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          Morris.日乘2015年11月


Morris.の日記です。読書控え、散策報告、友人知人の動向他雑多です。新着/更新ページの告知もここでやります。

 

今 月の標語

安倍追消


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2015/11/30(月)●訃報 水木しげる●

7時起床。
今朝の血圧は169/82/73。
漫画家水木しげるが93歳で亡くなったというニュース。
半ば妖怪の族(やから)みたいな人だった。戦争で片手を失い、生涯戦争の悲惨と非合理を描き続けた。Morris.は愛読者というわけではなかったが、やはり彼だけにしか創りえない漫画世界には畏敬の念を抱いていた。ちょっと毛色の違った「劇画 ヒットラー」という作品が印象に残っている。ネズミ男に通じるようなキャラクタで淡々と描かれるヒットラーは、気の弱い小男で、些細な事に焦ったり怒ったりしながら、権力の頂点に上り詰めて、破滅する。決して傑作ではないのだろうが、水木しげるというと、これを思い出してしまうのも、本当のファンではなかったことの証拠なのかもしれない。
午後は王子動物園で過ごす(^_^;)
4時帰宅。
今夜のKBS歌謡舞台1445回は- 11월 신청곡11月リクエスト -
毎月恒例の企画である。先週は金泳三の服喪で放送見送りで、別のプログラムだった。

 1) 뜨거운 안녕熱いさよなら (쟈니리)/쟈니리ジャニリー
 2) 굳세어라 금순아頑張れクムスナ (현인ヒョンイン)/송해ソンヘ
 3) 님あなたさま (박재란パクチェラン)/최진희チェジニ
 4) 송학사ソン博士 (김태곤)/김태곤キムテゴン
 5) 장녹수 チャンノクス(전미경)/전미경チョンミギョン
 6) 안동역에서安東駅にて (진성)/진성チンソン
 7) 마포종점麻浦終点 (은방울자매鈴蘭姉妹)/주현미チュヒョンミ
 8) 안개 낀 장충단 공원霧の奨忠壇公園 (배호ペホ)/주영국チュヨングク
 9) 부초 같은 인생浮草人生 (김용임)/김용임キムヨンイム
 10) 행복이란幸福とは (조경수)/조경수チョギョンス
 11) 초혼招魂 (장윤정)/장윤정チャンユンジョン
 12) 이별이 주고 간 슬픔別れの与えた悲しみ (이현)/이현イヒョン
 13) 울어라 열풍아泣けよ熱風 (이미자イミジャ)/우연이ウヨニ
 14) 고추唐辛子 (유지나)/유지나ユジナ
 15) 인생人生 (류계영)/류계영リュゲヨン
 16) 사모곡思母曲 (태진아)/태진아テジナ
いやいや、今回は曲といい、出演歌手といい、なかなかのプログラムだった。チュヒョンミ、チャンユンジョン、ユジナと、Morris.の大好きな歌手三人揃い踏みというだけで満足。しかも、30周年記念プロに出演しなかったチャンユンジョンが出て、出産後初めて、自分の持ち歌歌うというのが嬉しい。ユジナも一押しの「コチュ」歌うしね(^_^) こうなるとチュヒョンミ、チェジニにも自分の名曲歌って欲しかった、などというのは望み過ぎぢゃ。★★★★。

今日の歩数は3240歩。

焼きそば 

枯葉 

今日のまぬう 

河馬 

駝鳥 

実りの秋 

【ほとんど人力】菅原文太と免許皆伝の達人たち ★★★☆☆ 2013/07/21小学館
「本の窓」連載「連載対談 外野の直言、在野の直感」を加筆修正したもので、以下の17人との対談が収められている。

第一章 「のど元すぎれば……」で、また戦争するのか?
・金子兜太(俳人) 水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る
・樋口陽一(憲法学者) 第九条は国民を守る要塞。壊したら国民を守れない
・堀田力(さわやか福祉財団理事長) まやかしの集団的自衛権
第二章 「知らぬが仏」では、すまされない
・相場英雄(作家) 『震える牛』に震えてしまった
・大石又七(第五福竜丸乗組員) 第五福竜丸と原発は、深く結びついている
・中村哲(医師、ペシュワール会現地代表) ほとんど人力
第三章 アメリカよりアジアを向いた脱官僚の国へ
・大田昌秀(元沖縄県知事) 沖縄の苦闘、本土の怠慢
・丹生宇一郎(元中国大使) 対中関係とアベノミクスの行き着く先
・副島隆彦(民間人国家戦略家) アメリカの策謀で、アジア人同士戦うな
・古賀茂明(元経産省) TPPくらいのことがないと、変わらない
第四章 人間力をとりもどすために
・松島令(作家、金融・経済評論家) 大災害は日本の構造転換のチャンスだ
・関野吉晴(探検家、医師) 人類は生き残れるのか
・野口勲(野口のタネ代表) 誰も知らないタネの怖い話
・西部邁(評論家) 近所と家族があれば、最低生きていけるよ
第五章 人は「資源」ではない。型破りのススメ
・黒田征太郎(画家) アートも人間も土に還れ
・吉田敏浩(ジャーナリスト) 人は消耗品でいいのか
・鳥越俊太郎(ニュースの職人) 清潔社会がもたらす罪

2014年11月28日に81歳で亡くなった菅原文太。偶然にもまさにその一周忌当日に本書を読んだことになる。
一般には「仁義なき戦い」「トラック野郎」のシリーズで知られ、ガラの悪いしかし憎めないキャラクタ-と認知されているが、2009年から山梨県で農業を始め、2011年の東日本震災を契機に俳優引退を表明、国民運動「いのちの党」の代表者となり、死の直前に沖縄県知事選挙で翁長雄志の応援にもかけつけるなど、反戦、復興など社会問題への発言・活動も積極的に行っていた。そういう噂はMorris.も仄聞していたものの、本書を呼んで初めて彼の本意と志とに触れることが出来た。上っ面ではなく、しっかりとした視点と知識を持つ人士だったと思う。

樋口陽一 言うなれば「日米同盟」が現在の「国体」です。戦後の日本には「同盟」という言葉は使えないという意識が会ったのですが、それがだんだん国体としてそれこそ正面に鎮座するようになって……
菅原 歯止めがずーっとなかった。とくに沖縄問題なんか、同盟という言葉でがんじがらめになって動きが取れない状態になっている。

戦後日米同盟が国体というのは、判りやすいだけに、辛い(>_<)

菅原 集団的自衛権も個別的自衛権も、国連できめられているんですね。
堀田力 はい、国連憲章の第51条に出てきます。「国際紛争は国連軍がすべて解決する」と、国連憲章はそう定めているのですが、国連軍を作るのが間に合わないときはどうするのか。本来その場合は個別的自衛権で各国が撃退すればいいわけです。
ところが、その後国連軍ができたためしがほとんどないので、個別的自衛権と集団的自衛権という応急措置として規定されたものが常態化してしまった。


現時点での国連の存在の耐えられない軽さ(^_^;)が、諸悪の元かもしれない。日本国憲法も国連憲章に準じて作られたものであることを思えば、日本は、もっと国連に肩入れして、国際社会に貢献するという姿勢を見せるべきではなかろうか。

堀田 戦前と違って、いまは意見を言う手段が与えられているわけです。民主主義というのは、ただ自分の意見を持っているだけではなくて、表に出して、おかしな動きは「おかしい」と言わなければいけない。
菅原 日本が民主主義国として成熟していくためには、これからなにが大事ですか?
堀田 勇気でしょうね。民主主義は基本は個人主義ですが、個人主義は利己主義ではない。個人が責任を持って生きるということですから、自分の信念に反する事態が起こったら、反対だと主張し、意見が活きるようにがんばらなければならない。


戦前の言論封殺時代に逆戻りしようとしているニッポン。後手後手に回ってきたことを真摯に反省しなくては。
合言葉は「勇気!!」

相場英雄 いまは安ければ何でもいいという風潮になっていますよね。着るものはそれでいいかもしれないけれど、食べ物が安すぎるというのはどうなのか、と。
菅原 いまの日本はあらゆることがこのような状態になっていると思うんだよ。大型ショッピングセンターのような、大きな、得体の知れないものによって、小さな人たちの暮らしがはじき飛ばされてしまう。
大手スーパーで売られているというハンバーグね。(『震える牛』では)「雑巾」と呼ばれているけれど、そのつくり方のところに出てくる代用肉--食用油を抽出したあとの脱脂大豆に亜硫酸ソーダ水溶液を混ぜ、あ塩酸ガスを加える。さらに亜硫酸塩、塩化カルシウム、イオン交換樹脂の薬で濾過したあとは、甘味料、化学調味料、牛の香りを演出する合成香料、それに容量を増す水を加えてできあがり--って、これ、恐ろしいね、食べ物じゃないよな。
相場 ファストフードをすべて否定したら生活が成り立たないのはわかるけれども、工業製品を食べ続けていたら人間は絶対おかしくなる、と思います。
菅原 いまどこを旅しても郊外に大型のショッピングモールができて、町の中心部の昔ながらの商店街がどんどん廃れていってるよね。こういう変化が顕著になったのは、いつ頃からなの?
相場 いい意味でもい悪い意味でも小泉さんの時代からだと思います。グローバルスタンダードという名のもとで、スーパーも規模を大きくして調達のコストを安くすることで安い商品を提供するという仕組みはすばらしいとは思うのですが、それが行きすぎちゃったのかなと……
菅原 2000年に、大店法が廃止されたのも、アメリカの圧力があったからでしょう。


今週のニュースでも、加工肉の発がん性問題(WHO発表)がとりあげられていたが、早速業界からの巻き返しが起こる。食品業界と食品の安全はベクトルが逆向きになっているようだ。「震える牛」読まなくては。

菅原 二週間かかって、焼津港に入ったときはどうなっていました?
大石又七 事件がわかって、専門家や学者が放射線量を測る機械を持って船に乗ると、ダダダーッて鳴るんですよ。もう船自体が放射能になっていたんでしょうね。
菅原 焼津に着いたとき、国はビキニ環礁で水爆実験が行われて第五福竜丸が被爆した事実をしっていたの?
大石 わかっていない。無線を打たなかったから。というのは当時は日本とアメリカの力関係の差がすごく大きくて、下手に無線を打つとアメリカに傍受されて沈められてしまうおそれがあったんですよ。
実際、あとでアメリカの資料を見ると、偵察していた飛行機が私たちの上空に向かっていたんだって。ところが、キノコ雲がたくさん広がっているので引き返した。
菅原 戦後、日本人の目に飛び込んできた、アメリカの豊かな暮らしやハリウッド映画にすっかり見とれていたあの頃、アメリカ軍は容赦なく漁船を標的にしていたのか。沖縄のいまがなんkだ思いやられるな。
大石 いちばん腹が立つのは、原発を導入した人たち。原発を導入できたのは、日本政府がアメリカに対してこう言ったからですよ。「ビキニの件は補償しなくていい、核兵器も核実験も容認します、その代わり、原子力の技術と原子炉を早急に送ってくれ」と。
そういう経緯で福島にも原発ができたのに、中曽根さんをはじめ原発を導入した人たちは、あれだけの事故が起こっても頬っ被りして、顔をださないじゃないですか。
菅原 日本人が日本人を売り飛ばしてしまった……。第五福竜丸と原発は、そういうところで深く結びついている。

確かにビキニ水爆実験で被爆した第五福竜丸は、アメリカにとっては爆沈させたい存在だったに違いない。そして、この事件が、日本を原発大国にした契機になったというのは、あまりにも皮肉である。

大田昌秀 何で沖縄経済がもっているかといったら、観光産業なんですよ。なかでも本土からやってきた若者たちが海に潜ったり自然を楽しむエコツーリズムが盛んで、大浦湾一帯はその中心地なんです。東京にいる政府の官僚たちはそういうことを十分にご存知ないんですよ。
菅原 沖縄の観光資源は実に豊かですよ。アメリカが手離さないのはそこにも目をつけているんじゃないか、と疑っているんですね。


自然が破壊されたら、観光は成立たない。アメリカも日本政府も知ってて知らんふりしている。

菅原 日本政府は意図的に沖縄を本土と分断している。日本にとって沖縄とは何なのか。先生はどんなふうに思われていますか?
大田 大変遺憾ながら沖縄は、文字どおりの国内植民地というしかありませんね。


完全な入れ子状態だな。

菅原 地政学的にも経済的にも沖縄に基地を置く意味は乏しいと。にもかかわらず、アメリカが基地を置き続ける理由、いくら沖縄の人たちが訴えても聞き入られない理由は?
大田 一つには、アメリカが今以て沖縄を戦争に勝って手に入れた一種の戦利品とみなしていることもありますね。また、アメリカ政府が基地の削減や撤退を図ろうとしても、それを止めているのは、他ならぬ日本政府なんですよ。


戦利品!! それを日本政府が返還を拒むという本末転倒な事態。沖縄人が怒るのは当たり前だろう。

菅原 本来なら、石原慎太郎という半ボケ老人を叱責するべきだったのに、民主党はそれをしないで丹羽さんを辞めさせてしまった。
周恩来が「我が国は倍賞を求めない」と言ったでしょ。尖閣も棚上げしようじゃないかと。それを「東京都が尖閣を買う」などと浅薄な愛国者顔で言っておいて、都知事の職を投げ出した。
丹羽宇一郎 尖閣のような無人島を争ったって両国にとって実質たいした得にもならんですよ。「いや、下に石油があるんだ」と言うけれど、石油を掘り出してすごい利益になるのか。ならないよ。

確かに尖閣問題の第一責任者が当時の東京都知事だった石原慎太郎だが、これにもアメリカの陰があるという説もあったな。

丹羽 日中の関係が悪くなればなるほど、中米の関係が深まっていく。
菅原 つまり、日本は両国から軽んじられている。
丹羽 そうなりつつある。


悪い予想は当たる(^_^;)

副島隆彦 やっぱり官僚たちって悪いんですよ、本当に。「世の中は貧乏人と金持ちでできている。その上に俺たちがいる。東大に入って、いちばん上にいるおれたちがいい思いしてあたりまえだ」と思っている。人間の歴史というのは、上のほうでいい思いをする人間と下のほうで一日16時間働かなければならないような人たちとでできあがるようになっている。
彼ら官僚は経営者として能力があって金持ちになったわけではない。組織・団体のなかで上手に生きてきたという人たちです。

教育ママたちの願望の終着点が、ここらあたりにあったのではないかと思われる。大部分が終着点のはるか手前で、脱落したとしてもね。

菅原 権力者たちをさらに操り人形のように使う人形師がいるわけでしょう。
副島 アメリカの金融財界ですね。べつに闇の組織があるということではない。彼らは優秀な人材に目をつけて大学院生の頃から面倒を見る。「おまえは裁判官になれ、おまえは政治家、おまえは大企業の幹部」と言って育てるわけです。するとお金を出してもらっている恩義があるから上院議員や学者になっても逆らえない。それがネットワークというものなんです。
菅原 日本も同じだろうね。なにしろ"植民地"だから(笑)
副島 そうです。アメリカ留学させてもらって教育されると、やっぱり言いくるめられるんですね。自覚しているかどうかはともかく、アメリカの手先になっている。


大米日共栄圏というやつだ。

野口勲 野菜でも米でも採れたタネを蒔くとまた同じ作物ができる……というのが本来のタネです。ところが昭和30年代後半から「F1種--正式名は一代雑種」という、一代限りの雑種のタネばかりになっちゃったんですね。それを使うと生育が速くて、きれいに揃った、見た目も立派なものができる。でも、そこから採れたタネを蒔いてみると、姿も形も全然違ったものができてしまうんです。
菅原 オレはいま、ちっぽけな農地を借りて、野口さんのいうフツーのタネも取り入れて野菜をつくっているわけだけれど、在来種や固定種は、F1のように揃ったものができるわけではないから収量は何割か減る。
野口 雑種にすると、生育が速まって、収量が多くなる。この力を"雑種強勢"というんです。


野口 本来、タネというのは「一粒万倍」と言って、ひと粒蒔けば一年ごとに一万倍ずつ増えていく。それが生命力なんだけど、この子孫をつくれないタネが、一億、一兆、一京と増やされて、そればかり食べさせられる世の中になっているんです今は……。

野口 日本ではいま、TPPへの参加が議論されていて、工業製品を売るために「絶対賛成」という意見が大勢ですよね。でも、そうなるとアメリカの農産物しか食べられなくなるかもしれない。そして、それは遺伝子組み換えや雄性不稔(無精子症)の作物ばかり、ということになりかねないんですよ。
アメリカがつくった遺伝子組み換えのタネはヨーロッパでは売れない。そこでアメリカはTPPというEUに対抗する経済圏をつくって、そこで遺伝子組み換えを広めよう、そういう野菜しかつくれない社会をつくろうとしているんじゃないかと……。
菅原 戦後、アメリカは日本を農薬の実験場にしたわけだよね。日本の農民には何も知らせないまま、自分のところよりはるかに強い農薬を使わせて……


多国籍バイオ化学メーカー「モンサント」などが暗躍してるにちがいない。何しろ、遺伝子組み換え作物のタネの世界シェアは90%だし、自社の除草剤ラウンドアップに耐性をもつ遺伝子組み換え作物をセットで開発販売しているらしい。

野口 日本の農家で有機農法を実践しているのが1%。固定種を使っているのはそのうちの1%もないですからね。ただ、いままでしてきたような話を僕がすると、いちばん反発するのはじつは有機農家なんですよ。
菅原 ええっ!?
野口 要するに、彼らは有機で作ればどんなタネだっておいしくなると信じているわけ。タネには全然目がむいていない。F1のタネを使って、ただ無農薬でつくっているだけなんです。


有機農業にもピンからキリまであるだろうし、作ってる側も食べていかねばならないだろうしね。

西部邁 日本人は、東電を人身御供にして技術に酔い、情報に酔い、ITに酔ってきた。そんな奴らに、東電を批判する、バッシングする資格があるのかということになる。
菅原 政府も電力会社もマスコミも、こぞって本当のことを伝えてこなかったからね。日本人は70年近く「世の中が豊かになるためには、人間の幸福のためには科学文明が必要だ」というお題目のもと、祭りを絶えることなく続け、酔いしれてきたから、原発という花火がボーン、ボーンと鳴っていても聞こえなかった、気にしなかったと……。


Morris.は「西部邁」を「せいぶまい」と思ってた。本当は「にしべすすむ」というらしい。この対談の中では、唯一、苦手な人間のように思えた。

菅原 黒田さんはいのちの党の悪党(笑)のひとりだけど、いのちの党は農業にも目を向けていこうよ。戦後70年近く、いのちよりカネの時代が長く続いた。
これは日本人だけじゃないけれど、いまは実体のないカネのやりとりに世界中が侵されているじゃない? 一度そういうことから脱却したほうがいいと思うんだよ。いま、日本が二流国家になってしまったなんて言われているけれど、中途半端に二流あたりにいるからダメなんで、いっそのこと五流か六流に……、
黒田征太郎 大賛成!


「いのちの党」は政党ではなく、あくまで、個人の意思で活動する運動グループとのこと。堕落論ではないが、本当にもう一度とことん、底まで落ちてみるのもありだと思う。

吉田敏浩 直接自分の身に及ばないことに対しての想像力と言いますか、当事者の身になって考えてみようという回路が閉ざされている。あるいはうまくつながらない状況があるのではないか。ひとりひとりが自分の興味のある狭い範囲に没入していて、友人とか家族とか身近な人間同士でさえ問題を共有して話し合うことが少なくなっている。個々の関心がタコツボ化して、問題意識を共有できない。そういう背景があるのかなとおもうんですよね。
菅原 そのように国民を分断していくのも統治する側の戦略だとも思うよ。

菅原文太、す、鋭い。

菅原 いまの日本では「不満があればいつでも辞めてください、代わりはいくらでもいますから」と言われて"生産のための消耗品"とみなされる層が厚くなっている。
吉田 アメリカの経営学理論では「労働者は人的資源」で、「ヒト、モノ、カネ、情報という経営資源をいかに戦略的に組み合わせて利益を上げるかが経営者に求められる」とされているわけです。その理論が日本でも流行っていて、「人的資源」英語では「ヒューマン・リソース」ですけど、そういう言葉を大学でも教えている。
人的資源という言葉は元々、戦前・戦中の国家総動員体制において軍部が使い出したもので、まさに人間が戦争遂行のための消耗品として、物と同じように扱われていたのです。
いまの日本で生きていくうえで、われわれはさまざまな困難や矛盾を感じるのですが、その背景を調べていくと、今日お話したような隠された事実があることが明らかになる。日米関係にかぎらず、TPPにしても規制緩和にしても、それをどうするのかを議論し、考えていくには、政府や企業が持っている情報を公開して、みんなが事実を知ったうえで意見を交わしながら判断していかなければならないと思うんですね。事実は素材なんです、議論のための。


人的資源なんてのは、アメリカ流プラグマティズムの申し子みたいなものだろう。植民地なら宗主国のやり方真似るのも当たり前(>_<)なんだろう。情報公開したくない情報をこそ知る努力を怠ってはならないのだろうけど、これはなかなかにしんどい作業だろう。

鳥越俊太郎 僕は「市民=正義」という考え方に納得出来ないんです。市民というのはそんなに清く正しいものなのかと。正しい人もいれば、間違いを犯す人もいるでしょう。だから、市民が出した議決文が妥当なのか、吟味しなければいけない。「市民で構成されているから、出した結論も正しい」というのは、おかしいと思うんですよ。
菅原 だいたい「市民」という言葉は戸惑いがあるよね。市民て誰なのか、と。
鳥越 「市民」という言葉は清潔社会のシンボルだと思うんです。清潔社会は市民が主人公であり、主人公である。だから市民がかかわった裁判員制度や検察審査会の判断は正しい--こういう論理がいま、まかり通っているんです。


Morris.も「市民」には、抵抗がある。市民運動にも、なかなか参加する気になれずにいた。秘密保護法、戦争法案に反対する運動には、Morris.には珍しく積極的にさんかしたものの、市民運動やってるというつもりはなかった。市民が清潔社会のシンボルというのは共感度大。

菅原 困難な時代に生きる次世代、後世のために、政治がこの国を間違った方向に向かわせないよう、しっかりと見張る必要があるのではないかということで、志をひとつにする在野のアウトサイダー、サムライたちが集まった。それが「いのちの党」なんです。

この「気持ち」は貴重なものだと思う。ただ、実効性という意味では、なかなか力を持ち得ないだろうなという気もする。そして、もう菅原文太はいない。
遅まきながら、冥福を祈りたい。

2015/11/29(日)●罫線が引けない(^_^;)●
8時起床。
今朝の血圧は185/88/79。
今日も結構寒そう。
午前中、今年の読書控えの整理始める。要するにこれまでの日記のなかから、読書メモを、別のファイルにコピー&ペーストする。すでに100冊は超えてるようだ。何故か区切りの罫線が上手く引けない。数年前からホームページ編集は、フリーソフトBlueGriffon使ってるのだが、去年までは特に問題なかったと思うのだが。とりあえず、罫線無しで、本文のみコピーして、罫線は後で引くことにしようと思ったが、やっぱりすっきりしないのでHTMLソース画面で、罫線部分のソースを探して、その部分だけまたコピーして、一つ一つ貼り付けて行った。しかし、これだけ長いことホームページ作ってるのに、いまだにHTMLの知識は全く身についてない、これは情けない。
KBSの全国ノレチャラン、釜山キジャングン(機張郡)篇。これは先週放映されるところ、金泳三元大統領没のため休みになったのでスライド放映ということになったらしい。
久しぶりに一階の古本屋覗いてみる。青山大介という人の、大阪市街の鳥瞰図原画展やっていた。ずいぶん陳列書籍も様変わりしている。回転の良さは大事なことだと思う。本棚の裏から、ぶんちゃん撮影。
その後、自転車で水道筋に出て、マルハチ前に自転車置いて、ふらふら歩く。最近駐車場の猫たちの姿、見かけないな。
照光寺のクロは本堂横の靴箱の上に座ってた。昨日センターで会ったとき鹿嶋さんが、照光寺関係者と知り合いで、この猫のことを相手に話したらちょっとびっくりされたらしい。お寺の飼猫ではないらしいが、これだけ縄張りにしてるということは、それなりに世話してもらってるにちがいない。
5時帰宅。
今日の歩数は2644歩。

昨日のカウンタ 

久々ワールズ・エンド・ガーデン 

久々ぶんちゃん 

屋上夕暮 

照光寺クロ 

同じく 

【問いかけとしての戦後日本と日米同盟】寺島実郎 ★★★☆ 2010/10/28 岩波書店。初出「世界」連載、「脳力のレッスン」2007年~2010年。
雑誌「世界」に連載の「脳力(のうりき)のレッスン」の3冊目。ちょっと前に、沖縄の歴史の回を見て感服したので、ちょっと読んで見る気になった。著者の名前は聞き覚えがあった。4ch「サンデーモーニング」の解説者として出演してる。本書は、3・11直前までの記事であることを留意して読むべきだろう。

現下の金融不安・経済危機で日本が骨身に沁みて学ばねばならない価値基軸は、「実体性への回帰」と「自律性への志向」であろう。「実体性」とは、マネーゲームの話は止め、過剰流動性を向けるべき具体的産業、事業、プロジェクト、技術の話に専心しようということである。また「自律性」とは過剰な外部依存を脱し、自らの運命を自分で律する覚悟であり、とりわけ日本の場合、「米国を通じてしか世界を見ない」という世界からの脱却である。(2009・2)

かなりまっとうなものの見方をしている人だということは、これだけでもわかる。

(97年のガイドライン見直し)こうした判断の背景には、90年代の世界状況に対する認識があったといえよう。冷戦後の「米国の一極支配」とか「唯一の超大国となった米国」といった議論が主潮となり、深い思慮もなく米国の世界戦略との一体化が加速されてしまったのである。そうした状態で21世紀を迎え、9・11の衝撃を受けた米ブッシュ政権が、逆上してアフガニスタン、イラクへと軍事侵攻するのに対し、「日本は米国についていくしかない」という思考停止の選択を余儀なくされていった。
日本側の軍事負担は次第に拡大し、1978年からは金丸信防衛庁長官(当時)が日本人基地労働者の福利厚生費の一部を「思いやり予算」の名目で負担することとしたことを始まりとして、日本側負担増が常態化してきた。冷戦後の20年間で、累計10兆円を超す米軍基地関係費用を日本国民は「安全のコスト」として税金で負担してきたのである。
世界にも他に例がないほどの、受け入れ国が米軍基地の経費の7割を負担しているという事実が、逆に現状変更を困難にする要素になっていることに気づく。(2010・2)

冷戦後の世界観を見損なっている日本政府への批判。「おもいやり予算」を始めとして日本の過剰な基地負担が、基地削減の足枷になってるというのは鋭い。

団塊の世代が「戦後日本」といいう環境に培養され身に着けてきた価値観を集約的に表現するならば、「私生活主義(ミーイズム)」と「経済主義(拝金主義)」といえる。全体が個を抑圧してきても、人間としての強い意思をもって対峙する思想としての「個人主義」とは異なり、他動的に与えられた民主主義の中で自分の意思で生きることを認められた個々人がライフスタイルとして「自分の私的な時空間に他者が鑑賞することを嫌う」傾向を「私生活主義」という。個の価値を問い詰めて社会との位置関係を模索する真の個人主義には背を向け、結局、戦後世代が身につけたものはこの「私生活主義」にすぎなかった。(2008・4)

寺島はMorris.より2歳年上だが、まあ同じ団塊世代である。その同時代人からのこの規定は、兎の逆立ち発言(耳ガイタイ)である。Morris.が個人主義と思ってたのがミーイズムだとしたら、かなり虚しいことになる。

歴史的な「政権交代」を経てもなお、「普天間基地問題」の経緯のごとく、基地と日米同盟のあり方について米国と正面から向き合うのではなく、21世紀のアジアの安全保障を配慮した「抑止力」の中身を真剣に吟味することなく、むしろ沖縄の期待を押さえ込むことで進路をとろうとする鳩山内閣と、そのシナリオを主導した外務省、防衛省の責任は重い。深い歴史観の中で、今を生きる日本人が立ち向うべき課題が理解できていないのであろう。(2010・7)

寺島もいちおう民主党には期待をもっていたのだろう。ああ、それなのに、それなのに。である(>_<) 外務省、防衛省の官僚たちの思うように持って行かれ、その官僚を遠隔操作してるのが米国ということになる。

1980年代からの規制緩和とIT革命を要因として進行した金融世界の変質を振り返る時、「産業の金融化」という潮流をどう捉えるべきか。「額に汗して働く」という価値が後退し、マンハッタンの超高層ビルから人間社会の営みを見下すようにコーヒーを飲みながら「濡れ手で粟のごとく儲かる仕組み」を創出し運用する者が高笑いをする経済へと我々は足を踏み入れているのである。それどころか、我々はIT革命の進行の中で、ネット社会がもたらす仮想現実に次第に引き込まれ、実体経済と仮想空間を行き来することでビジネスを組み立てるという状況に近づいているのかもしれない。だからこそ、生身の人間としての身体性が問われるのである。人間らしく生きるという正気が新たな試練を迎えている。(2008・1)

「儲かる仕組み」の発明。「産業の金融化」が生み出したのがデイトライダーと称される輩、バブル期に荒稼ぎして、逮捕直前に「カネを儲けてなにが悪い」と開き直ってた、村上ファンド元代表などに代表される人種だろう。

中東でいかなる軍事介入をしたこともなく、中東のいかなる国にも武器輸出をしたこともないという日本の中東地域外交の強みを自ら否定し、「軍事貢献なき国際協力は評価されない」という思い込みと「軍事力なき大国はない」という誘惑に引き込まれていった小泉外交は、結局「米国の要望があればいかようにも変容する日本」という国際イメージを形成し、ブッシュのアメリカとともに沈下する日本をもたらした。(2008・10)

やっぱり、小泉劇場に喝采を送った(まんまとだまされた)国民に責任があったのか。

「非専門化の専門家への志」という言葉は、加藤周一という知の所在地を理解するキーワードであろう。「専門家」というタコツボに入ることは、そのサークルの中だけで通用する隠語の世界に埋没し、全体がみえなくなりがちとなる。だからといって、「非専門化の専門家」といってみても、大方は収拾のつかない雑学の権化となってとりとめない饒舌に陥りかねない。その危険なバランスを、加藤周一は驚嘆すべき知的勤勉さで深い洞察力と全体知として身につけていった。(2009・4)

「雑学の権化」(>_<) Morris.は権化にもなってないが、時々「物知り」などといわれることがあって、そのたびに自己嫌悪に落ち込んでしまう。知ったかぶりをする癖はやめなくては。

戦後日本人が実に偏狭な世界観を身に付けていった理由は、アメリカを通じてしか世界を見ないということです。いま我々が東アジア連携を話すとき、必ず向き合わなければならないのが「日米同盟は永遠の基軸」と言い続ける、世に言う「安保マフィア」という人たちです。(2009・4)

これは姜尚中との対話の中の、寺島の発言中の一節だが、「安保マフィア」という言葉に反応した。以前「安保ムラ」という言葉を聞いて、「原子力ムラ」と同じだな、と思ったが、安保ならたしかに「ムラ」より「マフィア」の方が似つかわしい。

冷戦が終わり、約20年間が経過する中で、米国の一極支配の幻想は後退し、世界は多極化を通り越して、「全員参加型秩序」とでもいうべき無極化(大国主導の覇権抗争の終焉)とでも呼ぶべき局面にある。

それに一向に気付かない、(気付きたくない)日本政府、というのが寺島の一番言いたいことのようだ。

2015/11/28(土)●求める会の収穫祭●
7時半起床。
今朝の血圧は186/99/69。
久しぶりにピーター・バラカンのウィークエンドサンシャイン聴いたら、アラン・トゥーサンの特集やってた。11月10日77歳でなくなったらしい。Morris.はほとんど知らないけど、一番バラカンらしい?ミュージシャンだと思ってた。
朝風呂浴びて、10時過ぎ部屋を出て、六甲学生青年センターへ。
今日は求める会(食品公害を追放し安全な食べ物を求める会 )の収穫祭の催しがあり、その目玉である有機農業だけで作った豚汁を食べに行くことにしてたのだ。
11時から和室で「みつばちからのメッセージ」という映画を見る。2008年くらいから、急にみつばちの大量死が始まり、その原因が勇気リン酸系農薬に新しいネオニコチノイド農薬系だと思われるとのこと。これは名前の通りニコチンに似た構造のもので、みつばちの神経系統を破壊する。巣箱のみつばちがほとんど全滅状態になる映像はショックだった。これが生態系を崩し、ひいては、胎児、乳幼児から人間全体へ被害を及ぼす危険性がある。
その後、鹿嶋さん、飛田さんと一緒に豚汁セットいただく。やっぱり美味しい。普段、有機野菜とかほとんど意識してないというか、口にしてないのだと思われる。
1時から、篠山からやってきた「家族楽団フウフウ(風風)」という、夫婦のバンド演奏。奥さんは生後二か月の子供抱いての演奏。彼らは、篠山で、有機稲作やったり、乳幼児の自主学校活動やったりしてるらしい。
2時過ぎにセンターを出て、護国神社裏の公園のベンチでミニギターおさらい。日差しがあるうちはよかったが、陰ると肌寒い。帰り道水道筋で買い物して5時前帰宅。
今日の歩数は9343歩。

スタイリッシュな螺旋階段 

求める会豚汁セット(500円) 

鹿嶋&飛田 

信長さん 

篠山から来た家族楽団FU-FU(風風) 

カトリック六甲教会 

窓の上に木彫の獅子が 

門前の洋蘭 

水道筋方面の夕暮 


2015/11/27(金)●ひさびさ一万歩●
7時起床。
今朝の血圧は169/83/67。
ずいぶん、体調は良くなった感じ。ただ左肘はまだちょっと痛む。
昨日、広島のふくはらさんから、手紙が来ていた。チョコレート色の地に更紗みたいな模様の施された紙で、これはふくはらさんの自作とのこと(@_@) いまどきこんなの貰えるというのは、文字どおり「有り難い」喜びである。それにしてもこの模様どこかで見たような記憶があるぞ。思い出せないけど。何かの包装紙だろうか?
今日は見事な秋晴れで、ちょこっと屋上に行ったら神鋼Twin煙突から少しだけ綿雲みたいな煙が出てた。これが見えると冬の訪れを感じる。
昼前にJRで中央図書館に向かう。その前に最近は恒例となってる、猫場宇治川小公園へ。今日は猫おばさんはまだだったけど、それでも4匹がいた。
図書館では、ちょっと寒かったけど中庭で、雑誌と、ヴィジュアル読書。前から好きだった鳥取県境港の写真家植田正治の本2冊を鑑賞。コロナ・ブックスの「植田正治の世界」は何度か見たが、今日は大判の「植田正治のつくりかた」というのがあって、これは見応え、読み応えがあった。植田といえば「演出写真」が有名で、鳥取砂丘に家族や人物を意識的に配置したモノクロ写真に傑作が多く、もちろんMorris.もこれが好きなのだが、「つくりかた」にはいくつかカラーの作品もあり、ほんの数枚の風景(遠景)写真にも心惹かれるものがあった。
4時前に中央図書館出て、階段の向こうに図書館猫発見。竈猫でMorris.の好みだが、ちょっと遠くて望遠でいっぱいいっぱいだった。
帰り道、大盛食堂「こふじ」でカレー食べ、元町アーケード経由で三宮図書館まで歩く。三宮図書館でまたしばらく雑誌など読む。気がついたら6時半。
それでも、そのまま歩いて、7時帰宅。
今日の歩数は10028歩。

手作りレターセットbyふくはら 

Twin煙突に煙が 

宇治川小公園 #1 

#2 

#3 

#4 

#5 

紫露草 

今日のヴィジュアル読書 

植田正治の風景 

トビラの花 

図書館竈猫 

忍冬(すいかずら)の仲間