亭主敬白

こんにちは。「りーち道楽亭」へようこそおいで下さいました。 「りーち」と名乗っていて、よく勘違いされるのですが、麻雀はまったくわかりません。残念ながら興味もありません。

私が生まれ育った街は遠州浜松。東京・大阪間のほぼ中間点、新幹線で通り過ぎると、煉瓦色の奇妙な塔が建っているあの街です。下町育ちなので、町工場のボルトやナットを玩具に、ヤマハやカワイの材木置き場を遊び場に、そして自動織機の音を子守歌にして成長しました。しかし、今は区画整理事業とやらで実家の周辺はすっかりと変わってしまいました。古くからの住民は立ち退きで居なくなり、たまに帰省してみても、かつて私が走り回っていた頃の雰囲気もなくなってしまいました。長く故郷を離れた人間が、とやかく言えることではありませんが、寂しいことです。それでも、「お前は何人か?」と問われたならば、「私は遠州人だ」と答えることでしょう。

好きな事を職業にしたつもりだったのですが、職業としてみると、楽しいことばかりと言ってもおられず、艱難辛苦の毎日です。ですから、趣味としては、カメラ・短波ラジオ・パソコン等で非日常的快楽を得ています。息子がサッカーを始めたおかげで、眠っていた故郷の血が騒ぎだし、週末毎のサッカー観戦も欠かせません。Jリーグでは、もちろん故郷のチーム、ジュビロ磐田の応援をしています。そして、とうとう勤務先が共学化されたのを機にサッカー部を設立し部長におさまってしまいました。

また、中学生の頃から、ラジオに入ってくる海外のラジオ放送を聞くうちに、いちばん身近な外国である韓国に何となく興味を持ち始め、今では立派な韓国フリークになりました。ろくに言葉も出来ないくせに、仕事のストレスなどで頭が煮詰まってくると、一人でふらりと訪韓し、各地を歩きまわっては心身に溜まった疲れを発散しています。通勤途上で聞く音楽CDは、韓国の歌ばかりが入っています。日本の流行歌は一つも知らないけれど、韓国のヒット曲なら知っているのです。国家の枠組みでは何かとぎくしゃくしがちな日韓関係ですが、せめて個々の関係では相互理解が深まればいいなと思っています。

さて、仕事の話です。私りーちは、現在とある大学に籍を置き、日本文学の教育・研究に携わる仕事をしています。海を渡って伝来した中国大陸や朝鮮半島の文化が、日本文学の中に受容されて行く過程にも大きな関心を持っています。こうした渡来文化の影響下に置かれた文人官僚達や、渡来系文人の著作活動の成果などにも考察を加えて行きたいと思っています。ただし、ここは 「道楽亭」ですので、本業についてのHPは、別途開設する予定です。

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