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Morris.日乘2006年11月 
Morris.の日記です。読書記録、宴会散策報告、友人知人の動向他雑多です。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。  
今月の標語
どう? 獣(どう・けもの)
Morris. personal calender

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【2005年】 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月

2006/11/30(木)●線路が消えた(@ @)●

朝、高橋の跨線橋通ったとき何か景色が変な感じがした。よく見たらなんと、本線の脇の2本の線路が消滅している(@ @) がぁーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! いつの間に撤去されたんだろう。ここしばらくこの道通ってなかったけど、それにしても、突然である。もともとこの2本の線路は一種の引き込み線で、最近はほとんど使われてなかったのは事実であるが、Morris.は高橋の途中からみるこの線路の風景がすごく気に入ってただけにショックである。今はまだ、レールと枕木の跡がくっきりと残ってるが、あっという間にこの痕跡も無くなってしまうだろう。記念という意味でも今日はこの線路跡の画像を3点貼り付けておく。
矢谷君ら5人で芦屋のアメリカ向け荷物のピックアップ。昼飯は彩華ラーメンで、Morris.はわざわざ醤油ラーメンにした。ここのラーメンは天理系で、白菜が入っててあまり好みではないのだ。でも、醤油ラーメンはもっと不味かった(>_<)
3時半倉庫着。
久し振りに千疋屋。ほろほろ大根スープと鰯の唐揚げ。姜さんが来ていた。


何か変!?!?

線路が消滅してる!!

レールと枕木の跡形のみ(@ @)

餌につられて出てきたトラ猫

芦屋の街角の公園おしゃれ

千疋屋のほろほろ大根スープ

【マンガに人生を学んで何が悪い?】夏目房之介 ★★★ ウェブサイト「ポプラビーチ」に連載されたものを元に加筆訂正したものである。Morris.はそのサイトは見たことがないが、どうもこれまでの夏目のマンガ論の中では、かなり低水準の作のように思える。
最近本当にマンガと縁遠くなったMorris.だが、本書で取り上げられているマンガは、Morris.がマンガに熱中してた時代の作品が多く、半分以上知ってるから、もっと共感覚えたり反撥感じたりしてもしかるべきだと思うのに、何かしらっとしてしまった。
たとえば「老い」というテーマで広兼憲史の「黄昏流星群」と大島弓子の「8月に生まれる子供たち」を並べて論じるという、この取り合わせだけで、Morris.は不愉快になった。続けて大島弓子の「秋日子かくかたりき」でその続編を書いてるのだが、これもどうもピント外れのようだし-----
しかし、何でこんなに不愉快になったのか、どうも、本書ではMorris.の嫌いなマンガ家と、好きなマンガ家の中でもわざわざMorris.の嫌いな作品ばかりを選んでいる傾向があるかららしい。もちろん夏目にしてみれば、そんなつもりはないのだろうが、結果的にそうなってるのだから仕方が無い。
それともうひとつ、本書での夏目はやたら自分の恋愛体験や夫婦生活、子育ての感想などをマンガに即して自解している。これもしらける原因の一つになるだろう。

2006/11/29(水)●雪平●

8時起床。
新しい雪平鍋午前中ベッドで読書(^^;)昼前に風呂入って、自転車で灘図書館、銀行、コーナンで雪平鍋買って4時前に帰宅。ずっと愛用してた雪平の木の柄が焦げて使いものにならなくなっての買い替えである。もともと雪平鍋は、陶製の塩を焼く鍋で、在原行平が須磨で海女に潮を汲ませて塩を焼いた故事に基づくとのことだが、もちろんMorris.が買ったのはアルマイト仕上げの一般的なもの。18cmにするか20cmにするか22cmにするか迷ったけど結局20cmにした。これで良かったと思う。
今日も昼間は暖かかったが、夜になってやっと冷え込んできたようだ。とはいっても、平年からするとまだまだである。別に早く寒くなって欲しいというわけではないのだが、Morris.は寒さには割りと強い方である。
ふくはらさんにまぬーの絵葉書を送ったら返事が来た。彼女は井の頭公園まで20歩のところに住んでるらしい。王子動物園まで徒歩5分のMorris.もちょっと負けた感じ。井の頭にも動物園があって、彼女も年間パスポート買ったらしい。どちらにしろ近くに公園や動物園があるというのは嬉しい。と、いいながら、このところちょっとまぬーともご無沙汰であるな。

【朝鮮・言葉・人間】長璋吉 ★★★☆ 1988年に47歳で亡くなった長璋吉の遺稿集であるこの本は、以前半分ほど読んでそのままになっていた。「私の朝鮮語小事典」とその続編「普段着の朝鮮語」の2冊があまりに面白かったのに比べると、本書は、韓国文学史や、作家と作品論が中心で、肝心の韓国文学にはほとん無知なMorris.にはちょっと敷居が高かったのだ。
今でも、韓国文学とは相変わらず無縁なMorris.だから、やっぱり読んでない作家の作品論は読みづらかったが、「西便制」「祝祭」の李清俊、「烏瞰図」の李箱、「星たちの故郷」の崔仁浩、「川辺風景」の朴泰遠あたりは、前よりは少しは読むことができた。李清俊と酒を飲んで、彼が酔っ払って「韓国文学の秘密を教えてやろうか」といったあと、著者の膝をぴしゃぴしゃ叩きながら「北韓のアンチャンたちが攻めてきたって、おれが日本に逃げ出すと思うか。おれはここでくたばるぞ」と何度も言ったというエピソードは面白かった。

また、フランス象徴詩を朝鮮語に訳したという金億のことが気にかかる。

1918年に発刊された「泰西文藝新報」は、くした政治的啓蒙主義とはまったく趣を異にするものであった。ヨーロッパの芸術一般に関する翻訳紹介を意図したが、実際には詩に関するもの以外に見るべきものはなかった。それもほとんど金億一人の功績に帰せられる。彼はここでフランス象徴詩を翻訳し、フランス詩壇の動向を伝え、これまでになかった個人の情感をこめた創作詩を発表するとともに、詩のあたらしい韻律を様々に試みている。こうした文学の芸術性に着目しようとした精神は、今までの朝鮮における文学に新風を吹きかけたのであった。(「苦悩の文学者たち 解放前後)

これは一度読んでみたいものだ。ふと思い出して金素雲の「朝鮮詩集」を見たら5編が掲載されていた。最初の作品を引用する。

海棠 金億 金素雲訳

岸辺に咲ける
海棠の
なにを愁ひて
うなだれし。

風の戯れに
羞ぢらひて
染めたる頬の
愛しけれ。


金素雲節が強すぎて、原詩の面影をどのくらい残しているのかわからないが、美しい詩だと思う。

でも、やっぱり、一番面白かったのは「私の朝鮮語小事典」の残りである「娘たちの朝鮮語小事典」で、残念ながら「キムチ」「アンギョン(眼鏡)」「マヌル(ニンニク」)の3つしかないのだが、マヌルの項で、山口百恵が歌番組で「スタミナのもとは何ですか」という質問に、すかさず「にんにくです」と答えたというエピソードが、印象深かった。

山口百恵はいうべきでないことをいったのかもしれない。いうにしても、「にんにくをたっぷりきかせた料理です」とか、ぼかしていうのが日本風の話術というべきか。「にんにくです」とういいかたに、さすが朝鮮民族の血を引く人と思ったものの、そのにこりともしない無表情の表情と挑むような口ぶりに、いうべきでないkとを承知であえて突っ張った調子があらわれているようで、ちょっと切ない気にさせられた。彼女はまわりのジャリタレがにんにくとかぎょうざとかいえば、「ワァー」とうい習慣になってることも、いわなければちょっとした村八分になることも知っていたにちがいない。

本書は長璋吉没後ちょうど1年目に発行されたもので、大村益夫、田中明、尹学準の追悼文と、川村湊の長璋吉論が収められている。
47歳という早すぎる死を惜しむ詞が共通しているのは当然として、4人が揃って、長璋吉の「パラム 風」に関する文章の一部を引用しているのにちょっとおどろかされた。
同人誌「朝鮮文学」第二号の後記からの引用である。

私としては、朝鮮語を話すときに感じるある冷ややかなものの性質はいったい何だろうか、ということについて、いつか語れるようになれたらと思っている。
日本語はあまりに近すぎる。反対に、中国語のfeng、フランス語のvent、英語のwindなどの音の群が、あの空気の移動を名づけているということをりょうかいすることはほとんど不可能だ。ただ力技によってかろうじて接触を保たせているにすぎない。ところで、朝鮮語のパラムはこの両者の間にあって、その音の群を、それが担う質量と艶とともに、擬似的にではあろうが、了解しうると感じる。パラムには例の空気の移動を「とえている」という感覚がともなっている。
この感覚がなければ、私は朝鮮語を読もうとは思わないだろう。


Morris.も「パラム」という言葉は、大好きであるが、長璋吉のように肉体感覚的に言葉を受容する才能は欠けている。
彼の早世が、日本の韓国文学研究にとってどれだけ大きな損失だったかはかりしれないが、せめてMorris.の今の年くらいまででも生きていたら、「朝鮮語小事典」のPart3、Part4くらいまでは読めたと思う。Morris.はそのことだけでも、残念でたまらない。

2006/11/28(火)●ぽかぽか名古屋●

4時起床。矢谷君、東山君と三人で名古屋瑞穂区のシンガポール向け荷物ピックアップの現場。昨日名古屋のスタッフが入ってかなり梱包やってたので、昼過ぎには終了。
今日は名古屋地方、曇の天気予報だったのに、えらく良い天気で、半そでの作業着でも汗ばむくらい。もう11月末というのにどうなってるんだ。おまけに空には入道雲みたいなのが出てたぞ。
昼食は尾張一宮SA。先日の名古屋行きでも2回寄ったけど、今朝もここで朝定食食べたから、1週間の間に4回も来たことになる。でも、ここはSAの中では飛びぬけて美味しいと思う。今日の昼食は揚げ鯖おろし定食というのを食べたのだが、これもなかなか美味い。ここで昼休み取ることにして、SAの北側の農地に抜け出す。別に何ということもない田舎風景だが、今日の空はやっぱりとても秋の終わりとは思えない。田んぼの脇の用水路には汚いながら田螺がいた。
田螺といえば「田螺は、買うものではなかった。近所の堤に行けば子供でも簡単に取ることが出来た。貝の中では今も田螺が一番好きなのだが、なかなか食べる機会に恵まれない。」という詞書きのある、自作の歌を思い出す。

吾が採りて母が料りし田螺煮に生姜の香り立つが悲しき 歌集『嗜好朔語』より

本当に小学生の頃、近くの堤で田螺を沢山取って来ると、母が甘辛く煮つけてくれたのだった。あの味は忘れられない。もちろん今日の田螺は食べられるしろものではないだろう。
4時半過ぎに倉庫着。


尾張一宮SAから南の空を望む

揚げ鯖おろし定食

田んぼ脇用水路の田螺
2006/11/27(月)●宇治の銭湯●

西根君と小川さんと宇治のシンガポール向け荷物のピックアップ現場。
宇治新田大久保湯JR新田駅前だが、これがまたかなり辺鄙な駅で近くに食堂もなさそうなので、セブンイレブンの弁当昼食。
食後近くをブラブラしたが、近鉄駅のほうはちょっとは繁華街みたいである。
ちょっと離れたところに「大久保湯」という風情のある銭湯があった。今日は休みだったが、二階の和風のガラス窓の趣きが良い。Morris.は特に銭湯好きでなないが、こんな銭湯なら入ってみたいと思った.
5時までみっちり梱包作業して、6時過ぎに倉庫に戻り、バン詰めして、社内ミーティングのおしまいあたりを聞いて、8時半帰宅。9時からはすっかりはまってしまった「のだめカンタービレ」見ながら、カレー食べる。
ソウルのききさんから、12月2日オリンピックホールでイジヨンが17年ぶりにステージに出るとの情報。チケット入手してMorris.も一緒に見ようと誘われたが、これは難しい。
明日は名古屋日帰りで、4時前起床である。

2006/11/26(日)●ホームカレーの日●

ホームカレー8時半起床。体の節々の痛みが残ってる上にちょっとのどがいがらっぽい。ここで風邪をひいてはたまらない。
午前中はベッドでごろごろ。
午後はまたまた、MBCの「歌謡ベスト」を見る。今日見たのはチェジュドでの2週にわたる公開録画で、2003年1月の済州島ドリームツアーのことを思い出してた。連続1位になったテジナの「アジュマ」をネタに、3ヶ月ぶりにノレ番Morris.8090更新。
今日は昼から雨で、傘さして夕方マルハチまで買い物に行き、ホームカレー作り。大きめのジャガイモ、ニンジンごろごろ、細切れ肉つかった、いかにも安っぽいホームカレーを、時々ものすごく食べたくなる。このところタイカレーばかり作ってたから、たまに作ると新鮮。でも、ちょっと食べ過ぎてしまった(^^;) 動けない。
ジャパンカップは、一番人気のディープインパクトがあっさり優勝。12月の有馬記念で引退と言うのはもったいない。
大相撲、朝青龍が全勝優勝。インタビューでは、底抜けの笑顔で、何かMorris.は好感をおぼえた。

2006/11/25(土)●痛タタッ(>_<)●

6時半起床。朝風呂つかい、昨日の現場へ。今日は矢谷君がヘルプに入る。
何とか正午に作業終了。
一宮SAのミニ味噌カツ丼帰りもまた一宮のSAで昼食。きしめん+味噌カツ丼。名古屋といえば、この二つが昼飯の定番みたいな気もするが、Morris.はどうもこの味噌カツには馴染めない。めずらしく注文した味噌カツ丼(ミニ)も、やっぱり甘ったるいミソソースの味はMorris.には向いてないことを再確認した。矢谷君は味噌カツ定食食べててそこそこ美味いと言ってたから、やっぱり好みの問題だろう。
4時前に倉庫到着。コンテナ詰めして6時前に帰宅。大相撲九州場所は、朝青龍が今日14勝目を上げて19回目の優勝決定。強すぎるというか、回りが弱すぎるというべきだろう。
今日、荷物持つときちょっと腕をひねったようで、右肘と右肩が痛い。この年になると一度傷めると回復が遅いこと蝸牛の如しである。
島田和夫部屋スケジュール更新。北野の「T2楽屋」今年いっぱいで店じまいらしい。長いこと、春待ちファミリーBAND、Morgan's Barを始め、身内のバンドライブや、パニックなどでも楽しませてもらっただけに、ちょっとショックである。大将は「上屋劇場」でライブの場は維持するようだが、楽屋というハコへの思い入れが強いだけに、かなり痛い(>_<)

2006/11/24(金)●ひさびさ名古屋●

金山「まき」の博多ラーメン3時半起床(^^;) 久々の仕事が、久々の名古屋泊まりになったので、早出。西根君、オーガスタと3人で、名古屋からオーストラリア向け引越し荷物のピックアップ。
朝食は一宮SAで豚汁定食。昼は現場近くの「桔梗常本店」できしめん定食。
金山ホテルに6時前に到着して、近所の「まき」でラーメン、餃子、ビールセット。
前にも書いたがここの博多ラーメンは名古屋にはまれな本格派である。本当は今夜はオーガスタが伏見駅前の美味しい居酒屋でとしろうと一緒に飲もうとの誘いがあったのだが、このところの手許不如意で残念ながら見送ることにした。
食後金山駅付近をふらふらして、8時にはホテルに戻り、BSのワールドカップドイツの総集編など見ながら早めに就寝。

2006/11/23(木)●トロット漬●

6時半起床。
イルボンさんから教えてもらった、MBCの歌謡番組「歌謡ベスト」のアーカイブを朝からずっと見てた。公開放送で、昔の「歌謡ベスト10」に似た構成である。K-POPは皆無で、99%トロット、ポンチャックである。ただどうも出演する歌手が偏っている気がしないでもないし、歌もかなり固定している。何たって10年前に出たソスギョンの「タンドルハンヨジャ」がリバイバルして10位以内に入ってたりするくらい(^^;)だもんね。
それでも、われらがキムヘヨンは2回に1回くらいの割りで出演するし、知らない歌手だってトロット系なら気持ちよく聞き流せる.
ミンジの「チョホン」の後で女性司会者がこの歌詞は有名な詩人金素月の作品だと言ってた。おお、そうだったのか。Morris.が最初に聴いて一目惚れ、いや、こういうときは、一耳惚れというのだろうか、すっかり気に入ってしまい、必死で和訳したりしたことを思い出した。今や完全に開店休業状態の、「ノレ番Morris.8090」にも取り上げたことがある。
MAYAの「チンダルレコッ 山躑躅」もたしか金素月の詩を半分くらい使ってたはず。
午後はラブビーの早慶戦。なかなか面白かった。実力の差で早稲田が勝ったけど、今のMorris.は、サッカーよりラグビーの方が面白い。大阪朝高のラグビーの応援に行きたくなった。
明日から泊まりで名古屋の仕事が入った。明日夜の鉄人ウタカイと、明後日のセンター求める会の収穫祭の両方とも、欠席せざるを得ない。残念。

【ソウル都市物語 歴史・文学・風景】川村湊 ★★★☆☆ 2000年に平凡社新書刊だが、後書きによると原型はその10年ほど前に書かれていたらしい。著者は釜山に4年住んだことはあるが、ソウルに住んだことはなく、それを逆手にとって、他者、旅行者としての視線でこの町を論じようという。
主に近代以降のソウル(漢城、京城、ソウル)の、各時代層を、ソウル生れやソウル滞在の作家の言葉を借りて再構成したものだが、前近代の歴史もきちんと押さえるところは押さえて解説してあるし、特に植民地時代の都市風景論は著者の得意とする分野だけに興味深く読むことができた。
李箱、梶山季之、長璋吉、中上健次、李良枝などが主な作家だが、それぞれで1冊書けそうなくらいのエピソードを持っていそうだ。その他、夏目漱石に始まり、田中英光、後藤明生、中島敦、金達寿、安倍能成、村山知義、黒田勝弘、関川夏央、戸田郁子、田中明、五木寛之、山村美沙など多数の文学者のソウルとの係わりを掬い取ってあり、それだけでも有用だと思った。
8章がソウルを歌った歌謡曲をテーマにしてあり、「ソウル賛歌」「ラッキーソウル」「ソウルよアンニョン」「雨降る永東橋」などお馴染みの曲が並んでいたが、ヘウニの「第三漢江橋」が、現在の漢南橋のことだということがわかって嬉しかった。
また李良枝が、ソウルを転々と移転した後、やっと落ち着ける場所としてえらんだ「タルトンネ 月の町」こそ、Morris.が去年5月の旅でこだわった「落骨(蘭谷)」と同類の、山の上にへばりついたスラム街の類だった。

タルは月、トンネは地域、あるいは町。タルトンネは月の町だ。しかし、月の町というそのロマンチックな響きとは裏腹に、名前に込められた意味は現実的で生々しい。水の便も悪く、交通の便も悪い丘の頂きに密集した都市に住む貧民たち。
高台にあるからタルが、即ち月がよく見える。そこにしか住めない者たちが道を作り、家を建て、一つのトンネが出来上がった。タルトンネは、月がよく見えるそういう不便な丘の頂きにしか住めない者たちが集まった地域という意味が込められている。(『石の聲』李良枝 より)

コルモッキル好きのMorris.にとって、コルモッキルのみで構成されたようなこのタルトンネへの憧憬は強いものがある。しかし、これはすでにソウルからほとんど姿を消してしまったようだ。

2006/11/22(水)●大安亭あたり●

7時半起床。
目覚まし代わりにKBSの日本語放送聞く。Morris.お気に入りのひまわりさん(サユジン)の当番だったので嬉しくなった。
ほとんど日本語だけど、ニュース内容は韓国のネタだらけで面白い。
今日も韓国の陸軍の制服がこれまでの迷彩模様からデジタル模様に変わる(どんなんだろ?)とか、鍾路の鍾閣の鐘が昨日から毎日正午に12回鳴らされることになったとか、韓国でも蜜柑の95%は温州蜜柑だとか、ともかくそんなことを聞いているうちに、また韓国に行きたくなってきた(^^;)
番組の後半ではハリムの社長インタビューだった。かなり手広くやってるらしい。例の冷凍サムゲタンは確かに美味しいもんな。
昼から自転車で大安亭に買い物兼散歩に行く。いりこいっぱい詰め替えて猫探したのだが、不思議と今日は一匹も出会わなかった。こういう日もある。
夕方から、春待ちファミリーBAND部屋の整理。バンドのライブ活動日誌ページを手直しして、見やすくした。整理しながら、ついつい懐かしくて見直したのだが、古いのは98年くらいのものもあり、当時のデジカメ画像のひどさは、目をおおいたくなる(>_<) あの頃Morris.の愛機CASIOのQV100は30万画素で、フラッシュ、望遠どころかピントも汎焦点、ファインダーなしでやたら電池食った。当時はインターネット接続もダイアルアップ主流だったから、すこしでもメモリを小さくしようとほとんど切手サイズ。隔世の感とはこのことだが、これから3年もしたら、現在のMorris.部屋の画像もかなりひどいと思われるようになるのだろう。
夜は久し振りに、アンかけ焼ソバの大盛り。これもたまに食べると、めちゃ美味。


大安亭市場西側から

吾妻橋あたり

中華鍋中のアンかけ焼ソバ

【人はかつて樹だった】長田弘 ★★★☆☆ 2006年7月発行の最新詩集。21編の詩が収められているが、大部分は23行になっている。一種の定型の試みかもしれない。最近の彼の作の中では、ひさびさに好ましいものだった。二部構成で一部は雑誌「えるふ」に掲載されたもの、二部は建長寺の機関紙「巨福」掲載作品中心だが、テーマや雰囲気は統一されている。いつもの彼の詩に比べて、暗い、というか、何か悲しみをこらえているような感じを受けたのだが、後書きに、家人の突然の癌宣告を受けて、樹のようにそばにいる日々を送っていたらしい。大きな哀しみの中で詩を書かずにいられない詩人の業と、その作品を愛読する読者がいることもまた、人の営みの「おもしろさ」なのだろうか。

人ひとりいない風景は
息をのむようにうつくしい。
どうして わたしたちは
騒々しくしか生きられないか?
世界のうつくしさは
たぶん悲哀でできている。(「世界の最初の一日」より)

巡る年とともに、大きな樹は、
節くれ、さらばえ、老いていった。
やがて来る死が、根にからみついた。
だが、樹の枝々は、新しい芽をはぐくんだ。
自由とは、どこかへ立ち去ることではない。
考えぶかくここに生きることが自由だ。
樹のように、空と土のあいだで。(「空と土のあいだで」より)

うつくしさがすべてではなかった。
むなしさを知り、いとおしむことを
覚え、老いてゆくことを学んだ。
老いるとは受け入れることである。
あたたかなものはあたたかいと言え。
空は青いと言え。(「樹の伝記」より)

いちばん遠いものが、
いちばん近くに感じられる。
どこにもいないはずのものが、
すぐそばにいるような気配がする。
どこにも人影がない。それなのに
至るところに、ことばが溢れている。

目に見える
すべては、世界のことばだ。
すべてのことばのうちの、
ひとのことばは、ほんの一部にすぎない。(「海辺にて」より)

果物のように
つややかな時間を、
つまらないものにはするな。
自分をいじりすぎるな。
よい焼酎みたいに、心は
すっきりと、透明なのがいい。(「For The Good Times」より)


まだまだ引用したいところだが、このあたりで止めておこう。心に沁みる一行だけでもなかなかありがたいのに、こんなにも豊穣な悲しみの詩を産み出すことのできる長田弘に、感謝を捧げたい。

2006/11/21(火)●掃除 図書館 サッカー●

7時起床。掃除、洗濯、朝風呂。
川上澄生の蔵書票昼から久し振りに中央図書館へ。1Fロビーのガラス台で蔵書票コレクションをいくらか展示していた。川上澄生の黒船舘の本物なんかは見応えがあったが、Morris.は大き目の朱色の煙管を吹かしている町人髷の意匠の蔵書票に心を奪われた。どこか見覚えある絵柄なのだが、思い出せない。3階の書庫の本を閲覧したりして、ちょっと長居してしまった。神戸市立図書館は、来年1月からインターネットで予約受け付けるとのこと。現在の神戸図書館0PAC検索も結構重宝しているが、予約もできるとなるとますます便利になる。でも、これが普及するとベストセラーなんか予約殺到するかもしれない。まあ、Morris.はベストセラーはまず読まないからいいけどね。
そのままメトロ神戸の阪神理容で散髪済ませるつもりで楠木町回りでメトロ神戸まで歩くことにする。途中奥崎謙三のバッテリー屋前を通る。彼が死んだ後にも、シャッターと看板は健在だった。
阪神理容メトロ店はは毎月第3火曜日だけが定休日だった(>_<)。結局阪神高架下冷かしながら元町まで歩き年中無休の元町阪神理容で散髪。
6時半帰宅。ユースサッカー日本-韓国戦。前半のロスタイムにヤンドンヒョンの見事なゴールで韓国先制。後半日本も1点返してそのまま引き分け。何かいまいちサッカーへの熱は冷めてしまったような気がする。


素敵な蔵書票

オクザキ死んでも看板は死なず

いくらなんでもこの屋号はないよな

【時のかたち】服部まゆみ ★★★ このところちょっとはまってる彼女の、これは割と初期(1992刊)の短編集である。同題のエッセイと、インタビューもも収められている。
短編小説は、怪奇趣味の祖父が友人たちと、コレクションや書籍、資料などを持ち寄って「怪奇クラブ」という博物館めいたものを建設中に事件が起きる「『怪奇クラブ』の殺人」、軽井沢の別荘に友人の画家を居候させたことが発端となる「葡萄酒の色」、同級生だった二人の小説家が一方の住まいでもあるホテルを舞台に繰り広げられる表題作「時のかたち」、桜の季節に事故死した美しい伯母の葬儀に始まり、夫である伯父の愛人と親族との込み入った展開の「桜」の4編である。いずれも語り手は、青年/少年であり、その係累の富豪が存在して、その財産を巡っての殺人事件という、ワンパタンだし、彼女お得意の衒学趣味、凝った趣向を垣間見ることができるが、短編ということもあって、何となくプロットだけが見え透く作品が多かったし、トリックというより、どんでん返しの連続が過ぎると、読者はいいかげん嫌になってくる。結末がついても、実はもう一ひねりあったんじゃないかと思ったりね(^^;)
長編好みのMorris.だけに、やはり彼女の長編をもう少し読んでみたい。
小説のいささか病的なくらいの凝り方とは対照的に、エッセイの方はえらく、あっさり、というか凡庸にさえ見える。
ロールプレイングゲームに熱中していた時期らしく、熱烈なほどの「PRG礼賛」が続く。「桜」という作品中も、伯父の愛人が完全にこのゲームの虜になってるくらいだもんね。もっとも、こればかりはやったことのない人にわかってもらえるはずもない、と、断り書きはある。
実直な友から、TVゲームを「そんな無駄なことをして」と言われたことに腹を立てて「憤然として私は思う」

努力して出世して貯蓄に励み、結局死んでしまうのだからそういう言い方をすれば、"生きていること"自体、大きな無駄であり、早く死んだ方がいいのではないか?−−−そこまで過敏にならなくても"実利的でないもの"というのに標準を置くなら、読書も音楽鑑賞も美味に酔うのも無駄である。そして"無駄"と言わせる何ものかが一日中、そわそわせかせかと駆け回らせ、子供を塾に追い、本をダイジェスト版で読み、ヴィデオを早回しで見、本屋の大半を雑誌屋に変えてしまう。そうしてことさらに"心に潤いを"などと声を大にして言わなければならないようにしている。
考えてみると絵を描き始めた時も"女の子だからお嫁に行くまでの"などという言葉をよく耳にした。そして小説を書き始めた時も"暇なんですね"と、よく言われた。確かに社会的には決して忙しくはないけれど、したい事は山ほどあるから暇どころか時間は幾らあってもたりない。そして私のしたい事といえば"無駄なこと"ばかりである。


主旨的にはMorris.も大いに賛同するのだが、あのような小説を書く著者のものいいにしてはえらく乱暴な気がする。
上野動物園に行って、人気ものパンダの優遇ぶり?に腹を立てて、他の動物の施設ももう少し気を使えとか、動物園には普通種の犬や猫がいないから、引き取り手のない犬猫を飼育したら、という非現実な感想もあって、最近動物園フリークのMorris.としては、ちょっと呆れてしまった。
また、最初の短編の中で「高見の見物」という表現があった(42p)。彼女のように表現に神経を尖らせるタイプの書き手は、やはりこういった粗忽な文字遣いはしないで欲しいものだ。前作で「腕を拱く」にちゃんと「こまぬく」とルビふってあって、信頼感をおぼえていただけに残念である。

2006/11/20(月)●得といえば得だけど(^^;)●

10時半起床(^^;)
相変わらずお腹の調子が元にもどらない(^^;)
昨日つかちゃんから貰ったノンシム(農心)の「カムジャミョン(ジャガイモ麺)」食べてみる。「辛ラーメン」と同じ製造元だが、味はかなり違う。Morris.は勝手にキムチ入れたので辛かったが、キムチなければほとんど辛くないと思う。名前の通りジャガイモを原料にした麺がちょとこれまで食べたことがない感触で印象的だった。ツルツルしてて、シコシコと腰がある。これは麺だけ茹でて別の料理に使えそうでもある。
オーストリア大使館が、今後日本での自国の名称を「オーストリー」に変更することにしたとニュースで言ってた。理由は「オーストラリアと取り違えられることを減らすため」らしい。確かに一字違いで紛らわしいし、今や日本ではオーストラリアの方が知名度高い。タクシーに乗って「オーストリア大使館まで」というと、3人に一人は「オーストラリア大使館」に連れて行かれる(ほんまか?)らしいから、オーストラリー大使館、いや、オーストリー大使館の気持ちもわからないではないが、「オーストリー」とすることでどのくらい効果があるのだろう。「カルカッタ」が「コルカタ」に、「ボンベイ」が「ムンバイ」なったときも、かなり違和感が残った。今でもMorris.はカルカッタ、ボンベイを使いつづけている。
「ビルマ」と「ミャンマー」の場合は、国名でもあるし、軍事政権の強行改名ということもあってちょっと事情が違うみたいだが、なかなか固有名詞の変更というのは、馴染めないものではある。
金曜日にネットで発注した無料プリントサービスPiereのプリントが送られてきた。一回にL判30枚、月に2回サービスが受けられる。送料もあちら持ちだから、すごいサービスである。一週間以内といいながら土日はさんで4日目に到着だから平日ならもっと早く届きそうだ。プリント1枚\20としても月間\1,200ほど得することになる。でも、世の中そうそう良いことばかりはないわけで、プリント面にCMが入ることになっている。CMは2タイプがあって、プリントの半分まるまるCMのものと、小さめのロゴが左下に入るものと半々である。予想通り半分CMのものは、画像そのものが半分サイズになる上に、CMが画像より派手なものもあり、とてもそのままアルバムに貼ったり他人に差し上げる気にはなれない。せいぜい半分にカットして、小さ目の写真として使用するくらいしかない。発注するとき選んだ画像に割り当てられるCMタイプは1枚ごとだから、奇数、偶数で、本命と捨て駒(^^;)を前もって仕分けするという手もありそうだが、結構手間みたいでもある。小さなロゴのタイプは、これでタダならかなりお得かもしれない。プリントの画質は、Morris.が常用している店のものと遜色なさそうだ。このサービスで、一番心配してるのは、プリント専門店だろう。
デジカメ撮りまくりのMorris.としては、両方を使い分けて行くことにしたい。
夜は「のだめカンタービレ」6回目。ちょっと、ストーリー的に煮詰まってきたようでもあるが、相変わらずのだめのキャラクターは好みであるし、一番心配していた吹替えのクラシック演奏の質が高い。クラシックには縁遠いMorris.のことだから、本当のところはよくわからないのだが、少なくともそう思わせる程度の演奏が使われているだけでも、大したものである。
つかちゃんに昨日撮ったデジカメ画像を添付ファイルで送ろうとしたがどうもうまく行かない。携帯メールで何度も何度も確認してはやり直して、1時間以上かかってしまった。ふーっ。


ノンシムのカムジャミョン

CM付無料プリント、左ハーフ、右ロゴ

お手軽ペペロンチーノ

【昭和レトロ商店街】町田忍 ★★★ 著者は庶民文化研究家としての知名度がかなり高まなったと思う。Morris.も数冊彼の著書を読んでるし、一度Morris.の掲示板に書き込み貰ったこともある。銭湯研究家、パッケージコレクターとしても知られている。学生時代にヒッピーとして世界を放浪した後警察官として勤務、と略歴にあるのが笑わせるが、50年生れだから彼もMorris.と同世代である。
ケロリンパッケージケロリン、正露丸、のりたま、仁丹など35点の商品のパッケージやマーク、容器などのカラー図像とその由来や歴史、エピソードなどをコラム風にまとめて、巻末に泉麻人との対談を収めたものという、割りとありがちの企画本だが、「パックピア」という包装業界誌に連載されたものだけに、直接メーカーや工場などに取材に出かけて社長や担当者と話したり、国会図書館で資料調査したり、と、コレクターの自慢話でなく、たしかに研究家の名に恥じない作である。
単行本は早川書房刊で、表紙は「ケロリン」のパッケージが使われている。ケロリンは富山の内外製薬の商品で、そのパッケージは大正時代から現在までほとんど変化していない。かなり稚拙な絵柄だが、そこがレトロを感じさせる所以だろう。本書の表紙では絵柄や意匠はそのままに、会社名の頭文字「NA」を町田の頭文字「MA」に変え薬名をタイトルに、はこ書きの部分を「ロングセラー商品たちの知られざるヒストリー(歯痛神経痛頭痛)、読んで懐かしい商品たち(のんでよくきく歯痛薬)、 見て楽しいレトロなパッケージ(のんでよくきく神経痛薬)、Manufactured by Hayakawa Shobo Kanda Japan(Manufactured by Naigai Yakuhin Co. Toyama Japan)=()内がオリジナル」などに変えるなどして遊んでいる。特に英文のカリグラフィっぽい書体までそのまま踏襲してるあたり、なかなか芸が細かい。装丁が「モリサキデザイン」というので、何か嬉しくなった(^^;)
Morris.もパッケージやマークは好きな方で類書もかなり読んでるから、はじめて知る事実はそれほど多くないが、掲載の写真がすごく綺麗で、これらを見るだけで充分楽しめる。写真は著者と編集部とあるが、多分大部分は編集部だと思う。どう見てもプロの写真である。
カモ井のハイトリ紙とハイトリリボンというのが懐かしかった。これこそ、もうどんな商品か知らない人が多いだろうな。
パッケージとは直接関係ないのだが、よく弁当に入ってる、ビニール製の醤油入れにどうやって醤油をいれるのか?と疑問を出して、「大量のしょうゆの中に空の鯛(しょうゆ入れ)を入れて、後で真空にするといっぺんに中に醤油が入る」という種明かしが面白かった。

2006/11/19(日)●成徳小 一番星 ジャンカラ●

8時半起床。昨日社長から電話で、今日の成徳小学校での「成徳祭」に春待ちファミリーBand出るとのことだったので、昼前にJRで六甲道に出て灘図書館に寄ってから成徳小へ。連絡が取れなかったり風邪のメンバーがいたりで、社長、小谷君、松尾君、みっちゃんの4人だけ。おまけに小雨模様の生憎の天気だった。ぞうさん、ぶらんこ、フィッシングの3曲で20分(^^;)の演奏。さすがに社長はこのところひとりで保育所まわり続けていたから、こんな悪条件でもそれなりにステージまとめるテクニックは見事なものである。Morris.はどうも腹痛が続いてる。今夜は湊川のライブに行くので、そのまま中央図書館に行き、そこから歩いて行こうと目論んでいたのだが、一旦帰宅。2時間くらい仮眠する。
6時前に王子公園から新開地に出る。相変わらずお腹がすっきりしない。でも、新開地アーケードの空き地にMorris.好みの黒白猫発見。かなり暗いので三脚使って撮影、結構警戒心強そうだったが、常備携帯のイリコが役にたった(^o^)
一番星は、つかき&New CastlとStarting Overのジョイントライブで、天気悪いのに超満員の大盛況。ムックさんが岡山勝央の免許合宿で仲良しになってたu2さん、ナオコさんも遠方から応援に駆けつけてくれてて、Morris.は彼女らと同席。
つかちゃんが先番。New Castleはメンバー変更で、旦那のミョンチョルさんがギターで参加、ドラム、ベース、サックスというシンプルな編成ながら結構分厚いサウンドに感心。つかちゃんは一回り大きくなったようだ。(歌的にも体型的にも(^^;))しゃべくりは前にもまして留まるところを知らず、下ネタまで増えてるようだ。朱里エイコ、和田アキコなどの昭和歌謡中心のナンバーもご機嫌。もちろんMorris.はCatmeramianとしてデジカメ撮りまくり。演奏の後廊下でバンド紹介プロモ用の撮影まで頼まれてしまった。
Startin Overは新曲、オリジナル含めて1時間半近い大熱演。ムックさんも今日はそれほど酔いが回ってなくて、渋いギターソロ聴かせてくれた。ドラムのアキちゃんが、来年留学のため今年いっぱいでローラの店長やめることになり、Starting Overでの演奏もしばらくお休みになるらしい。彼女のドラミングは、センスが良くて決してでしゃばらずに、決めるところきちっと決める、理想的なものだけに、ちょっと惜しい。でも、若い彼女の将来の布石となる留学だけにやむをえない。アキちゃん Fighting!!
10時半過ぎまで一番星でぐだぐだして、ムックさんと合宿仲間の二人といっしょに三宮に出て、ジャンカラへ(^o^)彼女らは魚崎のホテル泊なので、タクシーで戻ることにして、2時間飲み放題歌い放題のコース予約して。歌いまくり飲みまくり。Morris.とムックさんは当然韓国歌謡攻勢、u2さんは台湾留学仕込みの中文歌謡、ナオコさんは、コミック色もある意外な選曲で場を盛り上げてくれた。ムック&ナオコの「三年目の浮気」なんか、笑いすぎて涙が出たくらい。ともかく、これだけ楽しめたカラオケも久し振りである。ムックさんと二人だと楽しいけど、疲れるし、すぐ潰れてしまうもんね。
Morris.もタクシー途中まで便乗して3時過ぎ帰宅。腹痛のことはすっかり忘れてた(^^;) 


成徳祭、4人でも子供らはのりのり

新開地の黒白猫

餌につられて顔を出す

新生つかき&New Castl

つかちゃーーん!!

せっかくだから一緒に

Starting Over

今日は比較的正常(^^;)

吉本の新人漫才みたいぢゃ

記念撮影

チャンチャラ熱唱中

「三年目の浮気」
2006/11/18(土)●泥沼化!?●

7時半起床。
お腹の具合はまあまである。
どうもPCの調子が気になってるところに、またまたインターネットADSLの接続速度ががた落ちしてしまった。いったん全ての電源をコンセントから抜いて、しばらく置いて電源いれて、立ち上げたら、何とディスプレイが反応しない。実はこのディスプレイ(限りなく無名の韓国製(^^;))は、例の勝手にシャットダウン時代に、新しいマシンと接続するたびにこういった症状あったので、今回もそれほど深く考えずに電源切ったり入れたりしたのだが一向に反応してくれない。仮にノレバン98号に繋いでみたりしたがダメ。ああだこうだと、いろいろやってもダメで、これは、もう、ディスプレイセットのDELの格安マシンでも買うしかないかと思った頃に、何かの拍子にディスプレイ復活(^^;) うーーん、全くわけがわからん。
USAから送られたカナダ製チョコレートADSL接続速度は何となく早クなったような気がする。今再チェックで4.7Kbps。これなら動画もストレス無しに見ることができる。しかし今度はHP編集時に頻繁にソフトがクラッシュする。このADSLの速度劣化とソフトクラッシュはHDDの異常なモーター音とは直接関係ないのだろうと思うのだが、higashi4号は酷使してるしそろそろ耐久時間クリアなのかなとも思ってしまう。
午後エアメール便が届く。アメリカ在住のhirokoさんからで、写真貼り付けのカードとチョコレートが入っていた。先の絵葉書プレゼントのお礼らしい。あれはあくまでMorris.サイトのプレゼント企画だから返礼の必要はないのだが、頂いたものはありがたく受け取ることにしよう(^^;)
hirokoさん、感謝ハムニダm(__)m
夜社長から電話で、明日お昼に成徳小学校グラウンドで「成徳祭り」があるとの連絡。寝耳に水でもあるし、天気予報では明日は雨(>_<) どうなることやら。

【おじさんはなぜ時代小説が好きか】関川夏央 ★★★☆
 岩波の「言葉のために」叢書」の1冊。どうやら著者が岩波の若手の編集者を集めて月一回程度の講義&質疑応答した後、編集者が整理したものに著者が手を加えたもののようだ。それはともかく、山本周五郎、吉川英治、司馬遼太郎、藤沢周平、山田風太郎の5人がそれぞれ1章立て、その他、長谷川伸、村上元三、森鴎外などを総論的に論じている。
Morris.が特に好きなのが風太郎ということは言うを待たないが、司馬の長編はほとんど読んでるし、藤沢周平も本書で取り上げられている「蝉しぐれ」と「用心棒日月抄」は既読である。有名すぎる吉川英治の武蔵と周五郎の「樅の木」は未読(>_<)。それでも、全体の割合としては結構読んでる方だ。
Morris.もおじさんなもんで、時代小説嫌いというわけではなさそうだ。ちなみに関川もMorris.と同じ49年生だから、本書のタイトルは「私はなぜ−−−」でもいいくらいのものである。
時代小説家が純文学者と違って、自分のために作品を書くのでなく、読者のために書くというのが第一、時代小説といってもその時代はほとんど江戸時代(それも安定期がメイン)であることが第二、名前は「時代小説」時代は過去であっても本質はその発表時の時点での「現代小説」であることが第三、著者の力点はこの3点に集約されるだろう。
どれも、言われてみれば「なるほど」と肯けるし、卓見とまでは言わずともなかなか判りやすい良い指摘であるが、こういう風にきちんと言うということはそれなりに評価できる。
本書で面白いのは、枝葉末節的なネタばらし、発表の時代背景、日本人論、その他もろもろのヨタ話(失礼m(__)m)の方である。

時代小説というのは大正時代も終りになってはじまったので、それは社会的ストレスの増加と関係があります。戦後一時すたれたのは、日本社会に復興エネルギーが満ちていて、ストレスを感じるどころではなかったためでしょう。そのころ、剣豪小説はありましたが、時代小説は必要なかったのです。

「剣豪小説」と「時代小説」をはっきり区別してるのも、あたりまえといえばあたりまえだが、一般的にはいっしょくたにされるもんね。

大正時代に、吉川英治や山本周五郎など時代小説の作家たちが作家的出発をしたという事実は重要です。教養をもとめつつも官僚や大会社の社員にならず、あるいは官僚や大会社の社員になれず、市井にあって自活しようと苦闘していた彼ら、吉川英治の八歳年長の長谷川伸も含め、時代小説とは、今日主義の洗礼を受けた大衆のうちの文学的かつ野心的であった人々が、難解さと西洋哲学の直訳調を排除しながら発想した新しいジャンルだったのです。

井上雄彦による吉川『武蔵』の長編漫画化『バガボンド』は、教育によって矯正されない人格があるという話でしょう。武蔵の人間性は誰にさとされてもかわらない。根っからの野生児です。そこに流れる思想は教育の不可能性です。または教育の無意味です。それが現実の解釈として説得力があるからよく読まれるのだと思います。『バカボンド』(原文ママ、しっかりせえよ岩波(^^;))に「吉川英治原作」とあるのが私には皮肉に感じられますが、時代精神とはかくも大胆に変貌するものですね。


過去を裁くのは、歴史の結果を知っている限り、かなりやさしいのです。福田恆存のいう「合鍵を持った歴史観」ですね。いかに裁判官にならずに歴史をえがけるかが問題です。その実践のひとつが司馬遼太郎の『坂の上の雲』ですが、すぐれた大衆小説はつねにそういうことをめざしています。「おじさん」が時代小説を好む理由のひとつでしょう。

これはいわゆる時代小説に限らず、歴史的事件を扱った小説、というか、舞台が現代より過去の小説全般に当てはまる重要な提言であると思う。Morris.がこれまでそういったたぐいの擬似歴史小説を読むたびに、何十回も、何百回となく「それはずっこいぞーーっ!!」と毒づいてきたことである。歴史を知らずして歴史小説は書けないが、その知識を作品の中で自分に都合よくはめ込んで自在に動かすという安易なやり方、これだけは絶対にやめて欲しいもんである。

(司馬遼太郎は)文学至上主義の立場とはほど遠く、さらに、小説は芸術ではないのではないか、とさえいっています。おもしろい話を書きながら、人に何事か考えるよすがとなるものを伝達する。それが小説ではないのかというのです。技術と方法は、人に伝達されてこそ意味があるという考えを、小説でも実践しようとしています。

山田風太郎の作品群のおもしろさは、そんな個性尊重主義やいわゆる自己表現にあるのではなく、日本文学の歴史や日本文学に刺激を与えた外国文学をとりこみ、パロディとかパスティーシュとかいった方法で、日本文学の幅を押し広げたところにあります。

ほんまかあ!?パロディはともかく、いまだによくわからん「パスティーシュ」が風太郎作品だとしたら、清水某の作品が「パスティーシュ」であるわけがなかろう。逆に清水作品がそうなら、風太郎作品をパスティーシュなんていわないで欲しいぞ(>_<) と、ちょっと興奮してしまった。

先人の業績や伝統を評価しつつ、さらにそのうえに新しいものを積み上げようとする、それは教養と想像力がないとできない仕事です。そして教養はユーモアとつねにともにあります。

先の文章はこう続くわけで、どうもここらあたりは、風太郎作品に関しては関川のミスリードのように思える。

小林旭の『渡り鳥』シリーズにはずっと軽妙というかばかばかしい明るさがありますけれども、長谷川伸の股旅ものの翻案です。

そうそう、こういった分かりやすいヨタネタお方が楽しいぞ。
でも、森鴎外が史伝を書いた時代背景とその意義を取り上げた部分は真面目だけど面白かった。

日露戦争後、「国民」はsのまま「大衆」になりかわったのです。
鴎外が歴史小説を書きはじめたのはそういう時代です。自由は規律とモラルがあって、はじめて謳歌され得る、野放図な自由は自由の名に値しない、それはただの自堕落とむきだしのエゴの突出に過ぎない、そう鴎外は考えました。その結果の歴史小説です。
そこには、封建期を未開の遅れた時代とみなす時代の気分への強い反感がひそんでいました。江戸時代をなんら学ぶべきもののない時代と考え、そう教えていた度合は、現代より明治のほうがはなはだしかったのです。革命によって成立した新政府が完全否定したがるのは、おのれの存在理由の正当化のためです。現代日本の強烈な戦前否定、韓国や中国へのはげしい拒絶もおなじ動機からはっしています。しかし否定への情熱がすぎると歴史の連続への信頼を失って民族的無力感に襲われたり、反動として狭量な民族主義、排外主義の病気にかかったりするのは、日本を含め諸国の実情にご覧のごとくです。それが長くつづきすぎると、政権は内政上の危機に瀕しているのだと考えられます。
『興津弥五郎衛門の遺書』をきっかけに歴史小説と史伝の森に分け入って行った鴎外は、当時のモダニゼーションの気運や、個人の「内面」を追求しようとする近代文学の流れから見れば「反動」にほかなりません。しかし、新しいものは往々にして「反動」から生れるのです。鴎外は過去の日本人をつらぬいていたモラルを明らかにし、その原理から生じた歴史上の事件と物語とをえがいたのです。モラルは絶対ではない。そのときどきでかわる。モラルは相対的です。しかし、と鴎外はいいます。どのようなモラルであれ、ないよりあるほうがずっとよい。モラル不在の世の中は生きるに値しない。

うーん、えーど、えーど、である。特に「新しいものは往々にして『反動』から生れるのです」なんてフレーズは関川の最近の何となく反動的な姿勢への自己弁護か?という点を考慮に入れてもカッコいい(オリジナルだとしたら)し、鴎外の「モラル不在の世の中は生きるに値しない」というのもすごい。これは出典明記して欲しかった。

2006/11/17(金)●なまけもの●

6時起床。昨日からの腹痛が治らない(>_<)
ひどく痛むわけではないが、昨夜からずっとトイレワッタガッタ状態である。正露丸と胃腸薬いっぺんに飲む。
googlecalenderの使い方がいまいちよくわからないが、テストも兼ねてMorris.部屋から飛べるようにしてみた↑(上のMorris. personal calenderをクリック)
2時半に王子動物園へ。またまたまぬーは一番上で動かない(>_<)
今日はリスと小鳥の森で小一時間読書して、カワウソとナマケモノをデジカメに収め、図書室で昆虫や鳥の飛翔の瞬間を収めた写真集など見て帰宅。おなかもちょっとはましになったようだ。


今日のまぬー

かわうそ

フタユビナマケモノ


【オリガ・モリソヴナの反語法】米原万里 ★★★☆ たぶん、彼女の唯一の長編小説だと思う。彼女のチェコ時代のプラハ・ソビエト学校での出来事と、それから28年後のロシアでのクラスメートとの再会。ほろ苦い思い出と懐かしさの甘酸っぱい友情物語かと思うと、それだけではなく、スターリン時代の恐怖政治の中での、虚偽の告発、銃殺、ラーゲリでの非人間的生活、さらには、権力をかさにきた理不尽な秘密警察の暴行、それらに負けず逃亡した二人の老女の大冒険−−−−手に汗握り、感動させられ、戦慄させられ、ものすごく思いテーマなのに、どこか朗らかに、そして愛情、助け合い、勇気、希望、そんなこんながごった混ぜになった、素敵な長編だった。彼女はこんなものも書ける力を持っていたんだ。読むほどに感心させられる。
たぶん彼女自身の経験に裏打ちされたことと思うのだが、日本でのバレー、舞踊教室の存在自体のあやうさ/あやしさへの激白は、ごもっともだと思った。

「日本にとってのバレエ自体がそうなのだけれど、わたしが踊ろうとしていたきゃらくたー・ダンスだって、日本人の生活や風習の中から紡ぎ出されて代々受け継がれてきた踊りじゃないのよ。日本のバレエ界の惨状だって、根っこのところにはそれがある」

【魔女のの1ダース】米原万里 ★★★
 「正義と常識に冷や水を浴びせる13章」という副題がある。原本は96年発行だから比較的初期の作というkとになるだろう。
メインは通訳者としてソビエトや中国、東欧を回ったおりに見たり聞いたりした、各国の人々の文化の差からくるエピソードと、彼女の忌憚ない世間の常識へのアンチテーゼ、お馴染みのシモネタ小話、通訳修行、語学学習の思い出、一風変わったグルメ話などなど、これまたてんこ盛りの、話のネタ本である。
ただ、3冊目にして、やや同じ話の使いまわしがちょっと多すぎるきらいがある。

核兵器によって多国を攻撃した実績を持つのは、人類史上米国独りだってことを、なぜこうも簡単に失念してしまうのだろう、日本のマスコミも世論も。広島、長崎、ビキニと三度も地獄の辛酸をなめさせられながら、いまだ懲りずにアメリカのお先棒担いで、北朝鮮の原子炉について危惧する云々という前に、国際原子力機関の核査察ってのが、なぜか核保有5か国(国連安保理常任理事国でもある)には決して行われない不思議と不公平についてまともに論じる報道機関がないのだから情ない。


10年前の発言が今もそのまんま有効性を持って迫ってくるというのは素晴らしい。

・日本人が愛してやまないビールとして、好んで注文する「エビス」は、ロシア語ではfuckの命令形に相当する
・「カツオ」は男根を意味するイタリア語の響きに限りなく近い
・ちなみに「カカア」とはロシア語で「うんこ」のこと


まあこういった下ネタは、原語知らないで使ってもつまらないだろう。

【韓国の美味しい町】鄭銀淑 ★★★
 韓流ブームにのって、取材コーディネータや翻訳などやってる40歳くらいの韓国女性らしい。本書は光文社新書という、あまり見たことのない新書で、韓国あちこちの、田舎料理をランダムに取材したもので、特に目新しい記事はないのだが、釜山や南海岸方面の記事が多かったので、そのあたりだけはちょっとチェックしておいた。何となくスカスカな本で200ページ読むのに1時間半もかからなかった。

・東莱(トンネ)パジョン--パジョンはネギを主にして焼いた「ジョン」だ。一般的な「ジョン」とは異なり、小麦粉と卵を具にまぶすのではなく、水で溶いた小麦粉を円盤状に広げ、ネギを載せて焼くのが特徴。小麦粉は主材料のネギのつなぎとsちえ使うわけだ。
大きな鉄板にネギを載せ、その上に味つけした牛肉、貝、カキ、ホタテ、ハマグリ、エビなどを盛り、さらに同じ分量のネギを盛る。その上からもち米、米粉、牛肉などを煮込んだダシ汁でつくった生地を振り掛ける。
しばらくネギなどの具を押さえたり伸ばしたりする。生地によく絡めるため妥当。生地が固まる前に溶かした卵をかける。そして蓋をして蒸し焼きにする。
「パジョンを焼く時間は10分以内がいいですね。火加減も大切です。初めは強火で焼いて、蓋をする頃には弱火にして2分ほど蒸らします。油で焼くジョンに、蒸すという調理法が加わって完成するのが東莱ジョンです」

・マッコルリは家庭ごと、上蔵書ごとに作られ、味は千差万別。なかでも特上のマッコルリが味わえるという名所のひとつが、東莱の金井山城という村。山城村中央に位置する中里にある「金井山城土産酒」がその醸造所。1979年、年頭視察のため釜山を訪れた朴正熙大統領は山城のマッコルリについて、「このようないい酒は産業としていくせいしなければならない」と指示した。密造酒として命脈を保っていた山城マッコルリが国のお墨付きを得ることができ、その俊のがつ、大統領令9444号により「民俗酒」としての製造許可が下りた。朴大統領が殺害される3ヶ月ほど前のことだった。山城マッコルリは米と伝統的な麦麹から作られる。

・鉄板に油を敷き、その上でそば練り(水で溶いたそば粉を薄く焼く。みじん切りにしたキムチ、芥子菜キムチニンニク、やネギなどを入れて味つけした具を上にのせ、クレープのようにくるくる巻いたのが「メミルジョンピョン」。鉄板の上にネギと水で洗ったキムチを敷き、そのうえに水溶きそば粉を薄く延ばして焼くのが「メミルチヂミ」

・時間が取れる方におすすめしたいのが、慶尚南道釜山と全羅南島木浦間を南海沿いに移動する"線"の旅だ。
釜山では朝鮮戦争避難民とともに南下した北部の料理をたどることができ、木浦ではホンオフェやジョッカルなど、南道らしい奥深い醗酵味に挑むことができるだろう。アグチムの馬山、キムパブの統営、冷麺やピビンパブの晋州、山菜料理の河東、韓定食の康津・海南などで食べ歩けば、韓国料理の豪快さ、繊細さを一とおり味わうことができ、慶尚道と全羅道の味の違いもはっきりわかるはずだ。

2006/11/16(木)●PC黄信号(>_<)●

数日前からhigashi4号(デスクトップ)の調子がおかしい。
起動するときHDDが異常な音を立てるし、時々クラッシュする傾向にもある。これははやいとこ、バックアップとって、ハードディスク取り替えるべきなんだろうな。
今日はえらく寒い気がする。風邪ではないがちょっとのどがいがらっぽい。午後自転車で灘図書館へ。
夜は麻婆豆腐作る。しかしちょっと食べ過ぎたみたいで、おなかが痛い(>_<)
女子バレーは今日でおしまい。日本は中国に順当にストレート負けで、これで6位だったか。夜中に決勝戦ロシアーブラジルもやってたが、これはフルセットでロシアが勝ったが、どうもこれはやらせっぽい気がしたのは、Morris.の意地悪な見方だろうか。それにしてもMVP高橋というのは、あまりにおかしいと思うぞ。
稲田さんから紹介してもらった、無料デジカメプリントサービスPrieaというのに申し込んで見たのだが、どうやら半分にはロゴ、半分には全体の1/2のスポンサー広告が入るらしい。

【ガセネッタ&シモネッタ】米原万里 ★★★☆ ロシア語同時通訳でエッセイストでもある彼女のことは、かせたにさんから教えられて読まねば、と思いながらこんんなに遅くなってしまった。その間に、彼女の訃報が(>_<)
図書館検索で彼女の著書を調べると実にあちこちの棚に分散してることにまず驚かされた。地理関係、言語学関係、随筆関係、小説----。とりあえず、本書は分類番号8017だから言語学関連書ということになる。2000年発行で、初出を見ると、新聞、雑誌、広報その他これまたえらく広範囲にわたって発表されたものの寄せ集めのようだ。
1950年生れとあるからMorris.とほぼ同年代である。9歳から5年間父の赴任先のチェコで暮らし、この間プラハのロシア語で教える学校に通っている。ここで彼女のバイリンガルが培養されたことになる。
本書にも書かれているが、日本で同時通訳というとほぼ英語が9割以上を占める、多国参加の国際会議でも、日本語へ/kらの訳は英語を仲介することが多いようだ。それに続くのが、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、中国語、韓国語くらいで、ロシア語となるとかなりマイナーな位置に置かれる。だいいちあのキリール文字という、魅力的ながら不思議なアルファベットが敷居を高く見せている。

それにしても、ロシア語の場合、その数わずか33。大文字小文字両方あわせても63である。ひらがな、カタカナ48字ずつに加えて3000字前後の漢字を書けて、5000字以上の漢字を読めることになっている日本人が怖じ気づき、覚えるのを億劫がるような数ではない。その気になりさえすれば1時間で覚えられる量だろう。それを思えば、むしろ同情と敬服に値するのは、日本語を学ぶ非漢字圏の外国人ではないだろうか。

「日本人が全国民的に文字習得に費やす膨大な時間とエネルギーと記憶容量を考えると、何たる非効率、何たる無駄。同じ時間を何かもっと意味あることの習得に使えないものか」
この思い込みは、ついこのあいだまでわたしに取り付いていた。実際、明治以降ヨーロッパの言語を習得した知識人の一部からも、日本語ローマ字化の声が何度か上がっている。


ここまでだと、よくあるご意見で、その後は、たいてい、日本語(文字表記)への擁護論に傾くわけで、本書でも方向は同じなのだが、そこは同時翻訳者の面目躍如たる識見が披露されている。

ところが、同時通訳業に就いてサイトラ「sight taranslation(黙読通訳)」をするようになって、この考えがコペルニクス的転回をとげた。
そして、活字にして断言できるほどの自信満々な確信を持つにいたった。黙読する限り速さで日本語の方が圧倒的に速く読める。わたしの場合平均6,7倍強の速さで、わたしの母語が日本語であることを差し引いても、これは大変な差だ。
子供の頃から文字習得に費やした時間とエネルギーが、こんな形で報われているとは、世の中の帳尻って、不思議と合うようになっているんですね。
いや、これからは収支を黒字に転ずるために、どんどん読まなくては損でことだろう、と意地汚く本を貪る今日この頃である。


経験に裏打ちされた自信に溢れた卓見を、軽妙なタッチで提出されると、うーん、と唸るしかない。
本書にはこういった、ひらめきや、同時通訳ならではの苦労、努力、学習のコツなど有用な知識のネタが満載されているが、タイトルにある、言葉遊び、ギャグの達人である同業者、著者の快作、珍談、誤訳、迷訳、抱腹絶倒の体験談がこれでもかというくらい詰め込まれている。

このあいだ、ドイツ語通訳者の中山純さんに呼びとめられた。
「通訳者ってみな一匹狼だから、こうして元気なうちはいいけれど、働けなくなったときのこと考えると不安だよね。それで今から共済会を結成して基金を募って、将来的には通訳者たち共同の老人ホームを創れたらいいと思うんだけど、米原さんものらない? 老人ホームの名前はもう決まっているんだ」
「へーっ、気が早いこと」
「アルツハイムって言うの」
同時通訳者たちの中では真面目で律儀なドイツ語族にしてからがこういう調子なのである。生真面目度においては、優劣つけがたい韓国語族も負けてはいない。
「米原さん、金正日総書記の好物、知ってますか?」
なんて尋ねてくるのは、南北対話の進展で最近景気のいい韓国語同時通訳の長友英子さん。
「サンドイッチなんですって。サンドイッチのこと韓国語で何と言うか、知ってますか?」
「エッ、あれは韓国にとっても朝鮮にとっても外来品だから、サンドイッチっていうんじゃないの?」
「ハムニハサムニンダって言うんです」


こんな調子であるから、Morris.としては、彼女の他の著作も読まずにはいられないだろうい。それにしても、こういった書き手が60前に亡くなったということ、そして、Morris.がそれまで知らずにいたということがあまりにもったいなく思われる。

【シメール】服部まゆみ ★★★☆☆ 彼女の本はこれで3冊目だが、脱帽である。
タイトルからは当然ボードレールの「巴里の憂鬱」1篇が連想されるが、本書の扉にもこっそり引用されていた。
妻に先立たれたばかりの30代の新進画家、評論家、芸大教授である男が、落魄した大学時代の同級生夫婦に自宅の1階に住まわせる。目的は14歳の息子である。双子の片割れだが、本人も兄なのか弟なのか判然としないでいる。これはよくあるパターンである。
先に読んだ「この闇と光」の変奏めいたところもあるが、変奏が見事ならいくら繰り返されても飽きることは無い。そして、本書のアレンジはみごとだった。
少年がRPGに夢中で、自分で新しいRPGを作成する部分は、Morris.には苦手な展開だが、ゲームに登場する世界各国の神話や怪物、それらの名前の羅列だけでも絢爛な世界を顕現させる。もちろん、その提示法が、凝りに凝っているからだ。
俗物である少年の両親だが、それもきちんとそれなりの特性を描き分けられているし、画家の白昼夢の欲望も、例によって、主人公二人の間に交わされる芸術論、文学論、美術論風なやりとりにも、魅惑される。

「『ブルトン』と『ナジャ』は人名ですか?」
「そうですよ。『ブルトン』はアンドレ・ブルトン。シュルレアリズムの詩人です。『ナジャ』はブルトンの書いた小説で、その小説のヒロインの名前です。ここは『ナジャ』の中でも素晴らしいところでね、『彼女はぼくに自分の名前を言う。彼女が選んだ名前だそうだ。』とあり、そして『ナジャ。なぜって……』と続くのですよ。正に魅惑的な箇所です」
片桐さんはこの箇所を諳んじていた! その記憶力にも、その言葉自体にも、僕は驚いた。−−彼女はぼくに自分の名前を言う、彼女が選んだ名前−−言葉のはじまり……はじまりだけだからいい−−こんな風に書かれた小説があるんだ……
「素晴らしい小説ですよ」と片桐さんは言った。
「僕が読んでも判りますか?」
「そう思います。十歳過ぎれば、もう小説を読むのに、歳は関係ありませんよ」

おしまいの「十歳過ぎれば……」なんか、そのままMorris.も言いたくなる言葉だもんな(^^;)

僕はただうなずき、「この像、とても素敵ですね」と、ようやく、30cmほどの薔薇色の彫像に触れた。翼を一杯に広げた天使……でも、頭部は欠けている。豊かな胸をしているから、やはりミューズだろうか?顔もなく、両腕もない。
「ミューズですか?」
「いや」と、片桐さんの顔が輝いた。「『ニケ』という勝利の女神です。レプリカ……これも複製ですよ。はは、この部屋は複製ばかりですね。本物は2メートル50近い大きな大理石で、ルーブル美術館にあります。サモトラケ島から出土したもので『サモトラケのニケ』と呼ばれているギリシア彫刻ですよ。紀元前二世紀初めの作品と言われていますが、これを見ると美は衰退の一途を辿っているとしか見えなくなりますね。ニケの像は、他にも沢山ありますが、頭部や両腕が欠落しているにも拘わらず、私はこれが一番好きですね。軍船の舳先に舞い降りた瞬間ですが、その一瞬のポーズに、女神の威厳、優雅さ、躍動感……すべてが見事に表われている。学生の頃はね、この石像ばかり描いていたものですよ」
「ニケ……顔や手がない方が素敵に見えますね」−−言ってしまってから、馬鹿なことを言っただろうかと不安になった。


こういった、ディテールにばかり捕らわれるのはMorris.の貧乏称なのかもしれない(^^;) 「面白くてためになる」願望の発露か(^^;)
たまには、該当書以外からの引用でもしておこう。Morris.幼少時の愛読書、講談社の少年少女世界文学全集第50巻からハンガリー人の詩である。

木になりたい  ペティーフィ 今岡十一郎訳

あなたが花なら
わたしは木になりたい
あなたが日の光なら
わたしはつゆになりたい
おたがいに和合するように

あなたが空なら
わたしは星になりたい
あなたが地獄なら
わたしはそこに住みたい
おたがいに和合するように


【「本」に恋して】 松田哲夫 イラストレーション内澤旬子 ★★★☆☆ 筆者は筑摩書房の偉いさんで、季刊「本とコンピュータ」に連載されてたときに、いくらか読んだ覚えがある。これの前にもう一つシリーズがあって、そちらはまだ未見であるが「印刷に恋して」というタイトルで出ていた。
自分が作った本を解体することから始まり、束見本を作り、中本作り、表紙貼り、くるみから、函作り、製紙工場、インク工場、印刷工場と、これまでの経験と、人脈と、本とコンピュータの権威(^^;)で、思い切り突っ込んだ取材、そして、判りやすく見やすく美しいイラストを得た上で、当然造本にも心配り充分の1冊が出来上がっている。
筆者の矜持もあるだろうし、出版業界の現在置かれている状況もあるだろうし、現役の編集者という実務レベルを知っている著者と現場のベテランとのやり取りはそれだけでも興味尽きないものがあるし、さすがの文章力、編集力。作られた本も、本冥利に尽きるのではなかろうか。
ただ、当時著者が関わっていたちくまプリマー新書の装釘に関してはMorris.は、すごく不満だった。デザイナーはクラフト・エヴィング商会なのに??
本書にもこの新書に装釘のことが良く出てくるが、どうやらカバーのファインペーパーの加工が特殊なもので、それを図書館ではすべてビニールフィルムを上からかぶせるので、そのテクスチャが消えてしまったのが、原因なのかもしれない、と思い当たった。

2006/11/15(水)●五里霧中(^^;)●

9時半、事務所からの電話で起きる。今日は仕事入ってたはずなのに、とのこと。だが記憶にない。あわてて携帯見たら、矢谷君からのメールと着信の記録があった。結局昨日はカラオケで潰れて、何とか部屋にはたどり着いたものの、電話やメールには全く気づかずにいたらしい(>_<) 奈良での仕事だったらしいが、この時間では仕方が無い。特に宿酔でもないのだが、そのまま午前中ずっとベッドで過ごす。
夜はアジアカップサッカー、日本−サウジアラビア戦をTV観戦。3-1で快勝だったが、やっぱり何か物足りない。

【この闇と光】服部まゆみ ★★★☆ 「ハムレット狂詩曲」が良かったので、他の作品もと思って借りてきたのがこの一冊だが、いやあ、やっぱりただものではない。
盲の姫が父である国王と、囚われの日々を送る。しかし13歳になったところで、突然姫は、現実世界に放り出される。そこでは、姫は姫でなく、9年前にさらわれた男の子だった。そして少しずつ明らかにされていく真実。さらに高校生となった元姫が、国王と再会するのだが、---といったストーリーは奇想天外なのだが、何よりも本書のすごさは、そのディテールにある。というか、そこにしかないと言い切って良いかもしれない.。
国王が姫に与える物語や音楽、目の見えない姫に聞かせる画家のラインアップだけでも、凝りに凝ったものである。
たとえば画家、ボッティチェルリに始まって
ランブール兄弟、ファン・エイク、パオロ・ウッチェロ、ピエロ・デラ・フランチェスカ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ピーテル・ブリューゲル、ヨハネス・フェルメール、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ジョン・エヴァレット・ミレイ、バーン・ジョーンズ、フェルアン・クノップフ、ギュスタブ・クリムト、ハンス・ベルメール、サルバドール・ダリ……
といったところ。
また父親が読んだり、テープで聞かせる物語へのやりとりも、実にうがったものが多い。たとえば「嵐が丘」

私の感性は変なのだろうか? と私は答えるのを躊躇う。主人公を好きになれないなんて初めてだ。「だって…とっても勝手な気がするわ。リントン家の人が可哀相だわ。リントン家の人は何ひとつ悪いことをしていないのに、ヒースクリフときゃシーによってめちゃくちゃにされてしまう・
「ではこの物語は嫌いかい?」
「よくわからないの……単純に好きとは言えない……でも、惹かれるの。どうしてかしら。とても理不尽なのに」
「『理不尽』か」と父は笑いだした。「お前は変な言葉を知っているね」
「前におとうさまから聞いたのよ。『この世は理不尽だ』って……それから言葉の説明をして下さったでしょう?」
「確かにね。この世は理不尽で、この物語も理不尽だ。だから多分、おまえは惹かれるのだろう。それを好むとか嫌うとかではなく、それがある真実に触れているから、理不尽とう真実に触れているから、惹かれるのだと思うよ」
「そうね」と言いながら、私は私の分からなかった気持ちを簡単に言葉にしてしまう父を羨ましく思った。自分で父の言ったことを、すぐに言えたらどんなに良いだろう。でも説明がつくということは気持ちがいい。
「もちろん、それだけで惹かれているわけではないと思うがね。物語というのはさまざまなものが絡み合ってできている。おまえは昔、二つの『赤頭巾』を知り、助け出される『赤頭巾』も、食べられておしまいの『赤頭巾』も、両方好きだと言った。物語は筋だけではないのだよ。リントン家が可哀相でも、理不尽だと思っても、『嵐が丘』にはおまえを惹きつけるものがあり、半年以上も夢中で聴き続けさせる力があるんだよ。それが物語の素晴らしさだ」
「そう、そして、これが『例の本』よ!」
「『例の本』?」
「ええ、あのとき、ほら、『理不尽な本ってあるの?』って聞いたら、おとうさま『うかばないね』って笑われたでしょう? これがそうじゃない」
「偉い!」と、父が叫び、突然私を抱き上げた。「なんてレイアは賢いんだ。そのとおり、これぞ理不尽の例の本だよ」
父が叫ぶことなど、めったにない。私はすっかり嬉しくなった。「それにペローの『赤頭巾』もよ」
「そのとおりだ。そのとおり」と父は上機嫌の声を上げ、わたしを抱きしめた。そして「重くなったね」と笑いながら、またソファに戻した「レイア姫は『理不尽』も『不条理』も、すっかり理解なされた。大したものだ」
「神の意思はランダム!」と私も叫ぶ。


こういった、やりとりがみっちり詰めこまれた、前半部分、虚偽の父娘の交感場面が圧倒的だった。もうしばらく彼女の作品を読み進みたい。

2006/11/14(火)●カラオケで撃沈(^^;)●

10時起床。
11時半に三宮でムックさんと待ち合わせ。サンチカの「泰記」という中華屋で焼蕎麦、中華丼、玉子スープで腹ごしらえして、ジャンカラへ。平日の昼間だとフリータイム千円ちょっとで歌い放題、酎ハイ飲み放題というコースがある。当然二人とも最初から全開状態で、飲んで歌って4時間半(^^;)である。
結局Morris.は半分死体状態になって、何とか部屋にたどり着いたらしい(^^;)
デジカメの画像を見たら楽しそうだから良しとしよう。


Singer Machine?
Morris.ノリノリ
ムックさんも負けてない
2006/11/13(月)●神大文学部絶景●

神大百年記念館からの展望

昨夜はパンダのモツ鍋。おばちゃんは、米国産牛肉輸入禁止で材料が手に入らず困った困ったと言ってたが、味は相変わらず「美味過ぎ」(@ @)
9時起床。今日はゆっくり王子動物園でくつろごうと思う。例の塩漬大葉とゆかりをご飯に混ぜ込んで昨日抽選で貰った韓国海苔でおにぎり作り、キムチも入れて簡易お弁当作って動物園へ。
まぬうは、今日も一番上の岩の上、それもいつもと逆方向の岩でまわりは木の葉が生い茂って、撮影不可状態(>_<)
その代わり河馬舎では、飼育のお兄さんが餌やってるところで河馬の大口開けシーンを撮影することができた。
そのあと、個人的用件で神大文学部の留学生センターまで歩いて行く。上り道はちょっとしんどいが、1時間かからない。
文学部構内にある「百年記念館」の中央ロビーから望む神戸の風景は素晴らしい。デジカメ内蔵のパノラマ写真撮影。↑
これはnaddistの灘百選のリニューアル時には絶対ノミネートしたい。1階には山口誓子記念館(火曜日、木曜日開館)と俳句俳諧文庫(月、火、木開館)があり、今日は文庫(図書室)しか閲覧できなかったが、ここにあった西鶴を中心とする大阪談林派の「桜千句」という瀟洒な句集が印象的だった。
さらにこの百年記念館では今日から「東アジアWEEk2006」が開かれていて、午後3時半から中国の古筝とニ胡の演奏会が開かれていたのでこれを鑑賞。演奏者は蔡愛琴さんという美女(^o^)。これにシンセサイザーとウッドベースの共演もあったが、シンセサイザの音量が大きすぎてちょっとうるさかった。中国曲の他に、サービス演奏の「蘇州夜曲」なんかはとても素敵だった。「上をむいて歩こう」がラストの曲だったがアンコール(半分Morris.が仕掛けた(^^;))で、「アルプス一万尺」をやってくれたが、これはかなりひどかった(^^;)
帰り道、可愛い野良猫発見で、撮影試みるが、Morris.持参のイリコには全く反応無し(^^;)。でも人に馴れてるようで、なかなかのナイスショットが撮れた(^o^)。
帰りに千疋屋で夕食。今日のメニューは粕汁と鰯の天麩羅。Morris.はそれほど粕汁好きな人間ではなかったのだけど、この粕汁はめちゃ美味で、大将にそういったらk、お代り入れてくれた(^^;)
帰って風呂に入って、9時から「のだめカンタービレ」。いやあ、これは画期的である(^o^)すっかりはまってしまった。


パンダのホルモン鍋

河馬の大口開口

Morris.お手製弁当

渋い山茶花

俳諧文庫

大阪談林派の「桜千句」

神大百年記念館からの展望

胡弓の「蘇州夜曲」

トリオで「テネシーワルツ」

百年記念館の内部

魚眼展望

夜景

坂道の野良猫

千疋屋鰯の天麩羅

同じくめちゃ美味粕汁
2006/11/12(日)●コリアタウン猪飼野祭●

7時起床。晴れてるようだ(^o^)
8時過ぎに朝風呂つかい、9時半に部屋を出る。JRで鶴橋まで行き、歩いて御幸通りコリアタウンへ。毎年恒例の「コリアタウン猪飼野まつり」である。今年から、御幸森第二公園の特設舞台で通して祭りをやることになったらしい。去年まではこの公園で別の団体のステージが併催されていたのだが、それがたぶんワンコリアの方に移って、今年からはこの舞台中心、しっかりプログラムに準じて開かれていた。
オープニングから最初は朝鮮初級学校の可愛い女の子たちの舞踊、演舞、マダン劇と続いての韓国料理ショー。実はこれこそが今回の特筆すべき美味しい企画(^^;)で、舞台前の40席に座った観客は無料で韓国料理の試食ができるということになっていた。Morris.は、どうせ無理だろうと思ってたのだが、オープニングは雨模様だったこともあって、席はガラガラ状態。すかさず一番前の席に陣取った。テーブルの上には七輪が置かれ、レストラン「パゴダ」肝煎りの焼肉セットが運ばれる。いやあ、これはすごいぞ。上等の肉、ホルモンがたっぷり盛られている。もう、舞台はほとんど無視して焼いては食べる。焼いては食べる。焼いては食べる、である。うーーん、Morris.のテーブル(4人掛け)は3人しかいなかったので他よりたっぷり食べられたと思う。少なくとも一人前\3,000分くらいの肉の量である。しかも美味いっ(^o^) すっかり、満腹、満足である。そして今日のメインイベントともいうべき「仁徳ものがたり」というステージが、度肝を抜くくらいの力作舞台だった。劇団天悟のメンバーが中心で、コリアタウンのメンバーも加わって、しっかりした作品に仕上げていた。これは本当に感心した。その後、だんじり囃子、そして御幸森小学校民族学級のサムルノリ、おしまいは中橋敏彦&羽曳野翔会の和太鼓。篠笛のオオエダリツコさんが、素晴らしかった。まるでジャズフルートみたいな音域と自由自在な演奏はすごかった。
そしておしまいの大抽選会。籤に弱いMorris.だったが、外れ無しで、しっかり韓国海苔をもらって満足。
去年までみたいにアーケード商店街中でのお祭りというのとは違って、ちょっとパッケージショーみたいな感は免れないが、これだけしっかり構成された舞台のためには、とんでもない練習と準備があったと思う。
このあとムックさんと落ち合って、カラオケでも行こうと思っていたのだが、何と、同じ頃、京都駅近鉄プラッツのビートルズフェア協賛のビートルズコピーバンドコンテストに出場したビートリックスが見事グランプリに輝き、応援に行ってたムックさんは、お祝いと打上げパーティでこれなくなったので、桃谷のパンダでホルモンチゲ買って帰宅。ひとり寂しくチゲ鍋を楽しんだ(^^;)
女子バレーはイタリアにストレート負け、アジア野球は、日本-台湾で、かなり厳しい試合ながら、なんとか日本が優勝した。


朝鮮初級学校の舞踊

豪華な肉(^^;)

七輪で焼き焼き

仁徳ものがたりその1

仁徳ものがたりその2

彼女が一番輝いてた(^^;)

朝鮮初級学校のサムルノリ

羽曳野翔会

篠笛のオオエダリツコさん、最高(^o^)/
2006/11/11(土)●水道筋ミュージックストリート●

7時起床。朝から雨模様である。
今日は午後から、水道筋ミュージックストリート第一回である。ストリートステージと5軒の店で、15組のアーチストが短時間のライブを36ステージもやるという企画らしい。アーケードの入口ですれ違ったほおぼおさんが、サン富士をくれた。
会場の一つうどん「な也」前が本部で、\300の共通券を買う。naddistの慈さんはここで超ミニFMのDJやってた。。最近メールマガジンnaddistの配信が止まってたのだが、実は今月からナダタマという、灘区のトリビアの泉のようなマニアックかつ網羅的なサイトを立ち上げたばかりだったらしい。ここでメルマガnaddistも読めるし、市場や店舗や路地や過去のエピソード、トピック、建築、人物、事件、とにかく何でも灘区を顕彰するものなら取り上げようというサイトらしい。PCで聴けるラジオ番組まで作ってるとか。キャッチフレーズが「豊かな灘区ライフを演出するめくるめくグローカルサイト」だもんね。これを機会にまたnaddistとの親交を深めたい。
とりあえず、スタンドチンタリカーホールで、島田さんがダンボールドラムやってるTwinsとのセットを見る。狭い店はすでに満員でMorris.は一番前の隙間に座り込んだ。結果的にここが一番良い席だったかもしれない。島田和夫部屋で何度もその名を打ち込んだTwinsも実際に見るのは初めてだが、ごっついふたごの兄弟で、渋いR&Bのナンバーを聞かせてくれたし、スプーンパーカッションと金笊スネア(島田)だけで、クリスマスナンバーをやったり、なかなか器用でもある。いっぺんにファンになったよ(^o^)
みっちゃんやあかべえ(赤木一孝)など、顔なじみのミュージシャンもいるにはいたが、ほとんどが始めて目にする顔ぶれだった。ジャンルはゴスペル、フォーク、ブルース、ロック、ソウルとさまざま。
ミニFMの到達範囲調査を兼ねて5つの会場をふらふらとさ迷い歩く。3時半頃休憩を兼ねていったん部屋に戻ったら、高校サッカー大阪決勝戦、朝高−桐蔭の試合やってたので後半戦だけ見ることができた。結果は2-1で朝高の勝ち。去年に続いての全国大会出場である。今年は国立でゲームしてもらいたいが、ともかくもまずは最初の一勝からである。
5時過ぎに水道筋に戻り、cafe×100でTwinsとカサスリムのジョイント見て、な也で女性ボーカルのバンド聴いた後、帰宅。さすがに5時間以上というのは長い。
12月3日(日)に、喫茶春待ち疲れBAND創立30周年のパニックをやることにしていて、予約しようとした会場がダメになってどうなるかと危ぶんでいたが、成徳小学校内の福祉センターを会場に借りることができたとのこと。これは朗報である(^o^) 春待ちに関わりのある人はもちろん、春待ちのファンの方も気楽に遊びに来てもらいたい。
稲田さんの指摘で、最近調子の悪かったブラウザFirefoxのVersion2をダウンロードしたら、今のところ、これまでのトラブル(検索できない、勝手に終了する、サイト内の文字列コピーが効かない)は解決されている。
女子バレー、日本は7連勝中のセルビア・モンテネグロに1,2セット取られた後引っくり返して辛勝した。今回のゲームでは一番面白かったかもしれない。
明日は御幸通りコリアタウンの猪飼野祭り。ムックさんといっしょに行くことになってたが、つごうにより、ムックさんは京都に用事ができたので、パス。夕方か夜に、会うかもしれない。


ミニFMのDJやってる慈さん

島田和夫&Twins

島田さんの金笊

みっちゃん、あかべえ、川上さん

たこ焼タナカのおばちゃん

水道筋の夕暮れ
2006/11/10(金)●domestic day●

7時起床。昨日の日記編集にえらく時間を取ってしまった(^^;)
昼過ぎに韓国向けに絵葉書数通作る。東山旅館や、南漢山城であった韓国人など、名刺もらって宛先が分かるものだけだが、久し振りにハングル手書きすると、緊張してしまう。おまけに綴りのわからないことといったら、まさに入門者並みである(>_<)
夕方自転車で大安亭に買い物、途中大日アーケードの空き地に太ったよさそうな猫がいたので撮ろうとしたが、遠くにいてちゃんと撮れなかった。
大安亭の野菜屋にパクチー(香菜)があったのでついつい買ってしまう。と、いうことで今夜もタイカレー(^o^) 同じ店に大葉100枚\200というのがあって、これも買う。大葉は結構割高で、すぐ傷むから、一人暮らしで百枚買っても仕方が無いのだが、この前読んだ、節約料理の本に、簡易塩漬け保存というのがあったので、これを試してみることにした。まな板に葉を一枚置いて、その上に粗塩を振りかけ、次の葉の表面だけ水にぬらして重ね、裏にまた塩ふりかけ、次の葉の表だけ濡らして、重ね……を繰り返し10枚くらいを一まとめにしてサランラップに包み、透明Zip袋に入れて冷蔵庫に保存。生の葉と同じ使い方は出来なくても、混ぜ込みや、包み焼きなどには利用できるはずである。
グリンカレーは、もう手慣れたものである。この前味をしめたゆで卵漬け込み調理。今日こそほんとに袋茸払底しててマッシュルームで代用。ああ、しかし、タイカレーは、癖になるなあ(^o^)
夜は日ハムと台湾チームのアジア野球。見るともなく見るが、7回まで0-1で日ハム負けてた。8回裏に四球や相手のフィルだチョイスや犠牲ふらいで何とか2点をちぎり取った日ハム、薄氷の勝利。
「たけしの誰でもピカソ」で、去年11月6日に38歳で急逝した本田美奈子の特集、わだのりさんが熱烈なファンだったので、Morris.もおつきあいで応援してたくらいだが、たしかにアイドル顔で、とんでもなく華奢の体型なのに、ミュージカル、クラシック、ソウル、ダンスと何でも必死にこなし、事故や業病へ果敢に立ち向かって若くして亡くなった彼女に、ファンならずとも、もっと長生きして欲しかったと思うだろう。アイドルからの脱皮への努力、ヴォイストレーニング、死を予感したかのような、クラシックアルバム制作への執念。それらのひとつひとつを、過去の映像や、親族、友人(岩崎宏美とか公久美子など)が、エピソードを交えて語る。岩崎宏美なんか、本田美奈子の持ち歌をカバーして、それを番組で歌ってしまう。今日が前篇で来週後篇があるとのことだが、やっぱり追悼するのはかまわないが、追悼番組というのはあまり好きになれない。


大日商店街の良さそうな猫

常食にしてもいい(^o^)

大葉塩漬け保存試行
2006/11/09(木)●山根さんの韓国歌謡講演●

つるつる豆腐のスンドゥブ昨夜は関西スーパーで、堀さんや吉美ちゃんベタ褒めの京都男前豆腐と同じ会社の「つるつる豆腐」3パックセット(\135)を買って、擬似スンドゥブチゲ作ってみたのだが、まあ普通の豆腐と大差ないような気がした。1パックだけは、生で食べたけど、こちらも普通に美味いといったところ。吉美ちゃんがスンドゥブに最適と言ってたのは「京都ジョニー」とかいう製品だったから、そちらを試すべきだったかもしれないが、ちと高すぎて(\298)敬遠したのだった。
7時半起床。隣の部屋は昨日深夜から男女数人が集まって大騒ぎしてたようだ。朝になってもまだ騒々しい。まあ、Morris.が騒ぐときのことを考えて、文句はいわないでおくことにした(^^;)
午前中は古いテープの整理。やっぱりカセットテープは半分以上は自分で録音したものだから、データがちゃんと記入してなかったり、ケースと中身が違ってたり、A面とB面がまったく、関係ないものだったり、さらにめちゃくちゃな選挙区、ぢゃなかった、選曲だったりで、もうわやくちゃ。韓国ものも、正規品でないばちもん、ヒット曲の寄せ集めテープなどが多く、とうとう途中で投げ出してしまった。CDやMDなら、トラック飛ばしてチェックできるが、テープはそれができないし、やたら時間食ってしまうもんなあ(^^;)
シムスボンの記事午後は洗濯と昼風呂入って、夕方、六甲道まで歩き灘図書館へ。10月末の朝日新聞夕刊に韓国女性歌手シムスボンのインタビュー連載記事が掲載されたとのことだったので、それをチェック。「無窮花(ムグンファ)の女」というタイトルで10月25日が第一回目だった。彼女は79年10月26日朴正熙暗殺の現場に同席していたと言うことで、厳重な取調べを受け、その後の全斗煥政権時代5年も活動を禁止された。それから30年後、日本の大手新聞からの取材に戸惑ったものの、元来美空ひばりを始めとする日本の歌謡曲に心酔していたこともあって、インタビューに応じたらしい。4回ほどの連載だったが、なかなか充実していた。と、おもったのだが、シムスボンは帰国してから朝日新聞の記事に、自分の真意が伝わらず、歪曲されたとかなり怒っているらしい。11月6日の朝鮮日報にその関連記事が載っていた。
今日は六甲学生青年センターで、山根俊郎さんの講演「韓国の歌−源流を求めて」が開かれた。「多文化と共生社会を育むワークショップ」とセンターの共催だが、山根さんは、75年頃から韓国歌謡にのめりこみ、今や韓国歌謡(北朝鮮歌謡も含む)の生き字引的存在である。Morris.は、10数年前の同じような主旨の講演会に参加して、古い韓国歌謡に目覚めたといって良いくらいの大先輩である。
今回は、植民地時代から現代まで約70年間のヒット曲を15曲選び、それらを聴いて、当時の時代背景と歌謡界の動きを概説するという、駆け足韓国歌謡早わかり講座らしい。Morris.は15曲のタイトルと一番だけの日本語詞プリントされた資料を見て、ちょっと不安を覚えた。講演時間は2時間なのに15曲も流したらほとんど半分は歌を聴くだけになってしまうし、15曲ともMorris.は周知の曲だったからだ。しかし、そこは山根さん、曲は一番だけでカットして、軽妙な解説、さらにわざわざ持参の音盤(ほとんどがアナログレコード(^o^))を回覧してくれたので、Morris.はジャケット撮影に夢中になってしまった(^^;) 直前に記事を読んだばかりのシムスボン、若い若いイミジャ、ナミンス、チョヨンピルなどのオリジナルジャケットは、本当に懐かしかった。途中「釜山港へ帰れ」は、山根さん自身が口三味線入りで歌ってくれた。これは大受け。もう2,3曲歌ってほしかったくらいだ。とりあえず今日かかった(^^;)曲は次の15曲+1

1.「木浦の涙」イナヨン
2.ナグネソルム」ペンニョンソル
3.「断腸のミアリ峠」イヘヨン
4.「クッセオラクムスナ」ヒョンイン
黄色いシャツの男5.「黄色いシャツの男」ハンミンスク
6.トンベクアガシ」イミジャ
7.「アチミスル」ヤンヒウン
8.「釜山港へ帰れ」チョヨンピル
9.「クテクサラム」シムスボン
10.「アパート」ユンスイルバンド
11「あ!大韓民国」
.12.「Jエゲ」
13.「ノエゲロトダシ」ピョンジンソプ
14.「チャルモッテンマンナム」キムゴンモ
15.「ワ!」イジョンヒョン
☆SGワナビー(06年ヒットの男性トリオ 曲名失念)


たしかに、順当な選曲だと思うが、Morris.としては、やはりラストは、ここ数年韓国トロット界の超アイドル、チャンユンジョンの「オモナ」にして欲しかった(^^;)
講演後、山根さん、飛田さんら5人で平衛六で打ち上げ。ここでも、韓国歌謡の話題で盛り上がったことは言うまでも無い。
解散したのが11時前だったので久し振りにレーヴに寄る。昌美ちゃんがいた。ママはショートカットにして7歳6ヶ月くらい若返っていた(^^;)
実は今夜、アジア野球、日本ハムーサムスン戦を見たかったのに、講演とかぶったので、留守録予約して、帰ってから見るつもりでいたのだが、ママが「今日の日韓野球は、日本が勝ったよね」と、ぽろっと言った(>_<) 結果の分かった野球試合を録画で見ると言うのは味気ないものである。あーあ。


韓国歌謡の生字引山根俊郎さん

貴重なコレクションの一部

イミジャ「トンベクアガシ」

チョヨンピル「釜山港へ帰れ」

シムスボン「クテクサラム」

打上は平衛六で

【悲劇週間 SEMANA TRAGICA】矢作俊彦 ★★★☆☆ 2005年「新潮」に連載されたもので、堀口大學の若き日のメキシコでの「恋と死と革命の超大作ロマン」(腰ヒモの謳い文句)(^^;)
矢作は、寡作だが、ときどき、とんでもなく面白い長編を書くことがあって、98年の「あ・じゃ・ぱ!」なんか、Morris.は戦後日本娯楽小説のベスト10に入れてもいいくらいに思ってる。千ページ超える長編だったが、本当にひと息に読まされてしまった。本書はその半分くらいで、面白さも前書にはおよばなかったが、上質のエンターテインメント作品だった。
大學の父は外交官で、大學3歳の年(1985=明治28)に閔妃暗殺事件に関わり、服役した過去を持つ。本書の舞台では明治末期にメキシコに公使として赴任中。1911年に息子の大學を大学中退させ、メキシコへ呼び寄せる。この年はまさにメキシコ革命の始まりの年だった。
当時メキシコ大統領は、独裁政権ディアスを倒して政権についたフランシスコ・マデ-ロ、大學の父は外交官の任務を超えて大統領一族との親交が深かった。大學マデーラの姪(妾腹の)フエセラに心を奪われる。本書のメインストーリーは、二人の恋物語なのだが、当然メキシコ革命に関わる歴史小説でもあり、また日本でのスバル、三田文学から繋がる、与謝野鉄幹、晶子夫妻、石川啄木、終生の友佐藤春夫らとの交流を中心とする文芸小説という一面も持つ。さらに若き大學の詩魂の醸成を描くビルドゥングスロマン(成長物語)ともいえる。さらには、外交官の父への憧れとその行動を通しての国際政治小説的部分も興味深かった。
特にアメリカのメキシコへの内政干渉を超えた、侵略的外交政策には、過去の歴史とは思えない既視感(デジャヴ)をおぼえたりもした。
マデーラが、ウエルタ将軍の反革命で、マデーラが苦境に立ち、大學の父が彼の親族を公邸にかくまい、市街戦の中ではぐれた大學がメキシコシティを命からがらさまようあたりは、スペクタクルドラマチックでもある。
ともかく、さまざまな要素を要所に配して退屈させることなく500pを楽しませる手腕には、拍手を送りたい。
メキシコ革命にも興味を覚えたので、いずれちゃんとした本も読みたいと思うのだが、とりあえず、ウィキペディアのお手軽ページを紹介しておく(^^;)

巻頭に置かれたオクタビオ・パスの断章を、孫引きしたい。

パンチョ・ピリャは詩や謡曲の中、今も馬に跨がり北の荒野を疾駆する。サパタは大きな祭りのたびに劇的な死を迎え、マデロは旗を振りながらバルコニーに姿を現す。カランサとオブレゴンは国中で女たちの心をざわつかせ、家々から若者をかっさらい、あの革命列車を乗り継ぎ乗り継ぎ旅を続けている。
皆が彼らについていく。いったい何処へ? 誰も知らない。それは革命という魔法の言葉、すべてを変え、身も世もない歓喜とあっという間の死をもたらすことばなのである。

メキシコ革命に思想などない。それは現実の破裂である。言わば回天と交感であり、眠れる古い実体を引っかき回すことであり、そうなることを恐れるあまり隠してあったいくつもの凶暴やさまざまな情愛、そして気高さの解放なのだ。(オクタビオ・パス)

2006/11/08(水)●四ヶ郷=Chicago?●

西根君と二人で、昨日の金沢のローカル荷物二ケ所配達。最初は和歌山市園部町で、事務所プリントのPC地図の一枚がかなりポイントずれてたので、ちょっと現場探すのに手間取った。現場近くの交差点の地名は「四ヶ郷」で、表示板には「shikago」と書いてあった。日本語のローマ字表記では基本的に長音は表記されないから、当然「しかごう」と思った。でも西根君がバス停の看板にはカタカナで「シカゴ」と書いてあると教えてくれた。そういえば、同じ交差点の角にあるカラオケの店名は「シカゴ」だった(^^;) これはギャグで店名つけたに違いない。
なぎさ公園からの損三宮方面2軒目は大阪住之江区北島だったが、午後1時配達で、時間があったので、高速でなく、26号線の地道を行く。古本や中古CDの大きな店があって、その店名が「ジャンク堂」というのにも笑わせてもらった。
昼食は泉大津26号線沿いの「くじら」という店で、豚骨醤油ラーメンと焼き飯。焼き飯はいまいちだったが、ラーメンは麺もまずまず、スープはほとんど文句無し。葱は入れ放題。久し振りに当り(^o^)の店かもしれない。
午後の配達も順調に終わり、3時に倉庫に戻る。
帰路、摩耶埠頭から、なぎさ公園を歩く。ここは湾岸線から眺めるばかりで、歩いたのは初めてだが、ちょうど黄昏時だったこともあって、いい感じだった。海というより大きな川みたいな感じで、ついソウルの清渓川を思い出した。照明や植生の面では、清渓川の方がMorris.には好ましいが、ちか場にこんな公園があることをほとんど知らずにいたというのは、認識不足だった。
ヤマダ電機と、その向かいの総合ショッピングビルの、アミーゴ書店やUNICROなど冷やかし、関西スーパーで食糧買って7時半帰宅。女子バレー日本−キューバ戦やってた。ひところの無敵のキューバとはかなり力落ちてるキューバだが、それでも今の日本では互角に戦えるかな?といったところで、1セット先取したものの、後は連敗しての敗戦。メダルというのもほぼ不可能だろう。

2006/11/07(火)●雹降る金沢●

3時起床。矢谷君ら6人で金沢の現場。天気予報は雨模様ということで、多少覚悟はしていたものの、早朝、徳光サービスエリアに到着して、トラックから降りたとたんに、吹き飛ばされそうになった(^^;) このSAは日本海に接していて、海は大荒れ。展望台に上るのも危険を感じるくらいだ。デジカメ撮ろうとしても、風でカメラが振られる、塀の上に固定しててもそうなのだ。いや、これはほとんど台風並みである。
現場は金沢の市街地からちょっと離れた野々市本町で、あまり城下町の風情が感じられないのが残念。なんて、言ってるばやいではない。暴風は止まないし、時々大粒の雨が降る。昼過ぎには何と雹まで降ってきた(>_<) しかし、この頃北海道ではとんでもない突風、いや、竜巻が発生して9名の死者を出す被害があったらしい。
雨の止み間を縫って、何とか荷物積み込みは出来たが、かなり厳しい現場になった。
昼食は、華天という中華屋で中華丼食べたのだが、これは水準以上の美味しさ。当店特製あんかけ五目丼と書いてあったが、中華丼って、たいていそうではないかい、という突っ込みはともかく、素材一つ一つが独立してて、エビの大きさと美味さときたら特筆ものである。
3時に作業終了。帰りも風雨は強かったが、朝ほどではなかった。
福井を越えたころからすっかり天候は回復。神戸は一日良い天気だったらしい。


大荒れの日本海

分厚い石塀を突破るツワブキ(^^;)

帰路トラックの窓から望む空

【絵小説】皆川博子 宇野亜喜良 画 ★★★ 著者お得意の?引用詩を主題にした6篇の短編を集めたものだが、本書はこれに宇野亜喜良のイラストを配している。単なる挿絵でなく、最初に引用詩を宇野亜喜良に渡してそれをイラストにしてもらい、イラストを見て著者が短編を草するという、いわゆるコラボレーション的作品群である。生半可な作家がこれをやったら、ほとんど見る気にもなれないだろうが、流石は手足れの二人だけに、疎漏無い出来である。皆川が30年、宇野が34年生れということだが、Morris.は60年代の宇野亜喜良のイラストにはほとんど耽溺してた世代だけに彼のイラストとコラボレーションというだけで、何か妬ましい気になってしまった。
皆川の引用上手は知っているのだが、本書では以下の6点である。

冬という字がすきだつた
昔のゆめを 冬とよんだ

匂はぬ霜を 肩になすり
石の閨に 朱い燭涙 こぼして去(い)つた −−木水弥彌三郎「幻冬抄」より 「赤い蝋燭と…」

風が風をさそった
狼を喰いに行こうと
蒼い肉 すばやい血
おお夜の杉 夜の塔 −−多田智満子「風が風を」より 「美(うるわ)しき五月に」

鎧戸よ 海上で磔刑になつた男の
君等はその肋骨(あばrぼね)だ、
窓よ、開かれた君等の硝子の腕の間に
肋骨が透いて見える。 −−ジャン・コクトオ「わるさながらも素晴らしい」より 堀口大學訳 「沼」

四人の僧侶
井戸のまわりにかがむ
洗濯物は山羊の嚢
洗いきれぬ月経帯
三人がかりでしぼりだす
気球の大きさのシーツ
死んだ一人がかついで干しにゆく
い\雨の中の塔の上に −−吉岡実 「僧侶」より −−「塔」

わたしは名づけるだろう
jかつてのお前だったこの城を砂漠と、
この声を夜と お前の顔の不在と
そしてお前が不毛の大地の中に
倒れるだろうとき
わたしは名づけるだろう
お前を支えていた稲妻を砂漠と −−「イヴ・ボンヌフォァ「真の名より」 宮川淳訳 「「キャラバン・サライ」

魂は、泳ぎが大好きだ。
泳ごうとして、
人はうつ伏せになって身をのばす。
魂は関節から外れ、逃れ出る。
魂は泳ぎながら、逃れ出る。 −−アンリ・ミショー「怠惰」より 小海永ニ 「あれ」


6篇それぞれに見どころ多いが、Morris.の独断で「美しき五月に」を採りたい。
十五歳で何度も死ぬ少女とその宿命の男との血と詩と性の煌きの繰り返しの呪詩みたいな作品である。

彼を見殺しにしたことがある。その罪は、彼を救うことで許されはすまいか。わたしを罰した何かの力は、許しの証として、忘れる能力をわたしに与えては暮れまいか。打ち下ろされる警棒が背骨を砕く激痛に泣きながら、わたしはそう思った。この時代には、十五でわたしは死ぬだろう。でも、別の時代に、十五よりもっと先まで生きて、彼といっしょにいられないだろうか。それによって、海に還ることがなくなり、幾つもの生を繰り返すことがなくなってても。つまり、まったく非在になってしまうのだとしても。
わたしと彼のあいだに熱く粘って流れる血が、蜜の剣となってわたしを貫く。この罪の感覚があるかぎり、わたしはやはり許されざるものか。
わたしはほんとうは海にいるのではないか。
すべては、海が見ている夢ではないのか。
敷石のあいだから海はあふれ、五月の太陽を抱き込み、殺しにいこう、とわたしは彼の冷たい耳朶にささやく。


これだけの言葉の連ねには凄みを感じる。大したもんである。しかし、前にも書いたようにMorris.は彼女の感性に感心しながら、馴染めないものを感じてしまう。
そういったこととは、まるで関係なく宇野亜喜良の絵は、相変わらずMorris.を魅了してやまない。

2006/11/06(月)●後遺症?!●

6時半起床。まだ酔いが残ってるようだ(^^;) やっぱりあの「高麗人参ブランディ」が効いてるようだ。
午前中はベッドでごろごろ。
昼から急に雨が降る。
午後はまたMBCの歌謡クンチャンチ今週分を見る。今回もユンジョンちゃん登場して、新曲「イッタイッタイッタ」のほかに、Morris.の最愛のアイドルイジヨンのヒット曲「パラマモムチュオダオ 風よ止んでおくれ」を歌ったのにはびっくりした。
韓国旅行絵葉書プレゼントは、応募者が20名越えたので、いちおう終了ということにした。「一人一枚」というのを明記してなかったので、複数を希望する人もいたようだが、我慢してもらいたい。また、希望写真のプリントが無くて別の画像送った方にも、すみませんm(__)m
夜の北村の韓屋の画像に5名もの応募があったのも、ちょっと驚きだった。
昨日の爆睡で、ワッソ行けなかったのと、メール無視(完全に寝てたので)で、数名の方にいらぬ心配をかけてしまった。重ねてごめんなさいm(__)m

【北朝鮮に潜入せよ】青木理(おさむ)★★★★ 韓国映画「シルミド 実尾島」で、一般の注目を集めた、北派工作員のリポートである。北朝鮮からのスパイ、工作員のことは、良く聞くが、韓国側の諜報、破壊活動はほとんど表に出なかった。特に朴正熙、全斗煥の軍事独裁体制では、完全に機密事項として、マスコミにも言論統制が施されていたことは、想像に難くない。

いずこの権力者も好んで振りかざす「国家機密」という大義名分は大抵の場合、権力側にとっての都合のいい隠蔽と放縦につながる方便である。想像を絶する過酷な訓練を強要された北派工作員もやはり、多くは師を約束されたような無謀な特攻北派に投入され続け、時に権力維持のための謀略工作にまで流用された。通常の軍人に付与される軍番もなく、不要になれば容赦なく捨て去られ、死亡しても家族に通知されることもない。まさに「存在を消された特攻兵士」だったのである。

朝鮮戦争後から72年の南北共同声明までの期間が一番多くの北派工作員が要請、出動されている。特に国防省資料に記載された北派工作員の死亡行方不明の大部分を占める5千人以上は50年代に集中している。その7割以上が反共思想を持った北朝鮮出身者だった。

60年代に北派工作員へと駆り出されたのは主に貧困に喘ぐ孤児や無縁故者、前科者、不良や無職の若者たちで、軍や情報機関要員によって構成された「物色組」と通称される採用組織が町中でスカウトし、高額の報酬などをエサとしてほとんど騙すように誘引していったのである。

まさに権力による詐欺拉致行為である。

68年1月21日に起きた北朝鮮の武装工作員による青瓦台(大統領官邸)襲撃事件、韓国でいう「1・21事態」の報復部隊として、編成されたのが実尾島事件を起こす特殊工作隊(決死隊)で、69年秋に金日成暗殺を目的とする攻撃を実行する態勢を整えたところで、突然計画中止となる。朴正熙の政治的方策といわれるが、そのあとこの決死隊は、飼い殺し状態に置かれ、鬱屈と憤懣が爆発したのが、71年8月23日の実尾島部隊の反乱、ソウル進撃だった。事件の真実は30年にわたって隠蔽された。
金大中、盧武鉉の時代になって、この北派工作員のことが少しずつ明るみにでて、補償に関しても見直される傾向にあるが、北派工作員の生き残りの多くは社会的にもほとんど見捨てられた上、監視や特別扱いされて、不遇な人生を歩んでいる。
こういった政権の裏側を取材する行為は、特に日本人記者にとって困難なものと思われる。著者は66年生れの共同通信社の記者で、2002年からソウル特派員として活動、著書に「日本の公安警察」もあるらしい。なかなか硬派で、しっかりした能力を持っているようだ。
あとがきには彼の拠ってたつ立場を明確に表明してあり、強い共感を覚えた。やや長文だが一部引用しておく。

「韓流ブーム」で急増した日本からの観光客が目にするとおり経済発展と民主化を謳歌する韓国だが、少し入り込めば分断の傷は人々の生活のそこかしこに疼いている。400万人もの犠牲者を出したとされる朝鮮戦争を経て生き別れたままの離散家族は1000万人とも推計され、韓国においては長きに及んだ軍事政権の暴政がもたらした傷もいまだ血が滴るほど生々しい。一方の北半分を眺めれば、困窮の独裁がなお君臨し、韓国が謳歌する豊穣は足下に大きな爆薬を抱えたままだ。
そんな韓国が今、北朝鮮との対話路線に舵を切っている。もちろん韓国内に一部異論もあるし、過剰な「民族主義」には時に辟易もするが、果てなき憎悪と対立の連鎖反応を断ち切って、対話による軟着陸を模索しようとする姿勢には頭が下がる。いや正確に言えば、カタストロフを避けるにはそれしか道がないのだ。
ところが日本はどうか。朝鮮半島に対する浅薄な冷笑と憎悪のみを増幅させ、妙に勇ましい強硬論が跋扈し、果ては為政者たちが長く望んだ国家機能強化に向けた政策実現の梃子にすら利用しているのではないか。
これも言うまでもないが、かつて朝鮮半島を植民地とした日本は分断の責務の一端から逃れることはできない。ました朝鮮戦争によって戦後復興の端緒を掴み、韓国軍事政権と根深い蜜月を維持してきた歴史なども顧みれば、表層的で短視的な日本の佇まいは滑稽であり、犯罪的ですらある。対話を冷笑して妙に勇ましい強硬論が大手を振る日本の方がよほど「平和ボケ」しているといったら言い過ぎか。
繰り返すが、本書で紹介した北派工作員は韓国のいまだ癒えぬ傷の一段面である。筆者としては、本書を手に取った一人でも多くの読者が、北派工作員の存在を通じて韓国に残る生々しい傷に触れ、これほど圧倒的な傷を抱えながらも対話を模索し、分断状態の軟着陸を図ろうとしている思いの欠片でも感じていただければ、と願う。
さらにもう一つ付け加えれば、情報機関なるものが肥大化した社会が暗黒と表裏一体であるという事実も合わせて感じていただければ、とも思う。どうやら最近、日本では「強力な情報機関」なるものを待望する声が高まっているように見られるから。


【首輪物語】清水義則 ★★☆☆
 
彼の専門ともいえるパスティーシュ短編8編が収められている。Morris.はパロディとパスティーシュの区別が良く分からないが、要は面白いか面白くないで、はっきりいって面白くなかった(^^;)
タイトル作は当然「指輪物語」の犬版パロディで、原作読んでないMorris.には、全く理解できない。ピーターパンの「ティンカーベルの日記」、若草物語と細雪の「パウダースノー、ピンクレディの歌の「渚のカルメン」、プロジェクトXの「プロフェッショナルX」、真珠夫人の「あこや貝夫人」。スーパーマン、スパイダーマンの「亀甲マン」、西遊記の「ハートブレイクツアー」と、元ネタ知ってるものでも、ギャグのツボが、全くMorris.には笑えない。
たとえば若草物語の4人姉妹を語る部分は大阪弁にしておいて、後で登場する細雪の伏線にしてるが、内容はほとんど原作のダイジェストでしかない。
書く方はそれなりに楽しんでるのかもしれないが、これでは、時間の無駄にしかならなかった。

2006/11/05(日)●Knock Down Birthday(>_<)●

お昼前に巻田さんの電話で起きる。そうだ、今日は四天王寺ワッソだ。行かなくては、と、思いながら、そのまままた爆睡(>_<)
目が覚めたら午前零時過ぎてた(>_<)
ああ、完全に死んでたなあ。
今日はMorris.の57回目の誕生日で、Morris.部屋8周年記念というのに。このていたらく、いや、いかにもMorris.チックで良いのかもしれない。
巻田さんにはもうしわけないことをしてしまったm(__)m

2006/11/04(土)●Morris.亭でサムゲタン(^o^)●

7時起床。風呂と洗濯。掃除。
午後1時にムックさんと待ち合わせて、千疋屋へ。実はムックさんの大型ニ種他免許一挙獲得祝いと、明日のMorris.誕生日&Morris.部屋開設8周年記念の祝いを兼ねて、千疋屋の超豪華メニュー「テールシチュー」で祝杯をという企画だったのだが、テールシチューは予約が必要とのことで、今日はムックさんはトンカツ、Morris.は鶏唐揚定食で乾杯。千疋屋さんに以前写した大根の含め煮のプリントを進呈したら、すごく喜んでもらえて嬉しかった。
帰り道水道筋の商店の雉猫見つけて撮影。飼い猫らしく、Morris.のイリコには目もくれず(^^;)
部屋では、また酒と歌の狂宴(演?炎?猿?) ムックさんから預かってたミニギター、Morris.が入手するまで貸与延長してもらえることになって、何よりの誕生祝いになった。
今日のディナー(^^;)は、何とサムゲタン!! じつはぷりんすさんの部屋で教えてもらった夏林(ハリム)の冷凍サムゲタンを買っておいたのだった。
これに、例の「高麗人参ブランディ」で、大満足。その後は家庭内ノレバン大会。うーーん、満足(^o^)


イリコには目もくれない雉猫

お手軽サムゲタン

人参ブランディで乾杯

【ハムレット狂詩曲】服部まゆみ ★★★★ 服部真澄のファンであるMorris.は、いつもその横に服部まゆみという名前を見て何となく気になりながら敬遠してきた。で、服部真澄の新作「海都物語」上下2巻が、どうしても読めなかった(>_<)ので、ついとなりの本書を手に取ってしまった。冒頭に劇場の見取り図などがあって、典型的な謎解き推理小説っぽかったので、あまり期待しないで読み始めたのだが、これが、実に面白かった。
主人公が、元日本人のハムレット役者上がりの演出者で、イギリスで認められ、日本の新派劇場柿落としに招聘されてハムレットを演出するという、ちょっとけれん味たっぷりの設定の上に、共演者が歌舞伎の一門だったりするわけだが、とにかく演劇のディテールを良く知ってるし、ハムレット&シェークスピアに関しても一流の論を展開している。さらに、劇団女主人の息子でハムレット役の青年が狂言回しのような役割をはたしながら、結構いい味を出してる。
演出家が母を捨てた父親を殺そうとする動機がやや弱いものの、したたかな美少年兄弟のはかりごとや、ちょっと嬉しくなるどんでん返しまで、この作家はただものではない。
演出家がシェークスピアのソネットを朗誦する場面があり、Morris.の一番好きな十八番、それも吉田健一訳を用いてるのも、「手を拱いて」にちゃんと「こまぬいて」とルビをふってることも、評点高くなった理由の一つである。
略歴を見ると、48年生れで、銅版画を学び国際賞も得ている才人らしい。もうすこし読んでみよう。

2006/11/03(金)●十三夜●

5時起床。早い朝風呂つかって、洗濯。
屋上で見る十三夜午前中は部屋でごろごろ。昼から王子動物園にまぬーに会いに行く。えらく混みあってた。そうか、今日は文化の日だった(^^;)
で、肝心のまぬーは今日も一番高いところにいた。このところ近くでまぬーを見る機会が無い。3時過ぎに一旦帰宅して、自転車で六甲道のデジタルプリント受け取りに行く。ついでに社長宅に先日の都賀川でのビデオのダビングを届ける。業務スーパーでちょっと買い物して、5時過ぎに帰宅。送り損ねていた絵葉書プレゼント用の葉書とりあえず応募者全員に発送終了。
日米野球も女子バレーもいまいちMorris.的に盛り上がらないので、NHKの「大阪メロディ」見る。これは良かった。桂銀淑が久し振りに出演して「大阪暮色」を歌った。色々あったみたいで、ひところのふくよかさが無くなっていたが、あのハスキーボイスはそのままであらためて彼女の歌を聴きたくなる。大西ユカリちゃんと木村君が一緒に「天王寺」を歌った。これも良かった。上田正樹の「悲しい色やね」はつまらなかったし、石川さゆりの「大阪の女」はミスマッチだった。氷川君はあいかわらずしゅっとしていた。司会の上沼恵美子はこういう番組は、はまり役なんだろうけど、さすがにこれだけパターン化すると、ちょっと飽きてくる。浜村淳のしゃべくり曲紹介はすごかった。というふうに、結構一生懸命見てしまったよ(^o^)
窓の外の月が以上に美しい。そうか、今日は十三夜だった。酒もって屋上に上がり、しばらく月見(^o^) ちょっと肌寒かったが、十三夜のほうが仲秋の名月よりMorris.には好ましく感じられる。
尾西君がPC購入したらしい。これで春待ちでPC持ってないのは社長だけということになる(^^;)


今日のまぬー

桂銀淑

木村君とユカリちゃん
2006/11/02(木)●ユンジョン新曲●

新曲歌うチャンユンジョン7時起床。しばらくADSLののろのろ現象のため、見ることが出来ずにいたMBCアーカイブの「歌謡クンチャンチ」を久し振りに見たら、木浦からの特集番組で2週連続放映だった。木浦といえば「木浦の涙」だが、何と、トップにチャンユンジョンが登場してこの歌を歌った。過去の名曲のカバーアルバムまで出して進境著しいユンジョンちゃんだが、流石にこの歌はむずかしそうだった。また後半で新曲「イッタイッタイッタ」?も披露してくれたが、何か軽いポップ調の曲でいまいちMorris.好みでは無さそうだ。
それと、ソンデグヮンは体調悪そうである。声にもいつもの張りがないし、表情にも窶れが見られる。先月見たときもそんな感じだったから、かなり長引いてる。ちょっと気がかりである。
TVのニュースで白川静の訃報を伝えていた。Morris.の枕頭の書「字統」一冊だけでも素晴らしい成果だが、漢字研究家としては、中国を含めても並ぶもののない巨星だった。黙祷

【本を作る現場でなにが起こっているのか!?】監修 編集の学校/文章の学校 ★★★ 本が売れない、活字離れが言われて久しいが、リアルタイムで現在本を作る現場の最前線にいる実務者へのインタビューを中心に、本作りの現状と、これからの出版への希望や道筋を示そうとしている。

1.書籍・雑誌・マルチメディアの現場
2.広告・営業の現場
3.編集プロダクション・出版プロデューサーの現場


という三部構成になっていて、20の会社やプロダクションが取り上げられている。ほんの売れない時代でも、売れている本、雑誌、ベストセラーは存在しているわけだし、こういった時代こそ、時代にあったニーズを掘り起こす、作り出すための出版活動への様々な提言がなされている。
全体的にインターネットとの関わりに触れられていて、それはまあ当然だと思いながら、あの「本とコンピュータ」の成果が、実際問題としては結実には程遠いことを実感させられた。
14年前から電子出版に挑戦しつづけているボイジャーという会社社長萩野正昭の「ドットプレス(.press)」 にはちょっと興味をそそられるものがあった。
また企画のオークションという、業界の掟破りみたいなことをやってる「企画のたまごやさん」理事長吉田浩の

ライターは情報を加工して再発信するのが仕事なのに、その人達が、全く新しい波が来ているのに対応策がない。「危機を危機と思わない危機」にがくぜんとしました。

という発言は、出版だけに限らず、今の時代に含蓄のある言葉だと思った。だから、Morris.がどうこうするって、ことはないんだけどね(^^;)

2006/11/01(水)●葉書発送業務(^^;)●

7時半起床。午前中は部屋でごろごろ。ネットでデジカメ画像のプリント注文して、昼から、銀行、灘図書館、区役所、プリント受取、コーナン、マルハチと回る。
絵葉書作り、発送。ところが、前もってプリントしておいたポケットアルバム3冊中1冊目が行方不明。もしかしたらどこかに置き忘れたのかもしれない。数人分が送れなくなった(>_<) 後日再プリントしなくては。
今回の企画の応募者は、現在15名で、Morris.の予想より応募者が多かった。いちおう先着20名ということになってるので、今からでも応募間に合うので、希望される方はMorris.までメールで申し込んでください。(一人一枚ということで、よろしく(^^;))
昨日から始まったバレーボール世界大会。今回は大山加奈が出てないというだけで、もう、あまり見る気がしないのだが、昨日は緒戦で格下の台湾にまさかの敗戦。今日のコスタリカ戦は、日本もさすがに必死でストレート勝ちしたが、魅力は無い。

【韓国一周友情ウォーク】金井三喜雄(文と写真) ★★★☆☆ 「61日間1575kmの記録」と副題にある通り、2005年4月1日から5月31日にかけて、韓国を歩いて一周したグループの記録である。Morris.は最初見たとき、韓国好きで歩くのが好きな仲間が集まって韓国一周してその自慢話みたいなものかと思ったのだが、筆者は元朝日新聞のカメラマンだし、この企画自体も日韓のちゃんとしたスポーツ団体の会員の交流から生れたもので、内容的にも実に読みでがあった。韓国の週刊誌「週刊東亜」の取材記事の紹介がうまくまとめられているので引用しておく。

60代以上の日本人7人が「2005年韓日友情年」を記念して4月1日から5月31日まで2ヶ月におよぶ韓国1500kmのウォークを続けている。1500kmの距離を聞いて一般の人は「常識を超えた距離」と驚くに違いない。(略) 韓国の元気な若者でも恐れをなすような韓半島一周であり、世間の関心が集まるのは当然だ。しかも、平均年齢65歳とい高齢日本人たちによるものだから興味津々というものだろう。(略)
長距離徒歩旅行のためには念入りな準備と最新の注意は欠かせない。長期にわたる日程、言葉の障害、初めての土地、特に車の多い道路を歩く場合の安全問題…彼らはそれらの諸問題を巧みにっくふくしていた。車から身を守るために黄色のカバーをザックに付け、不案内な土地を歩くため事前の下見と地図解読の能力を磨いていた。記録係や宿泊、食事の担当などきめ細かなチームワークの形成。(略)
年金で生活している彼らがこの旅に費やす費用は各自60万円ほど、韓国の金で600万wもの大金だ。(略)


ざっとこんな感じだが、全コースを歩き通したメンバーは日本人7人と韓国人3人計10名のメンバー、時には応援部隊が一緒に歩いたり、数日置きに休養を兼ねての交流日を設けたりして、全体のバランスをとっていたようだ。
ともかく韓半島一周を徒歩でということだけでもすごいのだが、75歳のリーダー、65歳平均の連中が、時速5km、一日30km平均、で歩きつづけるということは、確かに、スポーツである。
Morris.も歩くのは好きで、特に韓国に行ったら、日に4,5時間あるくことはざらだが、きっと時速は3kmに満たないと思う(^^;) Morris.の場合、歩くというよりふらついてるというのが正確だろう。彼らの場合は、景色や食事を楽しみ、人との交流を大切にしながらも、目的は歩き通すことにある。
したがって、Morris.はこんな試みに参加するつもりはないが、それでも、田舎町を歩いて行く記録には羨望の念を抑えきれなかった。次回の韓国行きでは、数日でも、田舎を歩く日を日程に入れたいと思った。
朝日新聞社の後援を受けたこともあってか、筆者は毎日日本のホームページに写真と原稿を送り、本書はそれをまとめたような形になっている。25年間新聞社でカメラマンを勤めた筆者だけに、300点以上あるカラー写真も、実に分かりやすくその土地ごとの特長や風景を見事に定着している。メンバー同士の軋轢(特に韓国人との)も、隠すことなく、また感情的になることもなく、きちんと記録されているし、当然ながら毎日の歩行距離、出発到着地点などは国名に略図入りで毎日掲載されていて、実に見やすい。ただ、地図の土地の色が濃いブルーになっていて、どうしても地図を見るとき青い色は海だと思ってしまうMorris.は、見るたびに違和感を感じてしまったよ。
半島一周ということから、海岸線中心の行程になり、内陸部は38度線に並行した、地域に限られる。こうなるとMorris.は是非、彼らの歩かなかった内陸の田舎が狙い目かな?なんてことを考えたりしてしまった。
韓国旅行記は多いが、本書はひと味違った旅行記としてすごく楽しめた。


【2006年】 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月
【2005年】 12月 11月 10月9月 8月 7月6月5月4月3月2月 1月
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