top 歌 集 読書録 植 物 愛 蔵本 韓 国 リンク集 掲示板


Morris.日乘2015年1月


Morris.の日記です。
読書控え、散策報告、身辺動向他雑多です。
新着/更新ページの告知もここでやります。


今 月の標 語
 
一陽来「福」

【2014年】 12月  11月 10月  9月 8月  7月    6月  5月 4 月  3 月  2 月 1月
【2013年】 
12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月  2月 1月

2015/01/31(土)●韓国、豪州に惜敗●
6時半起床。
今朝の血圧は177/96/64。
矢谷くんら3人で、午前中は大阪南港、午後は堺市土師町のインドネシア向け荷物ピックアップ現場。
3時半倉庫着。5時帰宅。
今夜はサッカーアジアカップの決勝戦。韓国-オーストラリア戦。前半45分にオーストラリアが先制。そのまま後半90分超えて勝負あったかと思ったところで、ソンフンミンのゴールで同点に。延長15分にオーストラリアがゴール決めて、結局開催国オーストラリアが優勝。延長戦では、選手ほとんど、特に韓国選手がヨレヨレだった。中で35歳のチャドゥリの健闘が目立っていた。Morris.としては日韓優勝戦を望んでたんだけどね。
今日の歩数は5937歩。

【見仏記 ぶらり旅篇】いとうせいこう、みうらじゅん ★★★☆ 2011/10/31 角川書店。初出『本の旅人』2010-11
このシリーズも20年を超えるという。本書は比較的最近のもので、奈良、京都の有名どころを、ぶらり気ままに訪ねるといったもので、Morris.も、たまにはお寺めぐりしたいと思ってたので、参考というか、景気付け(^_^;)になるかと思って読むことにした。

・奈良-秋篠寺薬師寺唐招提寺、安倍文殊院、聖林寺長岳寺元興寺、不空院、新薬師寺十輪院興福寺、壷阪寺、談山神社、帯解寺、春日大社東大寺、史跡頭塔、なら仏像館
・京都-知恩院、長楽寺、誓願寺、大報恩寺、石像寺、長講堂、福田寺、西光寺、禅林寺、金戒光明寺、東寺
愛知-龍泉寺、観聴寺、金山神社、青大悲寺、熱田神宮、荒子観音寺、普門寺、瀧山寺、鉈薬師

出てくる寺社はざっとこんなところ。太字はMorris.も訪れたことがあるところ。

近づいていくと、猫の後ろにカメラを向けたみうらさんは自らこうつぶやいていた。
「猫なんか撮るようになったらしまいだぞ。なんだ、一体なんなんだ、この……のんびり感は」(長岳寺)


これは仏さんとは無関係に、みうらじゅんがつぶやいた言葉だが、Morris.は「しまい」になってひさしい。

「地蔵買うた、で行きますか」
ガイドは静かな声で言った。四天王の名前の覚え方で、東から時計回りに「持」国天、「増」長天、「広」目天、「多」聞天。合わせると地蔵買うたになる。どうも我々の見仏ガイドは、ちょっとしたマニア向けの用語しか使わない方針のようだった。(戒壇院)


これは覚えておこう。

そこに置かれた円空仏は、いやはや迫力満点であった。百センチを優に超える観音、日光、月光、十二神将がパノラマのように配置されている。そのすべてが鉈でズバッと彫り出されており、独特の形とデザインに満ちていた。円空を見るなら是非まずここでと私は言いたい。
自由自在なのは特に十二神将で、あるときは縦に割った木の狭い側面に顔を彫り、またあるときはまるで自然に浮かび出たかのように顔の半分だけを掘り出してあとは線刻にし、またあるときは荒々しく電流が暴れるように鉈をふるう。遊び心があふれかえっているのは、薬師堂の施工主が異国の人であったためだろうか。ともかく、どれも見飽きない。
天に吸い込まれる瞬間か、地に降り立った一瞬か。十二神将は時空を超えて現れていた。対して本尊たちは永遠にそこにあり続けるような丸みを帯びた姿で、太古からの時間そのものを表現している気にもなった。この作り分けにも明確なデザイン意図があった。((鉈薬師)


円空仏は一度じっくり本物を見たいものだ。いとうせいこうが珍しくマジに熱を入れて解説してる部分。

2015/01/30(金)●尼崎方面●
8時半起床。
今朝の血圧は222/102/77。
飛び込みの仕事で、阪神で尼崎のアメリカ向け引越し荷物ピックアップ現場に直行。
二段ベッドなどばたばたと梱包して、2時半作業終了。
阪神尼崎商店街を冷やかして、出屋敷駅から岩屋に戻り、4時帰宅。
イスラム国人質事件に大きな動きは見られないようだ。邦人二人の動画公開から1週間になる。邦人の一人湯川遥菜は殺害された確率が高い。
小田嶋隆が「ア・ピース・オブ・警句」でこれに関する感想があった。

・「テロに屈しない」ためには、人命が犠牲になる展開を覚悟せねばならず、「人命を尊重」するためには、ある部分でテロに屈する必要があるわけで、つまるところ、政府が掲げているこの2つの方針は、はじめから、相容れない矛盾をはらんでいる。
・外交交渉は、常に矛盾をはらんでいるものだ。政治もまた然りだ。
・事態が動いている間は、外野の人間は、論評を控えるべきだ。
・当面、この事件について、誰が何を言い、どんな立場の人間がどんなコメントを残したのかを記憶しておくことが、私たち一般人のとるべき態度だと思う。

小田嶋の論旨はこれを起点として、SNSなどでの日本人の見解が「戦場のルールやテロリストの世界観」に近づいていることへの危惧だったが、とりあえず、Morris.は上記の引用に共感した。共感というより、立場上仕方ないというところか、あるいは「無力」の証明か(^_^;)
今日の歩数は7033歩。

パチンコ屋みたいなスーパー 

これは安い 

尼崎下水マンホール蓋 

三和薬草園の剥製 

でかいロゼット 

出屋敷駅近くの古道具屋 

2015/01/29(木)●人質交換大詰?●
7時起床。
今朝の血圧は205/99/56。
今朝イスラム国から出された後藤さんの音声メッセージで29日の日没(日本時間今日の深夜)までにヨルダンに収監サれている女性死刑囚をトルコ国境まで連れて来ないとヨルダンパイロットを殺害するとの内容。
今日の歩数は4113歩。

高架下隙間草花 

ロゼット 

狗尾草 


2015/01/28(水)●人質開放交渉情報錯綜●
7時起床。
今朝の血圧は182/99/76。
朝の3点セット。
昨夜から寒くなってる。
昼からJRで中央図書館へ。
3Fで書庫から「フランク・ザッパ自伝」借り出す。久しぶりに2Fの郷土資料室覗く。ここの資料は貸出禁止なので、管内閲覧するしかない。新しく入った本の棚に「二楽荘と大谷探検隊」という厚手のカタログがあった。昨年秋に西本願寺の龍谷大ミュージアムで開かれた特別展らしい。明治後期に六甲山麓に建設されて数年で閉鎖された「日本無類の珍建築(伊東忠太)」二楽荘には何かの本で知って好奇心をそそられていただけに、これは見ておくべきだったな。
ついでに、大型本の棚から「鴨居玲画集」「中山岩太写真集」「関西のモダニズム建築」など閲覧。モダニズム建築には御影公会堂と摩耶ホテルがとりあげられていて、その部分だけ熟読。
入り口に川西英の版画で図書館の版画が額に入れて飾ってあった。川西の「神戸百景」もあったので、これも閲覧。額縁の版画とは別の作品だった。現在の本館は神戸震災で建てなおされて、ある程度以前のイメージを活かしているが、やはり前の建物は素晴らしかった。
神戸駅のスーパーで買い物して6時半帰宅。
イスラム国人質事件、ヨルダンとイスラム国の間で人質のやりとりに関して動きがあるようだ。
今日の歩数は4983歩。

川西英「神戸百景」 

神戸市立図書館 

別バージョンも 

現在の姿 

2Fでヴィジュアル読書 

昨夜が上弦だった 

2015/01/27(火)●春待ちライブ予告●
6時半起床。
今朝の血圧は191/102/63。
矢谷くんと二人で、三宮高層住宅28階の現場。
昼食抜きで1時前作業終了。
昼は丸亀製麺でぶっかけうどん。
5時帰宅。
社長(さわむらしげはる)から、メールで、久しぶりの春待ちライブのお知らせが来たので、貼り付けておく。

春待ちファミリーBANDライブ
3月1日 日曜日 15時と19時 入れ替え
チャージ2000円 ドリンク別 要oneドリンク
子ども1000円
会場 バーマティーニ
神戸市中央区加納町4、8、15 A.M.U.PLAZA B1
TEL 078 322 1117
定員約20名の為要予約!
予約電話 078 811 6342 さわむらの留守番電話まで
残念ですが井山君は欠席
広報宜しくお願い致します。


予約要とのことなので、確実に見たい方は早めの電話予約を。一ヶ月以上先のことなので、また追々予約状況など告知します。
イスラム人質事件はヨルダン収監の女性テロリストとの交換をイスラム国が要求しているが、ヨルダンはイスラム国に捕らえられているパイロットとの交換を優先したいとしている。さらにイスラム国が別の男性テロリストとの交換を要求するとか、いろいろ情報は交錯しているが、実際の交渉は水面下で動く。人質の安否も定かでないわけで、いたずらにニュースに振り回されたり、プロパガンダ(イスラム国、日本政府双方の)に惑わされるべきではない。ただ、人質の生命を奪うことは許さない、という意志表示を表明するしかないだろう。
7時半からNHK「クローズアップ原題」で吉野弘が取り上げられていた。彼の詩が最近ちょっとしたブームになってるとか。Morris.も一時期親しんだ詩人だが、昨年1月に87歳で亡くなったことも知らずにいた。山田太一や是枝裕和、和合亮一などをゲストにいかにもNHKらしい構成だったが、是枝の監督作品「空気人形」に吉野の「生命」という詩が引用されてた事が紹介されて懐かしかった。そういえばペドゥナはどうしてるんだろうとネットで見たら、空気人形(2009)以降5本の映画に出演してて、2本はアメリカ映画のようだ。でもやっぱり、Morris.はペドゥナと言えば「リンダリンダリンダ」だもんね(^_^;)
今日の歩数は6951歩。

歩道橋からTwin煙突 

現場から摩耶埠頭方面 

神戸港 

【ガソリン生活】伊坂幸太郎 ★★★☆☆☆ 2013/03/30 朝日新聞出版。
2011年から12年にかけて「朝日新聞」に連載されたらしい。新聞小説ぢゃ。
望月一家(母郁子、良夫、まどか、亨)の自家用車緑のデミオが語り手となって、一家にふりかかる事件を読者に伝えてくれる。自動車同士は会話ができて、そのネットワークで事件の詳細が徐々にわかる仕組みになっている。最初はちょっと戸惑ったが、やはり伊坂は上手い作家であると再確認した。
しかし、この手法は「猫」に通じるものかもしれない。漱石の「吾輩は猫である」ね。
メインになるのが、ダイアナ妃のパパラッチ事故にヒントを得たらしい、有名女性のトンネル事故だが、それよりも、天才少学生亨の活躍が目立つし、物語とはあまり関係ない雑学ネタも楽しめる。

「うちの母親は、ドリア一族を目指していましたから」良夫がハンドルを回し、僕を左へとカーブさせながら、言う。自嘲気味でも会った。
「ドリア一族? それもガンダムの?」
「違います」良夫が笑う。「普通のドリアです。ドリアって食べ物あるじゃないですか。あれって、ドリア一族の料理だったことからそう呼ばれるようになったらしいんですよ」
「でも、実際には、そのドリアって呼ばれてるのとは別物らしいけれどね」亨が言った。

こういったのは、ネットで調べるとすぐ出てくるけどね。

「細見氏が前に、ほかの教師に言っていたのを聞いたことがある。いいか、人間には、認められたい、役立ちたい、褒められたい、という三大欲求があるらしい。だから、金があれば働かないといえば、そんなことはない。誰だって、役立ちたい気持ちはある。それが満たされなければ、幸福にはなれない。ようするに、どんな単純作業でもいいから仕事を与えればいいんだろ、という発想は間違いなんだ。それでは人間は幸せにならない。精神は沈んだままだ」


細見氏はフランクザッパファンの校長先生で、上のセリフは彼の愛車ザッパがデミオに話してるのだが、これはきっとザッパ語録なのに違いない。

「でも、人間の心がない、とか言うけれどな」ザッパは、僕の話を聞いた後で、笑う。「そもそも人間というのは、そういう性質じゃないか。『自分のことが一番大事』『他人の不幸はすぐ忘れる』。それこそが人間の心だ」


これも同上だろう。

「人間が年長者に抱く感情や態度には、何段階かあるんだけどな」
「決まっているのか」
「細見氏が言うには、まずは、『尊敬』だ。子供は、目上に対して、まずは一目置くわけだ。『尊敬』と『信頼』を抱く」
「なるほど」
「それから、少しずつ変わっていく。順番に言えば、『尊敬』→『信頼』→『反発』→『軽蔑』→『侮り』→『諦め』→『許容』→『同化』となるわけだ」
ザッパの早口を聞き取る。「最後は同化するわけなんだね」


ザッパ語録三発目。こうなると、Morris.もザッパの本読んでみたくなった。

「自分たちがトガリの言いなりだから、自分たちの言いなりになる誰かを見つけて安心したいんじゃないか」「そんな」「人間の心理ってのは、そういうものらしいぞ。それに、中間管理職と呼ばれる会社員は、暴走しやすい。ボスから受けるストレスを、自分より弱い人間にぶつけたくなるからな。うちの隣の家の主人がそうなんだ。BMWにのっていて、そのBMWがよく教えてくれる。中間管理職がいかに大変かということを」
「子分や取締役というのは、中間管理職に当たるのかい」


トガリというのは、伊坂作品によく出てくる「絶対悪」の体現者みたいな奴だが、その手下を中間管理職に例えるあたり。

たぶん、人間には、「びっくりするような情報を知りたい」「びっくりするような情報を発信したい」という欲求があるのだろう。おそらくその欲求にこそ、人間の文明が発達してきた理由があるに違いないが、かと言って「びっくりしたい」ことが優先されて、真実が蔑ろにされると、被害を受ける者も多くなる。
「ニュースは先入観を作る。もちろん悪意はなくとも、だ。悪意があれば、もっと簡単だ。いけ好かない有名人がいたら、セクハラ事件をでっち上げればいい。あとでいくら小さな訂正記事が出たところで、世間に一度広まった印象はなかなか消えない。一回、ウンコをぶつけられた奴は、その後はずっと、ウンコ野郎と呼ばれる。投げつけた側じゃなくて、投げられた側がな。変なもんだ」


前半は、SNS時代への警鐘と受け取りたい。
後半は先入観の恐ろしさ。思い込みの強いMorris.への教訓としたい。

どうやら、亨は、細見氏がよく口にする、フランク・ザッパ自伝からの言葉を引用したらしかった。つまり、こうだ。
あのね、人間のやることの99%は失敗なんだってさ。だから、失敗するのは普通の状態なんだ。フランク・ザッパが言うには、失敗するのを死ぬほど恐れているのは、自分を最高に格好いいと思っている自惚れた人間なんだって。


これも良い言葉だな。よし絶対ザッパ自伝読むぞ。
本書には多くの自動車(車種)が登場する。運転もできないMorris.はデミオという車さえ知らずにいた。
ちょっとひねった自動車ネタも満載で、車好きの読者にとっては二倍楽しめると思う。
事件から数年後のハッピーエンドは最高!! エンターテインメントはこうでなくちゃ、ね。

2015/01/26(月)●映画ノレチャラン再び●
7時半起床。
今朝の血圧は177/99/65。
朝からベランダの方がえらくうるさい。南側のマンションの塗装工事で足場を組んでるらしい。
うるさいのは今日と足場解体の日だけだろう。
昼前から雨が降り、結局今日も部屋ゴロ。
久しぶりにleno坊で「映画 全国ノレチャラン」DVD見直す。これまで気づかずにいたのだが、韓国語字幕というモードがあったので、これを見ながら、時々辞書で調べる。このところサボってる韓国語学習のまね事ということにしておく。ついでにずっと気になってた酔っ払いアジョシが歌ってたバラー曲が、キムクヮンジンの「 手紙」ということがわかった。いい曲だけど、途中半音が多く出てMorris.には無理のようだ(>_<)第一Morris.向きではない。それでも、やっぱりこの映画はMorris.にはたまらん映画である。
夕方傘さして、水道筋に買い物に出て、6時前帰宅。
サッカーアジアカップ。韓国はイラクに2-0で快勝して決勝進出。
イスラム国が一昨日ネットに上げた静止画と音声は後藤健二本人のものだったようだ。
8時からABCテレビ池上彰生放送でイスラム国問題の疑問に答えるという番組。
今夜のKBS歌謡舞台1403回は"1월 신청곡 1月リクエスト“

1) 내 마음 별과 같이心星のように/현철ヒョンチョル
2) 동백 아가씨椿娘/주현미チュヒョンミ
3) 인생人生/김성환キムソンファン
4) 울산 큰 애기蔚山大児/김상희キムサンヒ
5) 고향 무정故郷無情/신유シニュ
6) 빙글빙글ぐるぐる/홍진영ホンジニョン
7) 불효자는 웁니다不孝者が泣く/송해ソンヘ
8) 꿈꾸는 백마강夢見る白馬江/김혜영キムヘヨン
9) 안개 낀 장충단 공원霧の奨忠壇公園/김상배キムサンベ
10) 섬마을 선생님島村の先生/이혜리イヘリ
11) 처녀 뱃사공娘船頭/연홍비ヨンホンビ
12) 삼팔선의 봄三十八度線の春/김국환キムクッカン
13) 수은등水銀灯 + 울고 넘는 박달재泣いて越えるパクタル峠/김연자キムヨンジャ
14) 초우朝雨/권성희クォンソンヒ
15) 흔적痕跡/최유나チェユナ
16) 멋진 인생素敵な人生/박정신パクチョンシン
17) 서산 갯마을西山漁村/이자연イジャヨン
18) 걱정을 말아요心配しないで/윤항기ユンハンギ


リクエストだからほとんど脈絡なしだが、チュヒョンミとキムヨンジャが出てるだけで見ごたえあり。4.の「ウルサンクンエギ」と16,「モッチンインセン」は歌ってみたくなった。6.「ピングルピングル」はナミのオリジナルだが、ホンジニョンも最近は常連の仲間入りしたようだ。ソンヘさんは、今日映画みたところだったので嬉しかった。今回の評点は★★★☆。
今日の歩数は4233歩。

ベランダ裏で足場作業 

屋上から見るとこんな感じ 

雨のクリスマスローズ 

【TENGU】柴田哲孝 ★★★ 2006/07/20 祥伝社。
1974年に群馬県の村で起きた連続殺人事件を26年後に再調査する事になった記者が、当時の鑑識官などの協力を得て、意外な「犯人」をあぶり出していく。時代背景を描きながら、なかなか迫真の物語で、一気に読まされたが、結末はトンデモ本的だった。この人の作品はこういったパタンが多いようだ。

「考えてみてくれ。あの時代のアメリカが世界の中でどのような立場に置かれていたか。わかるだろう」
「ベトナム戦争。環境破壊……」
「そのとおりさ。特に印象的だったのが、ベトナムの熱帯雨林を破壊しつくしているナパーム弾と枯葉剤だった。そのためにヨーロッパ諸国の間では、アメリカ清貧の不買運動まで起きていたんだ。その悪いイメージを払拭するのに、政府は必死だった。1960年代の終盤から70年代の中頃に起きた環境問題に関する世界的な動向をよく思い出してみたまえ。IWC(国際捕鯨委員会)でアメリカが捕鯨の全面禁止を提案したのがあの頃だった。アメリカは自分達の国益を守るために、日本やアイスランドなどの捕鯨国の立場をまったく無視した。サイテス(ワシントン条約)も同じことさ。1973年に開かれた第一回締結会議を、アメリカは大金を投じて首都ワシントンに誘致した。条約に"ワシントン"の冠をかぶせるためにね。当時のアメリカは、環境問題に対するイメージアップに必死だったのだ」


こういった、時代点描風の部分はわかりやすくてためになるんだけどね。

2015/01/25(日)●イスラム国邦人一人殺害?●
7時半起床。
今朝の血圧は174/91/67。
昨夜遅くにイスラム国がネットに新しい画像をアップした。後藤健二が殺害されたと思われる湯川遥菜の写真を持ったもので、後藤自身の音声で「身代金でなく、ヨルダンに収監されている女性との人質交換を」という主旨の言葉が添付されていた。この画像は、家族や日本政府に前もって送られていたようだ。
昼間でニュース見てたが、それ以上の進展はない。ただ、音声データが後藤氏の声かどうかで、真逆の分析結果が出ている。
昼から歩いて三宮方面に。思ったより暖かくて、これなら自転車にすればよかった。大安亭八百屋猫たちも暖かいので、駐車場の屋根や車の上に勢揃いしてたのでしばらくMorris.@Catographerモード。
三宮図書館でしばらくくつろいで、6時帰宅。
今日の歩数は8182歩。

湯川氏の遺影?を持つ後藤健二 

カキドオシ 

肋骨雲 

大安亭八百屋猫 

車上 

屋根上 

勢揃い 

日向ぼっこ 

ミニ薔薇蕾 

【漂流者たち】柴田哲孝 ★★★☆ 2013/09/10 祥伝社。
実際の3/11を起点に、探偵神山が、被災地を北上して、逃亡した男を追うというロードムービー風のミステリー。ついつい福島第一原発事故のことばかりに気を取られていたMorris.は、地震、津波の被害地のことを疎かにしてきたことを反省させられた。
もちろん福島第一原発事故についてもきちんと記されている。

3月11日の本震と津波によってSBO(全交流電源喪失状態)に至った福島第一原発の事故は、その後も悪化の一途を辿り続けた。東京電力は燃料プールへの送水冷却が完全に止まっていることを把握しながら廃炉を決断せず、海水の躊躇。結果としてこの自己保身しか考えない身勝手な判断が、地域住民の生命を危険にさらし、日本を国家的危機にまで追い込むことになる。
神山は福島第一原発の2回に及ぶ水素爆発を、テレビの画面で見ていた。だが、自分の住んでいる場所から僅か80キロの地点でとんでもないことが起きていることはわかっても、その実態は何も理解できなかった。東京電力の積ン者や原子力安全委員会の担当者は記者会見の場に立ち、意味不明の専門用語を振りかざして言い訳に終始する。政府と国民の接点である内閣官房長官までが、健康には「ただちに問題はない……」という曖昧な見解を繰り返すだけだった。
だが、その裏で目に見えない悪魔は、着々と侵攻し人々を蝕みはじめていた。14日の2度目の爆発から翌15日にかけて、福島第一原発は一立方メートルあたり一万ベクレル--法令規制値の約2500倍--という大量の放射性ヨウ素131を放出していた。しかもこの時点でSPEEDI(緊急時迅速奉書脳影響予測ネットワークシステム)は、10兆ベクレルという天文学的な数値の放射性ヨウ素を放出量を推計していたのだ。それでも東京電力、原子力安全委員会、政府はこれらのデータを隠蔽し、何も知らない国民の頭上から放射性物質が降り注ぐことを黙殺してしまった。


今となってはお馴染みの描写だが、これがそのまま小説のいち場面として出てくると、ちょっと感慨にふけってしまう。

すべての情報が錯綜していた。新聞やテレビ、ラジオのニュースは都会に住む者が原発や被災地のことを知るためのもので、逆に被災地に住む者には何の役にも立たなかった。風説はただ人を惑わすだけだ。

報道が東京中心だったのはこの時に限らない。

広島、長崎の原爆研究者の間でも、さらにチェルノブイリに関する元ソ連科学アカデミーの研究結果においても、被爆二世の白血病や癌の発症率が2倍、3倍になることは暗黙の常識だった。その事実を頑として認めないのは、アメリカと日本の学閥と政府だけだ

放射線の影響は公害の最たるものかもしれないのに、これを実証するのは無茶苦茶難しそうだ。

ニュースの間には、人々の空虚な心に何かを刷り込もうとするかのような、ACジャパンのコマーシャルが流れ続けている。

確かにあのCMはイヤだった。

この世には、弱者と強者しか存在しない。核施設、原発とは、両者の間を分かつひとつの象徴にしかすぎない。
戦争に行く若者と、戦争で富を得る資本家の違いと同じだ。戦争も、核施設も、常に強者の都合の上にのみ存在する。弱者は金で言論の自由を封じられ、強者に従順になることだけを求められる。ただ恐怖と苦痛に耐えながら、自分の運命を受け入れることだけを強いられる。


ステレオタイプの言説だが、間違ってはいない。

かつて、六ヶ所村は、吹越烏帽子と御宿山の山々と川や湖沼に囲まれた青森県下北半島の静かな寒村だった。村には木村文書と呼ばれる古文書が伝わり、源頼朝が所有した名馬"いけずき"の産地として知られていた。かつてはこの土地に倉内、平沼、鷹架、尾駮、出戸、泊の六集落があったとされ、明治22年にこれが合併して、"六ヶ所村"となったという。
1988年10月、原子力事業の皮切りとしてウラン濃縮工場を着工。90年11月、低レベル放射性廃棄物埋設管理センタ-着工。92年7月、『日本原燃株式会社』を設立。93年4月、再処理工場が着工。2010年10月、MOX燃料加工工場が着工。現在はそのほとんどが稼働し、静かだった下北半島の寒村は、いつの間にか"核エネルギーの村"に変貌していた。


「この村が、どんなだかわかってるべ。ここさ来る間にも、でっただ建物をいぺえ見たべ。ここの村じゃ、金が余ってんだよ。村議会に行ったって、村長も、議員も、もう反対派なんず一人もいねえよ……」
現在、村人の平均所得は一人当たり約1300万円。人口1万1千人ほどの村の年間予算が、約130億円。そのうちの60億円が、再処理工場やその関連施設などの日本原燃に起因している。
村には巨大な公共施設が次々と建築され、インフラも整備されている。各家々にはテレビ電話が無料で設置され、コンサートホールでは日常的に八代亜紀や小林幸子などの大物演歌歌手のコンサートが開かれている。
六ヶ所村は、もはや僻村ではない。ある意味では、日本で最も裕福な村となった。それもすべて"核"のお陰なのだ。
「だからよ……」桜庭がいった。「いまさらそのくれえの銭っこさあっても、どうもなんねえべ。金の力なら、国にはかなわねえんだ。それより、いまは、その金さもっといらう人たちがいんべよ……」
坂井は、桜庭の話を聞きながら考えた。六ヶ所村の村人たちは、弱者なのか。それとも強者なのか。だが、弱者だからといって敗者になるとは限らない。強者が勝者になるとも限らない。


核バブルだな。

「まだわからないさ……」神山がいった。「今回の震災の福島第一原発の事故で、日本の原発事情は大きく変わるかもしれない。進行中の建設計画はすべて中止になるかもしれないし、原発そのものが次々と廃止になる可能性もある……」
だが、神山は、それが希望的観測によるきやすめにすぎないことをわかっていた。確かにしばらくの間は、日本の世論は反原発に傾いていくだろう。建設計画が中断され、既存の原子炉が運転停止に追い込まれることもあるだろう。
それでも人間は、喉元を過ぎればやがて熱さを忘れる。時間と共に、日本の経済は原発がなければ存続できないことを思い知らされる。政府や電力業界は電気不足や電気料金の値上げという"脅し"をちらつかせながら、民衆を黙らせ、時には"餌"とばら撒き、また原発事業を促進させていくことになるだろう。


何か救いのない終わり方である。


【中国毒】柴田哲孝  ★★★ 2011/11/25 光文社。
クロイツフェルト・ヤコブ病に始まる医療ミステリーだが、毒龍というコードネームの中国人殺し屋が暗躍する。殺し屋の名前がタイトルの由来だと思いそうだが、全体に中国食品の危険性の強調が目立つ。謀略史観から離れなれない著者のパターンで、Morris.はそれはないだろうと思いながら、読まされてしまう。

鄧望達の情報は、CIAからのインフォメーションにどこか似ている。警察庁を都合よく動かすための、作為的な"餌"にすぎない。CIAは九つの真実の中に、ひとつだけ嘘を混入させる。もしくは、隠す。逆に鄧は九つの嘘を並べ、ひとつだけ真実を教える。
真偽の比率の差、つまりそれがアメリカと中国の差だ。日本は常に、騙される側にいる。情報の真偽の見極めを誤ると、とんでもない方向にミスリードされる。


騙し合いの入れ子構造で、結局はどっちに転んでもそれが正解かどうかは最後まではっきりしない。

アメリカは今回の哨戒艦沈没事故のカードを、日本政府との沖縄の基地問題に対する切り札として使うことになるだろう。すでにマニフェストとして普天間の基地移設を「最低でも県外」としている鳩山政権は、これをすみやかに受け入れる。沖縄の米海兵隊基地の抑止力がいかに重要かを再確認し、政府は県内への移転を余儀なくされたことを装う。
すべては、仕組まれているのだ。今回の哨戒艦沈没事故は、県外移設を主張して身動きが取れなくなった鳩山政権にとって、正に渡りに船だったに違いない。首相はいずれ、機会を見計らい、普天間基地を従来どおり「辺野古沖に移転する」という"決断"を発表することになるだろう。
政府のやることなど、何処の政党が政権を取っても大差ない。重要なのは国益ではなく、次の選挙のためにいかに国民をうまく騙すかだ。


鳩山政権への「ネガティブ・キャンペーン」をそのまま踏襲したような部分である。

まず相手国と自由に行き来し合える政治的関係を結び、自国民を大量に送り込む。そこに犯罪や病気、食料といった中国の"毒"を撒き散らし、相手国を衰弱させる。最後には一気に国境線や領海を侵犯し、国内外から相手を支配する。チベット自治区や新疆ウイグル自治区の例を見るまでもなく、それが中国が他国を併合する時の常套手段だ。

確かに、中国の周辺地域の切り崩し方にはこういう一面があったことも事実だろうが、ここまでストレートに書かれると、鼻白んでしまう。


2015/01/24(土)●福山方面●
5時半起床。
今朝の血圧は203/97/76。
昨夜の報道ステーションでの古賀茂明の発言は、ずっとMorris.が思ってたこを、公共の場ではっきり言ってくれたということで、胸のつかえがいくらか下りた気がする。
政府は後藤健二氏の拘束と妻への身代金要求(メール)を知っていた。それを承知のうえで安部首相はエジプトでイスラム国に対立する国を支援するために2億ドル支援を表明した。これが、イスラム国がビデオ公開した直説のきっかけになった。
母親会見にあった「日本は憲法九条にそって70年間一度も戦争に加わっていない」を敷衍して、あらためて日本の平和路線を強調。安部首相の方針にはっきり疑義を打ち出し、フランスの出版社テロに対する、デモにならって「I'm not ABE!!」のゼッケンを振りかざすべきではとまで言い切った。これはとんでもない勇気ある発言である。古館も慎重に言葉を選びながらも、賛意を表明していた。権力側からの反発とネガティブキャンペーンが予想される。しっかり見守っていかねば。
とは言うものの、今は、安倍批判よりも何よりも、まずは二人の無事帰還を祈りたい。
6時半に、久しぶりに摩耶倉庫へ。浅海くんと福山市松永町の上海向け荷物ピックアップ現場。思ったより荷物少なくて、昼前作業終了。
帰り道、松永駅南に素敵な洋館があったので、車窓から流し撮りした。後でネットで調べたら「日本はきもの博物館」だったようだ。1978年開館で、2013年に閉館したらしい。閉館直前に訪問した人のブログも見つかった。当地の丸山茂助が下駄の製造業を始め、Morris.の目を惹いた白い洋館は大正11年(1922)建設の旧丸山本社ビルで、現在はコーヒーハウスとして使用されているらしい。
3時前倉庫着、荷降ろしすまして、摩耶埠頭に停泊してたバラ積み船(GLOVAL VENUS バヌアツ船籍、3万3千トン)ちょこっと覗いてから、 4時帰宅(^_^)
イスラム国事件の進展はなさそう。NHKニュースは完全に政権寄りなのかニュースに取り上げる時間も少ない。4ch.がよく報道しているようだ。
今日の歩数は3948歩。

笠岡付近 

福山SAの尾道ラーメン 

日本はきもの博物館 

火事で禿山に 

GLOVAL VENUS 

鴎 

【残り全部バケーション】伊坂幸太郎 ★★★☆ 2012/12/10 集英社。
かなりの年数をかけて発表された4作の短編(「残り全部バケーション」「タキオン作戦」「検問」「小さな兵隊」)に書きおろし短編「飛べても8分」5作で、連作短編に仕上げた、いかにも、伊坂らしい作りの作品。かなり出来不出来もあるけど、やっぱり彼の発想跳びには感心するし楽しませてもらえる。

「さっきもお父さんに訊かれたけど、今日、仕事をやめたばかりなんだ」
「無職?」
「そう」
「駄目じゃん」
「駄目じゃないよ。明日から、もう俺の人生、残り全部、バケーションみたいなものだし。バカンスだ」
「意味分かんないんだけど」早坂紗希はきょとんとしていたが、そこでようやく俺を見上げるようにし「バケーションてのはいいね」とにっと笑った。「わたしもそうしようかな、残り全部バケーション」
悩んだ末に、俺は正直に言った。「百年早えよ」(「残り全部バケーション」


全体の主人公とも言える岡田と家族崩壊したばかりの少女紗希の会話で、タイトルの由ってきたるところ。大島弓子の「毎日が夏休み」を思い出す。

「この間、漫画を読んでいたら載ってたんですよ。タイムマシンとかタイムスリップの話で、それによれば、光より速い粒子タキオンってのがあれば、過去にも行けるかもしれないって話で」
「そうなのか」
「まあ、理論上だけのことみたいですけどね。世の中のことは何でも、理論上はうまく行くんですよ」
「理論を邪魔するのは何だろうね」
「感情じゃないかな」岡田は即答する。(「タキオン作戦」)


こういったやりとりと「オチ」が上手い!!

以前、議員を殺害したグループが、凶器を捨てるためにリレーのバトンのようにして、複数人で運んだ、という話を聞いたことがあった。
作業や役割は分担したほうがいい。これは難しい仕事をする際の基本だ。(「飛べても8分」)


実際の仕事でも役たちそうな規則だが、本作の作られ方の喩えでもあるのだろう。


2015/01/23(金)●謎の多い会見●
7時半起床。
今朝の血圧は186/95/70。
昼ごろ、イスラム国に拘束されているジャーナリス(ト後藤健二)の母(石堂順子)の外人記者クラブでの会見。NHKと10chで実況中継してた。この会見をするなとの電話などもあったことからを昨日息子の嫁と初めて電話して、出発の2週間前に出産したことを知ったというちょっと意外な話から始まり、原子力を使い地球を汚したという反原発的発言と、息子の助命、自分の命を差し出してもいいなどとやや混乱した模様だったが、NHKも10ch.も途中で中継を中断。10ch.ではその直後に「TV番組をネットにアップするのは犯罪です」というCMが流れた(^_^;) その後のニュースでも母親会見のニュースは、無難なまとめ方の紹介だけで、反原発発言などは一切触れられなかった。安倍政権としては、まさか拘束中の人間の母親がこんな発言するとは思ってもなかったろうし(用意されてた表明文とはかなり違ってた)、態度を硬化することになりそうだ。
72時間の時間過ぎても、とりあえず事件の進展はなし。新しく就任した金高警視庁長官が「テロに断固たる措置」と息巻いてたし、安部首相は表立っての発言はなし。
水面下の折衝が行なわれてるはずだが、予断は許せない。
大相撲は白鳳が13日目で33回めの優勝を決め大鵬の記録を超えた。サッカー日本-UAEは1-1で延長に入り、結局PK戦で本田、香川が外して日本敗退。まあ、こんなもんだろう。Morris.としては日韓戦見たかったけど。どちらにしろ、こんな状況ではスポーツにうつつを抜かしてるばやいじゃないだろう。
今日の歩数は3501歩。

今日の夕景