーニーさんが、60年代に30年代の黒人ジャグバンドスタイルをリバイバルさせた白人ジャグバンド、ジムクエスキンジャグバンドに心酔していたので、必然的に春待ちファミリーBANDも、スタイルとしてはジムクエスキン+アンクルムーニーの影響を強く受けていると思う。
ムーニーさんのライブは、数年前バナナホールでシャイ&ムーニーというデュエットで聞いたことがあるが、ジャグバンドとして聞くのが今回が初めてである。
上屋劇場は港湾倉庫を改装したもので、天井が高く、オープンな感じでなかなか雰囲気はいいのだが、音響的にはいまいちで、今回もリハーサルで散々やり直したものの結局駄目で、春待ちファミリーBANDの前半なんか、かなりひどい音だった。それでも中盤「おまつり」あたりから何とか持ち直し、Cトレイン、エノケンメドレーなどで盛り上がり、フィッシングブルースの輪踊りで、何とか面目を保つ事は出来たと思う。
そして、マッドワーズのライブ。1曲目「ウォークライトイン」から、完璧なジャグバンドミュージック。Morris.は基本的に春待ちファミリーBANDしか撮影しないのだが、今回だけはたまらず、社長に断って2曲目から撮影してしまった。とにかく、すごい、すごい。すごいとしかいいようがない。5人メンバーのそれぞれがすごいセンスと才能を持ってて、テツとムーニーの掛け合いMCがこれまた無茶苦茶面白すぎ(^o^)いやあ、これほどすごいバンドとは思わなかったね。ムーニーさんのリズム感もすごいし、日倉士さんのスライドギター、マンドリンもすごい、ハープの石川さんは完璧だし、テツさんのサービス精神は小谷くんとみっちゃんを足したくらいある。Morris.はYONOさんの、陶器のジャグに参ってしまった。なんであんなすごい音が出るんだあ。
そんなこんなでほとんど陶酔状態になっていたMorris.だった。おしまいに春待ちファミリーBANDとジョイントで「スティーリン」などやって、盛り上がってフィニッシュ。うーーん、久しぶりに興奮したなあ。こんないいライブだったのにお客さんは30人足らずと少なかった。こればかりは残念だった。
打ち上げに元町の「魚民」へ。Morris.はいちおう顔出しだけして終電で帰るつもりだったが、結局おしまいまでいて、タクシーで帰ったらしい。ほとんど覚えていないm(__)m


しつこくフィッシング輪踊り

フィナーレのジョイント演奏

「魚民」での打ち上げ
2003/11/24(月)●パジャマな一日●

昨夜は深夜に帰宅してから、しばらく愚図愚図してたので、今朝は11時過ぎに起床。
パジャマのままほとんど一日、読書したり、音楽聴いたりして、部屋でごろごろしていた。今週のSTARdigio425chでチョーヨンピル特集があったが、彼のオリジナルを知ってるだけに日本語のカバーはいまいち物足りない。しかしいい声だし上手いのはわかる。
夕方社長宅にCD取りに行く。午後から雨だ。明日は上屋劇場でマッドワーズライブに春待ちファミリーBANDがゲスト出演するのだが、天気が心配である。
夜はサンTVで神鋼vs.ワールドのラグビー見る。試合は32-20で神鋼が勝ったものの、Morris.は今年から、日本リーグの仕組みが変わったのに馴染めずにいる。
矢谷部屋スケジュール更新。

【砂の狩人 上下】大沢在昌 ★★★☆ 「新宿鮫」ばかりを評価する傾向のあるMorris.だが、本書は、冒頭から引き込む魅力を持っていた。未成年の殺人犯を射殺した元刑事が、暴力団会長の子女連続殺害事件に、かかわることになり、警察、公安のキャリア、日本での中国人社会、侠気あるやくざや刑事など、一癖も二癖もありそうな登場人物と、立ち回りを演じるのだが、得意な警察組織、暴力団組織の矛盾の剔出、薀蓄、陰社会の腹の探り合いや、騙しあいなど、実に興味深く読み進まされた。
例によって「女」を書くのが下手なところも、ご愛嬌というものだろう。
Morris.は、現代ミステリーを読むとき、携帯電話の使われ方に目を配る癖がついてしまってるのだが、本作では、殺害された被害者の口中に携帯電話が突っ込まれているという、エポックメイキングなパタンがあって、ちょっとわくわくしたが、この理由については、肩透かしを食わされてしまった。
ついでに言えば、主人公や、仲間たちがあまりにも携帯を安易に使用してる部分も気になった。携帯の傍受なんて、公安などからすれば、初歩の初歩なんではないだろうか。
とりあえず、上巻は★4つ、下巻は★3つといったところかな。
主人公が、途中で負傷するのはよくあるが、親指と人差し指を切断されるなんてのは、珍しい例だろう。
竜頭蛇尾とまでは言わないが、始めが興味深深の展開だっただけに、終盤のどたばたと結末の後味の悪さは、減点対象になってしまう。
警察や裏社会をネタにした、うがった視点は、なるほどと納得させられるし、ストーリーと付かず離れずの問題提起なども、ついつい読まされてしまう。たとえば、主人公と、あまり重要でない脇役の中国人との会話。

呉は無表情に西野を見つめ返した。
「わからない。でも日本人、好きになるの難しい。昔、中国人少なかったときは、日本人、中国人にやさしかった。多くなってから、やさしくなくなった。なぜ?」
つかの間考え、西野は言った。
「怖がっているのかもしれん」
「怖い?どうして。まだまだ日本人の方が多いよ。なのに、なぜ怖い?」
「外国人を怖がる民族なのかもしれん。少なくとも外国人とつき合うのが、決してうまくはない」
呉は無言で首をふった。それはあきれているようでもあり、納得していないようにも見えた。
西野は告げた。
「昔、聞いたことがある。本土から出稼ぎにくる中国人は、本当は皆アメリカにいきたい。だが遠すぎるので、日本でしかたなく働いている、と」
「そういう人もいるね」
「日本はもう、そんなにおいしい国じゃない。だがそのおいしくない国で、おいしい思いをしようとすると、ヤバい仕事に手をださなきゃならなくなる」
「苦しくても、安くても、ちゃんと働いている中国人いっぱいいる。そういう人は、どこの国にいってもいっしょ」
「悪いことをする奴も、だろ」

大沢作品全般に流れる、一種の正義感に囚われた心情の発露など、一歩間違えるとクサくなる部分も含めて、これがなかなかの力作だという点は認めよう。ともかくも10時間以上は楽しませてもらったのだから。

2003/11/23/(日)●ドットコムatワカワカ●

10時起床。
何となく部屋が散らかっているので、洗濯しながらちょっと丁寧に部屋の掃除。午後は大阪の女子大駅伝を見るともなく見ていた。予想外の立命館が優勝したのだが、ここのランナーは可愛い子が揃っていたように思えたのはMorris.のひがめだろうか。
今夜は三宮WACAWACAで矢谷ドットコムのライブ。矢谷vo.g.ゆうぞうdrm.竹田g.山口b.の4人編成のこのバンドは、矢谷ファンのMorris.としては、彼の良さを一番出してくれると思っているだけに見逃せない。
実は今日も、ファピョンさんから今里の新しいノレバンへの誘いのメールが入ったのだが、あきらめざるを得なかった(^_^;)
ギターの竹田君が右足の甲を骨折したので、出演が危ぶまれたのだが、何とか参加。二部構成で、始めから終わりまでたるみのないいい演奏だった。WACAWACAは思いのほか音がいいし、ゆうぞうさんも久々に、心置きなく思い切り叩くことが出来たようだ。山口さんの不レットレスベースものりのりで、ソロも多く取ったし、怪我にもめげず竹田君のギターはよく「歌って」た。矢谷君もいつも以上に歌にソウルがあったと思う。珍しく弦を何度も切ってたのがちょっと気になったが、これはギターの方に原因があったようだ。
矢谷ドットコムatワカワカ途中武田君の歌があったり、福井君がハープで参加したり、弦の張替えの間にビートルズ歌ったりというおまけもあって、なかなか充実したライブだったと思う。名曲「にじます」も良かったし、アンコールの「グッパイアンドグッドナイト」も素晴らしかった。
お客さんがちょっと少なめなのが残念だった。それと、Morris.は一度このバンドのビデオ撮影しなくてはと思いながら、ライブを楽しむことを優先してついついさぼってるのだが、今日あたりは狙い目だったかもしれない、と思ったが後の祭りである(^_^;)。竹田君が最新型の動画撮影携帯持参で、知人に撮ってもらってたが、あれではちと辛いだろう。
ライブの後、竹田君以外のメンバーと飯島ちゃんの店へ向かう。途中屋台の「山笠」でラーメン食べる。店員の大部分が中国人になってるようだ。それにしてもここのラーメンはそこそこ博多ラーメンに近いし、\500と安いので、神戸では一番ましかもしれない。それにしても替え玉二つも頼んだ山口さんは、食べすぎだと思う。
飯島ちゃんもライブに来ていたので、本当は今日は休みだったらしいが、ヒアカムのママらといっしょに、遅がけで開店してて、ちょうどカウンタ一杯の貸切状態になった。
結局ここでぎりぎりまで粘り、最終電車で帰宅。

【マンガの居場所】夏目房之介他 ★☆☆ 以前はマンガの熱心な読者だったし、今でも何故かマンガ評論はよく読んでるほうだと思う。Morris.は夏目房之介のマンガ論のファンであるとさえ言えるかもしれない。
しかし、本書はいただけなかった。
98年から2002年の間に、毎日新聞に連載したリレー式マンガ論(というよりコラムだね)を集成したものらしい。夏目以外のメンバーは、宮本大人、瓜生吉則、鈴賀れに、ヤマダトモコの4人である。それぞれ大まかな担当分野が決まっているようだが、それほど厳密ではない。
大手新聞社と夏目の「カオ」で、各作品のカットが引用されているのはいい(とりあえずそのコマだけは実物だから)のだが、内容的にとりとめのなさが目立つ。
もちろん、マンガの嗜好の差がありすぎるためもあるのだろうが、途中から、半分以上読み飛ばす事になった。いちおう夏目のコラムだけは目を通したが、こんなことなら、あっさり、個人の本として出してもらいたいものだ。
最近新聞小説を単行本にした小説を読んで、その制約によるつまらなさを感じていたものだが、本書も、やはり発表媒体による制約に縛られているような気がした。
香港やパリで日本マンガがどう受け止められているかなんてことは、ほとんど現在の日本のマンガ読者とは係わりのないことではないか。
戦前の漫画家大城のぼるや、中国の女性漫画家胡蓉(フーロン)、CGマンガの寺田克也、村田蓮爾など未知の作家の紹介とか、「ニッポンマンガの世界」(ショット)の評価など、それなりに目を引く部分無きにしも非ずだが、総じてしょうもないマンガ論だとしか思えなかった。
新聞とマンガは相性悪いと思うぞ

2003/11/22(土)●カムジャタン宴会●

西根君と二人、三田の某社社宅3Fの現場。中国向け荷物なのだが、現地での詳細が決まってなくて、とりあえず、実家に一時送る分とトランクルーム引取り作業。午後からは溝渕君ら3人がヘルプに来たのでずいぶんはかどった。
今夜は元町の「全州」という店で、六甲学生青年センターの朝鮮語講座同窓会だった。今回はセンターの朝鮮関連研究団体「むくげの会」と合同開催という形で、なかなか盛大なものになった。参加者はセンターの飛田間諜(!!ほんとは館長)を筆答に堀内、寺沢、佐々木、水間、キムドンス、信長正義さん、女性陣はチェジャヒョン先生、吉美ちゃん、飛田みえこ、信長たかこ、鹿嶋、カンスイン、ユンヨンスン、岡内、中西、山下さん。それに韓国から来てセンターに泊っている、農水産研究所のグォンヨングン先生と農民運動家のパクキスさんも特別参加ということで、Morris.を入れて総勢20名にもなった。
「全州」は初めてだが、ここの名物はカムジャタンらしい。Morris.は韓国で何度か食べた事がある。しかし、それほど美味いと思ったことはなかった。ちなみにカムジャはジャガイモのことである。ようするに芋鍋だ(^_^;)この店のものは、本格的に豚の骨付きアバラ肉をどかんと入れて、たしかに豪快である。しかし、ジャガイモは入ってないぞ??。最初から入れると煮崩れるから、ちょっと後から入れるのだろうと思い、みんなじっと待っている。しかし一向にジャガイモは現われない。じれて、店員に質したら「あ、忘れてたーっ」だと(@_@)
いくらなんでも、それはないよなあ。先日のMorris.の挽肉抜き麻婆豆腐ならぬ「カムジャタンwithoutカムジャ」では洒落にならない。
あわてて別茹でしたジャガイモを持ってきたが、どう考えても、この豚骨スープの味が芯まで染み込んだジャガイモでなくてはうまみは半減するのではあるまいか。とりあえずMorris.はビールのあてに、骨を手づかみでしゃぶり続けていたことは言うまでもない。確かに骨付きの肉は美味い。
店は名前の通り、全羅北道の全州地方からきた韓国人がやっているらしく、この9月に里帰りしてきたというアガシ(娘)が、そのときの写真を見せてくれた。いかにも韓国の田舎といった風景が懐かしかった。せっかくだから?ツーショットを撮ってもらう。
朝鮮関連のメンバーに、韓国人が加わって、宴会では韓国語優勢で盛り上がった。Morris.はパクキスさんに、韓国歌謡の話をして、後でノレバンに行こうと誘ったが、いまいち盛り上がらない。グォン先生は、すっかり出来上がって大虎になっていた(^o^)
吉美ちゃんからペコちゃんの陶器のキャンディポットもらう。いちおう誕生祝いらしい。予定していたペコちゃんランチボックスは伽奈ちゃんに取られたとのこと(^_^;)
ジャヒョン先生からは、韓国語のご飯とおかゆの料理本をいただく。ピビンパや五目飯、お粥、オジヤなどのメニューが満載されている。二人に感謝m(__)m
宴も盛り上がり、おしまいはカムジャタンの残りにご飯を入れてオジヤにする。実は、これが一番美味しかった。Morris.はしっかり玉子を頼んで混ぜ込んだので、隣の鍋より確実にうまかったと思う。飛田さんらはうどんを入れてたが、やっぱりおじやでしょう(^o^)
店の前で全員の記念写真。さきのアガシに頼んだがどうも手元がおぼつかない。帰ってチェックしたらすごく傾いていた(^o^)
宴後、カラオケに行こうと誘ったのに、飛田さん以外はあまり乗り気ではない。いちおう解散ということにして、韓国の二人と、飛田、キムドンスさんと5人で「贔屓屋」へ行く。ここではドンスさんと韓国人が、政治的な話しに熱中して、飛田さんとMorris.はひたすらビール飲んでた。11時前に切り上げて彼らは阪急、Morris.はJRで帰宅。帰りの電車で、鹿嶋さんと一緒になる。彼女は、ジャヒョン先生、吉美ちゃんらとお茶してたらしい(^_^;)
実は、今夜はさりーちゃん招請の「水軍」宴会があったらしいのだが、完全に重なってしまった。このところ、ライブや、その他でこういったバッチング(+_+)が多い。今日の昼間はセンターで、求める会の収穫祭があったのに、仕事だったしね(^_^;)
帰ってから、タイマー録画していた「あした天気になあれ」見る。観月が憧れている中村トオルに小学生の息子がいて、これがまたえらく「いい子」で、観月の娘の聞き分けのよさと張るくらい。Morris.はこういった「いい子」は、どうも好きになれない。やっぱ「馬鹿な子ほど可愛い」のか。いや、Morris.は、どっちも好きではないなあ。


「全州」のカムジャタン。たしかに豚のアバラ肉は迫力だが、なぜかカムジャ(ジャガイモ)はない(^_^;)

乾杯!! さすがにこれだけの人数になると全員写すのは難しい。中央下の腕はジャヒョン先生。

左写真と、反対の端から撮った一枚。すでにカムジャタンは煮立っているが、まだカムジャは来ていない。

店のアガシとのツーショット。「全州こそ美人の産地」というMorris.の言葉に喜ぶまいことか。

宴もたけなわ、すっかり出来上がってる。最後のおじやを、こそげてしまった左下の鍋のきれいなこと。

店の前で全員そろって記念撮影。アガシが撮ったらえらく傾いてる。修正拡大画像はこちら。
2003/11/21(金)●つよしゆうこ展●

10時起床。昨日の残りの麻婆豆腐(今度はちゃんと挽肉入)を暖めなおしてまたまた麻婆丼。やっぱり後から挽肉入れるのと最初から入れるのではかなり味が違う。
昼から大阪に出て堂島のワイアートギャラリーでやってる津吉ゆうこEXIBITIONを見に行く。今回はMorris.の好きな銅版画の新作と、絵本「とくとくぴゅーん」の原画を中心にしたもので、版画は、内外の詩人のライトヴァースを主題にしたものが多く、詩画集を読むみたいな感じで楽しむ事が出来た。あいにくゆうこさんは不在だったが、昼休みのOLらしい女性が熱心に鑑賞していた。与謝野晶子の短い童話を主題にした連作の中で浅草雷門前の人々を描いた中の和服の女性がとても気に入ってしまった。会場は梅田らしくモダンで垢抜けた画廊だった。すぐ隣にOSカメラという、中古カメラ屋があり、ここの品揃えが凄かった。
その後まんだらけを冷やかして帰る。本当は別のところに行くつもりだったが、空模様が怪しくなったのと、何となく疲れが取れないので、やめにした。


ワイアートギャラリーの外観

Morris.好みの和服女性

OSカメラのショーウィンドウ

そら豆さんは、今日から韓国に出かけたらしい。前回3ヶ月フィックスのチケット買ったので期限が迫ったため急いで出かけたと書いてあったが、確かに3ヶ月というとあっという間に期限が迫ってしまう。ただ、これを言い訳にちょくちょくワッタガッタ(行ったり来たり)できるという特典?もあるわけだな。
ところで、今日はyuzu名義で133kbの不審メールが来ていたので即削除した。先日はsora名義の同様のメールが来ていて、うっかり開いたら、どうもウイルスらしかった。直後にオンラインスキャンかけていちおう駆除は出来てたみたいだが、どうも「柚子とそら豆」さんのPCが、勝手にウイルス付きメールを送付するウイルスに感染してる可能性が高い。この件でそら豆さんにメールしたのだが、どうもよく分からないと言う返事。逆にMorris.名義で中身の無いメールが来たようなことも書いてあった。まさか、お互いにウイルスの投げっこやってるんじゃないだろうな(^_^;)

2003/11/20(木)●麻婆豆腐 without 挽肉●

[カメラ電池切れの夢]集団で山登りを楽しんでいる。Morris.はカメラ係らしく、スナップや集団写真を撮りまくる。岩場の多い結構険しい山道で、Morris.はうっかりデジカメの電池を落としてしまう。何故か予備のある単3でなく大き目の単2の電池で、誰か持ってないかとみんなの荷物をひっくり返して探すが見つからない。途中で出会った別のグループにもたずねたが駄目で、結局Morris.は電池取りに戻る羽目になってしまう。
今日は朝から雨模様。このところ何となくばたばたしてて、疲労が溜まってるみたいだし、今日はまる一日静養にあてることにした。今日はパーフェクTVのチャンネル解放日だったので、あちこち見たが、やっぱりとりたてて面白いチャンネルなんか無い。結局契約している260chで「オズの魔法使い」やってたので、ついつい見てしまった。若きジュディ・ガーランドのドロシーは懐かしかったが、それほどMorris.好みではない。ただ、この作品の製作がマーヴィン・ルロイだということに初めて気付いた。彼は「哀愁」の一作でMorris.にとってかけがえの無い監督となっていたのだが、「若草物語」「心の旅路」「帰郷」などの名作で有名だが、それ以外にも典型的ラブストーリーの監督作品はどれもこれも、素晴らしく思えた。中でもスナップショットという綽名の女性カメラマンと従軍記者?との恋物語は、是非もう一度見たいと思いながら、タイトルさえ思い出せずにいる。そのマーヴィン・ルロイが「オズの魔法使い」で製作を担当していたということは、何となく意外な感じがしたのだった。
今夜は、困ったときの麻婆豆腐。何故か朝から何も食べてなかったので、最初から麻婆丼にした。不味くはないのだが、何となく物足りない。どうしたんだろうと思ったら、何と挽肉が入ってない(+_+) 今日は冷凍の挽肉を使うことにしたのだが、それを電子レンジで解凍したまま入れるのをわすれていたのだ。馬鹿丸出しである。

【小説GHQ】梶山季之 ★★★☆ 彼の朝鮮関連作品を集めた「李朝残影」を借りようとして、つい隣にあった本書を手に取ってしまった。昭和51年(1976)初版となっているが、その10数年前に「週刊朝日」に連載されていたものだ。そして単行本になったのが著者没後である。と、いうことは生前著者はこの本を出版する気になれなかったらしい。それでも、多作として知られる梶山作品の中で、今でも著名な作品の一つとして名を挙げられる作品でもある。
梶山の最後期の「せどり男爵数奇譚」を再読して、すっかりその着想の妙味と語り口の上手さに魅せられてしまったから、彼の他の作品を読んでみたくなったのだろう。
戦後のアメリカ占領時代のことは、さまざまな人が書いてはいるが、読めば読むほどわけがわからなくなってしまい、何となく敬遠するようになってしまった。
本書を読んで、すっきりしたか、というと、まるでそんなことはない。梶山の目の付け所は流石という気がしたが、小説としてはほとんど態を成していない。しかし、読後感はなかなかのものがあった。
物語は敗戦の日から始まる。伯爵の一人息子と、百姓上がりの要領の良くて好色な兵隊が主人公らしい動きをする。しかし、話が進むにつれて、軍属の日系米人や、積極的な子爵夫人、アメリカの新聞記者、市井の策謀家青年等々が、それぞれ主人公みたいに描かれていく。もちろんタイトルのGHQの動きや、マッカーサー、日本の政局、財閥解体、農地改革、闇、パンパンなど、事件、風俗についても多くのページを費やしており、それぞれに面白く、興味深くもあるが、あまりにばらばらになっているのだ。
特にブローカーから、成金になりあがった好色兵隊は、のちの「と金紳士」の前身のようでもあるし、それぞれが1冊の本になるくらいの雑多なエピソードは、梶山ワールドの見本帖みたいでもある。
つまり、本書は小説家梶山季之のカオスというべきものだろう。ただ、一つの作品として完成させるにはあまりに材料をぶち込みすぎたのに違いない。
トップ屋として活躍していた彼の情報収集能力はずば抜けていた。例えば進駐軍向けの慰安所建設状況の記述。

米兵の犯罪は、日ましに上昇していた。公用以外に外出を禁じてあるのに、犯罪が増えるのだから奇妙である。その犯罪は、金品強奪と、暴行の二件が、圧倒的だった。
日本政府は、この米兵たちが、良家の子女も人妻も見境なく、襲いかかるのに手を焼いて、業者にRAA(レクリエーション・アンド・アミューズメント・アソシエーション)という協会をつくらせ、大森海岸の小町園を皮切りに、楽々園、花月、仙楽、見晴、波満川、いく穂、やなぎ、乙女、清楽、日の家、福久良、悟空林----といったふうに、次から次にと京浜地区に慰安所を設置させていった。
ちなみに、進駐後三ヶ月目--昭和二十年十一月末現在の、RAAの施設の記録をみると、慰安所は京浜地区に十二軒(慰安婦五百名)、三多摩地区キャバレー兼慰安所が六軒(慰安婦二百名、ダンサー百五十名)、そして東京の中心である銀座・丸の内地区にも、五軒のキャバレーが誕生し、ダンサー六百五十名を擁して、いずれも日本人は立入り禁止であった。
このほか、品川の京浜デパート、小石川の白山、芝浦の東港園、赤羽の子僧閣などに進駐軍専用のキャバレーができ、向島の大倉別邸には、高級将校用の慰安所まで設置されている。
銀座ビヤホールは、進駐軍用として九月十二日午後三時から開店されたが、連日一万円を越す売り上げをあげ、午後四時には、品切れとなる盛況だった。半リットルのグラスが一杯二円、瓶詰が一本十円の時代だから、いかに米国人がビール好きで、ダンス好きで、女が好きかわかろうというものである。


小説の一部というより、週刊誌の記事を読んでるみたいだが、この詳細さには圧倒される。
日系米軍人の口を借りて、アメリカ占領政策への疑問、不満を語らせているところには、梶山の実感、というか本音が出ているようだ。

GHQの内部には、いろんな意見の対立があって、たとえば天皇制にしても、廃止して大統領制にすべしという強硬派や、天皇絶対という多数の日本人のため、当分の間は温存して、天皇の力を政治的に利用すべし----という思惑派、国民投票によって天皇制を残すか否かを決定すべきである、という民主派など、さまざまであった。
しかし、トム・塚田の見聞するかぎり、アメリカ人の大部分は、日本の国のことを真剣になって考えてはいなかった。
彼らにとって、日本は、自分たちが血を流して占領した国なのであり、日本人が餓えようと、寒さに震えていようと、それは自分たちの知ったことではない----のであった。
ただ大切なことは、このちっぽけな、狂信めいたところのある日本国とその住民たちが、ふたたび大それた戦争などを起こさないように、牙を抜き、手足をもぎ取り、頭をおさえつけておくことである。
財閥解体も、追放令も、農地改革も、戦犯指名も、みんなそのための破壊だった。まずすべてを奪いとって、裸にすることが、急務なのである。武器を持たない、裸の人間は、自動小銃の前には全く無力なのだから----
だが、理論的にそれは正しいと言っても、日本の血を受け嗣いだトム・塚田には、そうしたGHQは内部に漲っている、日本人蔑視の風潮が腹立たしかった。


単なる正義感ではなく、冷静にアメリカの本質を見据えている若いトップ屋の姿を伺う事ができる。梶山は、生前に本作品のリメイクをずっと考えていたらしい。しかし、多忙と付き合いの良さが、その願望を叶えさせてくれなかった。
川端康成の新聞小説を代作していたほど、彼の筆力はしっかりしたものだし、朝鮮への視線もただものではないし、もう少し彼の作品を読んでみたくなった。

2003/11/19(水)●引き分けはつまらん●

矢谷、西根君と3人で、尼崎のイタリア人宅のローカル現場。昨日船便を取った残りで、大した事はないとの話だったが、聞くと見るとでは大違い。結構大変だったし、物置きまで運ばされてしまったし、移動先では、家具の吊り上げが山ほどあり、おまけに雨まで降り出して、結局昼休み、昼飯抜きで、作業終ったのは3時半過ぎてた(^_^;)
ほとんど4時ごろになった昼食は、「通天閣老麺」で唐揚げセット。ラーメンは可も無し不可もなしといったところ、キムチ、ご飯、唐揚げ付きで\800というのは、まずまずリーズナブル、キムチはなかなか美味しかった。
今夜はサッカー、日本-カメルーン戦。日本はヨーロッパ勢7人も召喚して全力戦だった。結果は0-0の引き分け。Morris.は、上っ面のサッカーファンだから、やっぱりゴールの場面を見たい方だ。だから、無得点の試合は、見て損したような感じになってしまう。日本としては、それなりに健闘したのかもしれないけどね。ワールドカップでカメルーンの宿泊地となった大分県の中津江村村民400人の応援団が微笑ましかった。

2003/11/18(火)●倉庫でちょこちょこ●

[石灯籠の夢]有名な寺の近くに新しい寺を興すことになる。石屋に石灯籠用の石を受けとりに行く。親父が直径1m以上ある円盤状の石をごろんと放り出す。Morris.とあと数名でこれを持とうとするがとても持ち上がらない。結局、転がして新しい寺の敷地に運ぶが、重くて危ない。有名寺の関係者がやって来て、いちゃもんをつける。Morris.らは、石灯籠の石材を武器に、向こうは寺宝の仏像を前面に立てて武器にする。文化財管理関係者が戦いをやめるように居丈高にやってきたので追い返す。戦いはどうもこちらが不利な情勢で、こうなるとゲリラ戦を展開するしかないと腹をくくる。
矢谷君土産のタイのミニ仏像レリーフ奥井さん、矢谷君と倉庫作業。昨日の名古屋の荷物をコンテナに詰めたり、通関、トランクルーム搬入など、細細した仕事。本当は今日は坂出の現場で、ひさびさに讃岐うどん食べられると思ってたのに、ちょっと肩透かしだった。昼は神戸HATの「四国」でおでん定食という、皮肉な結果。おまけにおでんには蒟蒻が入ってなかった(+_+)夜は見るとも無く男子バレーを見ている。いちおう開幕3連勝と好調だが、やっぱり女子みたいには燃えないな(^_^;)
矢谷君は4日間のバンコク旅行を楽しんで来たらしい。10年以上タイに住んでいる濱田洋子とも会ったそうだ。お土産に頼んでいた、小さな仏像レリーフを貰う。Morris.が所望したのは、1個数十円くらいの、道端で売ってる安物のつもりだったが、これはえらく立派なケースにはめ込まれている。ウイークエンド・マーケットで買ったとのこと。最近は、道端で安く売っているのは見かけないらしい。
KBSで韓国のどじまん見ようとしたのだが、どうもネットの受信状態が思わしくない。すぐ、途切れてしまう。これはちょっと困りものである。

2003/11/17(月)●ちょっと疲れた●

昨日と同じ現場。昼前に、現場担当の小林君が顔を見せた。久しぶりである。
かなり、飛ばして、午後4時半に作業終了。
明日は、坂出の現場という事で、讃岐うどんを楽しみにしていたのに、予定変更になったらしい。ちょっとがっくし(;_;)
明日から29日(土)まで、梅田ワイアート ギャラリーで津吉ゆうこEXIBITIONがある。Morris.もなるべく早く見に行きたいと思っている。
島田和夫部屋に自作のポスターを追加。

2003/11/16(日)●名古屋の夜●

4時半に清水君に迎えに来てもらい、5人で名古屋の現場へ。ちょっと宿酔である(^o^)。
守山のSAで「ひつまぶし」というメニューを見つけたので、これでも食べて目を覚まそうと思ったのだが、調理に15分以上かかると言われて断念。ちょっと惜しかったな。それで豚汁定食にしたのだが、これがまたすごく美味しかった。シアトル行き荷物ピックアップ、二日取りの現場で、夕方に東新町のホテル着。秋本君は、近くのライブハウスでぶんちゃんのライブがあるので、ゲスト出演に行く。Morris.も行こうかどうか迷ったが、としろう、清水、オーガスタと4人で、近くの「むさし」という居酒屋へ。いちおう焼き鳥中心だが、これが、大当たりで、鳥は炭焼きだし、味は上乗で、値段は安い。皮なんか一口\30(@_@)である。それにカウンタの中のねえちゃんが綺麗っ!!上品できりっとしてて、愛想も悪くない。年季の入った鍋で煮込まれてるドテ焼きがこれまた美味しい。すっかりご機嫌さんになってしまった。
その後ひとりで新栄方面をふらふら散歩して、マンガ・ネットカフェにはいる。ここは最初の1時間\200というえらく安い店だった。メールのチェックや、掲示板書込みしてから、ホテルに戻る。女子マラソンで、高橋は最初飛ばし過ぎたせいか、途中失速して2位、タイムも2時間27分という期待はずれのものだったらしい。

2003/11/15(土)●春待ち風月堂コンサート●

10時起床(+_+)いかん、しっかり宿酔だ。それでも何とか11時半に風月堂ホールへ。
今日のコンサートは、いつも盲導犬関連チャリティの松下さんの企画だったが、これは、Morris.の勘違いで、須磨区の共同作業所「にじ作業所」へのチャリティコンサートだった。
1時半開場で、2時開演。メンバー全員に、神田修作がゲストとして出演。約200人近くが入場してほぼ満員の盛況だった。中休みを挟んで2時間ほどの演奏。お終いはこのところ恒例となった、フィッシングブルースの輪踊り。アンコールもこなして、4時過ぎに終了。あと、香介、松尾、伊藤君と元町エビスで飲む。でもMorris.は7時からの女子バレーをTVで見るため早めに帰宅。でも、やっぱり、中国とのレベル差は歴然。3セットストレート負け。それなりに、日本選手も頑張ったし、今度のメンバーは本当に期待できるね。Morris.にとって加奈ちゃんという新しいアイドルの発見ということだけでも、今回のワールドカップは、意義があったと思う。
その後観月ありさのドラマ見る。明日は4時起きで名古屋行きだ。

2003/11/14(金)●統一の未来●

何か知らんが4時前に目覚ましてしまった。面倒なのでそのまま起きてしまう。
午後から灘図書館、中央図書館をはしご。
夜はセンターでのかん先生の朝鮮史講座のラスト。今週は統一に関する韓国人の考え方の変遷で、結論としては、現在の韓国人にとって、「南北統一」は、建て前になりはてている、という、ちょっと辛いものだった。
それもこれも、自身の手で、独立を勝ち得なかった解放によるものと、それに続く、米ソの鬩ぎあい、朝鮮戦争による、休戦ラインの重み。日本の責任だってあるのは間違いないのだが、それらも戦後50年以上たってしまうと、現実と理想のギャップは過去のことに解決の目を向けることは出来ないということでもある。
Morris.(左)とかん先生。それにしても、この三回の講座は、Morris.にとっては、10年前の山根さんによる韓国歌謡史講座以来の印象深い講座だった。
かん先生は、きちんとレジュメをプリントして渡してくれたので、ノート取ることで気を散らすことなく、講座に集中出来たのもありがたかった。
打ち上げは今夜は久しぶりに「磯」に行く。10数人が参加、ちょうど店のTVで女子バレー、日本-キューバ戦やってて、Morris.はついついそちらに目が行ってしまう。しかも、途中だが日本がリードしてるではないか(@_@)うーーん、まさか、まさか、と思ってたらこのセットとって、ファイナルセットに持ち込んでしまったよ。
もちろん、部屋で録画してるので、あとは、かん先生、りーちさん、飛田さんなどと今日のテーマや、過去の思い出話に花を咲かせる。神戸新聞の若い(と思ったら、実はそれほど若くなかった)門野さんに、パクチユンを勧めたり、異文化教育の閨秀学者渡辺さんにデジカメの写真見せびらかしたり、結構楽しく場を過ごして零時前に帰宅。明日は春待ちファミリーBANDのコンサートというのに、また一献傾けながら、録画してたビデオで女子バレー見る。なんとなんと、日本はキューバに勝ってしまったよお(^o^)もちろん加奈ちゃんは今日も大活躍、途中栗原に変わって出た佐々木が、韓国戦に匹敵するような活躍ぶりで存在をアピールしていた。
いやあ、それにしてもすごいすごい。

2003/11/13(木)●ブラジルに玉砕(+_+)●

[鼠玩具の夢]知り合いの女の子と田舎のペンションに行く。経営している老夫婦の婆さんが病気で爺さんは困ってるので、ヘルプにはいる。発掘調査で、赤茶色の鼠の玩具を発見。頭から羽が出てヘリコプターになっている。針金で出来た発着台も付属していた。これを草原で二人で飛ばして遊ぶ。
東京のヒョンミさんからメールで、鈴さんが4月に癌で亡くなったことを知る。鈴さんは、Morris.の掲示板を最初に提供してくれたししゃも文庫の世話役で、ここが、サーバーの夜逃げで過去ログなどすべて消えてしまうトラブルに見舞われたことがある。そのときは頻繁にメールのやり取りをした。その後現在の掲示板を紹介してもらい、その後はほとんど接触は無くなったまま現在に至る。鈴さん本人のことは、何も知らないに等しいが、ヒョンミさんのメールによると、連絡はご主人からで、鈴さんはまだ若かったそうだ。Morris.部屋のリンクに鈴さんの掲示板のアドレスを載せていたが、すでに削除になっていた。なんといえばよいのかわからないが、生前のご厚情に感謝してご冥福をお祈りしたい。合掌
昨夜はなんという理由も無く夜更かしして、誕生祝にきよみさんから送られて来た飛騨の地酒「酔花」を冷やでいただく。このところほとんど日本酒は飲まないのだが、秋の夜にはなかなか似合ってると思う。
日本女子バレーは今日からの大阪3連戦で全日程を終える。今夜の相手はブラジル。世界ランク5位だから、11位の日本ではかなり格が違う。しかし今回の日本はかなり成長してるので、期待して応援したものの3セットストレートで完敗だった。スコアは21,21,23と、善戦とも言えるが、第3セットは一時16-8と大きくリードしながらの逆転負けで、これだけは不満が残る。結果的に負けるとしても、1セット取るのとストレート負けでは全然違うと思う。明日がキューバ、最後が中国だから、まあ3連敗濃厚だが、それでも今回の日本女子チームは、ここ数年見られないくらいの充実ぶりだ。今回は無理でも、今後頑張って五輪出場権を獲得して、アテネでの善戦を期待したい。しかし、やっぱり口惜しい(;_;)

【杉浦茂マンガ館3--少年SF・異次元ツアー】杉浦茂 ★★★ 先般復刻された文庫版の「少年西遊記」3巻を買って読んだばかりだが、この豪華本を中央図書館で見かけてつい借りてしまった。ほとんどが初めて目にするものばかりだった。
杉浦茂「ゴジラ」の一コマ「少年」に連載された「ミスターロボット」あたりは、当然読んでるはずだが、全く記憶から飛んでいる。TVの特集で夏目やみなもとが言ってたように、当時のものにしては絵柄が綺麗過ぎるのだ。これは、どうやら杉浦自身のリライトらしい。面白ければそれでいいのだが、やっぱり、ノスタルジックな観点で見ると、この絵柄というのが大きな意味を持つことになってしまう。
その点「少年ブック」「おもしろブック」に掲載の「ゴジラ」シリーズは、発表当時の雰囲気を残しているようだった。ゴジラが列車をつかんで齧るコマには見覚えがあった。江口寿史がそのままパロってたからだ。
「漫画王」連載の「アンパン放射能」が一番面白かった。ほとんどの作品が発明家でスーパーマンみたいな万能少年が主人公だが、紅一点の美少女(科学者の娘)がなんとも言えずふくよかで可愛らしい。少年Morris.もきっと彼女に魅せられていたことは間違いない。
杉浦作品の線の楽しさ、食べ物の美味しそうさ、ナンセンスギャグの秀逸さ、どれもこれも確かに、他の追随を許さない独特の持ち味である。
登場する子どもたちが、悪漢に捕らえられたり、危ない目にあっても、終始ニコニコしているのが良いなあ

2003/11/12(水)●大盛りのこふじ食堂●

[身内コンサートの夢]いやま君とその友だちのバンドの野外コンサート。Morris.はデジカメ撮影なのだが、どうもうまく行かない。デジカメを別の道具に移行して撮影するもモニターがないので分からない。知らないうちに動画撮影になっている。そうこうするうちにデジカメのあちこちからこげ茶色の液が滲み出してくる。モニターにはまだ画像が写っている。会場がだんだん傾いてくる。奥歯を噛みしめたら歯医者で詰めたセメントがボロボロと崩れてくる。庭ではひろことやっちゃんが物置に家財を収納している。コンサートはいつのまにかバザーに様変わりしていた。
KBSジャパン(多国籍言語印刷会社)の高仁鳳さんからメールで、先日の御幸通統一祭りの写真ページアップのお知らせがあった。
http://www.kbsjapan.com/bong/koreatown/
Morris.がモンニジョママと歌ってる画像もあったので、日記に貼り付けておいた。このページの下のリンクから、懐かしの大阪ノレチャランページへも行けるので、ついついしっかり見てしまう。
午後から、灘図書館、ハーバーランドのソフマップから、メトロ神戸古本屋街流して中央図書館へ。帰りは宇治川商店街の「こふじ食堂」で夕食。この店はMorris.が神戸に来たばかりの頃、よく通った食堂で、大盛り飯が名物である。当時20代だったお姉さんがすっかりおばちゃんになっている。肉体労働者御用達といった感じの店だがそれなりに流行ってるみたいだ。
高架下通って元町から帰宅。今日もJRは岡本駅付近に置石があったとかで遅れていた。


大倉山市民ホール西にあるヤギカギヤの看板。前から好きだった。

こふじ食堂の山盛り飯。これで小盛り。1合五勺はありそうだ。

元町高架下商店街の片隅の風景。これもアート神戸?
2003/11/11(火)●89年のイジヨン●

[幻の島廻りの夢]中島みゆき=Morris.が自転車に乗って歌いながら島の北端にある廃校に向かう。教室で着替えをして目的地に向かって歩き始める。課長から今年のプロ野球の成績を入れた1ページのカレンダー作成命じられながら、どうしてもスペース的に無理があると煩悶、黒い雲が湧いて激しい風雨、ここは夢の町であるという自覚。何処までいっても出口が無い。動物の着ぐるみの野球選手数名がクイズ大会をしている。司会も元プロ野球の木田選手だ。Morris.は一つも正解が出せない。それでもこれからそのまま島を彷徨するしかないことはわかっている。
こんな夢を見たのは奥泉光の恐ろしい小説を読みながら寝入ったせいにちがいない。
目がさめたら汗びっしょりだった。
ノレバン2号は今日も、全くシャットダウンせずに動いている(^_^;)単純に喜ぶわけには行くまいと思いつつも、にんまりとなってしまうのは、仕方が無い。
午後は、歌集『韓歌--からうた』のMD製作。25曲のうち3曲(「旧い詩人の歌」「愛の街」「歓喜」)を除く22曲で、ほぼ80分MDがいっぱいになった。ただし「クリウムマンサイネ」はノヨンシムでなくユジン、「珈琲一杯」はパールシスターズでなく、キムチュジャのヴァージョンを使った。録音しながらとても懐かしかった。出来上がったMDを繰返しかけてしまう。しかし、ジャンル的には半分が演歌だあ。
テープやMDなど買いに近所のJAPANに行ったら、矢谷君も買い物に来ていた。彼は明日から4,5日タイ旅行に行ってくるらしい。ちょっとうらやましいぞ。ともかく、楽しんで、元気で帰ってきて欲しい。
89年2月第3週歌謡トップ10に登場のイジヨン夕方、魚崎に住むキムヨンガンさんからイジヨンのアルバムの件で電話がある。実はインターネットでメールのやり取りしているサニーさん(名著「韓国歌謡現在形」の著者)から照会で、80年代後半から90年初頭の韓国歌謡黄金時代に関心のある人らしい。とりあえず、阪神新在家駅で7時に待ち合わせ、部屋に伴う。30代の大柄な彼は在日3世で、高校時代から韓国歌謡に惹かれ、やはりその黄金時代が忘れられないとのこと。チャンドク、チョガプキョンにリアルタイムでファンになったらしく、こういった話題を語り合える仲間がまわりにいなかっただけに、初対面というのに話がはずんでしまった。しかも彼は89年2月のKBS歌謡TOP10のVHS持参で、何と最愛のイジヨンの最大ヒット「パラマモムチュオダオ」が17位で登場している回のものだった。さっそく、ノレバン2号に取り込む。これは嬉しかった。彼は自宅にまだ多くのテープを所有してるらしい。
その後、Morris.のテープの中から2000年直前の特集、キムヘスが司会して386世代つまり黄金期の歌手をゲストに呼んだトーク番組のビデオを一緒に見る。キムワンソン、チョンスラ、イソニ、キムヘリム、チョガプキョン、ソバンチャ、ピョンジンソプなど当時の人気歌手が勢ぞろいして、思い出話を語るというもので、Morris.は何度見たかしれないが、これを見てしっかり楽しめる人といっしょに見るという体験は初めてであった。大阪に日本人でやはりこの時代に詳しい人がいるとのことだから、これからも、親交を深めて、是非ネット上で、この時代の総合サイトを立ち上げよう、なんておだをあげてしまった。
島田和夫部屋スケジュール更新。

【浪漫的な行軍の記録】奥泉光 ★★★★ 現代日本小説家中、Morris.ダントツ一押しの奥泉の近作、といっても初出は「群像」2002年8月号だから、一年以上前の作品だ。黒いソフトカバーの小ぶりな造本で見落としていたのかも知れない。しかし、やっぱりこれはなかなかの作品であった。
太平洋戦争で、南洋方面へ配置された砲兵の行軍の一員として、歩きながら見る夢の中で、現代では老人となった主人公と過去の往来、さらにはモーゼの出エジプトやオデッセイの挿話、日本古代神話なども動員されるわ、巫女めいた画家である妹の絵や、狂言回しの緑川という昭和20年生れの男、天皇の影、死と戦争論、日本国家論までが、曼荼羅絵巻のように現われては消え、また変奏的に現われてというふうに、実に幻想的かつ風刺的作品だ。
幻想、ファンタジー作品こそ、細部の描写がしっかりしていないと、それは単なる悪夢ににた安っぽい作品にしかならないと思うのだが、奥泉はそこをしっかりとクリアしている。例えば南洋諸島ジャングルでの描写。

一日に一度は来るスコールのせいでこもる湿気が耐え難い。獰悪なマラリア蚊がぶんぶん唸る。何だか知らんが、断りもなくやたらと人のことを刺す羽虫も来る。触れてもいないのに向こうから勝手に飛び出す棘が首筋に刺さる。蔓草に顔面を鞭打たれて蚯蚓腫れになる。かぶれる。かぶれて顔といわず手といわず火傷痕みたいになる。脚絆のなかにびっしり蛭がたかる。あるいは茄子ほどもある蛭がぽたりと落ちて貧血を起こすくらいに血を吸う。身体全体が黴と虱と細菌の培養器になって方々に巣喰った熱帯性潰瘍が皮膚に穴をあける。膿んだ傷口に蛆が湧く。黄色と黒のだんだら模様の毒蛇が股ぐらを這う。噛まれた睾丸が風船玉みたいに膨れる。見通しが悪いせいでゲリラが近づいても分からず、藪から棒にばりばりと枝葉を散らして弾が飛んでくる。ありそうで、食えるものがあまりない。何でも濡れていて燃料が集まらない。これで踏み分け路でもあればまだしも、鉈を振るって藪を伐採しながら進む苦労は並大抵ではない。

一般の戦記小説でもここまでリアルに描いたものは少ないのではないかと思われる。しかし、それが全くおぼろげな幻想としてうかびあがらされたりするのだ。
幻想の行軍中、天皇憑きとなった少尉がのたまう、玉音放送の戯文も開陳される。

--皆ヨク死ンデクレタ。コレカラモ、挙国一致子孫相伝ヘ確ク神州ノ腐敗ヲ信ジ、朕ト共ニ死ンデ行カウ。朕ハ時運ノ趣ク所、堪ヘ難キヲ堪ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ、以テ万世ノ為ニ屍肉ヲ喰ラハムト欲ス。総力ヲ死国ノ建設ニ傾ケ、蛆虫ヲ友トシ髑髏ニ親ミテ、誓テ国体ノ精華ヲ発揚シ、世界ノ腐敗滅亡ニ後レザラムコトヲ期スベシ。爾臣民其レ克ク朕ガ意ヲ体セヨ。

(ああ、疲れた、カタカナ文はイヤダネ(^_^;))こういった遊びを平気でできるあたりも、奥泉の抽斗の多さだろうな。

また、行軍から60年以上後イラク戦争の画像を見ながら、緑川が主人公に向かってうだをあげるくだり。

「何も知りませんが、戦争が政治の延長じゃないことくらいは知ってますぜ。少なくとも先生たちの戦争はそうだ。戦争とはある集団が他の集団に対しその意思を強要することだって、だいたいの教科書には書いてありますが、そういう意味からすると、先生たちがしていることは戦争じゃないことになる。だって、あれです」
「先生たちには強要すべき意思が何もないんですからね。先生たちの戦争を侵略戦争だなんて決めつける連中が大勢いますが、見当違いも甚だしい。先生たちはどこかを侵略しようなんて気はさらさらない。先生たちの戦争はもっと浪漫主義的だ。すなわち先生たちの戦争目的はただひとつ、死ぬことにあるんですからね。実に明快だ」
「つまり、戦争の定義を変える必要があるんですよ。私はぐっと先生たち寄りです。あくまで聖戦を信奉する素人戦争学者だ。その私からすれば、戦争ってのは、政治より、宗教に似た何かなんです。戦いは創造の母であるなんて標語がありますが、そんな矮小なもんじゃない。文化概念なんかじゃ捉えきれるもんじゃない。戦争はとっくに政治からも歴史からも臍の緒が切れて、自立しているんです。戦争とは暴力の陰鬱な祭典であり、人間の生を全体として意味づけるものだ。つまり死を意味づける。それ即ち戦争です。生でも死でもこの場合同じ事ですけどね。戦争は[希望]の源泉であり、生の根拠であり、この世界を世界たらしめる主体性そのものといっていい。まあ、こんなことは全部天地創造の昔からあまねく知られたことですがね。先生にはむろん釈迦に説法でしょう。なにしろ先生はいまなお戦いのさなかにいるんですから」(*つなぎの地の文省略、Morris.)


さりげなく作品のテーマを述べてるくだりだが、それを狂言回しの口を借りるあたりも奥泉のテクニックではある。
主人公の独白では、みずみずしい詩的な表現として表白される。

そのとき、私は、私を取り囲むこの世界に、清明が溢れかえっていることを、突然のように知ったのだった。頭上に高くまた低く、熱帯の鳥たちの啼き交わす声は濃密だった。水辺の草や苔の匂いが痛烈だった。高所の枝葉を揺らして猿どもが走った。川岸の岩棚が絵の具で彩色されたように鮮やかなのは、碧玉色の蝶の群である。腹に青い卵を付けた沢蟹が岩陰で蠢き、枝間に造成された蜘蛛の巣で巨大な蜂が紡錘形の腹をふるわせた。拳骨大の蝸牛が羊歯の葉に貼りつき、紅い眼をした虻が弾丸となって四方から飛来しては首や顔に撃ち当たった。
生命の氾濫。生きているのは、なにも生き物ばかりでなく、草間の石や透明な水に洗われる砂もまた、微細にふるえ、息づいているのだった。周囲の風景は、まるでたったいま生まれたばかりの風景であるかのように、私の眼に飛び込んできた。世界は瞬間瞬間に新しく生まれていた。私は周囲の事物と自身が一体であり、素材の点でも形象の点でも、ひと繋がりのものであると、いよいよ強く感じた。でありながら、それから遥かに隔てられているとも感じられて、私は自分がいまいる渓谷の俯瞰図を、写真でも眺めるように想像裡に眺め得た。そうして、同じ風景から自分の姿をひょいと消し去るのは容易だった。私が消えた後には、途切れることのない水音に満たされた、濃い草の匂いのする谷間の風景が残るのだ。私は自分が死んだ後の世界をそのとき実感していたと、おそらくいってもいいのだろう。

引用があまりに多くなりすぎるようだ。しかし、引用せずにいられないそんな個所がいくらもある本なんてそうそうないのだから、もう少し引用させてもらう。無限につづく行軍を、画像的に表現した一節。

するとそこは巨大な擂り鉢であった。わーんと鳴る混濁した騒音が高い岩壁にこだまするのは、大勢の兵隊がいるからである。兵隊たちは蟻のような長い列をなし規矩正しく蠢いている。擂り鉢の縁から底へ向かって、ぐるぐると螺旋を描いて一列の兵隊が連なり逆に底から縁へ向かっても反対向きの螺旋が出来ている。逆方向に動く兵隊蟻の二重螺旋。下から登ってきた者は、擂り鉢の縁の一点で向きを変え、今度は下へ降りる列につく。折り返し点には、線路の枕木みたいな杭が立ち、下から来た者は杭を回り込んで方向を転換する。擂り鉢の底のあたりは暗く蒸気とも砂塵ともつかぬ煙幕のせいで判然としないけれど、そこにも折り返しの目印があるのは間違いなく、つまり兵隊の列は断点のない輪をなしているのだった。循環する兵隊たちは一様に俯いた姿勢で黙々と歩を進める。

エッシャーの絵を思わせる情景だが、奥泉のことだから「二重螺旋」という言葉から、読者に遺伝子の染色体を連想させようとしているのではないかと想像される。こういったちょっとした仕掛けも、奥泉作品を読む楽しみの一つだろう。

そのくせ、おしまい付近では、主人公の口を借りてこう吐き出すように宣言する。

ニッポンがどうだろうと私の知ったことじゃない。ニッポンのことをあれこれ深刻に考えたり、嘆いたり、心配したり、憤ったり悩んだりする人は、死姦をして興奮する変態だろう。国旗はためく下、閲兵式の胸を焼く興奮と重苦しい晴れがましさなんてものは、私にはまるで縁遠い。隆として艶めく男根のごときミサイルや砲弾に向けられる熱っぽいまなざしなんてものはどこにもない。整然と陳列された暴力への劣情なんてかけらもない。ヒロイズムの甘苦い蜜を私たちは知らない。共同化された運命の重力を私たちは身に引き受けない。私たちは互いに隔てられたまま、ばらばらに、ただ歩くだけだ。裸足で歩くだけだ。そうしてあくまで虚構を生きるだけだ。
虚構を生きる?そうだとも。何しろこっちは痩せても枯れても作家なんだからな。忘れて貰っちゃ困りますぜ。辛気くさい実話だの、お涙頂戴の「本当の話」だの、そんなものは糞食らえだ!


わっはっはっは(^o^)いいなあ。Morris.は、ますます奥泉の虚構の世界に沈潜したくなったよ。
もっとも、本書を読むのは結構てこずり、やっと、寝床で読み終えた翌朝には、変な夢まで見てしまったくらいだけどね。

本作品は、奥泉作品の中では結構、硬派に属すると思う。「ノヴァーリスの引用」「石の来歴」などの系列で、特に「石の来歴」の一部をそのまま敷衍したような場面もあった。こういった硬派の作品も嫌いではないし、中途半端にエンターテインメントぶった失敗作よりよほど好ましいのだが、やっぱり、読者サービスを加味した良質のエンターテインメイント作品(「猫」殺人事件、鳥類学者のファンタジアみたいな)を、お願いしたいものである。

2003/11/10(月)●日本、札幌で3連勝●

[潟河近郊の夢]潟で泥々の河川敷での現場。ここに劇団員のバイトが大挙してやってきている。彼らは実に良く働き、仕事が終ると、円い子供用プールみたいなゴムボートをふくらまして、泥の川をすーっと滑るように流れて帰っていった。実にかっこいい。現場に飛田さんがやってきて、事務所の瓦に異常が起こって、メールで連絡したのに返答が無いから直接来たという。矢谷君が前もって、図面付きの対応策の書類を作っていて感心する。ここはどうやら東南アジアらしい。現場のステレオから何故か韓国歌謡ばかりがかかっている。
9時半起床。雨が降っている。未練がましくノレバン2号を立ち上げたら、とりあえずシャットダウンせずに動いている。せっかくだから、このところサボってた三日分の日記を打ち込み、KBSののどじまん見る。のっけからキムヘヨンがゲストに出て「ファナヌン ヨジャ」を歌う。今日は黒いスーツ姿で渋い。
昨日のホルモン鍋の残りをしつこく、いろいろヴァリエーションをつけて平らげる。
今夜の女子バレー日本-ポーランド戦は、2セット先取したもののフルセットまで持ち込まれ、やっとのことで勝利を得た。見てるほうも疲れた。今日も加奈ちゃんは大活躍さっ(^_^;)昨日、メンバー全員の力を合わせての結果だと書いたが、柳本監督のことを書くのを忘れていた。彼はこれまでの女子バレーの監督の中では一味違う。とにかくソフトなのだ。ミスしたり、リード許したりすると怒るんだけど、これまでの監督に比べるとヒステリックではないのだ。作戦タイムの指示も実に的確だし、ねぎらいや激励の言葉もわすれない。これは、ひさびさにいい監督なのではなかろうか。
ノレバン2号は、昼から夜まで、シャットダウンせずに動いている。これはひょっとすると(^o^)とも思うが、油断は禁物である。

【緋友禅】北森鴻 ★★★ つい先日読んだ「触身仏」が面白かったので続けて借りてきた。「旗師・冬狐堂」の連作短編である。旗師とは店舗を持たない骨董屋、冬狐堂というのはヒロインの名、陶子からつけられたものらしい。
この人の連作短編は面白いことになっている?ので、本書もそれなりに楽しめた。例によってのさまざまな薀蓄、エピソードなども多く散りばめられて、「面白くてためになる」に弱いMorris.には、読んで良かったと思わせる部分もあった。しかし、どうも、あまりに作り話めいたストーリーが多すぎたし、ヒロインの行動も、やや、漫画チックというか、どうも不自然なものを感じた。
円空仏をテーマにした作の中の、円空論はそれなりに面白かった。

【顔のない男】北森鴻 ★★☆☆ これは連作短編というより、長編を短編風に構成したという感じの作品だ。
特性のない男が殺され、それを捜査する刑事二人を中心に、貿易会社の過去と、それを巡るさまざまのひねくれたファクタを、作者のご都合主義でこねまわして、最後のどんでん返しにもって行く手際は、なかなかのものではあるが、それでもやっぱり、無理は隠せない。ちょっと期待はずれだった。

2003/11/09(日)●歌って、踊って、パンダ鍋●

今日は生野の御幸通(コリアタウン)で、統一祭りがあるし、マイマイフェスティバルも併催されるので、行くつもりではいたのだが、朝から今にも降りそうな天候。予報によると大阪の降水確率は50%超えてる。とりあえず成徳小学校で衆院の選挙を済まし、いったん部屋にもどって朝風呂つかい、9時半に、傘持って出かけることにした。
開会の11時には間に合ったが、ちょうどその頃から雨脚が強まり、結局公園での公演は中止で、1時から新しく出来たギャラリーで演ることになった。
時間待ちも兼ねて、Morris.は、ちょっと外れたところにある「オモニ」でお好み焼き頼む。今日はスジ玉。ここのお好み焼きは色んなものをミックスしたメニューの多さとダイナミックな山盛り焼きが人気の秘密で、Morris.もたまに寄ってる。ここのすぐ近くに伝説の店「パンダ」があるのだが、ここは夜しか開いてないし、5人くらいでいっぱいになるカウンタはいつも満席で、なかなか行けずにいる。今日も昼間だから開いてるわけもないが、通りかかって表を見たら、小さな貼り紙があって、移転先が書いてある。びっくりしたなあ、もう。いつ移転したんじゃあ。もしかしたら、儲かって、もっと広い店に拡張したのかも知れない。これは、帰りに探索してみる必要があるぞ。
1時からのマイマイフェスの催しは、急遽変更したためもあって、進行がもたもたしていたので、大池小学校60人くらいの農楽行進に付いて外に出る。何にしても農楽の響きはいいものだ。すっかりいい気分になって、屋台のビールと焼肉をつまみながら通りをみて歩く。
商店街の中央に小さなステージが誂えてあって、朝鮮舞踊団が、踊りと歌を披露していた。彼女らは以前にも数回見たことがある。短いステージだったがそれなりに盛り上がっていた。ピンクのチマチョゴリの三人娘なんか、ほんとに、ステージに花が咲いてるようだった。おしまいの民謡メドレーでは、アジュマ連が踊りだしたので、Morris.も持参していたケンガリで合わせる(^_^;)
高仁鳳さん撮影のモンニジョママ(左)とMorris.休憩時間に、突然一人のアジュマが伴奏もなしに歌いだした。あれは「モンニジョ」のママではないか(@_@)凄いパフォーマンスぶりで、あっという間に人だかりができた。Morris.も一番前で座り込んで見てたら、顔を覚えられていたみたいで、手招きされてステージで、挨拶させられて、さらに一曲歌うように言う。おいおい、それはないよ、と思いながらビールの勢いもあって「ホルロアリラン」なんか、歌い始めたのだが、おしまいのほうは歌詞が段々怪しくなってしまったよ。カラオケの普及で、歌詞を見て歌うのが当たり前になっているから、歌詞を覚えようという気が失せてしまってる。やっぱり何曲かそらで歌えるレパートリーは必要だな、これは。しかも、このとき、KBS印刷の高仁鳳社長がビデオかまえてたから、Morris.の恥さらしな画像も撮られたにちがいない。あぢゃぢゃあ(+_+)。自業自得ぢゃ。
その後、モンニジョママに喫茶店に引っ張り込まれて、コーヒーおごってもらい、大阪のどじまんの思い出話などして、絶対また店に来るように脅されて(^_^;)しまった。
山田商店で白菜キムチ買って、そろそろ帰ろうかと商店街の出口に向かったら、妖艶なチマチョゴリのお姉さんに「帰らないで下さいよ」と、腕をつかんで引き戻されてしまった。だ、誰なんだあ?(@_@) ともかく彼女に引っ張られて、ステージまで戻るとカラオケが始まっていた。アジョシがいい機嫌で「長崎は今日も雨だった」なんてのを歌ってる。ここでそれはないだろうと思ったら、その後は韓国歌謡中心になったので、しばらく見物して帰ることにした。
件のお姉さんは、「三村」という焼肉屋のママだった。民謡が始まると彼女はアジュマたちとステージで踊り始め、Morris.にも踊るように言うので、またまたケンガリ持ってステージに、さらに一曲歌うようにと言われて、しかたなく(ウソ(^_^;)申請する。
今年のKBSラジオ韓国歌謡コンクールにテープ応募するために、練習してた「シントブリ--身土不ニ」を熱唱(^_^;)したら、えらい大受けで、これですっかりいい気分になり、後は、ずっとステージで、ケンガリ持って踊りまくってた。そこに、またまたモンニジョママが乱入。すっかり彼女のワンマンショーみたいになって、ひさびさに韓国ディスコ状態を満喫してしまった。ああ、楽しかった\(^o^)/
催しが終わった後、三松ママの店で、生ビールご馳走になって、世間話。また今度ノレバンに行こうとの約束も取り付ける。もちろん、旦那も一緒だけどね(^_^;)
6時前だからそろそろパンダも開いてるだろうから、軽く一杯引っ掛けて帰ろうと桃谷方面に向かう。新生パンダは、桃谷商店街を抜けた疎開道路の西側の角にすぐ見つかった。なんか、半分閉まってるみたいだ。でものれんはかかってるので中に入る。声をかけたら、なつかしのアジュマが出てきた。彼女の話によると、前のパンダのオーナーが、今年の4月に、多額の借金を抱えて夜逃げしてしまい、店舗は抵当に入っていたらしい。調理してたアジュマとアガシは雇われてたわけだが、オーナーは行方知れず、金は無しで、それでも何とか、こちらに移転したのだが、すべて持ち帰りのみになったらしい。それは残念だが、とにかくもあの伝説のホルモン鍋が持続してることだけでもありがたいと思うべきだろう。もちろん持ち帰ることにする。
帰りのJRの車内では、カバンの中の、大量のキムチとホルモン鍋、きっと、すごい匂いがしてたのではなかろうか(^_^;)
7時帰宅。さっそく、キムチを切り分けて、ホルモン鍋半分は冷凍庫に保存。
小さな土鍋にホルモン一杯の真赤な汁を入れてあっためる。これだけでも無茶苦茶美味しそうだ。これにモヤシ、キムチ、青菜、豆腐など入れてぐつぐつ煮たったところを、いただく。うっまあーーいっ!!!!!この瞬間死ねたら極楽往生だね、なんて思ってしまった。
でも、Morris.には、女子バレーの応援が残っていた。今日の相手はドミニカ共和国。キューバスタイルのチームで、やっぱりたっぱのある選手が揃っている。2セット目をデュ-スのあと取られてしまったが、結局は3-1での快勝。加奈ちゃんのサービスエイスも決まり、バックアタック、スパイクも好調、ますます彼女のファンになってしまうMorris.であった。もちろん、19歳コンビの栗原の方が得点率も高いし凄い事はわかるし、吉原のリーダーシップ、高橋の天才的ゲームメイキング、杉山の速攻、竹下の技巧、佐野の献身的守備等等のチームワークのたまものということは、よくわかっているのだが、Morris.は加奈ちゃんの、笑顔を見たいがために、ゲーム見てるという気がするのだ。
明日のポーランドは、日本が敗れたアメリカに勝ってるチームだから、侮れないと思う。
衆議院選挙は、おおかたの予想通りという結果だったらしい。


チマチョゴリのモデル嬢。一日立ちっぱなしで、ご苦労様。

お好み焼き「オモニ」のオモニ。山盛りのダイナミックが売り。

大池小学校、在日の生徒による農楽隊。中央の子は加奈ちゃん似。

朝鮮舞踊団の3人娘。Morris.一押しは一番左側。

すっかりいい機嫌のMorris.。隣は、左写真の一押しの子(^_^;)

新生「パンダ」のれんはかかっているのに半分閉まってる。

パンダのアジュマ。今のところお持ち帰りのみという事。

パンダから持ち帰ったままのホルモン鍋。これだけでも美味しそう。

モリス亭で完成した、伝説のパンダ鍋。めちゃ美味。
2003/11/08(土)●祗園でお仕事●

矢谷、荻野君と3人で、京都祗園のマンションに住むフランス人のピックアップ現場。この一番の行楽シーズンの京都、それも土曜日、しかも現場が祗園と来ては、渋滞しない、わけがない(^_^;)
マンションは改装工事中で、足場が悪いし、壁はペンキ塗りたてで、作業しにくかった。
昼は何故か眠眠で中華料理。昼休みに、近所を散歩したら、舞妓さんがいて、観光客が記念撮影をしていた。近くの摩利支天の寺は猪の石像が対の「狛猪?」が境内にうようよしてたし、恵比寿神社では七五三参りの親子が多かった。それに何とほぼ満開の桜が会ったのには驚いた。狂い咲きではなく、そういう品種なのだと思う。
気張って3時半には作業終えて出たら、やっぱり渋滞だった。でもMorris.は、八坂神社、清水寺あたりの風景をゆっくり楽しむ事が出来て得したような気になった。
長いこと、京都も遊びにきてない。京都は夏冬は気候が厳しいから、春秋、とくに秋にゆっくり散策したいところだ。
帰ってから、昨日の野球の続きを見る。和田の好投と、韓国の貧打で、とうとう韓国は負けてしまい、これでアテネ五輪出場は絶望となった。しかし、野球という競技はオリンピック向きではないよなあ。番狂わせが多いし、選手だって中途半端な使われ方するし、シーズンと別の時期に要らぬ調整せねばならないし。いずれ、外される可能性も高いと思う。だからこそ、今のうちに金メダルをという長嶋の気持ちも分からぬではない。
その後は、女子バレー、今日はトルコ戦で、組みし易しと思ったが、19歳のアタッカーネスリアンとかいうのが、けっこう凄かった。それでも日本の19歳コンビとベテラン、中堅がそれぞれ頑張って、3セットのストレート勝ち。今日の加奈ちゃんは、ヒット数はそこそこ多かったが、決定率がいまいちだった。それでもあいかわらず凛々しいぞ。
さらに9時からは観月ありさの「あした天気になあれ」。今回も始めから臭すぎる展開だったが、おしまいには、不覚にも泣いてしまったよ。母と娘の愛情にはどうも弱い。

2003/11/07(金)●明石城跡散策●

今日は明石の自動車試験場に免許の切り替えに行くことにした。もっともMorris.は原付しかもって無くて、それもここ5年以上乗ったことがないから、免許なくてもいいようなものだが、現在の日本で写真付で一番使いやすい身分証明書といえば、免許証しかない。パスポートは持ってるけど、あれを国内で常に携帯する気には何となくなれない。
というわけで、30分講習で割と早く手続き終了。ただし、写真撮影の時眼鏡が光るから、と、外して撮影されてしまった。Morris.は小学生の時から近眼で眼鏡かけ、途中しばらくコンタクト時代はあったものの、このところずっと眼鏡かけてるので、眼鏡が顔の一部みたいになってるから、できあがった免許証の顔はなんかえらくまが抜けて見える。
時間があるので、たこ焼きでも食べて帰ろうと思ったが、明石城跡公園に「菊花展」の看板があったので、ちょっと冷やかしに入る。懸崖や、大輪や、盆栽作りなどいろいろ手を変え品を変え、丹精こめた菊花が並んでいた。
ついでに公演を散策する。なかなかいい公園だし、季節が季節だけに実に気持ちがいい。結局一周してしまった。東側に、明石市立文化博物館があって、まだ入ったことがないので、常設展だけでも見ておこうと思ったが、特別展(印象派展?)があっていて、特別料金でしか入場できないと言われてしまった。閉館まであまり余裕が無いし、Morris.が見たいのは常設展のほうだし、会場はホールをはさんできっちり分かれているのだから、普通の料金で常設展だけ見せてくれてもいいじゃないか、と、ちょっと気分を害して見ずに出てきた。
その後、魚の棚方面に向かい、東側の商店街の「赤鬼商店」で玉子焼食べる。店内に古いポスターや琺瑯看板が飾ってあり、本物のミジェットまで置いてあった。だしは淡白だったが結構美味しかった。
そのまま、六甲学生青年センターで木村幹先生の朝鮮史講座第二回。今回は、朴正熙(「ぼくせいき」と入力したらIMEは「僕性器」と変換しやがったぞ(^_^;))を中心とした内容で、Morris.にはちょっと硬かったきがする。それでも、充分楽しめた。幹先生は李承晩をテーマにした近作「韓国における『権威主義的』体制の成立](ミネルヴァ書房)で、サントリー学術賞に輝いたらしい。よくわからんが、とにかく、大変名誉な賞らしい。おめでとうございますm(__)m
今回も参加していた、りーちさんから、誕生祝に寿がきやの変わりインスタント麺を多数(「みそ煮込」「至極の塩ラーメン」「台湾ラーメン」「和風とんこつラーメン」「カレーうどん」)と、韓国岩海苔までいただいてしまった。感謝m(__)mである。
講座の後は、例によって「平衛六」で打ち上げ。今回は幹先生の受賞祝いの宴会という名目があったのだが、例によって、てんでに好き勝手なことを話しておしまい。でも、参加者が、朝鮮史に興味を持つものばかりなので、それなりに内容のある話も聞けた。来週の最終回も是非出席したいものだ。
帰宅したのが11時過ぎ。録画しておいた、長嶋日本-韓国の野球を見始めたが、途中で寝てしまった(^_^;)


明石公園菊花展「Morris.賞(^_^;)」

さまよいくれば秋草の

クヌギの枯葉

明石城跡お堀の白鷺

「赤鬼商店」の玉子焼

幹先生の著書
2003/11/02(日)●ちびくろパイチン!!●

10時起床。霧のような雨が降っている。
ノレバン2号は全く駄目で(+_+)ちびくろを、ディスプレイに繋いでインターネットなど見る。ちびくろではKBS見ることなど不可能なので、しこしこと手紙など打つ。
今日のNHKのどじまんはシンガポールからの中継だった。
午後灘図書館に行き、10/24付朝日新聞のひととき欄を探して読む。吉美ちゃんの投稿が載っていたのだ。義父の田舎で栗拾いをしてきた娘に、虫食いの栗をなんとかやりくりして、栗ご飯を作ってあげたという内容のものだった。
夜は女子バレー、日本-エジプト戦を見る。昨日のアルゼンチンより格下だから、ストレート勝ちは当然だが、サーブミスが目立った。明日の韓国戦がみものである。明日は、午前中阪神の優勝パレード、午後は法円坂難波宮跡での四天王寺ワッソに行くので、もしかしたら帰宅が遅くなるかもしれない。タイマー録画しておこう。
日記もここ数日ノレバン2号の不調をいいことにサボってたが、とりあえずちびくろで更新しなくては、と臍を固める。しばらくはちびくろがモリス亭のメインマシンになる。ちびくろfighting!!

【李陸史詩集】李陸史 安宇植訳 ★★★
金素雲の「朝鮮詩集」に収められている、李陸史(イ・ユクサ)の「青葡萄」は、Morris.も以前から愛唱していた。
その原作者である李陸史に関してはほとんど何も知らずにいた。本書は日韓文化交流基金の援助で出されたシリーズの一冊であるが、同シリーズの長編小説「皇帝のために」(李文烈)は格別に面白かった。これも訳者は安宇植だった。奥付によると、李陸史は1904年慶尚道安東に生れ、23年に一年ほど日本に滞在、帰国後抗日結社「義烈団」に加盟、26年北京に行き、帰国後、銀行爆破事件に連座。釈放後再度北京へ行き、朝鮮軍官学校第一期生として卒業。43年特高に逮捕され、44年北京で獄死。となっている。詩人としての活動などには全く触れられていない。つまり彼は詩人というより活動家、独立運動家として知られていたのだろう。
本書に収められている詩は30数篇に過ぎない。他に散文10数篇が付されているが、これが彼の詩業のほぼすべてだとしたら、たしかにあまりに少なすぎる。解説の具仲書によると、李陸史は「故国が日本帝国主義の植民地支配をうけていた状況のもとで、祖国の独立のために活躍して逮捕され、日本軍の獄舎につながれて生命を奪われた最初の詩人」だということになる。彼に続く二人目が尹東柱だとか。こういう捉え方は実に韓国的だな。
面白かったのは彼のペンネーム(本名は李源禄)の由来で、彼が銀行爆破事件で大邱監獄に服役した時の囚人番号が「264」番、つまりハングル読みで「イーユクサ」だったためということだ(^。^)。一説によると「64」番ともいうが、どちらにしろ、こういったややふざけた命名は、Morris.の好きな詩人、李箱(イサン)に通ずるものがあるな。李箱も日本にいた時日本人から「李さん」と呼ばれたことから筆名にしたそうだ。
詩とは無縁のことばかり書いてしまったが、肝心な詩作品の方は、いまいちMorris.の心を捉えなかった。周知の数篇の詩も、金素雲の名調子と比較するためか、どうも作品として一段劣るような印象を受けた。
かえって散文の中で、生まれ故郷を流れる大河洛東江のことを懐かしむ描写などが印象深かった。

洛東江といえばだれもが、ああ--きみのふるさとはあの、恐ろしい洪水で名高いところだったのかといって軽蔑するようでしたら、それは洛東江を知らずに口にしている言葉だと申せましょう。
洛東江といえば、太白山脈の中でも黄池穿泉から噴水の如く噴きだしてくる、あの泉の異常なことを、知らぬといわれても不思議ではありません。けれども金海からさらにその先の亀浦までの、七百里にもおよぶ水路を流れていく間に、こちらの谷から湧き出る水が流れこみ、あちらの谷から湧き出る水が流れこんで、十から十二もの谷に湧き出る水が流れこんできて、一つの流れに合流した大河です。しかもこれらは急流となって、屏風岩に激しく体当たりして流れていくのです。
わがふるさとである洛東江の河原には、あの真っ白な石くれが一面に敷きつめられており、私はたった独りでその河原に座り込んで、明日の朝には花壇においてやるまたとないくらい冷たい、姿形の稀しい石を拾い集めながら、洛東江の流れていく音に耳を傾けたものでした。春の日の朝夙(あさまだき)に、洪水を交えてごうごうと音を立てて流れていく、洛東江の響きの凄烈なさまもよいものだし、夏の豪雨が降りしきるときの、広くてゆったりと流れていく様子もまた、いかにも大河らしいものでした。けれども、なにがどうのといおうと、空の色よりも青い水の流れが深い淵を通り過ぎるときには、ぐるぐると大きな渦を巻き、浅瀬を通り過ぎるときは、俄か雨をさしまねく音を立て、さらに傾斜の低い場所を通過するときは、ひんやりとした秋風を立てて私の衣服の裾をもてあそび、さらに下流へ下っていきながらも、大きな岩に体当たりを食らわせて、千軍万馬の走る勢いで滔々と流れていくさまは、目を見張らせずにはおきませんでした。流れ流れて------そのころの私は、そうした水の音を追ってどこまでも従いていきたい衝動を抑えかねて東海をわたったのでした。(「季節の五行」)

洛東江は、釜山から金海空港へ向かう道沿いにたゆたう流れとしてMorris.にもお馴染みの河川だが、安東の河廻村(ハフェマウル)に泊まった時も、この河のたたずまいに心奪われたことがあるので、なおさら李陸史の上記引用が心に沁みたのかもしれない。

以前に何度か引用したかもしれないが、Morris.にとって李陸史といえば、やはりこの詩を引くしかない。試みに本書の訳と金素雲の訳を併記しておこう。

「青葡萄」李陸史 安宇植訳

わがふるさとの七月は
たわわの房の葡萄の季節

ふるさとの伝説は一粒一粒に実を結び
つぶらな実に遠い空の夢を宿す

空の下の青海原は胸を開き
白い帆船が滑るように訪れると

待ち侘びる人は船旅にやつれ
青袍(あおごろも)をまとって訪れるという

待ち人を迎えて葡萄を摘めば
両の手のしとどに濡れるも厭わず

童よ われらが食卓に銀の皿
白い苧(からむし)のナプキンの支度を
「青葡萄」李陸史 金素雲訳

わがふるさとの七月は
たわゝの房の青葡萄

ふるさとの古き伝説(つたへ)は垂れ鎮み
円ら実に ゆめみ映らふ遠き空

海原のひらける胸に
白き帆の影よどむころ、

船旅にやつれたまひて
青袍(あおごろも)まとへるひとの訪るゝなり。

かのひとと葡萄を摘まば
しとゞ手も濡るゝらむ、

小童よ われらが卓には銀の皿
いや白き 苧(あさ)の手ふきや備へてむ。
2003/11/01(土)●加奈ちゃんに◎◎●

ガムランに用いる鉄琴午前中は清水君らと西宮仁川にジャカルタからの荷物の配達。荷物の中にガムランの鉄琴があった。比較的小ぶりなものだが、なかなか洒落ている。
昼食は「宮っ子」でラーメン。ここのラーメンは第一旭系だと思う。そこそこ美味しいのだが、えらく人気があるらしく行列ができる。それはいいのだが、待ってる客を、食べている客の後ろにずらりと並ばせて待たせるというのは、Morris.のような気の弱い人間には、精神衛生上よろしくない。ゆっくり食べられないのだ。
午後からは尼崎の現場のプレパック。ここは矢谷君が朝から入っていた。
今日11月1日は「111=ワンワンワン」で犬の日だと、ラジオで言ってた。それじゃ、1月11日はどうなるんだ、と思わずつっこんでしまったよ。
今日からバレーボールワールドカップが始まる。もともとMorris.は女子バレーファンだったのだが、ここ数年の低迷ぶりにはほとほと嫌気がさしていた。それでもともかく、第一戦だけは見ておかなくては、と、アルゼンチンとの試合を見る。試合前からジャニーズ事務所のグループNEWS(オフィシャルサポータ?らしい)による、アトラクション。女性タレント伊藤美咲(自分で勝利の女神と連呼していた)が、試合の途中でしばしばクローズアップされて意味の無い応援ナレーションを入れる。こういうのは止めて欲しい。
しかし、試合が始まるとついつい熱中してしまう。大山加奈、栗原恵という19歳の二人が特に注目を集めているらしい。これにベテランの吉原がキャプテンとして返り咲き、なかなか面白い編成だ。ゲームは順当に日本がストレート勝ち、若い二人もそれなりに結果を出したし、一頃にくらべると回復の兆しが見えそうだ。これからまたしばらく見続けることになるだろうな。Morris.は断然、大山加奈ちゃんに注目だね。一重まぶた三白眼気味のりりしい顔が好きっ(^_^;)
バレーの後は観月ありさの「あした天気になあれ」を見る。どうもいまいち冴えないなあ。観月のシングルマザー役というのがそもそもミスマッチだし、特に今回のストーリーでは娘の養育の基本すらできないでいる阿呆面の観月の姿など見たくない。

【触身仏】北森鴻 ★★★☆☆☆ 「蓮丈那智フィールドファイルU」と副題にあるようにシリーズ第二作目である。第一作「凶笑面」が面白かったので続編を待っていたのだが、えらく待たされてしまった。しかし待った甲斐があっただけの出来栄えだ。
女流民俗学者蓮丈那智と、彼女に思いを寄せる助手三國が研究フィールドワーク途中に出会うさまざまな民俗学絡みの事件を描く連作短編で、それぞれの民俗学的蘊蓄がなかなかのものだし、テンポも悪くないので、ついつい読まされてしまった。
本書には5編が収められているが表題作では、遺体の保存を目的としたエジプトのミイラと、生きたまま仏になり衆生を未来永劫に救済する日本の即身仏を比較したり、他にも神の変貌を支配層、あるいは民族の入れ替わりの象徴とみたり、面白い説が頻出する。
Morris.が一番面白く読んだのは最後の「御陰講」だった。元ちとせをモデルにしたような歌手が登場するし、わらしべ長者伝説の変形と考察が秀逸である。本筋とは離れるが、芸能界への穿った軽口には笑わされてしまった。

三國「なんでも百年に一人のミラクルボイスだそうですよ」
那智「百年に一人の逸材が三ヶ月おきに登場するのが芸能界という磁場の特性だろう」

また日本のアイドルに関して、三國とやはり那智へ思いを寄せる狐目の教務主任の会話も、うがっている。

「こんな話を聞いたことがあるよ。日本人論の一つとして、なんだが、。なあ内藤君、どうして日本人はアイドルを作りたがると思う?」
「それは日本人ばかりではないでしょう」
「だが、日本人ほど熱狂的になる民族は、珍しいと思うよ」
「そうかなあ」
確かに日本人はマスコミと一般人とが競うように、アイドル像を作り上げてゆく。だが、それはアジアのどこの国でも起こりうる現象ではないか。そういうと、「決定的な違いがある」と、狐目は真面目な表情でいった。
「内藤君。日本人はね、熱狂の頂点に立つアイドルを作るとほぼ同時に、彼もしくは彼女をいかにどん底に突き落とすかを、策謀する民族だよ。いうなれば、アイドルは貶められるために作られているんだ」
そういって、狐目は立ち上がり、去っていった。


文脈からすると、この説は著者の独創ではない感じもするが、こういったスパイスをあちこちに配置して、読者サービスに努めるあたりが北森作品の特長といえるだろう。
長編好みのMorris.だが、この作家に限っては短編(とりわけ連作短編)の方が面白いようだ。


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