2003年7月9日(水)発行 第6号東京中華スポーツ1

千客萬來スポーツ 熱烈歡迎






ん不


その裏にイエローキャブ

の影が??

7月4日のフライデーで巻頭5ページも割いて特集され、翌日のサンケイスポーツで一面報道された、古瀬絵理さん(NHK山形アナウンサー)と柱谷幸一さん(モンテディオ山形監督)との不倫報道は、鈴木昌チェアマン(Jリーグ)が問題視しない方針を打ち出すなど、デマであったとの認識で収束しつつある。ツーショットの写真の1枚も無く、特集紙面の約70%の面積を古瀬絵理さんの写真が、それも単なる出勤風景で大部分を占められたフライデーの特集、そしてそれを鵜呑みにしただけの一方的なサンケイスポーツの一面記事。十分な論証なきままこのようなデマ報道が捏造されるためには、大きな力を持つ発起人が必要であるが、さてそれは一体誰なのだろうか?
第一候補としては当然、フライデー編集部自身が火をつけた可能性を考えねばならないだろう。昔日の勢いどこへやらの写真週刊誌としては、発行部数増大のためにはこじ付けでもインパクトのある記事を書くだろう。しかし、容貌は魅力的とはいえ一NHK地方支局のアナウンサーと、元日本代表とはいえ地方J2の監督との不倫を以って巻頭に5ページ割いたところで、売り上げを大幅に伸ばせるのかと考えると疑問である。また、フライデー自身が火をつけたのだとすると、後述するがサンケイスポーツで一面記事になる理由に乏しく、フライデー編集部が発起人である可能性は低いと言わざるを得ない。
では次に、サンケイスポーツ編集部が火をつけた可能性を考えてみよう。確かにスポーツ新聞はセンセーショナルな話題で巻頭を飾り、駅売りで売りさばく必要がある。そういう意味では、ヴィジュアル的にも絵になり話題性もそこそこと思われるこの話題を一面に持ってくる意義は、無いとはいえない。しかし、この記事は「報道ファンタジスタ」をしてイエローカード5枚を出さしめ、「ついに真打登場!」と表現させる程の劣悪な記事であり、いくらスポーツ新聞とはいえ報道機関の一員が、これを自発的に一面に掲載するような、ハイリスクな判断を行ったとは考え難い。それはフライデーが発起人で、それを鵜呑みにして掲載したのだったとしても同じことである。
サンケイスポーツの非常識な一面報道、その中の文章が想像させることは…
 
さて、そのサンケイスポーツの一面の中央に、不思議な文章がある。イエローキャブの社長の談話である。『古瀬絵理さんには注目していたけど、不倫はマイナスだから今は東京に来ないほうがいい』という内容だ。サンケイスポーツはどのようにして、イエローキャブが古瀬絵理さんに注目していたことを知っており、こうもタイミング良くわずか数時間のうちに取材出来たのだろうか? 『イエローキャブの古瀬絵理さんに対する関心は、芸能記者が事前から知っていたから』ということであれば、まあわからなくも無い。しかし、「東京に来ないほうがいい」という勇み足な内容は見逃せない。なぜここで、突然に「東京」が出てくるのか? 可能性としてはこの社長が、古瀬絵理さんが東京に出てくることを知っていたか、あるいは古瀬絵理さんを東京に来させたいと思っていたか、どちらかを考えねばなるまい。
さあ、どちらであろうか。イエローキャブの社長のQ&Aのページというのを見てみよう。この7月1日最終更新とされたページ内では『機会があれば話をして、可能ならば動いてみたい』という趣旨の発言がある。なんというタイミングだろうか。その発言の掲載ページは7月1日更新、フライデー発売は7月4日である。さらに付け加えるならば、同じQ&Aのページの過去ログには、『古瀬絵理さんには関心あるが、NHKの職員さんだから』との旨が書き記されているのである。
古瀬絵理さんが東京に出てくることを知っていたか、或いは古瀬絵理さんを東京に来させたいと思っていたか、どちらかだったとしてもそれはどちらだかは分からない。今回の一連のデマ報道は、前者だとしたら古瀬絵理さんを全国にアピールする一大アドバルーンになるし、後者だとしたらそれに加えて古瀬絵理さんをNHKから引き剥がすためのきっかけになること請け合いである…
本誌による情報整理はこれで終わりにする。後は読者各人が考えてみて欲しい。

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