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重複組み合わせ
問題1では,同じ物(りんご)12個を3人に分ける。同じ物を分けるときは何個ずつ分けるかがきまれば,分け方そのものが決まってしまう(例えばAさんに3個,Bさんに7個,Cさんに2個と決めれば,それが一通りの分け方になる)。そこで,問1の(1)では,12個の同じ物を3人に分けるために,2個の仕切りを混ぜて並べることを考えよう。(なぜ2個の仕切りなのかについてはあとでわかる。)
そうしてこれらを並べたとき,例えば次の図のように並んだら,Aに3個,Bに7個,Cに2個分けることを意味すると考える。 また次の図のように並んだら,Aに7個,Cに5個を分け,Bは0個(二つの仕切りの間に○がないのでBはなし)と考えてやればいいわけだ。 要するに,一列に並んだ12個の玉を,3人に分けるために2枚の仕切りで分けてやるようなものだ。 さて,その並べ方の数だが,
を並べるのだから, となるわけだ。 (2)や(3)では,全員に最低1つまたは2つのりんごを与えなければならない。ところが(1)の解き方では1つももらわない人がいる場合も数えてしまうのは,既に説明した通りだ。そこで例えば(2)の場合は,最初にあらかじめ1個ずつあげてしまうことにすればよいのだ。そうすれば残り9個のりんごについては,もらわない人が出てしまっても大丈夫なので,(1)と同じように分け方を考えてやればいいわけだ。最初に全員に1個ずつ,計3個のりんごを分けてしまったので,残っているりんごは9個で,そこに仕切りを2個混ぜる。
だからその並べ方の数は となる。また(3)では,全員が最低2個のりんごを受け取るので,最初に全員に2個ずつ計6個のりんごを分けてしまい,残りの6個に仕切り2個を混ぜて,
だからその並べ方は
問題2は問題1とは設定が全く違うが,実は計算の方法は同じなのだ。 問題2では何をいくつ選ぶかは決まっていないが,合計12個にすることだけは決まっている。そこでまず,自分が12枚の「果物引換券」を持っていると考えよう。これを「りんご」・「みかん」・「なし」に好きなように交換するのだ。それぞれに何枚ずつ配分するか,その配分の仕方の数は12枚の同じ券を3組に分ける分け方と同じだ。分け方一通りにつき,手にする果物の組み合わせも一通りで,分け方が違えば組み合わせも違うわけだ。 (1)では
……12枚
を並べるから, となる。 (2)では,どの果物も最低1個は詰めなければならないから,はじめに引換券3枚を使ってりんご・みかん・なし1つずつに引き換えて詰めてしまえば,あとの9枚の引換券はどう分けてもいい(引き換えない果物があっても良い)ので,
を並べる並べ方を考える。すると, となる。 (3) では,はじめに引換券6枚を使って,りんご・みかん・なし2つずつに引き換えて詰めてしまい,残りの6枚の引換券をわけるから,
で,その計算は となる。 本来重複組み合わせとは,問題2のようにn種類のものから重複を許して(何個ずつ取っても良いとして)合計r個の組み合わを作ることを指すものである。しかし実際の計算では,区別のつかない物r個を,区別のつくn組に分けることを考えて計算することになるわけである。そのとき重要なことが,合計の個数分だけ引換券を用意してそれをn組に分ける,と考えることなのだ。
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