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スカルラッティに関するつぶやき


12/12/02
37番ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その12。最後の十曲から後期の傑作群が始まる。その十曲から選ぶのはK438をロスで。高速の最中に切ない一句がひらめく。youtube にはあんまり無くて、Richard Lester のを。

12/11/30
短いのをK.555まで書いて還暦過ぎるまで生きてた人が「たくさん書いた」ってびっくりされてるのに、長いのもたくさんふくめてK.626まで書いて30代で死んじゃった人は「もっともっと書いてほしかった」と言われてしまう。この差が24時間に一回は気になって半年になる。

12/11/21
37番ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その11。ここから録音が増えてくる。そしてここにはK.380 があって、これを選ぶしかない。演奏はひねって村治佳織を。youtube には見つからなかったので、代わりに彼女のK.146 を。

12/11/06
37番ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その10。とことん人気の無い部分。音楽は素晴らしいのに。ここを好きかどうかで、真のファンか否かを決めたくなる。私が選ぶのはスドビンのK.365 を。youtube でも彼の演奏が見つかった。

12/10/24
37番ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その9。今回も録音の少ない部分。ここは特に違う感じ。ロスが選集に四曲も採ったのは変だと思う。私が選ぶのはロスのK333。前半の切ない畳み掛けが好き。動画も少ない。素人さんの電子ピアノを。

12/10/17
37番ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その8。とっても録音の少ない部分。あってもプレトニョフとかシュタイアーとか、変な人だ。私が選ぶならK.283 をイエペスのギターで。youtube はまたしてもベルダーで我慢するしかない。

12/10/09
37番ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その7。突出した名曲が無いかわり、佳品がたくさんある部分。音の厚いK.240を選ぼう。録音がロスしか手持ちのCDには無いのが意外である。youtube も少ないなあ。仕方ない、ベルダーを。

12/09/14
37番ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その6。このセクションには、多くの人が思い入れたっぷりに弾く大傑作がある。それをあえて避けて、私はK.212 を選びたい。演奏はドレイクのハープで。youtube からは珍しい弦楽合奏を。

12/09/08
37番ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その5。このセクションも大傑作K.162 があるのであっさり決定。前に述べた奥村百合名の入魂の演奏が好きだ。CDではフー・ツォンを。これはピアノ限定曲だけど、youtube からはあえてアコーディオンの妖気を。

12/09/02
37番ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その4。このあたりから聴くのが本当に楽しくなってくる。そして、最初の大傑作K.144 が現れるので一曲を選ぶのに苦労が無い。演奏は前にも書いたシフで。youtube では今回はオルガンにしようか。

12/08/17
帰宅するとワイセンベルクのスカルラッティが届いていた。初めて聴く奏者。やわらかいと同時に冷たくきれいな音のするタイプだ。カラヤンと相性が良かったと知って、わかる気がした。全体として優雅な印象を与えながら、アルペジオがとても速く聞こえて、そこにアクセントを感じる。愛するのは難しい。

12/08/15
37番ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その3。有名曲は深みが無く、地味な佳作が多くて選びにくいけど、やっぱりK.109を捨てがたい。アダージョはこれ一曲しかないのだ。多彩な響きのロスが良い。youtube はワイセンベルクを。

12/08/11
こないだ私がK.54を選んだときの素人さんとプロを比べた。Carlo Granteという人。うまいのは当然として、しかし全然魅力を感じない。もったいぶったロマンティックな技巧はスカラルラッティに向いてない。単調でもピシピシと音を決めてくれる方が快感だ。

12/08/08
37番ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その2。有名曲は少ない部分。私が選ぶのはホロヴィッツとジョアンナ・リーチの録音があるK.54。ジョアンナの素朴なスクエアピアノの音色で憂愁の旋律を聴きたい。動画はあまり無かった。東洋系素人娘さんを選んだ。

12/07/16
37曲ごとに全15曲のスカルラッティを選ぼう計画。その1。有名曲がひしめく最初の37曲から私が推すのは、手持ちのCDでロスしか弾いてくれてない珍しいK.12を。短調のプレストです。動画はVidovic という初耳の人。

12/07/11
道を急ぎながら暗算した。37x15=555 だ。つまり、37曲ごとの最高傑作を選べば、全15曲のスカルラッティ名曲集を編纂できて、そのCDは60数分の好ましい収録時間になるはずだ。やろうやろう。

12/05/15
リパッティによる2曲の後、もっとスカルラッティを知りたい、と思って買ったのがホロヴィッツの17曲入りだった。いま聴くと、特異な演奏だ。動画を探すといろいろある。カーネギーホールのが、音が悪いながら、集中して弾いてる感じが出ていて良い。

12/05/01
グールドもわづかながらスカルラッティを録音している。リパッティから気品とまろやかさを抜けばこんな感じだろうか。K13を。

12/04/14
たまには、悪いスカルラティの演奏例を。K141を弾き散らかしてる。ハイドンは素晴らしいけど、スカルラッティが似合わないというのは、私の発見した法則を否定する初の反例ピアニストである。ただし、私の聴いたハイドンはソナタではなく協奏曲ではあった。

12/04/14
ユジャ・ワンのスカルラッティK455を。軽快な一分半。お客さんは大喜び。我が家では、二歳の息子を膝に乗せて、こんなのを見せると、真似して机のへりを両手の指でつつきまわす。

12/04/14
ユーリ・エゴロフの最終回はK.87 を。彼に限らず、メランコリックなスカルラッティではこれを演奏する人が圧倒的に多い。 なお、エゴロフの六曲ぜんぶをアップしてくれてる人もいた。

12/04/12
1988年にエイズで33歳で亡くなったユーリ・エゴロフ。4枚組のCDをアマゾンで検索すると25000円という値がついていた。とても手が出ない。スカルラッティは6曲ある。you tube で何曲か聴けるのがありがたい。今日はK.518 を。

12/04/10
chess.com の時間切れが迫っていて、こんな時間に寝床を抜け出してきた。ひとまづ、ユーリ・エゴロフのスカルラッティでも聴いておこう。K.380 を。響きが豪華で格調高くかつとことん美しく、を追及するとこうなる。

12/03/24
手持ちのスカルラッティ20数枚で、一番演奏されてるのはK.9の12回だった。次が、K.11,K.87,K.380の9回で、その次がK.27,K208の8回である。人の弾かないのを弾く率が高いのは、印象としてはハスキルだと思う。

12/03/22
バイオリン編曲のスカルラッティを買った。パパヴラミ。 音のしっかりした人だ。ただ、盤にヒビが入っていて、在庫も無く、返品となった。返金でタローを買う。結局、得をしたと思う。ハスキルに捧げられている。

12/03/17
マリア・ティーポのスカルラッティが素敵だ。軽やか。何回目かの録音なので、有名曲が少なく、初めて聴くのが多い。その中でK.454 が印象に残った。youtube で探すと、気取った身振りの先生が見つかった。リストのCDで受賞経験があるらしい。

12/03/15
とっても好みのスカルラッティ奏者を見つけた。中世の神学者みたいな名のボナヴェントゥラ。リゲティを弾く先生らしい。前にk.474 を紹介した。youtube をさがすと、珍しい若いころの録音がアップされていた。年季の入った演奏の方が好きだな。

12/03/12
嫁の意向に沿って、温泉と電車が目的で阿蘇と雲仙に行ってきた。帰るとプレトニョフのスカルラッティが届いている。数曲だけ聴く。個性的だ。強弱やテンポの揺れが珍しい。華麗な曲でもガンガン鳴らさないというコツを心得てるのが良い。例によってハイドンも面白いらしい。音盤倉庫で高評価だった

12/03/07b
リパッティにあこがれてスカルラッティを録音してくれたのがヴィクトリア・ドレイク。ただしハープで。youtube にはハープの好演が少ないけど、篠崎和子のK.209 を。史子の娘だとか。ほか、Kondonassis も。知らない人だ。

12/03/07a
わづかの録音でもいいなら、私にとって最高のスカルラッティはリパッティのK.380 である。初めて聴いたスカルラッティでもあるけれど、これを超える録音に今後出会うとも思えない。キレの良い部分に続く、伸びやかな部分の解放感に本当の解放感を知る。

12/02/28
「ものぐさ将棋観戦」の巨匠さまに呆然のスカルラッティを教わった。K.29ほか。ゲーム機が鍵盤だったら世界チャンピオンはミケランジェリですね。

12/02/24c
フー・ツォンのスカルラッティ、最終回。演奏は短くし、32曲も収録した。私の好きな曲が多くてうれしい。最後にご紹介するのはK.162。youtube は昨年のPTNA コンクールから。 この奥村百合名ってひと、私は優勝者よりも好きだなあ。

12/02/24b
フー・ツォンのスカルラッティ、続き。私でもわかる、「これスタインウエイだよね」という響きが特徴。ハイドンもそうだった。彼も不幸なピアニストのひとり。前述のk.513 のほか、k.474 も私の好み。youtube で見つけたおそい演奏が良い。

12/02/24a
前述の法則「ハイドンが上手なピアニストはスカルラッティも良い」によれば、最高に期待できるのはリヒテルである。しかるに、彼は弾いてくれなかった。「スカルラッティは宝石のような名曲をいくつか書きましたが、バッハを前にすると見劣りがします」とのこと。そりゃそうなんだけど、そんな理由で?

12/02/23b
555曲もあるスカルラッティだけど、気にいった曲をyoutube で検索するとたいてい(必ず)見つかる。素人さんの頑張りが目立つ。さっきのK.513 にはこんなのがあった。 無心に弾いてる。あまり有名でない曲だと思うんだけど、それだけにうれしい。

12/02/23a
ハイドンの上手なピアニストはスカルラッティも素敵だ、という法則を発表しよう。ホロヴィッツ、ポゴレリッチ、ケフェレックで検証された。するってえと、フー・ツォンも良いはずだ。案の定だった。K.513など。youtubeにはオルガンのがあった。

12/02/22
馬鹿げた超絶技巧を一枚は持っておきたくてシフラの一九五五年録音のスカラルラッティを買った。ところが素敵な演奏だった。むしろ走らず、夢見る浪漫派だ。C.P.E.バッハもクープランも良い。ファンサイトで伝記を読むと悲劇のピアニストだった。

12/02/19c
スカルラッティのyoutube その5。前回のバルトークのように「速いだけ」ぢゃなくて、「速くて聴ける」となると、シフラです。K.96 を。 指の動きが残像で表現されていて、アニメみたいな素早さですね。さすがリストの再来です。

12/02/19b
「スカルラッティ」でツイートを検索したら、ふたりのかたが、バルトークの演奏を紹介してくれていた。 速いだけ、の演奏ですが、バルトークってのがありがたいですね。

12/02/19a
シフの新録音のスカルラッティが素晴らしいので、旧録音を再び聴き直す。メリハリがあって、ガンガン鳴らす回数が多い。新録音と共通する感覚ではK.322 が印象に残る。youtube ではミケランジェリが見つかった。 キレが良いね。シフはおっとり弾いている。

12/02/15
シフのスカルラッティ。15曲の新録音。「演奏してるアタシ」を前面に出すケフェレックの後に聴くと、とてもつつましい。演奏者のあたたかみがにじみでる。k.144 が素晴らしい。youtube をさがすと若い人のがあった。シフはもっとたんたんとしており、それが魅力。

12/02/06
昨日Youtube の例を挙げたK208 について、スコット・ロスの解説を読んだ。「もし私がソナタをひとつ選ばねばならぬとしたら、K208 になるでしょう」とあった。うれしー。至高のスカルラッティ奏者と意見が合った。K209 とペアにすれば、「憂鬱を完璧にいやしてくれるのです」。

12/02/05
今年はスカルラッティをたくさん聴くと決めている。K.208が大好きだ。今日はシフで聴いた。Youtubeでさがしてみた。ピアノ演奏でいいのがあんまりない。素人さんが頑張ってるのがいくつかあって、聴いてて気持ちいい。