Alexei Troitzky
Shahmatni Shurnal,1901
White to move and win.
棋譜再現 t
Troitzkyの魅力は気品だと思う。特に鬼面人を驚かすような奇手妙手が連発されるわけでもない。そのかわり、盤面全体にしっとりと駒の利きがよく行き渡っていて、正解手順はしなやかである。作意へ向けて強引に話しを進めたりしない優雅さが私は好きなのだ。だから、いびつな配置もほとんど無い。
上記の図など、ひとめ、傑作感ただよう初形ではないか。白はポーンを昇格させたい、きっと正解手順はそうなっている、それにはクィーンをb筋か8段目に回す必要があるな、、、。そこまでは想像がつくのだが、この問題、受けもなかなか難しい。仕上げにも仕掛けがある。