対数の性質


 はその基本からして,これまでに使ってきた記号に比べて複雑ですから,その計算方法も一筋縄では行きません.

 まずはその中でも簡単なものから説明しましょう.

 は,「を1にする指数」ですから,がどんな数であっても0ですし(),は「にする指数」ですから,当然1です.(

 次に が,どう計算できるかを考えます.そのためには,が,結局は「を何にする指数」なのかを,実際にの指数としたを計算することによって調べることにします.計算すれば,

となります.すなわち,は,「にする指数」とわかりました.ということは,

であったわけです.

 次はですが,

と計算できますから,は「にする指数」とわかりました.つまり

なのです.

 はどうでしょうか.これもの指数にしたを計算してみるのですが,指数の順序を変えて計算すれば,

です.「にする指数」ですから,

と変形できます.

 はどうでしょう.

ということで,は,にする指数だとわかります.(まず一つめの指数が,にして,次に二つめの指数が,にしたわけです.)

 この公式は,この形では教科書には出てきませんが,二つの対数のかけ算で,片方の真数がもう片方の底と同じなときに,一つの対数に直せるので,この形で理解しておくと便利です.普通の教科書などには,この両辺をでわってある形,すなわち

だけが載っています.これを底の変換公式といい,底を無理矢理変えるために使います.左辺から右辺に変えるときに新たに登場する底の値は,なんでもよいのです.(ただし正でしかも1以外です.)


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