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Morris.日乘2008年10月 
Morris.の日記です。読書記録、宴会散策報告、友人知人の動向他雑多です。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。  
今月の標語
秋の来ない鯵
Morris. personal calender

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2008/10/31(金)●お茶修行●

8時半起床。
昨日のキムパの残り食べる。やっぱり美味いとは言いがたい(^_^;)
KBSラジオ第二放送聴いてたら、テジナショーショーショーで、予想通りイヨンの「イッチョジンケジョル」がかかった(^_^;)
夜の番組では「シウォル マジマクパム イノレワ ハムケ(十月最後の夜この歌と共に)」という特集までやってた(@_@) 当然最後はイヨンのその曲だった。
ひと月前に有田のつる姫から嬉野茶もらったのをきっかけに、Morris.も日本茶の美味しい淹れ方をマスターしようと、毎日飲み続けた。もちろん嬉野茶は飲み終えて、後、適当に宇治茶やら伊藤園の「おーいお茶」やら買って試している。
インターネット時代だから検索すればいくらでも「ハウトゥ日本茶」みたいなページがあることはわかってるのだが、それでは面白くない。とりあえず、自己流で自分好みの日本茶を淹れてやろうと思ったのだが、なかなか難しい(^_^;)
Morris.は紅茶なら結構自信もって美味しい淹れ方をマスターしてるつもりだ(自慢モード)。日本茶だってお茶に違いはないだろうと、紅茶と同じ感覚で淹れ始めたのだが、どうも、これだ!!という味わいにはならない。Morris.だって煎茶の場合、熱湯でなく少し冷まして淹れることくらいは知ってたが、とうとう今日はネット検索していろいろ勉強してみた。
予想通り、いくらでもお茶の淹れ方のページはある。5,6箇所巡回して、大まかなところをまとめると、

1.水は水道水でかまわないが、カルキを抜くこと。浄水器使うとか炭を入れて一晩置く。
2.水は必ず沸騰させ、そのまま4,5分以上火にかけておく。
3.湯のみに熱湯を入れ、湯のみが充分熱くなってから、急須にゆっくり注ぐ。
4.茶の葉の量は一人前(小ぶりの湯飲み)2〜3g(ティースプーンすりきり)。
5.急須にお湯を注ぐとき茶葉を出来るだけ揺らさないこと。急須にお湯を入れて後から静かに茶葉を入れるのも可。
6.好みと茶葉の種類にもよるが一番茶の抽出時間は30秒から1分くらい。
7.湯飲みに注ぐときもゆっくりと、絶対急須は揺らさない。
8.二番茶を飲むなら、しっかりお茶を出し切って、一番茶出したあと、急須の蓋を取っておく。
9.二番茶、三番茶は、お湯を注いで20秒くらいで湯飲みに注いでよい。


人によって差異があるし、まだ他にも注意事項やコツなどもあるのだろうが、Morris.の紅茶の淹れ方と一番大きな違いは水の扱いである。紅茶はとにかく新鮮な水が命だから、一晩寝かせるなんてのはもっての他だし、多くのページでポットのお湯を使用してるのも驚きだった。
また紅茶は沸騰するかしないかのタイミングで、その熱湯を割りと勢い良くポットに注ぐ。沸騰を続けると水の中の酸素が出てしまい、酸欠状態になって紅茶の味を殺ぐことになるんだけどね。
勢い良く注ぐというのは、紅茶葉がポットの中で循環するのを助長するためで、紅茶はポットのお湯の中で動き回ることが望ましいわけだ。ところが日本茶の場合はあくまで茶葉は揺らさず、じんわりと葉を開かせることが重要らしい。
どうも紅茶とはかなり違ってるようだ。
ということで、上記のやりかたで(カルキはほっといて(^_^;))淹れてみた。
結果はこれまでと大差ない(^_^;) 
Morris.が買った茶葉自体に問題があるのかもしれない。嬉野茶の方が美味しかったような気もする。
別にこれは嬉野茶の催促では無いので誤解なきように(→つる姫様)。
午後はKBSアーカイブで歌謡舞台、ノレチャランなどぼーっと見てた。ノレチャランの司会ソンヘさんが、歌謡舞台に出演して「がんばれクムスナ」歌ってた(^_^)

【一の富】松井今朝子 ★★★☆☆ 先日読んだ「吉原手引草」に刺激されて、彼女の作を数冊借りてきた。まず「銀座開化事件帖」という明治ものを読み始めたのだが、一向に面白くならない。とうとう途中で投げ出して、江戸時代もののこちらに乗り換えたら、いや、これは結構面白かった。
「並木拍子郎種取帳」というシリーズものの1冊目らしい。主人公である江戸の町奉行同心の弟筧兵四郎は、上方から江戸に招聘された狂言作者並木五瓶に弟子入りする。並木拍子郎というのはその筆名である。本書は拍子郎が狂言のネタ取りのつもりで町内を取材しながら事件に巻き込まれ、師匠に助けられたり、兄に相談したりして、事件を解決したり、解決しないまでも何とか道筋をつけたり、と、いわゆる捕り物帳とは一味違った面白いポジションの作品に仕上げている。
主人公と師匠夫婦、そして料理茶屋の一人娘おあさなどのキャラクタがそれぞれに魅力的である。とりわけ、おあさは色黒で精悍な男勝りで、それでいて料理上手といういい娘である。
Morris.はほとんど彼女が登場する部分だけ特に熱心に読んだ(^_^;)
事件の大部分が歌舞伎に関連してるし、そのあたりの知識は著者が歌舞伎制作に係ってるだけに、お手の物で、この設定は上手くいってるようだ。
本書には5篇が収められているが、オムニバス短編というかいちおう長編の中で事件のエピソードが連なるという結構である。最近このての作品が多くなったような気がする。長編好きのMorris.としては、まあ許容範囲ということにしておく。
記憶に残るのが、おあさの料理の場面ばかりというのは、鼻白まれるかもしれないが、いくつか引用しておく。

おあさが化粧をしないのには理由がある。
子供の時分から家にいる料理人の姿にあこがれて、見よう見まねで包丁さばきを習い覚えた。生魚をさばくのに、紅やおしろいの移り香は禁物だった。
この日おあさは青竹で編んだ籠に大きな桜鯛を入れて、五瓶の家を訪れていた。
例によって裏の木戸口から入って勝手に中にあがり込み、
「小母さん、ちょいと台所を借りるよ」
と表の店に向けて大声を出し、早くも包丁を取りだしている。
女にしては実に思いきりのよい出刃の扱いで、ザックリと腹と背が切り裂かれ、汲みたての井戸水でザアザア洗い流されて、大きな鯛がたちまち三枚におろされてゆく。
おあさのおかげで五瓶の家はこの日豪勢な鯛尽くしの夕餉となった。
おあさは片身の半分をふつうの刺身にし、もう半分は皮つきでさっと湯通しして霜降り仕立てにした。さらにまだ、
「残った片身は昆布でしめておいたから、明日にでも喰うがいいよ」
と、女料理人の面目躍如といった働きである。
小でんが鯛の頭で潮汁をこしらえているあいだにも、おあさは塩をした中骨を七輪で焼いていた。
カリッと焼きあがった中骨は三つに割られ、粉山椒がきかせてある。食膳には山椒の青い香りと、こうばしい匂いが漂っていた。
「小父さん、その焼きたての中骨から一口やってくんな。瘤がなくっても、うめえはずだよ」
娘は片襷を外しながら男のような口をきいた。当節のお江戸では、この手の乱暴な口をきく娘が多くなり、それをバラガキなどと呼んでいる。
バラガキ娘にいわれた通り、五瓶は目の前の中骨を手に取った。骨のまわりについた身が、ぷりっとはじけるように焼けあがり、脂でつやよく光っている。鯛の何がうまいといって、ここほどうまいものはないのだ。五瓶は薄い身を舌でこそげ取るようにして口に運んだ。
「うん、ほどよう脂がのってて、ええ味や」
「だろ。小父さんは、お江戸の鯛を腐すから、きょうはおとっつぁんにそういって、飛びきり活きのいい鯛をせしめてきたんだ」
色黒の娘はにっと白い歯をこぼして愛らしい笑顔を見せていた。
五瓶はつねづね鯛は江戸より大阪のほうがはるかにうまいといっており、江戸の娘に以前たしかこんなことを話して聞かせたのだった。
「大阪の近くの海には阿波の鳴門というところがある。鳴門の渦潮で揉まれた鯛は、中骨に瘤が出来(でけ)てる。人と一緒で、荒波の中を苦労してくぐり抜け、こぶこぶになった鯛は格別にうまいのや」
おあさはそれをしっかり憶えていたらしい。
「ほうらね、小父さん。こぶこぶじゃなくったって、うめえ鯛はうめえのさ」
そう。人も苦労知らずでうまい者もいれば、苦労してかえって嫌味になる奴もいる。苦労が元の素直な味に磨きをかけたという奴は本物だが、これも鯛と一緒で、今どきの娘が本物の男に出会うのは存外むずかしいことかもしれない。


ちょっと長くなったけど、なかなか上手い(美味い)でしょ。バラガキなんてのも、きっと歌舞伎の界隈で拾ってきたものだろうし、料理の美味しさの表現もこれ位できたら上々吉であるな。しめくくりの穿った人間評も取ってつけたようだが、それなりに面白い。

小鉢の中身はつやつやと乳白色(ちちいろ)に光る雲腸(くもわた)で、この時期の鱸は脂がのった白子が格別にうまい。酢醤油をかけて口に含むと、舌にねっとりとからみつくようにして仄かな甘みが広がる。塩焼きに薄い出汁をかけた焼き浸しは、熱い湯気とともに、こうばしい匂いと、出汁に添えた三つ葉の青い薫りを立ちのぼらせている。
向付の洗膾(あらい)をこしらえるのに、おあさは湯通しした切り身を何度か冷たい水にさらしたあとで、かるく煎酒(いりざけ)に浸しておいた。一切れ口に運ぶと、ざらっとした感触とともに、酒の甘みにほどよく包まれた泥臭さが微かに舌を刺す。おあさは夏場に川に上ってくる鱸の、この多少泥臭いところが好きなのだ。

やや、同工異曲といったきらいはあるが(^_^;)、それもまたよしとしておこう。
おあさの料理だけでなく、主人公拍子郎の魅力もそれなりのものだし、筋運びもよくこなれていて、もう少し評点あげてもいいくらいなのだが、またまたMorris.嫌厭の「手をこまねいて」表現(220p)があったので、☆一つ削減である。彼女の作品はこれで3冊目だが、3冊ともにこの「手をこまねいて」が1回ずつ出てきた。偶然だろうけど、惜しまれる。

2008/10/30(木)●キムパvs.ピクルス(^_^;)●

矢谷君ら6人で、大阪上本町のマレーシア人二日取り現場の初日。思ったより片付いていて、Morris.は朝からずっと台所で割れ物梱包。
昼食は中華「ヨイヨイ亭」(^_^;)でサービス定食。中華丼とミニラーメンで、昨日のねぎやのAランチとは雲泥の差だったけど、仕方ない。
4時過ぎに今日の作業は終了。
ところで昨夜、初めて観月ありさの新ドラマ「OLニッポン」見る。何と第4話である(^_^;)。ドラマ始まる直前に稲田さんから紹介があったのだが、あの頃は阪神−巨人のデッドヒートの真っ最中でそれどころではなかった。その後はほとんど燃え尽き状態だったしね。
ある会社の総務課に勤める観月が、リストラのため(というかリストラされそうな別の社員を助けるために)、課長と結婚して退職を決心する。みたいな話で、よくわからない。ああ、連続ドラマを4話から見るというのは、やはり手後れかもしれない。それよりも何よりもMorris.としては、観月ありさが出てるから見る気になったわけだから、本当はストーリーなんかどうでも良かったはずなのだ。しれがいまいち気が入らないというのも、やっぱりMorris.はいつまでも「ナースのお仕事」の観月ありさに偏執してるのかもしれない。今回のドラマでの観月は確かに年齢を重ねているのに、顔立ちや台詞回しや行動パターンがまるで以前のままで、ある意味、これはちょっと悲しかった。
今夜は突然キムパ作ることに。買物行くのが面倒だったので、とにかく冷蔵庫にあるものだけで間に合わせることにする。いつもは5合つくるのだけど今日は半分ということで、玉子焼いて、ポールウィンナー細切りにして、カニカマほぐして、半分はキムチ入りにしよう。あとやっぱり胡瓜が欲しいけど無いものはしょうがない、ここではた!と、この前買った胡瓜のピクルスのことを思い出した。これだって胡瓜には違いあるまい。これを細切りにして入れることにしたのだが、うーーん、これは致命的失敗だったかもしれない(^_^;) 完全にピクルスが全面に出てしまう。食えないことはないんだけど、勝負あった(>_<)という感じである。和風の胡瓜の漬物ならまだましかもしれない。とにかくMorris.亭のキムパは、今後ピクルスは封印することにする(^_^;)


今日のキムパ

「手強すぎたピクルス

こんな感じ(^_^;)
2008/10/29(水)●本町橋あたり●

としろうら4人で大阪本町のタイ向け荷物などピックアップ現場。
昼食はマイドーム大阪向かいの2Fにある「中華名菜ねぎや」で酢豚ランチ。この店は昼11時から16時までランチタイムサービスということで、サラダバーのサービスがあって、これがめちゃ充実してて、野菜サラダはもちろん、海老やポテトサラダ、ヌードルから杏仁豆腐まで揃ってる。パクチーまであったのはMorris.には嬉しかった。夜はちゃんとした中華キッチンらしく、酢豚も質量ともに満足である。ランチは\750だが、天津飯や焼飯でもサラダバー取り放題だから、こちらなら\500で充分満足な昼食になる。いい店ぢゃあっ(^_^)
昼休みは付近を散策。産業振興ビルの壁面には金色のボートが空に向かって漕ぎ進むオーナメントがあった。乗組員は7人で、よく見るとこれが七福神、つまりこれは「宝船」ということか、いかにも大阪やね(^_^;)
午後3時半に作業終了。
冷蔵庫など一部を枚方配達作業があったが、これは奥井さんと浅海君に行ってもらい、Morris.はとしろうと早めに倉庫に帰らせてもらった(^_^)


今朝の阪神高速の空

ビル工事中の空

「中華名菜ねぎや」

今日のAランチ 左がサラダバーから

実は宝船(^_^;)

本町橋

この水の色もなかなか味わい深い

銀杏の黄葉はまだまだ

湾岸中島の夕空
2008/10/28(火)●素食?●

6時半起床。
昨日の日記付けそびれてたので簡単に済まそうと思いながら麗羅の本の感想など書いてたらえらく時間取られてしまった。その本の中に出てくる旌善アリラン、何か音源持って無いかと捜してみたら、ソラボルレコード社「ミニョハンバタン1」というCDがあって、その3曲目が旌善アリランだった(^_^;) おいおい自分で買って忘れてたのかい?と言われそうだが、ずいぶん以前、まだ韓国歌謡にもそれほど関心なかった頃にお土産代わりに、屋台の3,000ウォン均一のCDを適当に買ったものの一枚だった。ような気がする。同じときに買ったとおぼしい、枚雅星レコード社の「韓国民謡全集」というのも見つかったが、こちらには旌善アリラン入ってなかった。
ともかくもソラボルの旌善アリラン聴いてみたのだが(@_@) うーん、どうも小説に出てきたのとは歌詞が違うみたいだ。もちろんさまざまのバリエーションがあると小説にも書いてあったが、メロディの方も韓国ドラマでユジンが歌ってたのとかなり違ってる。何となくユジンバージョンの方が替え歌歌詞ながら、小説の旌善アリランのイメージに合うのだが、今のMorris.ではどうともいえない。サランバンさえやってれば、ママに聞いたらすぐわかると思うのに。今度会う機会があれば教えてもらおう。
でも、せっかくだから、Morris.苦手の民謡でも練習しようと、ソラボルのCDの他の曲も聴いてみたが、知ってるはずの曲もどうも歌いにくい。辛うじて「焼き栗タリョン」「ペンノレ 舟歌」「トラジタリョン」くらいはついて歌うことが出来たが、やっぱりMorris.は民謡向いてないのかも(^_^;)
昼飯は何も用意してなかったので、冷凍のご飯、残り物味噌汁、キムチという「粗食」を絵に描いたようなメニュー。先日のまる木食堂の味噌汁に刺激されて、何とか美味しい味噌汁を作ろうと思うのだが、今のところダシの材料がネックである。とりあえず、ちょっとましな昆布と、できれば削り節でなく、ちゃんとした鰹節を使いたい。そうなると先ず鰹削り器を入手する必要があるな。これが木製のまともなのは、とんでもなく高い。かといってプラスチックのちんけなの使いたくないもんなあ(^_^;) ともかく今日はいつものジャコと昆布のかけらでだしとって、ジャガイモ、人蔘、大根という根菜中心の味噌汁。やっぱりいつもの味である。当たり前か。でも昨日ダイエーで買った玉子は当たり(^_^)だったかもしれない。
昨日帰り道に矢谷君と、最近の玉子は味が落ちたという話題が出たところだったので、ちょっと、嬉しくなった。
買ったのは「農場玉子ふるさと たまご村」という奴で、宮崎県児湯郡新富町の産らしい。値段は10個パックで200円台だった。特売の赤札がかかってたから普段はもうちょっと高いのかもしれないが、生玉子かけご飯で充分食べ応えあった。あまりダイエーの食品には期待してなかったのだが、しばらく、玉子はこれを試してみよう。
しかし、考えてみると、日本人もちょっと前までは、ご飯に味噌汁、漬物、佃煮か何かあればそれで充分だったはずだ。だいぶん前に「粗食でなく『素食』」という本を買った覚えがある。もうMorris.も肉や脂ものより、さっぱりした「素食」へ、方向転換する時期かもしれない。と、いいながら、ギトギトの豚骨博多ラーメンはたぶん死ぬまで止められそうにないけどね(^_^;)
午後は自転車で三宮に出て、銀行で家賃振込み、三宮図書館から大安亭に向かう途中、旭通りの駐車場でMorris.好みの猫、それも2匹も発見。しばらくMorris.@Catographerモード。
大安亭から大日通り経由で帰ったら、こちらにも三毛がいた。
5時半帰宅。最近は5時過ぎると暗くなる。
東山旅館サイトのぷりんすさんからメールで、Morris.が8月のソウルで撮った旧東山旅館のデジカメ画像を使って、サイト中に現況報告のページ作ったとの連絡。「ウシ ブタ」という名の焼肉屋に変身した東山旅館の画像を見ての紹介文が泣かせる。Morris.も東山旅館にはずいぶんお世話になったし、あの2階への超狭石段などは懐かしいし、廃業は心から残念に思うのだが、さすがにサイト立ち上げるくらいのぷりんすさんの思い入れには、遠く及ばない。短いながら気持の入った短文が添えられるとMorris.の撮った画像と思えないくらい見栄えがする。こんなことなら、もっと徹底取材しておくべきだったかとも思うが、いやいや、ここはやはりぷりんすさん自身が現場を訪れてからの報告に期待しよう。
ぷりんすさんは、ここしばらく体調が思わしくなく、サイト更新も、韓国旅行も自重されているご様子。一刻も早いご快復をお祈りしたい。


粗食?素食?右上はダシ殻のイリコ(^_^;)

生玉子かけご飯

旭通駐車場のデュオ猫

モロMorris.好みフェイス

こっちの黒白も(^_^)

これは大日の三毛
2008/10/27(月)●日韓レート15.46(@_@)●

午前中は倉庫で、保管荷物三井倉庫搬入やCY(コンテナ積み込み)などやって、昼から矢谷君と堺市三原台、アメリカ向け荷物ピックアップの現場。
昼食は堺インター近くの王将で「ヤングセット」(^_^;) ミニ天津飯、鶏唐揚、餃子というセットで、王将とは思えないくらい(^_^;)美味しかった。
作業は客の都合で2時開始だったが、としろうがヘルプに入ってくれたので4時半終了。
5時半に倉庫に戻り、リパックなどして、HI-HATのダイエーで買物して7時帰宅。
TVのチャンネル付けたらアメリカでの女子フィギュアスケートやってたので見るともなく見る。韓国のキムヨナが2位の中野に20点以上の差をつけて圧勝。Morris.お気に入りの安藤美姫は4回転チャレンジ無しで3位に終わった。でもひさびさに美姫ちゃんの綺麗な顔と優雅な動きを見ることができて嬉しかった。
韓国ウォン安はどこまで行くのか? とうとう今日は史上初の15倍を超えて、最高値100円=1,546ウォンを記録したらしい。

【断層海流】麗羅 ★★★☆☆ この人の作品は読めるものはほぼ読みつくしたと思ってた。ただ、彼の自伝的作品「山河哀号」だけは、絶版で、神戸市立図書館にも蔵書無いのでいまだに読めずにいる。2003年に読んだ「体験的朝鮮戦争」で、彼の来歴や数奇な人生の一端をうかがうことができた。本当に日本と朝鮮の狭間をドラマチックに生き抜いた作家といえるだろう。日朝間の歴史のくびきを嫌と言うほど骨身に沁みて体験した人でもあるようだ。
ところで、本書は三宮図書館の棚にあったから、これまで何度も背表紙は目にしてたはずだ。当然以前読んだものと思い込んでいたらしい。どんなんだったかな、と、ぱらぱらと初めの部分を読み返しても、記憶がよみがえらない。記憶力の衰え著しいMorris.だから、既読の本をそうと知らずに読み始めて途中で気づくことも過去に数回あったから、これもそうだろう、と思いながら20pほど読み進めたが、どうやらこれは未読の作品に違いないという確信に至った(^_^;)ので借りてきた。
時代は80年代後期、礼文島に住む日本人少女愛里愛がサハリンから流れ着いたウオッカのガラス瓶に入った手紙を見つけたことから物語が始まる。
手紙は日本語とハングルで書かれてあり、日本語の内容は、自分は日本軍部の徴用で樺太に送られた朝鮮人朴星熙で、これを見つけたらハングルの手紙を、朝鮮江原道(カンウォンド)・旌善郡(チョンソングン)・東面(トンミョン)・画岩里(ファアムニ)の親族に届けて欲しいと書いてあった。
少女が、高校同級生の在日少女の叔父で、札幌に住む金周奉に解読してもらったら、それは旌善アリランのオリジナル歌詞だった。
金周奉は成功した事業家で韓国の要人やマスコミとの付き合いもあり、昔自分が世話した新聞記者に探索を依頼、時を経て、手紙にあった朴星熙の息子夫婦や孫娘らと連絡がつく。
そのあとは、京城帝大出身で手紙の主の元恋人だった日本人の学校経営者加治や、事業家の叔父と親密な元朝鮮総督府警察官だった在日で現在は日本に帰化している若林、加治と京城帝国大学で同窓だった大学教授などが登場し、過去の事件の恨みと哀惜に振り回される中で、朴星熙の息子は船でサハリンに密航しようとして水死、金周奉は何ものかに毒殺される。ついには金周奉の支援で韓国留学していた愛里愛が図らずも犯罪の道具に使われるなど、手に汗握るサスペンスになっている。
ただ、この人の作品の例に漏れず、イントロとストーリー展開は面白過ぎるくらいなのに、物語が進行するに連れて、だんだん大雑把になり、ご都合主義の大盤振る舞い(^_^;)、ストーリーも途中どんどんすっ飛ばしてしまうし、登場人物たちはとうてい現実の人間とは思えない言動に終始する。要するに「紙芝居」的物語世界になってしまうのだった(^_^;)。明治の大衆小説のような味わいと言えるかもしれない。ついMorris.愛蔵本、村井弦齋の「小猫」を思い出してしまった(^_^;)
それでもMorris.がこの人の作品を読み続けたのは、小説からはみ出した、彼のパッションというか、日朝双方への恨み愛惜の情の深さと、韓国民族、文化、歴史への独特な見識の披露を垣間見ることが出来るからだった。
本書でも、特に旌善アリランへの言及に魅せられてしまった。

愛里愛は低い声でアリランの歌詞を口ずさんでみせた。
「それは京畿道(キョンギド)アリランを日本語に訳したものだ」
アリランは韓国の体表的な民謡だが、その中の京畿道アリランがもっとも有名で、日本の人はアリランといえば京畿道アリランだけだと考える、と、金は言った。
自分が知っているほかにいろいろなアリランがあると聞いて、愛里愛は興味をおぼえた。
「その京畿道アリランのほかにどんなのがあるんですか?」
「そのほかに、長いという意味のキーン・アリラン、密陽(ミルヤン)アリラン、旌善アリラン、江原道アリラン、珍島(チンド)アリラン、海州(ヘジュ)アリランなどがある」
「日本の追分みたいなものですか?」
追分は信州が発祥の地だが、各地に伝わって、信濃追分、江差追分、本庄追分が有名である。
「私は追分のことはよく知らないが、アリランは韓国を代表する民謡だ。大人でも子供でも、アリランを知らない韓国人はいない」
「北朝鮮もですか?」
「そうだ。アリランは南も北もふくめて、民族全部の心の歌だ」
「それで歌詞が多いのですか?」
「幾つあるか数え切れない。歌う人が、そのときの感情に応じて即興的に歌詞を創作していくのだ」
愛里愛は音楽が好きだから、金の話を熱心に聞いた。
「これは朴星熙という人が、サハリンで創作した旌善アリランだと思う。どの章にも祖国へ帰りたいというせつせつとした思いがこもっている。普通の手紙の文章よりも強く訴えるものを感じる」


アリランの実に分りやすい紹介と言えるだろう。そして、この旌善アリランは、Morris.もあまり良く知らなかったが、ドラマ「チンチャ・ちゃんちゃ・チョアヘ」という韓国ドラマで、江原道の田舎娘に扮したユジンが歌ってたのが、この旌善アリランらしいと気づいて、すごく印象深く思っていただけに、ますますこの原曲を聞いてみたくなった。
本書にも途中で、一般的な旌善アリランの歌詞が引用されている。加治がこの民謡の発祥地に呼び出され、48年の昔を回想するシーン。この民謡の権威でもあった恋人朴星熙が歌うというシチュエーションである。

雪が降るのか雨になろうとするのか
滝の流れのような豪雨になるのか
万寿山(マンスサン)の頂に
黒い雲が湧き起こる

うんざりするぞよジリ峠
ひやひやするぞよ星摩嶺
この険しい山の中を
誰に会おうとて私はきたのか

アウリジの渡しで
棹を操る船頭のおじいさん
船を向こう岸へ漕いでくだされ
ツァリ谷の椿が散らないうちに

落ちた椿の花は
枯葉に包まれて夢を見るのに
独り寝の私は
あなたが恋しくて眠れない


別の場所に出てくる伝統歌詞もある。

一に江陵(カンヌン)、二に春川(チュンチョン)、
三に原州(ウォンジュ)と人はいうが
遊ぶによく暮らしよいのは
東面画岩こそ一番よ

朝な朝なわきたつ雲は
夕べになれば山の頂で眠るのに
流れる水は寝もやらず
あの岩陰で泣いている

前の南山(ナムサン)の積雪が消えてなくなるまで
春の訪れに気づかなかったのに
飛鳳山(ピポンサン)に咲いた杏の花が
私に春を知らせてくれた。

旌善の前の漢江(ハンガン)の水は
昔も今も変わらずに流れるのに
年々歳々人びとは
移り変わってゆく


また、日帝時代の怨み節の歌詞。これはたぶんに麗羅の創作が入ってると思うが、アリランの歌詞の作られ方のバタンがうかがえるようで興味深い。

深山の渓谷に遊びたわむれる蝶には
蜘蛛の巣が仇よ。
今どきの若者には
大東亜戦争が恨みの種さ

冬至十二月の門風神(ムンブンジ)は
ニルリリ一つを歌うのに
旌善役所の労務係は
若者ばかりを漁る

山の木の真っすぐなやつは
電信柱にとられ
若者の使えるものは
徴兵徴用にとられる

垣根の外に足音が聞こえるたびに
労務係がきたかと肝を冷やす。
いっそこの耳が聞こえなければよいに

花嫁よ花嫁よ
花婿の自慢をするでない。
一銭五厘の葉書が着けば
花の婿殿いなくなる

満月のように雄々しい兄は
徴兵で連れてゆかれ
半月のようにやさしい夫は
徴用で連れていかれた。

アリランアリランアラリヨ アリランコゲロ
ナルノムギョジュオ


いやあ、それにしても、なかなか奥深く、魅力に満ちた、良さそうな歌である。是非Morris.も原語でマスターしたくなったぞ。今度韓国に行ったら、旌善アリランの入ったCDを入手しよう。
いや、いっそ、旌善まで出かけてみようか。
あんそらさんの「韓国へ行きたい!」に、この地を訪れた時のイラストルポが掲載されていたはずだ。
それによると、旌善には2と7の日に市がたつ五日市があって、その日には清涼里から旌善まで直行列車が一日一本往復するらしい。乗り換えれば平日でも行けるようだし、これは次回の有力訪問地としてチェックしておこう。
こんなふうに、小説を読んでるのか何かよくわからなくなってるMorris.であるが、日帝支配と、光復(終戦)後の悲劇についても、彼ならではの真摯かつ鋭い意見が散見する。

愛里愛は韓国にきて、韓国人の年配者と初めて会ったとき、国籍を訊かれて日本と答えると、ほんの少数だが相手の表情に敵意と一緒に、かすかに怯んだようすが現れるのを経験したことがある。
解放前の36年間、日本は韓国を植民地として支配した。
日本人は口では一視同仁だの内鮮一体を唱えながらも、ほとんどは腹の底で韓国人を蔑視し、支配者として君臨した。
韓国人の年配者の中で、解放前に日本人から受けた被差別意識が強く残っている人は、相手が日本人とわかると、反射的に敵意と同時に怯えた表情を見せるのだ。
その裏返しに、年配の日本人の中には今でも韓国人に対して無意識のうちに優越的な表情をする人もいる。それは、戦前に韓国人に接したことがある人に多い。
会津武士の子孫だった加治の父も、総督府の高級官僚として、韓国人を蔑視し高飛車に振る舞ったにちがいない。加治もその気風を受け継いだのではないか。
加治は結婚する意志もないのに清純な朴星熙をもてあそんだ。彼の両親は、そんな韓国人の女の腹に宿った子供など自分たちの孫とは思わないで、そのことを口外したら、一家を殺すと脅迫したという。


これは若い日本人少女愛里愛の個人的な感想として提示されているが、この悲しい風潮は「年配者」「戦前に韓国人に接したことがある日本人」に限るまい。いや、今日現在の日本の若者の中にも多分に残存している傾向かもしれない。
また、金周奉殺害で新聞記者李を取り調べた奇刑事課長の在日観。

奇は在日僑胞に対して、一つの先入観を持っている。
在日僑胞とは、韓国が日本の植民地であった時代、故郷では食うや食わずだったのが日本へ出稼ぎに行き、解放後も帰国しないで残留している連中だ。
彼らは本国の人たちが6・25動乱に遭って苦しんでいたときも、平和な日本にあって金儲けに励み、日本の経済復興に便乗して財産を作った。
日本の経済復興は韓国動乱の特需景気のおかげだから、在日僑胞たちも本国の人たちの犠牲の上にたって財産を築いたといえる。
現在の韓国はオリンピックを開けるほどに発展したが、一時代前まだ開発途上国だった時分は、在日僑胞たちは金を持って帰国しては、本国の人たちの貧困を尻目に好き勝手なことをした。
まれには学校や図書館を建てたり、公共施設に寄付する人もいたが、大部分は山林を買って両親や先祖の墓を国王の御陵のように壮大に築いたり、投機的に土地を買いあさって地価の高騰を煽ったりした。
奇は在日僑胞なんて、ほとんどが教養のない成金連中だと考えている。
だが、金周奉は少し違うらしい。李記者の話だと、戦前には京城帝国大学に在学したという。戦前の城大に入学できたのは何万人に一人といった秀才で、家柄も立派でなければならない。

この在日観こそ、韓国人が現在まで引きずっている悪弊の一つだとMorris.は思っているのだが、もしMorris.がこういう物言いをしたら、相当ヤバいことになりそうだ。
韓国で生まれ、日本で生活し、朝鮮戦争にも従軍した麗羅が書けばこそ(登場人物に仮託したとはいえ)許される発言ということになるのかも知れない。
えらくだらだらと書き続けてしまった。サハリンに徴用された朝鮮人問題や、ムーダンの風習などにも触れたいところだが、このへんで切り上げておこう。

最後に、瓶の中の手紙にあった、朴星熙オリジナル旌善アリランの歌詞の一部を引用しておく。たぶんこれは麗羅の創作だろうが、やはりよく出来ているし、心打たれた。

私の願いは、鳥になりたい
天を翔ける翼が欲しい。
九千里の空を飛び越え
懐かしい故郷へ帰りたい

北風よ、雪風よ
もっと強く吹いておくれ。
故郷にいますあの方に
この胸の燃ゆる思いが届くように

目を閉じれば瞼に浮かぶ
故郷の青い山河よ。
夢を見れば笑みかけてくれる
懐かしき同胞よ

夜よ、明けないでおくれ。
夢よ、覚めないでおくれ。
いついつまでもこの身を
思い出の中に閉じこめておくれ

サハリンは北国なれど
年ごとに春は巡りくるに
私の胸の北国には
なぜ春は巡ってこない

四十余年も南の空を眺め続けて
私の涙は涸れはてた。
黒かった髪の毛も
雪のように白くなった

アリラン峠は歌の中の峠。
歌をうたえば越えられる。
私の峠は九千里
越える術ない空のかなたよ

星摩嶺やコッペル峠も
足さえあれば越えてゆけるが
九千里の遠い空は
翼なしでは飛んでゆかれぬ

天よ神よ創造主よ
ほかのみ業は怨みはせぬが
離別のニ文字を作ったことだけは
ただただ怨みに思います

二つの眼が抜けるほど
両の手の平が擦り切れるほどに
故郷へ帰る日を待ちわびて
この命はかなく尽きてゆく


ついつい全部引用してしまった。これも麗羅がヒロインやサハリン居住の朝鮮族に仮託した彼自身のアリランなのだろう。
本書は1994年発行で、末尾には「書下し作品です」とあるが、物語の時代設定や文体からして、以前に発行されたものの改定版ではないかという気がする。

2008/10/26(日)●ワンコリア●

7時半起床。
朝風呂つかって、見るともなくmixiみたら巻田さんの日記にアンソンギの名があったので覗いたら京都での映画会にアンソンギがパネラーとして来日したのを見に行ったらしい。この催しは今日まであるらしいが、今日はワンコリアに行くと書いてあった。
そうか、今日ワンコリアだったのか。Morris.はすっかり忘れてた(^_^;)
天気もあまり良くなさそうだし、今回は行くのやめようかと思ったが、いちおうネットでゲスト歌手みたら、チョンヨンノクの名があったので、これだけでも見ておこうかという気になった。
昼前三宮に出て三宮図書館で延滞してた本返して、大阪城公園太陽の広場に着いたのが1時半。雨も普通に降っている(^_^;)。
コピーみたいなプログラム貰ったらチョンヨンノクの名前がない(>_<) 体調を理由に今日は出ないとのこと。
雨の中で朝鮮舞踊見る気になれないのでしばらく郊外?で休憩。
「どや」が屋台出してたのでうどん食べる。
例によって進行がもたついて、ライブ開始が4時ごろ、「14歳の天才演歌歌手」で売り出し中のヤンチウォン。KBSのアーカイブで何回か見たけどナマで見るとさすがに子供子供してる。歌は年の割りにはうまいけど、こぶしのかけ方や声質歌い方もMorris.の好みではない。まあ、元からMorris.はガキ歌手には興味ない。
神戸のアカペラグループ、「プンギョン 風景」というフォークデュオは巻田さんが推薦してたので、これを見たら帰ろうかと思ってた。
でも、雨もあがったので、SANTAまでみることにする。
韓国ドラマのゲストは、常連になってるクォンヘヒョ(冬のソナタのキム次長)、「太王四神記」のパクソンミン(知らない)の二人。
やっとお目当てのSANTAが始まったときは6時過ぎてた。おまけに今日はMorris.お目当てのウヒちゃんは欠席だった(>_<)ミンチェの神技的チャンゴをじっくり堪能できたのはよかったけど、やっぱり物足りない。
SANTA終わったら速攻でもどり、8時前に帰宅することが出来た。


14歳のヤンチウォン

「プンギョン 風景」

クォンヘヒョと司会の李由美

巻田さん

チェミンチェの横笛

NANTA
2008/10/25(土)●MDな一日●

9時起床。
久しぶりに部屋の掃除をしよう。それもまずは頭の上、ベッド枕元に積み上げてあるMDの整理から始めることにした。
蝋管レコード時代はともかく、Morris.馴染みの音楽メディアは、手回し蓄音機のSP78回転から、33回転のLP、45回転のドーナツ盤つまりアナログレコードの時代が長かった。それと並行して録音できるメディア、オープンリールのテープ、そしてわしら貧乏人の強い味方であるカセットテープの台頭。特にカセットテープは手軽に録音できる上、扱いが簡単で、比較的低価格ということもあって、どれだけ世話になったか言葉に尽くせない。
ほとんど永遠に続くかと見えたアナログレコード盤の時代がCDの出現によって、今から思うと、本当にアッ、という間に音楽メディアの主流というより、市場からアナログ音盤をほぼ完全に駆逐されてしまった。
MDというのは、CD時代のカセットテープみたいなポジション?になるかと思う。手軽で小さくて録音もできて、と、Morris.はこれからはMDだね、と、比較的早めに飛びついた方だと思う。ステレオやラジカセにもMDプレイヤーが付いてるものが主流になって、これで録音したMDをいわゆるMDウォークマンで聴きまくるというのがMorris.の音楽生活になった。
ところが、このMDというのは、日本のローカルメディアで世界的に広まるに至らず、尻すぼみになってきた。
何より、インターネット普及に端を発する、mp3に代表される、デジタルファイルの出現が大きかった。
今やMorris.もほとんど外ではMP3プレイヤー聴きまくっている。Morris.の持ってる機種では無理だが、すでに携帯電話が室外での音楽プレイヤーの主流になっている。
Morris.のマイクロコンポのMDドライブは、数年前から録音できなくなってしまっている。再生は出来るので、過去の録音分しか聴けないわけだが、これが結構充実している(あくまでMorris.にとっては(^_^;)
以前KNTV見たいばかりにパーフェクTVに加入してて、第一興商のSTARデジオも契約してたのだ。これがデジタルの有線放送(^_^;)みたいなもので、各ジャンルの音楽が、切れ目なしに流れていた。CMなし、切れ目なしだが、曲間の区切りは自動的に認識されたから、MD録音にはもってこいというわけだった。
今日整理しながら数えたら、百円均一のプラケース1個に30枚入って、これが13個あるので、ざっと400枚近くということになる。大まかな傾向を見ると洋ものが6箱、日本ものが5箱、韓国ものが2箱だった。意外と韓国ものが少ないが、韓国ものはCDを結構買ってたので、録音する必要があまりなかったのと、starディジオの韓国チャンネルの内容が貧弱だったためである。
それにしても、適当に聴き散らかしてこともあって順序も何もデタラメである。ケースと中身が違うものだらけだし、ケースが無くなってるものや、ケースしかないものもけっこうあった。
しかしこうやって整理してると、思いがけない音源や、忘れてた音源にぶちあたる。整理の最初に見つけたのが「The Hit Maker 筒美京平特集#4 平山三紀 篇」である。ウィキペディアで筒美京平を見たら、そのヒット曲の膨大さには呆れてしまう。ものすごいものである。60年末から現在までの日本歌謡曲で演歌以外のMorris.好みの曲の半分くらいは彼の作品かもしれない(@_@)
こんな特集は全部録音しておくべきだった、と、今さら後悔しても後の祭りである。
それはともかく、平山三紀は素晴らしかった。「真夏の出来事」がいちばん印象深いが、それ以外にもすばらしい曲がある。声といい歌い方といいその容姿といい、完璧である。まさに「ああああ、あの声で、あの顔で」(^_^;)ぢゃ。今日のMD整理のBGMとしてずっと流しっぱなしだった。
結局MDの整理だけで、いい加減疲れてしまい、部屋のそうじはおざなりに済ませる。
夕方マルハチに買物に行ったら、キハダマグロの安売りしてたのでブロックで買って来て、一部を短冊に切り、だし醤油・昆布・味醂などに漬け込んで、これまた安かった長芋を擦りおろして炊きたてのごはんに載せて「鉄火丼」を楽しむ。それなりに美味しかったけど、安物は安物なりの味である(^_^;)
昨日京都桂の春日神社で見かけた手押しポンプ。よく見ると「TIGER」と書いてある。「tiger pump」で検索かけたら、楽天市場ぽんぷの世界というのが見つかった。サンタイガーという製品名で、結構知名度高いらしいし、現在市販もされてるらしい。春日神社のタイプは8万円くらいするらしい。しかし、本当に、ネット検索でつまらないことでも何でもわかってしまうなあ。
プレイオフ、結局巨人がホームラン攻勢で、今日中日を破って、日本シリーズ出場を決めた。パリーグが西武だから、順当に両リーグ優勝チーム同士の対戦ということで、これはこれでよしとしよう。
阪神の転落で、知らんふりしてたが、巨人-中日の試合もほとんどラジオで聞いてた。Morris.はやっぱりこのプレイオフは不要だと思う。


Morris.枕元のMDたち

「真夏の出来事」ジャケットより

鉄火丼

【吉原手引草】松井今朝子 ★★★☆ 2002年に「東洲斎しゃらくさし」という作品を読んで、えらく感心してたのにその後なぜか読まずにしまってた。ひさしぶりの本書を読んで、これは、やっぱり他の作品も読まねばと反省させられてしまった。
本作は、吉原の花魁葛城の刃傷沙汰を主題に、吉原の様々な立場の人物に聞き込みをしてそれらからことの真相を組み立てていくという、時々見かけるちょっとまだるっこしい構成をとっているが、実はこういうやりかたで、吉原の職種や仕組み、客と花魁のかけひきなどを、何も知らない読者に小説を通して、わかりやすく手ほどきするという目的をもって書かれた(^_^;)というのはいいすぎだが、タイトルもそれを匂わしてある。
本筋の方は、14歳という遅すぎる年齢で吉原に入った女の子が、当代一の花魁になり、先に書いた刃傷沙汰を起こして忽然と消え去る。その実情は、まあ、吉原版忠臣蔵みたいなもので、粗もめだつが、例によって、著者の歌舞伎をベースにした江戸文化通ぶりが楽しめる。

花魁の部屋では毎日お香を焚いて、それはたいがい練香を使うが、元の香りもひと通りは知っておいたほうがいいから香道も嗜ませた。香は嗅ぐことを「聞く」といって聞香のなかに粗香のなかに組香というのがある。一度試しにいくつかちがった香の匂いを聞きくらべ、次に焚く順番を変えたりして、いくつ聞き当てられるかどうかを競うという遊びで、これにはわしもよく加わった。そういえば、あの妓の禿名は初音だったが、伽羅の中にも初音と称する銘香があったねえ。
香木には伽羅、羅国、真那賀(まなか)、佐曽羅(さそら)、寸門多羅(すもたら)の六種があって、その香木を馬の尻尾か蚊の足かというほどに細かく割って雲母(きらら)の小皿に載せ、炭団(たどん)を埋めた香炉で焚いて皆で回し聞きをする。それぞれ甘い幹事やら、酸っぱい感じやら、匂いのちがいは聞き分けられても、一度に何種もの香を聞いてその匂いを憶えておくのは難しい。最初にぴんと来た通りの答えをさっさと紙に書いて出せばいいんだが、聞き直しをしたりすると、また頭から順番がくるっちまうといった塩梅で、フフフ、まさに六道の辻よろしく迷えば迷うほどわからなくなるんだよ。
あの妓は潔いというのか、くそ度胸があるといったらいいのか、聞き直しをせずに答えをさらさらと紙に書いてすぐ出す。それがすべて当たりだったのかって? アハハ、まさかいくらなんでも化けもんじゃあるまいし。ただ危機の青して迷いに迷ったこっちと、さっさと答えを決めて出したあの妓とで、当たりはずれはそんなに変わらないのは癪だったよ。はずれが多くてもあの妓は一向に悪びれなかったし、毎度あんまり自信たっぷりな顔つきで答えを出すもんで、こっちの鼻が鈍いんじゃないかと情けなくなるほどでね。

こんな役にも立たない薀蓄の部分がMorris.好みである。
多数の聞き込み先の口調ややり取り場面の臨場感もなかなかのもので、確かに上手いと思う。
ただMorris.が異常に嫌っている「「手をこまねいて」表現(143p)があったので評点を下げている。これは前回も同じ事を指摘してた(^_^;)
本作を読んで、ついつい安野モヨコの「さくらん」を読み返してしまった。(^_^;)

2008/10/24(金)●桂離宮付近●

ちょっと早出。雨模様なので、傘を差して歩く。バイク猫が一匹だけ物憂そうに座席に鎮座していた。
秋本君らら6人で昨日の現場。今日は朝から梱包に入ったのだが、やっぱり荷物は多い(^_^;) ちょっと材料が足りない気配、おまけに今日のトラック二台では載りきれないかも(>_<)
昼食は近所の「まる木食堂」という、平凡な大衆食堂でチキンカツ定食食べる。カツもカラッと揚がってなかなか美味しかったが、味噌汁の美味さがとんでもなかった(@_@)具は平凡というか、玉葱ときざみアゲに葱が載ってるくらいのどちらかというと貧相なのに、この汁の美味さは、一口すすったところで「負けたっ!!」と思ってしまった。味噌が良いのかな、合わせ味噌で濃くも薄くもない程よい塩梅だったが、やっぱり、これはだしのとり方がうまいのだろう。たぶん、鰹と昆布と思う。Morris.は子供の頃から味噌汁はいりこだしと決めているのだが、こういうのを飲まされると、ちょっと考え直そうかという気になってしまった。
現場のすぐ北が桂離宮なので近辺を散策。小さな春日神社の石造りの手洗場に昔懐かしい手押しポンプが備え付けてあった。このポンプは街角でもたまに見かけるが、たいていはお飾り的なものだ。この神社ではちゃんと作動するというのが値打ちである。当然Morris.はこれで手を洗わせてもらったさ(^_^;)
そして、この神社の裏側の広場は柵で囲いがしてあって、覗いたら何と水田である。しかも、この時期に田植えされたばかりのような状態である。田んぼの向こうに竹垣があって茶室めいた建物が垣間見られる。これは桂離宮の関連施設なのだろうか? よくわからない。
昼休み時間も残りなくなったので、早足で桂川から現場に戻る。桂川では鵜がたむろしていた。
午後から八尾の現場に行ってたとしろうと前田君に来てもらい、材料追加、大もの保管荷物を持って帰ってもらったので何とか格好がついた。
4時半作業終了。


今朝のバイク猫A

桂春日神社の手押しポンプ

神社裏の田んぼ

田んぼの向こう側

いかにも、の和菓子屋

桂川の鵜
2008/10/23(木)●てれこ、な、現場(^_^;)●

としろう、秋本君と三人で京都桂の現場だが、客が、今日昼の便でタイから関空にもどってくるので、午後2時入り(@_@)ということ、朝のうちは倉庫でリパック作業などで時間を潰す。
10時半に出発しして昼食はまたまた桂SA(>_<) 泣く泣く今日は豚ちゃん定食なんてのを食べる。前の2回に比べればまだましだったが、やっぱり満足とは程遠い。
2時前に現場に到着。でも客はいない。15分ほど遅れてやってきた客は今朝7時、関空到着の便で帰国して昼前に現場にやってきたとのこと、何てこったい!! 実は妊娠中の奥さんが、体調崩して急遽実家に戻り入院したという事情で旦那が今日帰国して、明後日タイに戻るという尋常でない状況だから、寸刻を争う現場だったわけなのに、事務所との連絡がまるでなってない。
とりあえず、荷物の整理と振り分け(保管と実家ともう一箇所)。で、作業にかかったのが3時過ぎ、作業終了が4時半だったから、今日の作業は2時間未満、これでは作業がはかどるわけも無い。
何となく後味悪く倉庫に戻る。

2008/10/22(水)●IE6に戻して快適(^_^)●

7時起床。
昼前から久しぶりに雨になる。
仕事無いときの秋の雨はまた好いものである(^_^;)
午後の紅茶楽しみながら、めずらしく韓国のバラードを聴く。と、いってもこのごろ流行りのk-popとは無縁なので、90年代初期の歌手のもの中心。
チョドクペ、イスンチョル、ピョンジンソプ、ユンジョンシン、イムンセ、チョヨンピル、シンスンフン−−−と、ポンチャック好き、女性歌手好きのMorris.としては、ポップバラード系の男性歌手ばかりというのも珍しい。ところでチョヨンピルはロックも演歌もバラードも民謡も何でもこなすまさにオールマイティの存在である。彼のバラードとしてはキムヒガプ作品「クキョウレチャッチプ 冬の喫茶店」は素晴らしいし、台詞入りの「キリマンジャロの雪」だってバラードと言えるのではなかろうか。
オムニバスアルバムの中で突然イムジフンの「サランエソルムル 愛の引き潮」という曲がすごく気に入ってしまった。これまでにも何度か聴いてたはずだが、改めて聴きなおしてみる。うーーん、かすかにブルージーでアンニュイでかっこいい。歌本に楽譜見つかったのでCDに合わせてミニギターで練習。思ったほど難しくないので、これも是非レパートリーに加えよう(^_^;)
ぐいぐい酒場に巻田さんが、IEの「問題発生窓」の件に関して、いっそIE6に戻してはという提言があった。なるほど、それも一案だと、win.XPのSP3をアンインストールしてから、IE7もアンインストール。それからIE6をインストール。すんなり行ったわけでもはないが、ともかくも、IE6使えるようになって「問題発生窓」から開放されることが出来た\(^o^)/ 心なしか前よりブラウジングがスピードアップしたようでもある。
巻田さんにはいつもいつも、こうやってPC関連ではお助け願っている。感謝ハムニダm(__)m
何か嬉しくて、KBSの全国ノレチャラン釜山西区篇見る。どうやら、これはMorris.が釜山から帰国する日(8月13日)に松島海水浴場近くのナマンデギョ(南港大橋?)の下で公開録画された回のものにちがいない。えらく遅れての放映だったようだが、ソンヘさんがアロハ一枚で登場してたから、まず間違いないだろう。そして、やっぱり釜山人のノリの良さは、韓国でも突出してるというのがよくわかった。何しろ舞台前で踊ってるアジョシアジュマの数が半端じゃない。出演者だってもちろん負けていない。そういえば、鐘一つの出演者はゼロだった(^_^;)
やっぱりMorris.は釜山がいちばん好きだということを再確認してしまった。

2008/10/21(火)●IEに振り回される(>_<)●

6時半起床。
やっぱり昨夜はちょっとヤケ酒気味だった(^_^;)
昼間DEL坊でIEでネット接続したら、「問題発生の窓」が開いて、それをクリックするとIEが終了してしまう。
ブラウザは他にFirefoxやopera入れてるからネット接続は出来るのだが、DEL坊ではGyaOやKBSアーカイブはIEで無いと見られない。いろいろ調べて、掲示板でお助け求める書き込みして、稲田さんから紹介あったサイトなど見て、win.XPのサービスパック3と「問題発生」窓IE7やIE8との相性が悪いというか、IEがアンインストールできなくなるとか書いてあったので、思い切ってSP3削除してIEもアンインストールしてやり直してみたが、やっぱり「問題が発生しました」の窓があく、この窓隅っこに移動して、そのまま強引にIE使うと使えなくは無いので、とりあえずGyaOやKBSを見ることはできる。
要するにこの鬱陶しい「問題発生の窓」→さえ消せたら別に問題はないのにと思う。
午後はその変則的IEで「北の駅から」の1部の終わりあたりをだらだらと見ていたのだが、21話のタイトルが「コムンサンチョエブルス 黒い傷のブルース」だった。ドラマでは女に振られた駅員がカラオケでこの歌を怒鳴るように歌ってた。
実はこの曲にMorris.はちょっと、はまりかけてたのだった。もともとこのタイトルには聞き覚えがあった。Morris.ご贔屓歌手である小林旭が歌って同名の映画にもなったというおぼろげな記憶がある。
ネットで検索したら、
「黒い傷痕のブルース 小林旭 作詞 John S schachtel 訳詞 水島哲  作曲 John S schachtel 昭和36年」
とあって、これとは別に、クレイジーケンバンドが最近オリジナル歌詞でカバーしてたことも分かった(@_@)
上記の紹介からすると、たぶんアメリカ人の作品らしいのだが、Morris.がはまったのは、韓国語バージョンで、敬愛する歌手チャンサイクの最新アルバムにこの曲が入ってたのだ。もちろん韓国語歌詞で、古い歌本から楽譜見つけて、拡大コピーしてレパートリーにしようと悪戦苦闘(締めのところの半音が入り組んだフレーズがMorris.には難物(^_^;)してる最中だった。
韓国版の楽譜では作詞カンサラン、作曲パクチュンソクとなっているし、チャンサイクのジャケットには作詞作曲ともパクチュンソクとなっている。とにかくこれらの曲は全く同じもののようだから、少なくとも作曲パクチュソクというのは便宜的なもの(ダミー(^_^;))だろう。小林旭版は「訳詞水島哲」になってるもんね。
そういえば、クレイジーケンバンドのものは、作詞作曲 K.YOKOYAMAでクレジットされてる(^_^;) こんなふうないい加減なところがまたいい味を出してる。とMorris.は思う(^_^;)

【秀句の鑑賞】山口誓子★★★☆ これも先日サンパルの2Fロードスの均一棚で見つけたもの。こちらは昭和15年(1940)三省堂発行のソフトカバー222pの軽めの本である。袋とじだったらしく、ペーパーナイフでカットしながら読んだ後が窺がえる。
「ぐいぐい俳壇」(^_^;)なんてのをやってた頃はまだ、いくらか俳句の本とか句集をひもといていたのだが、最近はさっぱりである。
山口誓子という人は、玄人好みというか、いわゆる「ほととぎす」黄金時代の4Sのひとりとしても名が高く、評価の定まった俳人らしいが、どうもMorris.は彼の句の好さがなかなか実感できずにいる。
せっかくだから、名句集と評判の高い「凍港」を一通り読み返してみたけど、印をつけた句は

「秀句の鑑賞」山口誓子・かげろひて港は夏をおもはしむ
・歓楽のジヤズに年去り年来たる
・走馬灯青水無月のとある夜の


の3句に過ぎなかった(^_^;)
でも本書は古句の鑑賞が中心みたいだし、立ち読みして、その表現の鋭さ、的確さにほおっと感心したので、大枚(^_^;)\105を奮発して買ってしまった。
本書は「新選秀吟百句」「古句鑑賞(50句)」の150句の鑑賞が中心で、付録みたいにラジオ番組の草稿3点「ラジオ俳壇評」「戦争俳句の鑑賞」「冬の美しさ」が収められている。
太平洋戦争の前夜という時期ということもあって、ラジオの草稿はかなり軍国色を帯びているが、決して戦争賛美とか戦争協力に傾いてはいない。
「戦争俳句」という露骨なタイトルの一文でも、「軍馬」に関するものと「戦闘の前後、戦闘そのもの」という二つに分けてるくらいだし、引用句もそれほど戦争のキナ臭さのしないものが選ばれているようだ。

・我が馬を埋むと兵ら枯野掘る 長谷川素逝
・夜の雷雨砲車に光りては消ゆる 長谷川素逝

・霜の闇馬蹄にかけいしものを思ふ 水見悠々子

・砲声しばし絶ゆ秋山の黄もあでに 町原木佳

・秋の風むなしき城をかけめぐる 杉浦白圃


「新選秀吟百句」というからにはこれよりまえに百句の鑑賞があったものと思われるが、句の選び方と真剣勝負のような渾身の気合の入った解説鑑賞表現には溜息をつくことしばしばだった。型見本をいくつか引いておく。

結ぶより早歯にひゞく泉かな 芭蕉

夏のあつい日に旅をしてゐる。汗は流れつくし、いまは全身的な渇を覚えてゐる。をりもをり、路辺にこんこんんと湧いてゐる泉があつた。それを見るなり、芭蕉の全身がその泉を欲した。芭蕉はうち踞んで、両の掌に水を掬んだ−−掬んだときはもう芭蕉の口がその水を飲んでゐた。息も継がずにのんでゐた。いくどもいくども掬んで飲んだ。
水は清冽そのものであつた。芭蕉は歯のはしばしに、しみとほり、ひゞくやうな冷たさを感じた。それはまつたく歯の琺瑯質に罅が入るやうな冷たさである。
泉にひたした十本の指も、その一本一本までが骨の髄まで痺れる思ひがした。
冷泉の温度を言葉によつてこんなにまで的確に伝達するなどといふことは詩人を措いてほかには誰も出来やしない。「ひゞく」といふ言葉の摩訶不思議に三嘆せよ。「結ぶより早歯にひゞく」といふ言葉の移動速度とその階調音を三誦せよ。
「結ぶより」の「より」は「艸の葉を落るより飛蛍かな」の「より」であるが、同じ「より」でも、言葉の速度がちがふのである。「結ぶより早」は「結ぶすなはち」である。「より」の字のあるのもまだるつこいくらゐだ。しかし「より」の字がなくてはこまる。この「より」のところで、言葉が跳ねかへつてゐるのである。

海手より日は照つけて山ざくら 蕪村

地勢から説明してかゝる必要がある。
海が南にひらけ、その海に山が近く迫つてゐる。山は無論南向きだ。
日は海の上をわたり、そのひかりはうちつけに山腹を照らすのである。「照つけて」とあるから、昼間のかなり強い日ざしが想像される。
その山腹には山ざくらがいまを盛りと咲き満ちてゐた。山腹を強く照らした日ざしは、その山ざくらを真向から照らした。さうではない。日ざしは山ざくらに集中したといつた方が事実に近いのだ。山ざくらはおのれに集中されたその日ざしを照りかへして白くかゞやいた。
「海手」といふ言葉も選び得てゐるが、「海手より日は照つけて山ざくら」といふことばのはこび−−しらべ−−は、ひかりの方向、直射、被照体のことを実に巧みに表現し得てゐる。

(あざらけ)き魚拾ひけり雪の中 几董

「鮮」は「あざらけし」と訓む。「魚ノイキイキトシタコト」古い古い言葉だ。
雪の降りしきる道を歩いてゐる。さしづめ他の何ものも必要ではない。天地一切を胡粉で塗りつぶして置けばいい。道も道として眼に見える必要はない。
雪が白く降つてゐて、白い地上があれば、それで十分だ。
雪の地上に何か落ちてゐるものがあつた。魚であつた。作者は屈んでそれを拾つた。手にとつて見ると、その魚は柔軟で、実に生々としてゐた。誰かが搬び落したものにちがひなかつた。作者はこの無主物を先占した。
魚は何の魚とも明示されてはゐない。作者がその名前を知らなかつたからかも知れないし、知つてても、その名前を外へ出す必要がなかつたからかも知れない。
事実名前はどうだつていゝのだ。「抽象の魚」でもかまひはしない。肝要なのはその魚が新鮮であるといふことだ。新鮮な魚の美を云ひたかつたのだ。
しかもその美を白雪の中に於て見たことが云ひたかつたのだ。
私の書斎に佐伯祐三の鯖の油彩がかゝつてゐる。二匹の鯖が真白な西洋皿の上に描かれて、同じ構図のものは「佐伯祐三画集」にも出てゐるが、鯖は真白な西洋皿の上に置かれてゐるために、実に新鮮な感じがする。白の幻術なのだ。
佐伯祐三に、几董のこの句を見せて置きたかつた。

蟻地獄みな生きてゐる伽藍かな 青畝

伽藍の簷下は、きまつて赤土だつた。その赤土はすこし白つぽくて岩波文庫の表紙の色をしてゐた。
雨漏落ちのやうに凹んでゐるのは蟻地獄の穿である。
蟻がその穿に片脚を踏み外して、砂をこぼさうものなら、底に身を潜めてゐる蟻地獄はぴちぴちと砂を弾いて、その存在と威力を示した。
ときには、鉤のやうなものを底からちらつと見せたりした。
どの穿にも蟻地獄が住んでゐて、その底に断えず殺気を漂はせてゐた。
「蟻地獄みな生きてゐる伽藍かな」−−細叙はない。しかし細叙以上のものが現れてゐる。
かゝる手法はこの作者の得意とする藝である。たとへば
・葛城の山懐に寝釈迦かな
の如き。


まだまだ引用をつづけたいところだが、スペースと時間をとられ過ぎるようなので、例によって、印象に残った句をずらずらと並べておく。

・鳥飛であぶなきけしの一重かな 落梧
・宵の間は笹にみだるゝ蛍かな 元輔
・水汲で濡たる袖のほたるかな 鴎歩
・松笠の緑を見たる夏野かな 卜枝
・夜をこめて雪舟(そり)に乗たるよめりかな 長紅
・初霜に行や北斗の星の前 百歳
・手を懸てをらで過行木槿かな 杉風
・かゝる夜の月も見にけり野辺送 去来
・物の音ひとりたふるゝ案山子かな 凡兆
・竹の子や児(ちご)の歯ぐきのうつくしき 嵐雪
・海山の鳥啼立る雪吹(ふぶき)かな 乙州
・白魚をふるひ寄せたる四手かな 其角
・若水や手にうつくしき薄氷 武仙
・更行や水田の上のあまの川 惟然
・ひうひうと風は空行く冬牡丹 鬼貫
・春もはや山吹白く苣にがし 素堂
・煮凝へともに箸さす女夫かな 招波
・火ともせばうら梅がちに見ゆる也 暁台
・入日さす鱸の口や魚の店(たな) 喜水
・斧の音深くも入らず冬の山 事紅
・寒梅や雪ひるがへる花のうへ 蓼太
・百姓のたばこは臭し梅の花 嵐山
・添ふて来し野川いづちへ山ざくら 作者不知
・白菊やしづかに時のうつり行 江涯
・しのゝめや水に雪ふる網代守 士川
・枯蘆の日に日に折れて流れけり 闌更
・魚食うて口なまぐさし昼の雪 成美
・山やくや眉にはらはら夜の雨 一茶
・かへり花闇にも見えて哀也 梅室
・琵琶一曲月は鴨居に隠れけり 子規
・かたまりて哀れさかりや曼珠沙華 王城
・大いなる春日の翼垂れてあり 花蓑
・板橋や顧みすれば秋の情 寸七翁
・七夕や芭蕉人麻呂一枝に 元
・虫鳴けば老の近づく思ひかな あふひ
・仲秋や月明かに人老いし 虚子
・朝顔や濁りそめたる市の空 久女
・夜桜や遠ざかり来てかへりみる 風生
・ゆさゆさと大枝ゆるる櫻かな 鬼城
・而して蕃茄の酸味口にあり 青峯
・鋸の音貧しさよ夜半の冬 蕪村
・元日やくらきより人あらはるゝ 暁台
・初富士を見て嬉しさや君を訪ふ 虚子
・石も木も眼に光る暑さかな 去来
・かはほりやむかひの女房こちを見る 蕪村
・さみだれや名もなき川のおそろしき 蕪村
・名月や門にさし来る潮がしら 芭蕉
・声すみて北斗にひゞく砧かな 芭蕉
・野路の秋我がうしろより人や来る 蕪村
・玉あられ鍛冶が飛火に交りけり暁台
・葱買うて枯木の中を帰りけり 蕪村
・こがらしや畠の小石目に見ゆる 蕪村


本書が出てからすでに65年ほどが過ぎている。65年前の「現代人」の目で、古句を捉え鑑賞した一冊として、なかなか読み応えのあるものだった。
「新選秀吟」の地の文と、あとがきから、筆者の鑑賞の拠って立つところを引いて終わりにしよう。

「鑑賞」とは作品の顔色を窺ふことである。作品の顔色を窺つて、作者の心情を察することである。だから作品の顔面にあらはれてゐるものは皺一つといへども微妙である。その微妙なるものは悉皆見落としてはならない。

現代に生きてゐる私が、作品の顔色を通して如何に作者の心情を掴みとつたかが、この鑑賞の眼目である。従つてこれは極めて主観的なものである。だから、もし私が作品の顔色を窺ひ損なつたとしたら、自分としては如何に作者の心情を掴んだつもりでも、私は、その場で詩の神神の怒りに触れなければならないのである。

鑑賞こそ創作である。
しかし最も独善的な。

鑑賞は自己によつて他人を限定することである。鑑賞にさういふ限定の行はれるのは、当然なことである。
ところが、その限定に行き過ぎが起ると、鑑賞の自由を愛する人々は喜ばない。
限定しなければ鑑賞が成り立たないし、限定の度を過ごせばまた鑑賞を踏み外してしまふ。
しかし恐るべきは限定の過度であつて、限定そのものではない。
うま過ぎる鑑賞といふものは屡、限定の度を過ごした鑑賞のことである。

「人智には限りがある」といふ言葉は鑑賞の場合に最も痛切である。

2008/10/20(月)●阪神シーズン終了(^_^;)●

8時起床。朝風呂、洗濯。
昼間はあいかわらず部屋でごろごろしてGyaOの韓国ドラマなど見続ける。これは完全に中毒だね。
例の記憶喪失主婦の韓国ドラマ「18-29」見たら、主婦が高校生と二人でチョドクペの「クメ 夢に」をアカペラで歌ってた。この曲は86年のヒットだから、主婦が中学生頃聞いていたという設定なんだろう。
そして今夜のプレイオフ最終戦。岩田、吉見の投げ合いで8回まで0-0の息詰まる投手戦。9回守護神の藤川が代打立浪にヒット打たれ犠打で送られ、ワイルドピッチ(矢野が真下に落ちたボールを見失う)などで2死3塁、ここでウッズに2-3から豪快な2ランホームラン打たれて、今年の阪神は完全に終わってしまった。
今日の試合は見ごたえのある良い内容だったし、最後藤川が打たれて負けたのもいっそすっきりした。
試合後、客の大部分は帰らずに岡田コール。結局試合後20分くらい経ってから、監督挨拶胴上げまであったらしい。
Morris.は5年間の岡田監督はなかなかの名監督だったと評価したい。お疲れ様&ありがとう&拍手、である。
でも、今夜も飲まずにいられない(^_^;)
夜、ムックさんから帰国のメールが入る。最高でレート13.9倍だったらしい(@_@)

【世路第一歩 求婚時代】佐々木邦 ★★☆☆ 先日サンパルの「MANYO」の\105棚で掘り出した一冊である。
昭和10年(1935)、アトリヱ社発行の「現代ユーモア小説全集」全12巻の第1巻らしい。タイトルの2篇と「村の名物」「善根鈍根」「首切り問答」「結婚争議」の計6篇の中短編が収められている。内容は中産階級の子弟の就職と結婚をネタにしたユーモア小説で、筋も小説としてもたわいの無いものだが、小野佐世男のハードカバー表紙全体を使った派手やかな装画と挿絵、箱の洒脱な美人画などが、モボモガからエログロナンセンス時代の残り火のような時代の空気を感じさせてくれた。「大学は出たけれど」という、昭和不況の皺寄せも取り上げられているが、けして深刻ではない。
この全集の他の作家でMorris.が知ってる名前といえば、サトウハチロー、徳川夢声、獅子文六、乾真一郎くらいだが、挿絵では横山隆一、清水崑、近藤日出造、杉浦幸雄など漫画家が揃っている。
惹句は「軽快明朗な昭和文学随一の寵児」といかにも大げさである。
本文は会話が多く、500ページあるのに、すいすいと読み終えてしまった。もちろん総ルビである、これも嬉しい。作者独特の当て字というか、訓読みの面白いものを、いくらかピックアップしておく。

・何卒(なにとぞ)・次第(わけ)・屹度(きつと)・悉皆(すつかり)・失策る(しくじる)・突如(いきなり)・経緯(いきさつ)・逆捩じ(さかねじ)・發く(あばく)・お剰銭(おつり)・突然(だしぬけ)

思ったほど面白い当て字はなかった(^_^;) 
主人公が校長として赴任した村の相対立する素封家2軒の娘と息子が恋に落ちるという、村のロミオとジュリエットみたいな「村の名物」というのが、いちばん面白かった。その中から、一部文体見本を(^_^;)

獅子頭の経緯は松の内の話題になった丈けで、後に何も残さなかつた。敏さんは相変らず私のところへ遊びに来た。2月と3月を過ぎて校庭の花が咲き始めた頃、妻(さい)が、
「あなたは敏さんが実学を聴きにあなたのところへお出にと思つていらつしやいますか?」と聴いた。
「無論さ。」
「そんなことで実学の先生が勤まりませうか? 実学つてものは実際に応用の利く学問でございませう?。」
佐々木邦「然うさ。」
「好い気なものね。先生免職よ。」
「何うしたんだい? 一体。」
「私の方が先生よ。お正月頃から気がついてゐます。」
「分らないな、遠回しで。」
「敏さんは豊子さんのお顔が見たくてお出になるんでございますわ。」
「ふうむ。」
「豊子さんも敏さんがお好きよ。」
「ふうむ。」
「矢つ張り免状のない先生は駄目なものね。」
と私は然う言はれて初めて気がついたのである。
「思ひ当ることがございません?」
「ないね、一向。」
「私、お正月用の獅子頭事件の模様をあなたから承はつて、これは油断がならないと存じました。塚本家と山下家の間に喧嘩が始まりさうになつた時、豊子さんがお泣きになるし、もう一方敏さんが喧嘩を避けるために御自分のお家の獅子頭を毀していらつしやいます。」
「成程ね。」
「私、こんな血の廻りの悪い人のところへ何うして貰はれて来る気になつたのかと思ふと、自分で自分が分らなくなりますわ。」
「宜い加減にしろ。」
「オホヽヽヽヽヽ。」
「唯想像ばかりぢや駄目だ。何か証拠があるか?」
「ございますとも。申上げませうか?」
と妻は勝ち誇つた。勿体ぶつて前置きの長い女だ。

2008/10/19(日)●久しぶりに溜飲を下げる●

6時半起床。
昨日の日記つけて(^_^;) 洗濯&朝風呂。
昼前に三宮図書館に行くついでに、稲田さんがぐいぐい酒場で紹介してた、博多らあめん「源や」に寄る。長浜ラーメン系ということでこれはとりあえずチェックしておかねば、と思ったのだった。ほんとに三宮のすぐ北側にある。注文は自販機で、普通のトンコツラーメン、堅麺。\550で、紹介されたブログから\50値上がりしていた。でも、替え玉は\50と半額になってたから、替え玉したら\600で前と同じ価格になる。カウンターの立ち食いだけ。出てきたラーメンは麺はいかにも博多ラーメンっぽい細い麺で印象は良かったのだが、ちょっともちゃっとしてた。チャーシューはえらく生肉っぽくてMorris.の好みではない。スープはトンコツには違いないが、何とも塩辛い。替え玉したMorris.がスープ1/3残したというだけでどんなものかは想像がつくと思う。次回替え玉無料券というのを貰ったけど、これ使うことは無いと思う(^_^;)
サンパル2Fのロードス書店の\105均一棚で山口誓子の「秀句の鑑賞」(昭和15年 三省堂)、3FのMANYOの\105コーナーで佐々木邦の「世路第一歩 求婚時代」(昭和10年アトリエ社)を掘り出す。
佐々木邦の本は「現代ユーモア小説全集」の第一冊で、日中戦争前夜のまだモボ、モガの余韻の残ってる時代色を見せてくれてた。装丁挿絵が小野佐世男というだけで、分かる人には分かると思う(^_^) いまどきこんな素敵な本にはめったにお目にかかれない。
5時前に帰宅、GyaOで「18,29妻が突然18に」第3話見る。Morris.はすでに、かなりこれにはまりかけているが、韓国ドラマらしいトンデモ流れにはついていけないものも感じる。
夕食は三宮ダイエーで買った秋刀魚塩焼き。やっぱり秋刀魚はかんてきで焼きたい。
セリーグプレイオフ第二戦。今日は鳥谷の2ホームランなどもあって藤川4点差で登場で完勝\(^o^)/
明日のABCラジオ解説は真弓らしい。というだけで、変に力が入るな(^_^;)


三宮「源や」

今日の掘り出し物

夕餉

【世にも奇妙な職業案内】ナンシー・リカ・シフ 伴田良輔訳 ★★★☆ 三宮図書館の棚で見つけてちょこっと立ち読みしてるうちにすっかり引き込まれて、そのままソファに坐って読み終えてしまった(^_^;)。
hot-dog-car著者はアメリカ、出版社、報道関連の女性写真家で、本書では、棺造り、楽譜めくり、コンドーム検査官、犬の散歩人、赤ちゃん調教師、ビールテイスター、人工授精屋、死体メイクアップアーチスト、簡易トイレ清掃員、ポテトチップチェッカー……など、意外なそしていかにもアメリカ的な職業に就いている人物100名ほどを、見開き左ページに説明文、右ページがその人物のモノクロ写真というレイアウトで、小さな角型の本に仕上げている。
文章もちょっと小洒落て良かったが、何よりもその写真の完成度の高さにほーっ、と感心したのだった。
著者は本書のためにアメリカ全土を廻り、12年間かけて完成させたと書いてあったが、いや、なかなか凄い。今や、アメリカ嫌いのMorris.だが、凄いアメリカ人とその仕事には賞賛を贈りたい。
中の一枚オスカーマイヤー社のホットドッグのCMカーの写真が印象的だった。ホットドッグをかたどった仮装カーだが、名古屋に向かう名神の途中に丸大ハム工場があって、その中庭にこれとそっくりなウィンナーソーセージカーを見かけたことを思い出したからだ。あのウィンナソーセージカーはたぶん工場内のみの走行だと思うが、こちらのホットドッグカーは全米を走り回っていたらしい。

2008/10/18(土)●ダメ虎再び(>_<)●

秋晴れが続いている(^_^)
溝渕君ら5人で、西宮生瀬東町に、先日倉敷で引き取った荷物の配達現場。
実家と、同じ敷地にある元診療所へ分配せねばならないし、結構荷物も多かったので、もしかしたら大変なことになるかと思ったが、予想外に空きスペースが多かったし、台所開梱作業は親戚が手伝いに来てくるなど、嬉しい誤算で、スムーズに進行。
昼食は客がほか弁のフライ弁当を買ってきてくれた。
作業はちゃかちゃかと終わって早く帰れそう(^_^)と思ったが、クーラー取替え業者がなかなか来なくて足止め。
Morris.は近所の生瀬川付近を散策して時間を潰す。川沿いに高層マンションが建って、保安と子供の事故防止のためかマンション側から川に出ることはできず、かなり大回りを余儀なくされる。あまり綺麗な川ではないが、水鳥は多かった。
3時半に倉庫に戻り、積み込み作業などして4時半帰宅。
今夜からプレイオフの中日戦で、ほとんど見る意欲もなかったのだが、つい見てしまうのが悲しい男のさが県出身(^_^;)である。
結果は川上のまえになんのすべもなく0-2のシャットアウト負け。もう笑うしかない(^_^;)


葉っぱの隈が可愛い

花部分アップ

ソラ ト クモ

鳥影の濃い生瀬川

白鷺の飛翔(トリミング)

名前不明(^_^;)

【コケの謎  ゲッチョ先生、コケを食う】盛口満 ★★★☆☆☆ いやあ、面白かった。
著者は1962年千葉生まれで中高の生物の先生やって、今は沖縄に住んで大学の准教授やったり、草の根生物サークル活動やったりしてる人らしい。
かなりの生き物マニアで、貝殻拾いから始まって、骨屋、ゴキブリ屋、どんぐり屋、冬虫夏草マニア、ナマコマニア−−−その他枚挙にいとまないくらい(@_@)
その「生き物屋」の彼が突然コケに目覚めたのは、奈良のキノコ屋たちとのフィールドワークで知り合ったキムラさんというコケ屋との出会いからで、それ以来すっかりコケに取り憑かれ、コケ病に感染したようだ。
Morris.はコケといえば、ゼニゴケ、スギゴケ、ヒカリゴケ、モウセンゴケくらいしか名前思い浮かばなくて、京都の苔寺や盆栽の苔を連想する程度だが、世間の大部分はそんなもんだろう。
本書でやっとMorris.はコケの世界の大概を知ることが出来た。まずそれだけでありがたかった。

"五界説"に従うと、生物界は「動物、植物、菌、原生生物、モレナ(いわゆるバクテリアの仲間)」という五つのグループに分類される。
ある本に書かれている五界説の説明では、藻が属するのは原生生物界である。これに対してコケは、植物界の住人なのだ。コケには茎と葉の区別があるが、藻にははっきりとした区別がない。だからコケは原生生物界ではなく、植物界の一員なのである。コケは水中で暮らしていた藻が、陸上に進出したときに生まれた、植物の中ではもっとも原始的な体の作りを残したグループであると考えられている(そのため藻的なところも残している)。

食虫植物の一つにモウセンゴケ(毛氈苔)という名前の植物がある。この植物は、コケという名がつけられてはいるものの、コケではなく、ちゃんと花が咲く植物(種子植物)の仲間だ。

コケの語源は「木毛」であるという説がある、これによると、コケというのはもともと木の幹などに着生している小さな植物の総称だったという。そのため、生物学的分類群に対応しているコケ(これが「蘚苔類」と呼ばれる"本当のコケ")、後者が、見た目でまとめられた広義のコケ(木毛)である。

地衣類というのはコケとはまた別に興味深い生き物だ。というのも、この生き物は、原生生物界のメンバーの藻類(つまり藻)と、菌界のメンバーである菌類の「合体生物」なのである。藻は本来、水中生活者であって、乾燥に弱い。これに対して、陸上生活者の菌類は光合成ができない。この両者の欠点を補い合うように、藻と菌が、あたかも一つの生き物のような姿を形成しているのが地衣類だ。

「コケは植物の両生類」
コケに興味を持ち調べるうちに、こんなフレーズに行きあい、「なるほど」と思う。基本的に水中をすみかとする藻や、完全に陸上生活に適応している種子植物などに対して、コケは陸上に進出しながらも、まだすっかり水中生活と縁が切れていないグループであるということなのだ。

水中から陸上への進化段階によって、原生生物界の藻段階から、植物界の種子段階まで、次の四段階に分けられる。
1.藻段階 原生動物界。水中生活者で、茎や葉などの作りが未分化。
2.コケ段階 この段階から植物界のメンバーで、茎や葉は分化する。ただし、コケの場合、植物の両生類と言える。すなわち体の中で水を運ぶ維管束の作りなどは未発達。そのため、完全に陸上生活に適応できていない。
3.シダ段階 陸上生活者。根や維管束も発達する。ただし受精には水を必要とし、種子ではなく胞子で増える。
4.種子植物段階 陸上生活者。受精にも水を必要としなくなった。種子で増える。
じつは、シダという呼び方は便宜的に「シダ段階」にある植物を一くくりにしたもので、本当はさまざまな仲間の植物が含まれている。藻も同じで、いろいろな仲間の生き物を一まとめにした言い方である。これに対して、種子植物というのは、系統的に一つの共通先祖から進化してきた一まとまりの仲間である。ではコケの場合はどうかといえば、これには議論がある。コケの場合は一まとまりの仲間の植物であるという考えと、やはり「コケ段階」にあるいくつかの植物を一くくりにしてコケと呼んでいるという考えがある。現在のところは、一応、コケは種子植物同様に、先祖をともにする一まとまりの仲間とされ、蘚苔植物門(コケ植物門)という分類群にまとめられている。

●蘚苔植物門
[蘚綱]
ミズゴケ亜綱(1目 1科 1属 35種)
クロゴケ亜綱(1目 1科 1属 2種)
ナンジャモンジャゴケ亜綱(1目 1科 1属 1種)
マゴケ亜綱(15目 58科 302属 約1,000種)
[苔綱]
ウロコゴケ亜綱(3目 37科 113属 約580種)
ゼニゴケ亜綱(1目 9科 18属 39種)
[ツノゴケ綱]
        1目 2科 6属 17種

「蘚類と苔類の違いって、何ですか?」キムラさんに聞いてみた。
「蘚類は胞子体が硬い。苔類は胞子体が柔かい。すごく乱暴に言ってしまえば、その違いです」


そうか、モウセンゴケはコケではなかったのか!とか、「植物人間」Morris.の愛好する「植物」とは4段階分類では最後の「種子植物」にかぎられてたのか!こういった、生物学上の常識的知識から、コケの一般的特徴、分類などの解説だけだけでも充分読むに値する一冊だったが、本書では、それ以上に著者の「生き物屋」としての好奇心、自然界への親しみと熱中ぶりと、人柄が、Morris.には嬉しかった。
虫屋のケンさん(田中研)の本との共通するものかもしれない。
Morris.も小中学時代は昆虫少年で、将来できることなら生物関係の勉強したいと思わなくも無かったが、いわゆる「理科系」の勉強は徹底的に駄目(>_<)だったので、さっさと諦めてしまったが、こういう人の本を読むと羨ましくなってしまう。
副題にある「コケを食う」話は、たしかに数箇所出てきたけど、結論的には「不味くて食えない」だった。これは、副題としてはいまいちだったと思う。

2008/10/17(金)●秋茜●

4時起き、で矢谷君ら6人で名古屋千種区の米人宅のデリバリ現場。
朝7時半頃神名神のSAで朝食食べた後、裏の藪で萩の莢にアキアカネが休んでるのを見つけた。朝露のせいか、まだあまり目が覚めてなかったのか、じっとしてたので、こっそり近寄ってマクロで5cmまで近寄って接写。先日の褐色型のショウリョウバッタに続く、なかなかの画像が撮れたと思う(^_^)
現場はマンション12階の現場で、何とソファ(それも二つも(>_<))がエレベータに乗らない(>_<)
結局階段で上げることになった、非力なMorris.はあまり役に立たなかったが(^_^;)、それでもやっぱり大変だった。
昼食は「小松」という昭和レトロな食堂で小松ランチ。赤い扇形の弁当箱にエビフライ、コロッケ、スパゲッティ、キャベツなどがこじんまりと詰められていた。味もいかにも昭和の食堂の味そのままといった感じ。特に自家製コロッケは上げたてでめちゃくちゃ懐かしい嬉しい味だった。
作業は3時に終了。6時前に倉庫に戻ることが出来た。
KBS日本語放送から、先日の投書のお礼というか、返信が来た。もともとが短波放送メインということもあって「日本語放送受信報告書」なんてのが3枚入っていた、そのほか、KBS海外放送のパンフレットや日本語放送の週間編表など。嬉しかったのは韓国サッカーのパクチソン選手の絵葉書に、ひまわりさんのサインがあったことだ。本名のサ・ユジン名義だけどね。


今朝の新名神

萩の莢果で休む秋茜

萩の花

覚王山参道西お食事処「小松」

小松ランチ\630

KBS日本語放送ひまわりさんのサイン
2008/10/16(木)●秋晴れ●

4時起床。溝渕、清水君らと昨日の現場。
今日は午前中に作業終了。
早く終わったので、珍しく国道2号線で神戸に戻る。
昼食は「平田食堂」のホルモンうどん(@_@) これが意外に大当たりだった(^_^)
3時過ぎに倉庫に戻る。このところ秋晴れの好天が続いている。空も空気が乾いてるらしく、飛行機雲が出来たかと思うとちゃっちゃっと消えていく。
トラックで珍しく韓国語の参考書読み進めることができた。
明日は名古屋で4時起きである(^_^;)
島田和夫部屋スケジュール更新。


山陽路のトンネル写真

瀬戸付近の海

同じく

同じく

いわゆる五色の雲?(倉庫で)

こんな雲も楽しい(倉庫で)
2008/10/15(水)●スグン(守宮)●

4時起き、で溝渕、浅海君らと倉敷のタイ向け荷物などピックアップ現場。
流石に朝は眠かった(^_^;)。
スグン(守宮)現場はかなり荷物が整理ついてなくて、結構大変だった。明日も同じ現場である(^_^;)
昼はCoco壱番でカツカレー食べたが、やっぱりMorris.はここのカレーはいまいちである。
現場の荷物の下に小さなヤモリがぺちゃんこになって完全に乾燥していた。Morris.はけっこうヤモリ好きなので持ち帰る。例の電子辞書で調べたら韓国語でヤモリは、「スグン」「トマペムプティ」とある。スグンは漢字「守宮」の韓国語読み、「トマペム」はトカゲで「プティ」が良くわからない。ところで、釜山チャガルチシュポの黒白猫の名前が「スグン」だったけど、もしかして、この守宮と関係あるかもしれないね。来年行ったら尋ねて見よう。
山陽路の帰り道、今夜の月は異常なくらい大きく見えた。今年の十三夜は11日だったけど、月齢は昨日が14.8、今日が15.8だったから、昨日も今日もほぼ満月に近いから大きいのはわかるけど、それにしても、あんな大きく見える月というのは珍しい。デジカメ撮影しようとしたがさすがに走ってるトラックからでは無理だった(^_^;)
今夜はサッカー、日本−ウズベキスタン戦。TV観戦したけど、前半トゥリオのパスミスからウズベキスタンに先制され、その後、中村、大久保、玉田の連携で同点にしたものの、それまで。ホームで引き分けはほとんど負けにひとしい。やっぱり日本サッカーはあいかわらずヘボというしかないな(^_^;)

2008/10/14(火)●ムックさん歓送会?●

8時起床。
朝から雨模様。
昼前マルハチで食材買出し。
午後はGyaOで「北の駅から」をだらだらと見る。はまってるわけでもないが11月18日までに漸次全作公開なので、この際見ておこうと思う。人気出るまえのイヨンエが出てるというのが売りらしいが、Morris.は副駅長家族の末っ娘ソニョンが好き(^_^;)
明日から4泊5日で釜山に出かけるムックさんが遊びにくるというので、ポテトサラダと麻婆豆腐を準備する。
ムックさんは4時ごろ赤ワイン持ってやってきた。さすがに嬉しそうである。一時の円高ウォン安もちょっと沈静化して、今日は11倍前後といったところ。それでも円高基調は続くだろう。
いやあムックさんといっしょだと、酒と歌で、何時間でも盛り上がる。ギターバトル(^_^;)家庭内カラオケもやって、ムックさんは明日の準備もあるので8時ごろ帰る。
社長から、六甲道で吉美ちゃんと会ってるのでこないかとの電話入るも、明日は倉敷現場で4時起きなので残念だけど断る。


久々の麻婆豆腐

ギターバトル?

家庭内カラオケでおどけるムックさん
2008/10/13(月)●イリコ●

イリコの頭腸取り除き現場6時半起床。昨夜もちょっと深酒してしまったらしい(^_^;)ラジオでは道上洋三がぼやいてる。7時半から「讀賣巨人軍劇場」なんていう特番(罰番組(^_^;))までやってた。
そろそろMorris.も、阪神ショックから立ち直らねば、と思う。
先日買ったイリコの頭と腸とる作業に没頭する。1kgのイリコのうち、ほぼ1/3は捨てることになるが、Morris.は味噌汁のだしは、絶対このイリコでないと収まらないし、頭と腸は、苦味の元になるので、この作業は必須である。
午後は、KBSアーカイブで「歌謡舞台」、GyaOで韓国ドラマ「北の駅から」「恋人」と続けて見る。
後はごろごろして読書。

【黄金旅風】飯嶋和一 ★★★☆ 2004年の作だが、Morris.はこれを図書館で立ち読みして結局読まずにおいた。掲示板で稲田さんが、今年飯嶋の新作が出て、それが本書の続編らしいというので、それならこちらを先に読んでおこうという気になったのだった。
飯嶋の作品は「汝ふたたび故郷へ帰れず」「雷電本紀」「始祖鳥記」の三冊しか読んでない。もっとも、彼は寡作で、他にはもう一冊あるかないかくらいらしい。
本書の舞台は江戸時代初期寛永5年(1628)から寛永10年(1633)の長崎。代官で朱印船貿易家の息子、火消組惣頭、権威をかさに着て私腹を肥やそうとする長崎奉行、江戸徳川幕府の実力者とのせめぎあいを描いている。寛永12年の鎖国令への布石である。
キリスト教布教を第一義とするポルトガル、イスパニヤと、宗教より商売を旨とするオランダとの駆け引き、禁制キリシタン宗徒の取締り、台湾、ルソンの紛争、かなり錯綜した物語の展開であるが、メインは二人の若者の冒険譚のはずだった。と、Morris.は思うのだが、結局この二人のヒーローの一人は物語の半ばであっけなく死んでしまうし、もう一人も最後には非業の死を遂げる。Morris.はこれが納得いかなかった。どうも登場人物を簡単に殺しすぎる。

柑子の樹種を植える時には充分に注意しなくてはならない。それらの木は、その家の主がいかなる品性を備えているかを正直に示す恐ろしい性格を備えている。蜜柑の類は、青い実をつけた時点で大量の摘果を要する。四果あれば一つだけを残し、惜しむことなく他の実をすべて摘み捨ててしまわなくては、秋風が立つ前に青いまま全部が落ちてしまうことになる。青い果実のすべてを得ようとする強欲な者には、黄金の果実は一果ももたらされない。

在来種では肩丈五尺もあれば大馬と驚かれる時代に、肩丈五尺八寸もあるアラビア混血の葦毛馬を苦もなく御して、その男は船着に現れた。固太りで身の丈六尺一寸はある日本人離れした大男だった。ポルトガルから輸入した革製南蛮鞍の銀金具が篝火に映え、鐙も鉄製の南蛮鐙だった。白羽二重の小袖に広襟の鳶色羽二重の羽織をまとい、葡萄茶地に金襴のカルサン袴を着け、白革足袋に革沓を履いていた。

樹木が百年の歳月を経れば、木霊を宿して別の生きものになるように、火も人の手に負えないほどの大きさまで育てば、別の生命体となって意志を持つにいたる。まるで人の欲望に似て次々と樹木や家並みを侵し、満足することがない。

長い航海の後に船が帰ってくる時、たかだか一隻のジャンク船にもかかわらず、辺りの見慣れた風景までが一変する。船も、それに乗っている人も、異界から蘇ったかのようにそこだけが深い陰影に彩られ浮き出して見える。陸暮らしの繰り返される同じ日々の営みとはまるで異なった時間と空間を移動した船という乗り物は、時の錆をまぬがれ、そこだけが細部にわたるまでくっきりとした輪郭を刻んで、海の果てから突然出現する。


こういった、詩的だったり、マニアックだったり、実証的だったりする文章が飯嶋作品の魅力だとMorris.は思うのだが、Morris.の嫌悪する「手をこまねいて」表現(454p)があったのが評価を落としている(^_^;)

2008/10/12(日)●虚脱状態(^_^;)●

8時起床。
今日は西宮で催しがあって、春待ちファミリーBANDも子供たちと手作り楽器で遊ぶという企画で出演だったが、Morris.は何か外に出るのが億劫で、不貞寝してた(^_^;)
阪神、岡田監督が責任とって辞任の意向らしい(>_<)
たしかに2シーズン続けて、逆転で優勝を逃したし、特に今年は一時13ゲームも離しながら優勝できなかったというのは不甲斐ないとも思うが、岡田は監督としては良くやったと思う。
Morris.は神戸で暮らし始めてからのにわか阪神ファン(子供の頃は西鉄ライオンズ)だったけど、いつの間にか30年過ぎたからもう真正の阪神ファンと言ってもよいと思う。
そして最初の20年くらいのダメ虎時代をとことん味わっただけに、ここ10年くらいの阪神の成績にはそれなりに満足している。リーグ優勝は毎年狙いたいけど、6チームあるんだから、5,6年に1回くらいの優勝でもかまわない。ただ、毎年、優勝を争う姿勢と意欲と成績を見せて欲しいのだ。そういう意味では、去年も今年もしっかり楽しませてもらったことになる。
岡田監督の辞意が固いとして、来年誰が指揮を執ろうと、阪神ファンやめるつもりはないが、今年みたいな結果にだけはなって欲しくないね(^_^;)

【上海ブギウギ1945 服部良一の冒険】上田賢一 ★★★ 服部良一は好きな作曲家の一人であるし、彼の自伝や評伝めいたものも読んだ覚えがある。
本書の著者は1949年生まれで、Morris.と同年だが、ラジオ番組構成などやった人だけに、生前の服部良一に会っているし、家族や関係者の取材も幅広くおこなっている。
太平洋戦争末期の服部良一の上海体験から、服部作品を再検証するという筆者の試みはなかなかに刺激的で面白かった。
とりわけ、Morris.に興味深かったのは、ブギウギと服部の関係で、上田は、戦争中にすでに服部がブギウギの楽譜を手に入れながら、音源を聴くことが叶わず、戦後の日本でのブギウギブームになだれ込む過程を、本場米国の事情と併せて、手際よく紹介してくれている。

服部は「夜来香ラプソディ」に新しいリズム、ブギウギを使ってみようと思っていた。3年前太平洋戦争が始まった頃に銀座のレコード屋で服部が買ったアメリカの楽譜の中に、ピアノの左手の動きのとても面白い曲があった。なにか自然に身体が動くような、心がウキウキするような曲だった。「ビューグル・コール。ブギウギ」というタイトルだった。服部はこの躍動するようなエイト・ビートのリズムを実地に試してみたかったが、しかし、時すでに遅し。日本は太平洋戦争に突入し、ジャズ禁止の時代となってしまった。

ブギウギは1930年代末から1940年代初めにかけてダンス・ミュージックとして全米に大ブームを巻き起こした。トミー・ドーシー、アール・ハインズ、カウント・ベーシー、ジーン・クルーパ、グレン・ミラー、アンドリュース・シスターズなど人気楽団、人気アーティストが次々とブギウギのリズムでヒットを放った。そしてエイト・ビートのブギウギは現代のロックンロールの母胎となった。
ブギウギの正確なルーツは不明だが、ピアノのキーをエイト・ビートで叩くブギウギ・ピアニストが最初に人気を集めたのは1910年代から、20年代にかけてのシカゴ。服部さんが大阪の道頓堀で出雲屋少年音楽隊に入ってサキソフォンを手にしていた頃である。
ジャズ史で「ブギウギの父」とのちに言われるジミー・ヤンシーは、地元シカゴの球団ホワイトソックスのグラウンド・キーパーとして半生を過ごした男だった。少年時代、シンガーでギタリストだった父親についてタップ・ダンサーとして各地を巡業し、15歳の時に独学でピアノを覚えたという彼は、シカゴの黒人街で開かれるパーティで人気者だった。パーティでただで飲み食いするかわりにピアノを弾き、それに合わせてみんなが踊り、歌った。その時のピアノのリズムがブギウギだったと言われている。

終戦後、服部さんは日本のミュージック・シーンに復帰し、すぐさま「東京ブギウギ」の大ヒットを放つ。「ブギウギ・ビューグル・ボーイ」から6年目のことだった。
笠置シヅ子の派手なダンス、あけっぴろげな歌唱、独特のキャラクターの魅力とあいまって「東京ブギウギ」は爆発的に売れ、服部さんの最大のヒット曲となった。
「東京ブギウギ」の爆発的なヒットに続いて、「さくらブギウギ」「ヘイヘイブギ」「博多ブギウギ」「北海ブギウギ」「オオサカブギウギ」「ジャングルブギ」「ブギウギ時代」「買物ブギー」「ホームランブギ」(以上笠置シヅ子)、「これがブギウギ」(暁テル子)、「三味線ブギウギ」(市丸)とブギウギ流行歌を連発、服部さんは復興期の日本にブギウギの大ブームを巻き起こす。また1949年3月発売の「青い山脈」、1949年7月発売の「銀座カンカン娘」も大ヒットし、作曲家服部良一は戦前にもましてヒット・メーカーとしての名声を獲得したのだった。そして笠置シヅ子とハワイ、アメリカにコンサート旅行をし、アメリカではライオネル・ハンプトン、ハリー・ジェームスと会ってきた。


まさに服部良一戦後の黄金時代だったわけだが、この後、急に彼のヒット曲が出なくなる。その理由を筆者は、日本の歌謡曲の世界への愛想尽かしではないかというのだが、良くわからない。
BGMにアンドリュー・シスターズをかけながら、これを書いてたのだが、たしかに彼女らのサウンドと服部サウンドは通底してるように思えて仕方が無かった。

2008/10/11(土)●十三夜●

7時半起床。

讀賣巨人軍、セリーグ2年連続優勝おめでとう(>_<)

済んだことは今さらぐだぐだ言っても仕方が無い。
今日は朝からこの夏の韓国旅日記のデジカメ画像をフォト蔵のアルバムにアップする作業に専念。
前回は細かくアルバム分割アップしたが、今回は一括でアップすることにした。かなりカットしたつもりだが、トータル560画像ほどになった(^_^;)
今回は画像サイズを横1,280ピクセルでアップしたので、画像クリックしたら結構大きなサイズで見ることができると思う。
そして、今回はすべての画像にキャプションつけることにした(^_^;) いや500点以上となると結構大変だった。が、フォト蔵のスライドショーでは、このキャプションは全く反映されないことが、作業終わってからわかった(^_^;) 
今回は、スライドショーより、アルバムからチェックして、興味ある画像を拡大表示で見てもらいたい気がする。
さっき試しでスライドショーで見たら、ほぼ40分くらいかかる(^_^;) 
スライドショー
http://photozou.jp/photo/slideshow/144883/633168
アルバム
http://photozou.jp/photo/list/144883/633168
とりあえず、これで、今年夏の韓国旅日記は完了ということにする。

今夜旧暦九月十三日の十三夜である。Morris.は仲秋の名月よりこの十三夜が好き。
幸い今年も神戸は晴れで、しっかりこの十三夜を満喫することができた。でも、屋上はちょっと寒かった。ジャンパー、マフラー着用したんだけどね(^_^;)


大日商店街の雉白

石川米屋の黒白

石川米屋付近の黒白

今年の十三夜ベランダから

アップ(トリミング)

屋上から
2008/10/10(金)●京都で讃岐うどん●

ちょっと早出して、としろう、東山君と京都太秦の韓国向け荷物ピックアップ現場。
名神高速で事故があり、ひどい渋滞に巻き込まれ、9時から開始予定の現場に着いたのは10時半だった。
おまけに現場は階段4階で、途中段差のある横持ちも長い。思ったより荷物少なかったので、助かった。
昼は「丸亀製麺」というさぬきうどん店へ。かなり大きな店で香川県で良く見るセルフスタイルで、どんどん麺を湯がいている。Morris.はおろし醤油の冷たい奴の大盛り\430。トッピングは野菜かき揚げ\130で、合計\560、まあ近畿で本格的讃岐うどん店としては安い方だと思う。スダチ、生姜、ネギ、それにもちろん大根おろし、麺は太麺で、たしかにこしはある、でものどごしがいまいちかな。だし醤油はちょっと塩辛すぎるようだ。国内産小麦粉使用というのが売りらしいが、讃岐うどんの本場ではほとんどがオーストラリア産小麦粉使っててあの至高のうどんを作ってるのだから国産小麦粉にこだわることはないだろう。どっちにしろ美味ければいいわけだけど(^_^;)
とりあえず、このところあまりうどん食べてなかったので、嬉しかったが、この店、帰ってネットで調べたら、神戸に本社のあるトリドールという会社のチェーン店だった(@_@) うどん、ラーメン、スパゲッティ、レストラン、焼きソバ専門店など麺類を中心に多方面のチェーン店展開してるらしい。うどんの 「丸亀製麺」は全国展開でかなり店舗数も多いようだ。神戸も数店あるが、行きやすそうな店というとハーバーランドくらいか。この会社はどうも都市中心部ではなく郊外に展開する方針のようだ。
帰り道、岩屋北町の公園でぎんもくせいが咲いてた。金木犀はあちこちでやたら見かけるし、あの強烈な芳香で見えなくても分かってしまうが、ぎんもくせいはあまり見かけないし、香りもおとなしい。Morris.は絶対ぎんもくせい党である。
Morris.の生家の庭にはぎんもくせいがあって、よく木登りしたものだ。金木犀は漢字で書くが、ぎんもくせいは「銀木犀」と漢字で書くよりひらがな書きしたくなる。


「丸亀製麺」の賄い方

おろし醤油うどん(冷)

金よりぎんが好き(^_^)
2008/10/09(木)●思考停止(^_^;)●

7時半起床昨夜はさすがにちょっとヤケ酒気味で頭が重い。ちょうどABCラジオで道場洋三のスポーツコーナーで、のっけからぼやきである(^_^;) 関本のバントにも言及してたが、途中から平野になってしまっていた。そのくらいうろが来てたのだろうと思う。
こんな日こそ仕事あれば気がまぎれるのに、きっちり休みである。
アメリカの株価大暴落で、世界はてんやわんやみたいだし、突然日本人のノーベル賞受賞者が4人も出たりと、いろいろ騒がしいが、Morris.は、昨日の阪神の不甲斐なさで、思考停止状態である(^_^;)
昼から、韓国旅日記のデジカメ画像をセレクトして、フォト蔵のスライドショーの準備をした。前回は各部+番外篇のスライドショーで8本にもなったので、今回は、一括しようと思う。どうにかこうにか500点くらいに絞ってみたが、だんだん面倒くさくなってきた。今日はもうこれで止めておく。
今日、巨人は横浜に負けたらしい(^_^;)

2008/10/08(水)●阪神おそまつ(>_<)●

今日の摩耶埠頭夕陽今日は一日事務所で、矢谷君と梱包マニュアル用撮影。ソファや靴や電子レンジやグラストップなど、矢谷君が梱包するのに従って、デジカメで撮影していくのだが、何となくむなしくなる作業である(^_^;)
昼はスシローの回転寿司。結局Morris.はイカタコ鮪ばかりである。1枚だけ秋刀魚を食べたがいまいちである。やっぱり秋刀魚は焼くのが一番である。
こんやは阪神ー巨人の大一番。死球負傷の赤星が初球ヒットで出て、盛り上がったのに関本がバント失敗、それも封殺という最悪の事態。
満塁でイスンヨプの2点打でリードされ、矢野の押出し四球で1点差に迫ったが、そのあとラミレスのソロホームラン。このまま阪神は1点も取れず、完全に力負けの痛すぎる一敗。これで今年の阪神のペナントリーグは終わった。と、思う。
野球はチームゲームだし、個人攻撃しても意味は無いが、今夜は関本のバントが一番の敗因だと思う。

2008/10/07(火)●不可解なノーゲーム(>_<)●

7時起床。
薬のせいか気のせいか、首の湿疹かなりおさまったようである(^_^)
GyaOで今週から配信の「18-29 妻が突然18歳に」を見る。交通事故で11年間の記憶を無くしてからのてんやわんや話で、何だか面白そうなので、見続けることにしよう。記憶喪失は韓国ドラマの必須アイテムみたいだが、韓国ドラマでの病院の管理の杜撰さは目に余るね(^_^;) 記憶喪失になるくらいの事故起こした患者がさっさと逃亡して走り回るというのがどうもよくわからない。それとは別に、ドラマでは気絶したり重症負った被害者を、登場人物が揺さぶったり抱きかかえたり日常茶飯事である。これは応急手当の常識からすると目に余る。
楽譜立て試用それはおくとして、Morris.はヒーロー、ヒロインより、脇役(悪役?)のパクウネが気に入った(^_^;) 彼女を中心に見ていくことにする。
午後、JRで三宮に出て、三宮図書館、古本屋MANYOU、1Fの文具店など冷かして、元町に出て阪神理容で散髪。湿疹があるので剃刀はパスしてもらう。その後、南京町の林商店で食材買いに行ったが休み。しかたないので別の店でシャンタンだけ買う。林商店の定休日は火曜日、覚えておくように。
サンプラザ3Fの楽器屋で一番安い楽譜たて買う。ちょっと重いけど安いのが一番である。
5時帰宅。さっそく楽譜立て試してみる。これで部屋でのポンチャック修行も一歩前進(^_^;)である。
今夜の阪神−横浜戦、1回表に阪神が1点先制して1回裏に入ろうとするところで雨で中止。20分ほどたって、審判が降雨ノーゲーム宣告。したとたんに雨止んでしまった(^_^;)
これならやれるんじゃないかと解説の福本も言ってたし、岡田監督も阪神選手たちも横浜選手も何で中止?という顔をしていたらしい。
この時期、球団側も、選手たちも少々無理してでも試合続行する方向に持って行きたがってるはずなのに、このノーゲームはどう考えても不可解であるヽ(`Д´)ノ
1点とは言え阪神がリードしてるゲームがノーゲームというのも口惜しいが、それ以上に今日の審判団の判断の真意がよくわからない。まさか明日の阪神−巨人直接対決を、同率のまま戦わせようとお膳立てした、なんてことはないだろうな。
ともかく、明日の一戦、いよいよ、天王山となったことだけは間違いない。

2008/10/06(月)●首裏湿疹(>_<)●

7時半起床。昨日何とか仕上げた韓国旅日記の校正とチェックを兼ねて50%縮小印刷して簡易製本してみた。Morris.のプリンタは白黒レザープリンタだから、原寸でプリントしてもそれほどランニングコストかからないとはいうものの、縮小でも60p弱になった。両面印刷したから用紙は30枚くらいで済んだ。半分ははデジカメ画像が占めてる。
2008韓国旅日記縮小だと文字が小さくて老眼のMorris.にはつらいところであるが、こうやって紙媒体として形になると何となく嬉しい気もする。
10時過ぎに部屋を出て皮膚科の病院へ向かう。
最近何となく首の後ろ周りに痒みを感じてた。ジャズストリートの時、秋本君に見てもらったら赤くかぶれたようになってるとのこと。疥癬ではないか(@_@)と脅かされたこともあって、Morris.ちょっとびびって病院に行くことにしたのだ。
初めは、行きつけの金沢病院に行こうかと思ったのだが、ネットで調べたら金沢病院には皮膚科が載って無かったので、近所の皮膚科を探したら、灘駅のすぐ北と南に1軒ずつ見つかった。初めMorris.亭から近い北側の病院に行こうとしたのだが、このあたりは高層マンション建ったためか見つからなかったので南側のしみずクリニックという皮膚科に行くことにする。ビルの3Fで、受付に行ったのが10時半くらいだったが、Morris.がもらった整理券は14人待ち(^_^;)で、午後1時ごろ電話してくださいだと(^_^;) 皮膚科ってこんなにも混むものかい?!
仕方ないので一旦部屋に戻って、昼は炒飯作って食べて1時過ぎ電話してまた病院に行き待合室で待つこと40分(^_^;)(^_^;)
結局診療してもらったのが2時前で、診療はほんの10分足らず(^_^;) いわゆる「湿疹」だろうから、ステロイド系の軟膏を処方しておくから、2週間くらい使って、効果なかったらまたおいで、とのことだった。薬局の薬代入れても\1,500かからなくてほっとした(^_^;) 疥癬とか白癬とかそういった細菌の症状ではないとのことだったから、それほど心配することもないようだ。
阪神−ヤクルトの最終戦。何と阪神は1-3で負けてしまった(>_<)不甲斐ない。これでまた巨人と同率首位である。


金木犀が香り始めた

精霊飛蝗(ショウリョウバッタ)褐色型

大花虻
2008/10/05(日)●釜山篇その2●

7時半起床。朝から雨である。
今日は一日がかりで、夏の韓国旅日記最終回「釜山篇その2」を何とか仕上げて、ア〜〜ップ(^_^;)
いちおうこれで初めから終わりまでアップできたことになる。帰国してから50日目である(^_^;) これからいくらか手直しして、デジカメ画像のスライドショーをアップしていくつもりだが、ともかく、一安心である。
今日も巨人はデイゲームで、ラジオ放送もなかったのでインターネットでちょこちょこと途中経過チェックしてたが、結局3-0で巨人の勝利。
そして、夜は神宮の阪神-ヤクルト戦。新人石川が5回まで無失点に抑え、阪神は相手のエラーもあって5点取って楽勝ぺーすだったけど、一昨日のまさかの大逆転があるので油断は出来ない。やっぱり6回に石川捕まって5-2、アチソンが5-3にまで追いすがられる。8回から藤川投入して、9回にバルディルスのまさかの3ランホームランで勝利決定(^_^) 8-3で逃げ切ることができた(^_^)/ ほっ、である。

【求めない】加島祥造 ★★★? 2007年に発刊された小ぶりの正方形の本である。詩集のようでもあるが、そうではない。人生訓のようでもあるし、独り言のようでもあるがそうでもなさそうだ。。
大部分が「求めない−−−/すると」という二行に、一行から数行が続く形式の短章数十篇である。
冒頭を決めて連作していくという方法は、取り立てて珍しいものでもない。ある意味安易な方法といえなくもない。
「求めない」は、「望まない」「願わない」「欲張らない」などに通じるものだろうが、どちらかというと消極的志向で、もちろん著者はそれへの反証も言挙げしている。
Morris.はこういった思考方法にどちらかというと共感を覚える側だと思うが、何となく道教臭いと思ってたら、やはりこの人は「老子」を、英語訳から、自由に邦訳して、それなりに評価を得ている人だった。
そういうこととは、いちおう切り離して、本書の短章を見るに、「求めるな」の命令形でなく、「求めない」という常態表現をとってるあたりは、なかなかにしたたかである。

求めない−−−
すると
簡素な暮しになる


これが最初の章句である。以下最初の二行を省略して、印象的なものを列挙すると

・いまじゅうぶんに持っていると気づく
・それでも案外
生きてゆけると知る
・恐怖感が消えてゆく
・時はゆっくり流れはじめる
・自分を客観できるんだ
・ひとから自由になる
・君に求めているひとは去ってゆく
・失望しない
・自分にほんとに必要なものはなにか
分かってくる
・比べなくなる
・頼らなくなる


うーーん、こんな引用の仕方はまちがってるかもしれない。全体を通してそれなりのストーリーになってるみたいでもある。
だんだん本書についていろいろ書くことがバカらしくなってきた。
Morris.は本書から何も「求めない」ことにしよう。

2008/10/04(土)●ジャズストリート●

7時半起床。朝風呂、洗濯。
11時ごろバスで布引に出る。今日は神戸ジャズストリートの初日である。今年は春待ちファミリーBANDは初日のみの出演。
正午と2時の2回は新神戸オリエントホテル1Fアベニューステージ。4時からはホテル4Fの「ザ・バー」での演奏。これは去年と同じである。
アベニューは今日は春待ちだけのステージだったので、のんびりと時間延長してのサービス。当然、2回とも最後はフィッシングの輪踊りで締める。岡山ディキシーブレンドの姐さん二人も出番は明日のみなのに、わざわざ見に来てくれてた。
「ザ・バー」は客も少なめでまったりとジャズナンバーを披露。
デイゲームの巨人−中日戦、中日が勝ったというニュースで気勢があがる。
打ち上げは、ひろこ(社長の次女)が店長やってる「チャダ・タイ」というタイ料理店に行くことになった。途中木村充揮君と会う。今夜ウィンターランドでライブあるらしい。
打ち上げ参加は、社長、松尾、秋本、小谷、伊藤一家、遅れてきた香介、和歌山からきた磯田さんとMorris.の10名。なかなか本格的タイ料理店で、ひろこ以外はすべてタイ人や中国人とのこと。ソムタム、蟹のカレー揚げ、トムヤンクン、ゴイティオなど、どれも上品な味付けで美味しかった。ひろこがすっかり仕切ってしっかりしてるのに感心した。
途中かまやつひろしと永井ホトケ隆などが来店したのでちょっとびっくり。さっき会った木村君といっしょにライブやるらしい。
土曜日はタイ舞踏が披露されることになっていて、かまやつ一同はこれを目当てに来たらしいとのこと。3年前来日して日本人と結婚した妙齢の女性の踊りと手と指の動きにMorris.は完全に魅了されてしまった。いやあ何とも豪華な打ち上げになった。
社長らは2次会行くことになったが、手元不如意のMorris.はここで解散。
急いで帰宅して、ラジオで阪神−ヤクルト戦。2-2で、阪神は再三のチャンスをものにできず、延長に縺れ込み、結局引き分けに終わった。まあ、負けるよりは良いし、何と言っても昼間巨人が負けたから、結果オーライということにしておこう。


ワシントンの決めポーズ

ステージ下手

ステージ上手

フィッシング輪踊り

ちっち母子も

両手に姐さん

「ザ・バー」でのステージ

久々井山君のピアノ

「チャダ・タイ」で

ソムタム

タイ風焼きソバ

これが一番美味しかった

さまになってるひろこ店長

タイ舞踏が始まった

素敵(^_^)

指の動きに魅了される

タイ人従業員と弦

真ん中の王冠が「チャダ」

永井ホトケ隆とかまやつひろし

店が貰った二人のサイン

踊り子さんと2ショット
2008/10/03(金)●昼からステーキ(^_^)●

矢谷君ら4人で保管荷物配達の吹田現場。倉庫保管してた荷物が何故かえらい埃だらけで、Morris.はトラックの中でタオルで段ボール箱拭きまくってた(^_^;)
昼食は「みーとがぁでん」という店でステーキランチ\(^o^)/ めったに仕事の昼飯でステーキなんて食べない、いや、仕事でなくてもめったにステーキなんて食べないMorris.なのに、これはちょっと(@_@)である。150gステーキランチで\1,150というのはリーズナブルということになるのだろうが、Morris.のランチとしてはなかなか豪華版である。ミディアムで上手に焼いたステーキはそれなりに美味しかったが、Morris.は、こういった高級(ステーキとしては中級かそれ以下なんだろうけど)肉より、ミノやセンマイやハラミやハチノスやテッチャンやギアラやコブクロやテールやハツやシマチョウやテッチャンやバラなどのホルモン系の方が好き(^_^)
矢谷君が八木重吉の詩集を古本屋で買ったと見せてくれた。最近読んだ小説に八木重吉の詩が引用されてそれが気にかかって読むことにしたらしいがMorris.にとってもなつかしい名前である。信仰に支えられた清らかな短詩は昔愛読した覚えがあるが、反射的に思い出すのは「素朴な琴」という作品。

素朴な琴 八木重吉

このあかるさのなかへ
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに耐へかね
琴はしづかに鳴りいだすだろう


しかし、Morris.はこの短い詩さえまともに覚えていなかった(^_^;) この季節にぴったりの詩句だと思う。
休憩は深江のウォーターフロント。水は決して綺麗とはいえないが、それでも海を見ているのは好きだ。
5時半に帰宅して、屋上でしばしくつろぐ。いやあ気持ちよい。六甲山上空の薄雲がほのかに赤みを帯びながら刻々と濃度と姿を変えていくさまに見とれてしまった。
今夜から阪神−ヤクルト4連戦の緒戦。7回までで5-0で楽勝、と思っったら、久保田、ウィリアムズで4点取られて1点差。
8回はアチソンが一死満塁のピンチ、そこで藤川投入。ところがワイルドピッチで同点、更に2点取られてまさかの5-7(>_<)
悪夢のような大逆転負け、最低最悪のシナリオである(>_<) 
明日は神戸ジャズストリート。春待ちファミリーBANDは、今年は明日一日のみの出演なので、時間のある方は是非足をお運びください。春待ちファミリーBAND出番は次の通り。
10月4日:新神戸オリエンタル・アベニュー1Fステージ 正午からと午後2時からの2回(無料)。午後4時から同ホテル4Fの「ザ・バー」(有料 ワッペン要)


昼からステーキ(^_^)

魚崎浜手から湾岸線の橋を望む

橋上を飛ぶ鴎

魚崎浜手から西を望む

摩耶埠頭から西を望む

岩屋中町の白
2008/10/02(木)●光る海●

朝ちょっと早く倉庫に着きそうだったので、外港方面まで迂回して朝の海を撮影。
西根、浅海、前田君と京橋のフィリピン人宅のピックアップ。今日は二日目で飯抜きで昼過ぎに作業終了。
現場はマンション30Fでなかなか眺望が良かった。
昼食は京橋駅前アーケードの「牡丹紅」という店でチャンポン頼む。これがひさしぶりに当たり(^_^)だった。関西でチャンポンならMorris.は神戸西市場漫漫亭が一番好きだが、今日のチャンポンは良い勝負だった。太麺も良かったし、スープがまるまる長崎チャンポンの味である。具もまずまずだった。好みとして唐黍(コーン)は無い方が良いと思う。
帰りは湾岸道路の中島で休憩。
3時に倉庫に戻り、明日配達の荷物を三井倉庫に取りに行く。


早朝の摩耶埠頭

30F手すりから中庭を見下ろす

グランシャトーを見下ろす

淀川を見下ろす

ここのチャンポンは◎

光る海

【思索の淵にて 詩と哲学のデュオ】茨木のり子 長谷川宏 ★★☆☆ 茨木の詩28編とそれに啓発された?長谷川の短文を添えたもの。
長谷川という人は市井の哲学者で、小中学生の私塾を経営しているらしい。
結局長谷川の文はほとんど飛ばし読みしてしまった。無い方が良かったとさえ思ってしまった。評価の星印は茨木の詩への点数である。
Morris.にとっては、長谷川選茨木のり子詩集でしかなかったわけだし、その選もあまりしっくり来ないものが多かった。名作も含まれてるが、どちらかというとMorris.の好みから外れてる。
茨木と長谷川は面識もないらしい。どうしてこんな本を作ったのか、良くわからない。
茨木のまえがきで、一番好きな詩をという問いに、エリュアールの一節を引用している。

年をとる それは青春を
歳月のなかで組織することだ(エリュアール 大岡信訳)


長詩の一節らしいとのことだが、本書で一番印象に残ったフレーズがこれだった。
そして、二番目に印象深かったのが、「ある一行」という詩の中に引用された一節

絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい

これはハンガリーの詩人ペテーフィ・シャンドルという人の詩で魯迅が引用して有名になったとある。そしてこれを日本語に訳したのは竹内好。
茨木は詩のなかで

絶望といい希望といっても高が知れている
うつろなることでは二つともに同じ
そんなものに足をとられず
淡々と生きていけ!
というふうに受けとって暗記したのだった。


と述懐している。この解釈はMorris.が先の一行を読んで受け取った感動とは相当に違っていた。Morris.にはこれが、寸鉄人を刺すともいうべき鋭い箴言に見えたのだ。「淡々と生きよ」とはまるで反対の激しい言葉と感じ入ったMorris.と茨木との「感受性の違い」が際立つが、おたがい、自分の感受性くらいは自分でコントロールしなきゃね(^_^;)
長谷川の文章ではやたら自分の塾のことを例に挙げているようで、これが鼻についたところも否めない。彼は東大哲学科を出てるらしいが、その塾の名前が「赤門塾」というのには、畏れ入った(^_^;)

2008/10/01(水)●10月の緑茶●

8時半起床。昨日もかなり飲んだような気がする(>_<)。
今日は良い天気である。
今さら、今日は何の日でもないのだが、今日韓国は国軍の日で公休日である。柏原芳恵43歳の誕生日でもある(^_^;) 
午後自転車で三宮に出る。三宮図書館寄って、帰りに大安亭で買物。
例の八幡町のクリーニング店の猫を撮影してたら店のおばちゃんが話しかけてきた。猫好きでよくデジカメ撮りまくってること、近所の猫たちの話をしたら喜んでくれた。
大日商店街でも数匹の猫を見かけて撮影。
有田のつる姫から、嬉野茶のプレゼントが届いていた。Morris.は紅茶フリークだが、日本茶はあまり飲まない。ずっと以前にアシナガさんから頂いた松江のお茶が美味しかったのを覚えてるくらいで、久しぶりだった。
早速淹れてみる。これも以前武雄の熊さんから貰った素焼きの急須と、青花の高台付湯のみ茶碗でいただく。「玉緑茶」と書いてあるがまあ、煎茶の淹れかたでいいだろう。まずまず美味く淹れることができた。たまに日本茶も落ち着くね。
つる姫 感謝ハムニダm(__)m
佐賀ではこの嬉野茶が一番ポピュラーである。茶園の住所見たら武雄市西川登町庭木となってる。懐かしい地名である。人間、幼いときの日常的食事の影響は、一生引きずっていくものだろう。たしかにこのお茶は、Morris.の原体験的味覚を思い出させてくれた。
KBSの日本語放送、水曜日担当のひまわりさんはお休みだった。先日日曜日の担当音楽番組も休んでたのでちょっと気がかりだったのだ。どうやらひまわりさんは体調壊して入院してたらしい。でも今日退院したとのことで、ほっとした。先日Morris.の葉書読み上げてもらった直後だっただけに、特にね。
野球は、今日明日、阪神、巨人ともに、試合ないので、しばらく静観するしかない。


割塚古墳跡

八幡町クリーニング屋の白

クリーニング屋の白黒

大日商店街のデュオ

移動した白雉

動かない白黒

大日の雉白

水飲み

大日の黒

同じく

近所の放置自転車

嬉野茶「煌」

【反転 裏社会の守護神と呼ばれて】田中森一 ★★★ 宮崎学との対談本を読んでこれが結構面白かったので、借りてきた。
著者は1943年長崎平戸生まれ、極貧の育ちから、苦学して検事になり、東京地検特捜部で辣腕検事として活躍した後、87年弁護士に転進して、やくざや裏社会の弁護士として名をはせ、執筆時現在詐欺容疑で逮捕、起訴され上告中とある。
自伝でもあり、バブル当時の金の動きや、検察庁の内部告発的部分もあり、読み応えのある本だったし、読み終えるのにえらく骨が折れた。
正義の味方としての検事時代、それへの疑問から弁護士になり、バブル時のあぶく銭を手に入れ、豪遊、浪費、やくざ、裏世界人脈とのつきあい、自恃、信念など、すごいなと思わせるところも多いが、どこか、自己弁護、我田引水な部分も目に付いた。
検事も弁護士もやくざも政治家も、Morris.とは直接的には無縁な存在だし、ずっと無縁でありたいものだが、こういった世界のこぼれ話は、怖いもの見たさというか、気にかかるところでもある。
本書を読んで、チャンドラーの本の中に、すごくぴったりする文章があったような気がした。自サイト検索でいろいろチェックしたら、「長いお別れ」だった。作家の死の現場に立ち会ったマーロウと、オールズ警部の会話部分である。

「一億の財産をつくるのにきれいな方法なんかあるもんじゃないよ」と、オールズはいった。「あの男自身は手がきれいだと思ってるかもしれないが、どこかにひどい目にあってる人間がいるし、地道に商売をしているものが土台をひっくりかえされて、二束三文で売り渡さなければならなくなっているし、罪のない人間が職を失っているし、株式市場でいんちき相場がつくられているし、大衆にはありがたいが金持ちには工合がわるい法律をごまかすために利権屋や一流弁護士が十万ドルの手数料をもらっているんだ。大きな財産は大きな権力に結びついていて、大きな権力には不正がつきものなんだ。それが世間のからくりさ。どうにも仕方がないのかもしれないが、いい世の中とはいえないよ」
「赤みたいだな」と、私はからかったつもりでいった。
「赤かもしれないね」と、彼はまじめにうけとっていった


結局本書の著者も、アメリカに代表される資本主義の生み出した膿みたいな存在なのかもしれない。


 
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